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私の願望

戦国磔絵巻 牛裂き ★★★

1. 女忍びお香

女忍びお香は茂みに隠れ、箕輪城の大手門前の広場を伺っていた。背後にはお香の配下の女忍び達も各所に散らばりお香の合図を待っていた。既に磔柱には、玉藻殿が素っ裸にされ括られていた。急がなくてはとお香は思っていたが警護の者の人数がはっきりと確認できない事には飛び出す機会を決められずにいた。しかし、このままここでじっとしていたは、玉藻殿が処刑されてしまう。すると磔柱が立てられ、玉藻殿の素っ裸で大の字に晒された姿が確認出来た。

(むむむっ、玉藻殿を救い出すのは
今しかない。)

お香は見える警護の人数の少なさに何か不自然さ感じたが、もう待てないと手を上げ配下の者に合図した。

スタタタタッお香は、竹矢来の外で玉藻殿の処刑を取り囲んでいた者達をかき分け、竹矢来を飛び越えると広場に踊り出た。

「曲者ーーっ、出会えっ出会えっ」

ぱらぱらと警護の者がお香に近付いて来たが、思った程の人数では無かった。お香は二人を切り捨てると磔柱の前に簡単に辿り着けた。配下の女忍び達もさほどの抵抗も受けずにお香の側に駆け寄ると、玉藻殿の恥ずかしい磔姿を見ない様にと、片膝付きこうべを垂れた。

「玉藻殿っ、助けに参りましたっ、さぞやお辛い思いを為さった事で御座いましょうっ、今、縄を切りますっ暫しご辛抱をっ」

お香は玉藻殿を見上げ顔を見た。

「あっ、そなたはっ、しまった計られたっ者ども引けっ、引け引けっ」

磔柱に架けられていた女は玉藻殿に似た体付きの全くの別人であった。その女はお香達の様な戦さの残党をお引き出す為の囮として、素っ裸になり大の字に晒されていたのであった。

お香達がその場から逃げようとしたその時に、ばらばらっと鎧に身を固めた武者がお香達を取り囲み槍を構えていた。その後ろには鉄砲を持つ足軽達もお香達に向かって銃口を向けていた。

「むむむっ、こっこれはっ」

「もう、逃げられんぞっ無駄な抵抗はするなっ、お前が女忍びの頭っお香だなっ待っていたぞ、はっはっはっ」

侍大将の猪俣邦憲がそこに立っていた。

何人かの女忍び達が取り囲む武者達に飛びかかったが、バッバーンと鉄砲が音をたてた。バタバタと女忍びはその場に倒れ絶命してしまった。

そのお香達の一部始終を女武者の楓は百姓の姿に身を奴し、竹矢来の外で身を震わせて見ていた。


戦国時代も後半、信長に寄って天下統一も見えて来た時代。甲斐の武田氏を滅ぼした織田氏は、武将滝川一益を武田攻めの恩賞として関東の箕輪城一体と佐久の一部を北条氏政の抑えとして与えた。そして、一益は厩橋城を改築すると厩橋城を主城にし、箕輪城を支城とした。そんな、まだ、一益が関東経営に根を下ろす前に、あの本能寺での明智光秀の謀反が起こってしまった。この機を好機と捉えた北条氏が兵を挙げ、神流川の二度にわたる合戦で一益は敗れ関東を後にした。しかし、箕輪城に残された一益の側室玉藻殿と侍女の美春は北条氏の軍勢に囲まれた箕輪城より密かに逃れ、尾張清洲を目指し山中を彷徨っていた。そして玉藻殿の妹お千佳も箕輪城で姉の玉藻殿と久々の対面を果たすと、一益に居る厩
橋城に向かう途中で本能寺の変を知った。お千佳は堺の鉄砲商人大西屋の主人の元に嫁いで居た。お千佳は一益の所に注文された鉄砲を、番頭の佐吉が届ける一行に同行し、姉の対面も兼ねて一度見たいと思っていた富士山を見るという物見遊山のつもりで関東に来ていた。そんな時に本能寺の変が起こってしまった。北条の軍勢を逃れる様に箕輪の城に戻ってはみたものの、既に箕輪城は北条勢に囲まれ、お千佳達一行は右往左往している間に散り散りになってしまい、お千佳は手代の男を連れて佐久の真田昌幸の元に向かって、これもまた山中を彷徨っていた。

お香は同じ甲賀出の一益の元に小さい時から預けられ、女忍びとして鍛えられ、今では女忍びの頭を務めていた。そして忍びの力を認めている一益の信任も厚く、男忍びとは違った忍びの活動で各地の情報を集めていた。そんな時に本能寺の変が起こった。

女武者の楓は、武田信玄の側室として女武者の一団を率いていたが、上杉謙信との川中島の合戦で謙信自らの鉄砲に撃たれ絶命した事になっていたが、撃たれた女武者は楓の影武者で生きていた。しかし、信玄の命で二度と戦さには出陣せず、ひっそりと暮していた。信玄亡き後は武田氏の後を継いだ勝頼と反りが合わず、楓と真田昌幸は血縁関係があったこともあり昌幸に庇護されて暮していたに、そして昌幸と一益の親交の中で楓は昌幸に推挙され一益の元で再び女武者として活躍していた。そんな時に本能寺の変が起こった。


お香は箕輪城の地下牢の石造りの壁に背をもたれる様に、素っ裸で両手を上に拡がされ、両足を開かされ縄で縛られていた。お香の締まった体が侍大将の猪俣の前に隠すところと無く晒されていた。

猪俣は氏政の命で、一益が隠し持っていると噂されている。信玄の隠し金のありかを探す様にと厳命されていた。それは一益が武田氏滅亡のおり、女忍びを使って探り当て、主君信長にも秘密裏にして、この箕輪城に隠し持っているという事だった。
その隠し金のありかは、箕輪城に居た、側室玉藻殿が知っているに違い無いと草の根を分けても玉藻殿を探し、金のありかを吐かせるのが目的であった。

「お香っ、いい格好だなっ、しかし残念だったな、磔されていたのが玉藻で無くて。お前もこの城に度々出入りしていただろうっ、どうだ、信玄の隠し金のありかが何処にあるかっ知ってる筈だなっどうだっ、確かそれを探し当てたのは、お香っお前の筈だな」

「・・・・・」

「まあ、いいお前の体に聞いて見るとするかっ、それからもう既に玉藻は我々の手の内にあるっ、お前が舌を噛み切って自害などすれば、玉藻がどんな目に合わされるかっ、分かってるな」

猪俣ははったりを聞かせて、お香に言い放った。



2. 女忍びの牛裂き

「うううっ、うっうっ」

「お香っ、隠し金は何処にあるっ、どうだっ喋る気になったかっ」

侍大将の猪俣が竹鞭を片手にお香に詰問していた。

「知らないっ、うぐぐぐっ」

お香は鋭く尖った角に秘裂を食い込ませ、後ろ手に縛られ三角木馬を股がされ呻いている。忍び服を着ていた時には感じられるなかったが、全裸にされたお香には艶かしい色気が漂っている。瓜実顔に切れ長の目、ツンと上を向く乳房、引き締まった腰から尻の丸み、すらりとした足、
そんな体を素っ裸に剥かれ恥ずかしい秘裂と菊穴を木馬の鋭く尖った角で裂かれていた。

「まだ、シラを切る気かっ、その足に重りを付けるぞっいいのかっ」

「私はそんな隠し金など知らないっ」

足に重りが付けられた。すらりとした足が真っ直ぐ伸び、秘裂に尖った角が更に食い込み、お香の会陰部から血が滲んで来た。お香は体を反り返し顔を天井に向け、そして小刻みに股間を痙攣させ呻いている。

「うっうぐーっ、さっ裂けるっ」

重りがまた足に吊るされた。

「うぐあーーーっ、やっやめ・・」

「お香っ、お前の大事な所から血が滴って来ているぞっ、もう吐けっ」

「うっうっ、私は知らないっ」

ビシッ、ビシッ、バシッ、お香の尻に鞭が入れられる。

「お香っ、吐くんだっ」

ビシッビシッビシッ、お香の剥き出しの尻に赤い筋が幾つも作られた。
猪俣はお香の尻を掴むと、その尻を木馬の背に沿って前後に揺すった。

「うっ、うぐあーーーっ、うっうっうぐっぐぐっ」

お香は裂かれた股間を尖った角に擦られ、激痛に木馬を跨った体をガクガクと震わせた。木馬の背を見るとそこは真っ赤に染まり赤いものが床にポタッ、ポタッと滴って来た。苦痛に耐える訓練をしている忍びであっても、敏感な肉を苛まれる激痛にお香は気を失いかけていた。

猪俣は竹鞭を蝋燭に持ち替え、お香を木馬に跨らせたまま髪を掴み前屈みにし、菊穴を剥き出しにするとそこを炎で炙った。

「ウギャーーッ、あっ熱いっ、ぐげぇーーーっ」

今度はお香の髪を後ろに引っ張ると仰向けにし、秘裂を剥き出しにした。お香は猪俣の狙いを悟り、男の顔を見た。

「そっそこはっ」

「では、吐くかっ」

「・・・・・」

お香の秘裂が炎に炙られた。

「ウッウギャーーーーーーッ、ぐげぇーーーっ、があーーーーーーっ」

お香は縛られた体を反り返えし、そしてピクピクと痙攣すると首をガクッと落とし意識を失った。

「女忍びの頭の割には、たわいない奴だっ」

それから連日お香は、淫残な拷問を受け続けた。裂かれた股間を連日嬲られ、逆さ吊り、水責め、蝋燭責め
、お香はその艶かしい体を赤や紫の痣や傷で覆われ、見るも無残な姿にされた。一人ではもう起き上がれない程に痛めつけられていた。しかし、お香は隠し金のありかを白状しなかった。と言うよりお香はありかを知らなかったのである。

猪俣はもうお香に隠し金のありかを吐かせることは無理と判断し、明日、大手門の広場で磔串刺しで処刑することに決めた。

「お香っ、お前から隠し金のありかを聞き出す事は、とうとう出来なかったが、明日、お前を素っ裸で磔柱に大の字に晒して、ケツの穴と割れ目を串刺しにしてくれるから、愉しみにしていろっ」

お香は地下牢の床にぐったりと倒れて、その言葉を黙って聞いていた。

その晩、女武者の楓が箕輪城の地下牢へと忍び込んで来た。勿論、勝手知ったる城である。牢の警護の男を一撃の元に刺殺すると、鍵を奪い地下牢の中に縛られているお香の側に駆け寄った。お香は全裸で両手両足を石壁に開かされて縛られ、ぐったりと死んだ様に括られていた。

「お香殿っ、楓です。助けに来ました。さあっ、ここから逃げましょうっ。今、縄を切りますっ」

「うっ、うううっ」

お香は楓に気付くと

「私は先日来の拷問で歩くことが出来ませんっ、折角助けに来て頂いたのですがっ足手まといになります。私の事は構わず、楓様っ、さあ行ってください」

「しかしっ、さあ、私の肩に掴まってっ、なんとか逃げましょうっ」

その時、

ダダダダダッ数人の男達が刀を抜き地下牢にやって来た。男達の後ろには猪俣が立っていた。

「それまでだなっ、お前は何者っ」

「シマッタッ、不覚」

楓はあっさり、猪俣に捉えられてしまった。


大手門前の広場には竹矢来が組まれ、女達の処刑を見ようとたくさんの群衆が集まっていた。お香は一緒に捕まった女忍び達と処刑されることになっていた。お香の処刑は女忍び達が処刑された後に最期に執行される事になっていて、その仲間の処刑をお香は磔柱に架けられて見る事になる。

お香の磔柱は既に立てられていた。
キの字の柱に両手を左右に開き、両足を限界まで開かされ柱に括られて、お香のキッと目を閉じ観念したさまは女の哀れさを漂わせていた。お香の痣だらけの裸体は、見る者に過酷な責めで痛ぶられた事が直ぐに分かった。そしてお香のつんと突き出た乳房も恥ずかしい秘裂も菊穴も丸出しで晒されていた。

ドーンドーンと太鼓の音がすると、素っ裸に剥かれた女達が後ろ手にキッチリと縛られ並んで広場に連れ出されて来た。そして、広場の奥手から牛が二頭現れ、そして時折ムモッーッと首を振り暴れていた。

「これより、敵将滝川一益の配下、女忍びの牛裂きの刑を始める」

女忍びお沢が後ろ手縛りのまま、お香の磔柱の前に仰向けに寝かされた。女は刑史にされるまま静かに目を閉じて、両足首を頑丈な縄で縛られ、股を開かされその縄の先が牛の鞍に結ばれた。もう観念しているとはいえ、牛に左右から足首に括られた縄を引かれ、股から体を真っ二つに裂かれる恐怖は尋常では無い。そして、その死に様は女としては、耐え難い醜い姿にされる事になる、鍛錬された忍びとてその悲しさ、無念さは以下程かと思われる。

「うううっ、はあはあはあ」

「お沢っ、許してっ私がお沢をこんな目に合わせて」

お香は磔柱の上から、目の前に仰向けにされ牛裂きを待つお沢に声をかけた。

「いえっ、これも運命ですっ、誰も恨みません」

お沢は気丈にもそう言い放ったが、恐怖と無念さに体を震わせ、牛が動き出すのを待っている。素っ裸でその開かされた股の先の群衆は女のこれから裂かれるであろう秘裂と菊穴を好奇の目で見ていた。

「始めいっ」

ピシッと、牛の尻に軽く鞭が打たれた。手綱を持たれた二頭の牛は左右別々の方向にゆっくりと歩き出した。

「ううっうっ、お香殿っ、お先に」

「ああーーっ、お沢っ」

お沢の牛裂きが始まった。牛に引かれた縄がピンと張り、ゆっくりとお沢の股が開かされ足が一直線になっていく。お沢の尻が地面を離れ、腰が浮き、縛られた手が浮き、肩が浮き、お沢の両足はピンと一直線になり、股間がグキッと音をたてた。しかし、なおも両足を引かれている。太ももがブルブルと震え、体が悶えている。お沢は唇を噛み締め限界まで拡げられた股間の苦痛に耐えている。

モオーーッ、モオーーッ二頭の牛が一旦止まった。刑史が槍の先を二頭の牛の尻に突き刺そうとしているのがお沢に見えた。

「ああーーっ、裂かれるっ」

グサッ、その瞬間、二頭の牛が勢い良く左右に走った。メリメリッ、バキッバキッ、お沢の秘裂が避け赤いものが飛び散った。

「ウギャーーッ、グアアアアッ、お香っ殿ーーーっ」

それがお沢の最期の声であった。お沢は真っ二つに避けず、胴体と片足が離れて牛の引く縄に引き摺られて行った。

「お沢っ、お沢ーーっ」

お香はあまりに無残なお沢の牛裂きに、声をあげて泣いた。

「ちっ、割れ目から綺麗に真っ二つにならなんだなっ、次の女は真っ二つにしてやるっ」

次の女のお軽はお沢の牛裂きを目の当たりにし、あまりの残酷な処刑に恐怖にかられていた。刑史がお沢が仰向けに寝かされてた場所に引き立て様としたが、足を突っ張り腰を引いてブルブルと震え、頭を激しく振って、その場から引き立てられるのを拒んでいる。

「ああーーっ、嫌ーーっ」

「何をしているっ、次の牛裂きはお前だっ、早く処刑の場所に行けっ」

お軽は両脇から体を掴まれ、お香の磔柱の前に引き立てられながら、恐怖のためか股からシャッシャーーーッと失禁を始めた。



3. お香 磔牛裂き

お香は女忍びの配下の者達の牛裂きの執行を磔柱の上から見せられながら、小五郎の事を考えていた。小五郎はお香よりも三つ程歳上でお香が一益の元に預けられた時には既に一益の忍び軍に居た。女忍びは役目がら男と秘め事をし、情報を仕入れるという事も任務の一つであった。そのため女忍びとして一人前になる最期の試練が、仲間の忍びと秘め事をする事であった。そのお香に取っての最初の男が小五郎であった。お香は男らしく誠実な小五郎の事が好きだった。そして、任務の合間に度々男と女の喜びを交わしあっていた。その小五郎も神流川の合戦には戦忍びとして出陣し、その後の消息は分からなかった。きっと、小五郎は戦さで討ち死したことだろう、しかし最後にもう一度小五郎に会いたいかった
とお香は思っていた。

お香が磔柱に架かり、生への執着を断ち切ろうと覚悟を決めていた、その刹那。竹矢来の中に小五郎の顔がちらっと見えた気がした。ハッとしてお香は磔柱の上からその方向を見つめ直した。その視線の先に愛おしい小五郎がこっちを見ていた。小五郎は声を出さず唇を動かすだけで相手と会話する忍者言葉で話し掛けて来た。

(お香、今、助け出す)

(小五郎、それはだめ)

(なぜ、仲間も数人いる)

(今の警備は偽り、大勢の者が隠れている。危険、去れ)

(嫌だ、助ける)

(駄目、小五郎は生き残って欲しい、この場を立ち去れ)

小五郎は辺りを見回した。すると確かに鎧を付けた武者が箇所箇所に潜み広場の様子を窺っていた。多分数十人はいるだろう。お香は小五郎が隠れた武者達に気付いたのを確認すると

(分かったら、立ち去れ)

小五郎はお香を暫く見つめていたが、サッと見えなくなった。

(ああーーっ、小五郎、達者で)

処刑される前に、少しでも小五郎の顔を見たいというお香の願いは叶えられた。これでお香はもうこの世に未練は無くなった。後は如何に取り乱さず誇りを持って死んでいくだけだった。

お軽は既に両足に縄を掛けられ、後は牛が動き出すのを待つのみであった。しかも、お軽の足への縄掛けはお沢が牛裂きで真っ二つに成らなかった事で、より厳重に足首と膝、そして太ももの付け根までギッチリと縄で縛られていた。猪俣はこれでこの女を割れ目から裂けるだろうと思っていた。そして、念には念を入れて、もう一工夫しようとも思っていた。

「うっうううっ、おっお香殿っ、怖いっ」

「お軽、いままで良く私に尽くしてくれました。礼を言います。あの世に先に行って、私を待っていてっ」

「ああーーっ、お香殿っ、しっ死にたくないっうっ、あんな惨めな姿で死にたくないっ」

二頭の牛が鞭を入れられるとお軽の左右にゆっくりと動き出した。そして、お沢と同じ様に体が浮き上がり両足が真っ直ぐ一直線になり、牛は止まった。お軽の秘裂と菊穴は限界に開かされた股の中心で、女の体の肉の奥が覗き込める程に拡げられて、群衆の目に晒されていた。

「うううっ、うぐっ」

刑史の一人が刀を持ち、お軽の股の前にやって来た。そして残酷にもお軽の秘裂から菊穴までの肉に深く切れ込みを入れた。両側から引っ張られている股間のその切れ込みはパックリと割れ、赤いものを垂らしながら桃色の肉を晒した。

「グギャーーッ、グアアッ」

「こうすれば、今度は女を割れ目から綺麗に真っ二つにできるだろうっ、ぐひひひっ」

牛の尻に槍が突き刺された。ムッモオーーッモォッ、左右の牛は大きく鳴くとダダダッと走り出した。お軽の体が一瞬、跳ね上がるとグギッと鈍い音がし、お軽の股の関節が外れた、そしてバキバキバキッ、バリバリバリッと骨を割る音と肉が破ける音が辺りに響いた。グバッと口からも赤いものが爆ぜ飛んだ

「グッゲエーーッ、グアアアアッ、ゴボゴボッ、ゲッゲボーーッ」

お軽の股間から赤いものが爆ぜ、刀で切り込みを入れられた秘裂から菊穴が真っ二つに裂け、お軽の体は股間から腹、乳房が左右に離れ、首のある胴体と無い胴体に裂けて、牛の縄に引き摺られていった。お軽は真っ二つに引き裂かれて絶命した。

「ああーーっ、お軽っ」

「おおっ、ほぼ女の体が真っ二つになったな。うんうん、これは見事だっ次も同じ様にして牛裂きしろっ」

残りの女忍び達もお軽と同じ様に縄に足を縛られ、股間を刀の刃で切れ目を入れられて、真っ二つに裂かれて絶命していった。

「さてっ、お香、お前の番だなっ、お前はじっくりと殺してやる、分かったなっ」

「・・・・」

お香はもう既にこの世に未練はなかった。ギラギラした残忍な目をしている猪俣の顔を涼しそうに見つめると、視線を外し、遠くの空を見つめ、一益の元で過ごした日々を思い出していた。

お香の目の前で竹槍が交差され、猪俣がお香を見上げながら満足そうに頷いた。

竹槍の先がお香の菊穴に当てがわれた。お香はピクンと体を震わせ目を閉じて、竹槍が体に突き刺さるその時を静かに待っていた。

刑史が手に持つ竹槍をグイッと突き上げ、お香の処刑が始まった。

「うぐーーっ、うっうっうぐーーっ
グアーーーーーッ」

竹槍がお香の菊穴に突き刺さり、グリッグリッと呑み込まされて行く。

「ぐあっぐあっぐぐあっ、うううっ」

お香の引き締まった尻がブルブルッと震え、そして唇をグッと噛んでお香は苦痛に耐えている。ダラリと赤いものが菊穴から垂れ出した。

もう一本の竹槍がお香の女の急所である秘裂に当てがわれた。お香は大の字に括られた体を震わせ苦痛に耐え、これから自分の女の部分に突き刺さる竹槍の先を睨んでいた。

竹槍がお香の秘裂に突き刺さり、お香は体を反り返した。

「うぐっ、グッグアーーーッ」

その時、竹矢来の方が騒ついた。一人の男がお香目掛けて走って来ている。その男は立ち去った筈の小五郎であった。

「お香っ、共に死のうっ」

小五郎は磔柱の前に来ると抜刀し、お香を竹槍で突き刺さしている刑史を続け様に二人斬り捨てた。

「ううっうっうっ、小五郎のばかっ」

「俺はお前と一緒に死にたいっ、一人では逝かせんぞっ」

「小五郎っ、ありがとうっ」

小五郎がお香の磔柱の前で両手を挙げ立ち塞がった。その時、バンッバババババンッ、銃声がして小五郎はその場にバタッと倒れた。

「ああーーっ、小五郎っ」

「はっはっはは、お香っ、とんだ色男が現れたなっ、お前の素っ裸の磔姿を拝んで、満足して死んだ事だろうっ、良かったな」

「言うなっ、うっうううっ、早く殺せーーっ」

「分かったっ、お前の望みを叶えてやろう。おいっ、牛を引いて来いっ、この女を磔のまま、牛裂きにしろっ」

お香は両方の穴に竹槍を突き刺されたまま、両足を磔柱から解かれると、今度は牛から伸びる縄に縛り直されてしまった。両足がダランと下がり、足首に縄が付けられて、そして、股間には竹槍が含まされている。

牛の尻に鞭が入った。ゆっくりと左右に牛が歩き始めた。

それから暫くして、お香の断末魔の叫びが聞こえた。そして、お香は乳房から下が無くなった姿で磔柱に架かって息絶えていた。その目は磔柱の前に転がされている小五郎の骸を見つめていた。小五郎の脇にはお香を突き刺していた真っ赤に染まった竹槍が二本落ちていた。



4. 女武者 楓の拷問

楓は佐久地方の豪族の姫であった。その可愛い顔、華奢な体とは裏腹に男勝りで子供の頃から弓槍では家中では一二を争っていた。そんな不思議な魅力から信玄に望まれ側室になり、また武田軍団の女武者を率いて数々の合戦に活躍していた女であった。

「お前があの亡き信玄坊主の側室だった、楓かっ、余り手荒な事はしたくないっ、どうだ、素直に玉藻の居場所を教えてくれまいかっ」

「そう言われましてもっ、この城が落城の折に、皆、離ればなれになり玉藻殿の隠れ場所が何処なのか、私は知りませんっ」

「そうか、では仕方ないっ体に聞くしか方法が無いようだなっ」


グチュッグチャッグチュッ

「ああっ、うううっ、やめろっ」

楓は秘裂に張り型を咥えさせられ、猪俣に色責めされていた。

猪俣はお香もそうだったが、この楓も武芸に秀出ている女は苦痛責めには強いが快楽責めには弱いのではと考えた。そこで、色責めで身も心も落としてから信玄の隠し金のありかを吐かせるのが得策ではないかと考えた。そして元来、猪俣は女を色責めで嬲るのが好きでもあった。

楓は戸板の上に素っ裸で両手を万歳した様に縛られ両足は大きく開かされ縛られている。そして、秘裂を猪俣の持つ張り型で嬲られていた。

「どうかなっ、楓っ、張り型の味は堪らんだろっ」

「ううっあっあっ、なんのっ、馬鹿なまねは、やっやめろーっ」

「ほーっ、いつまでそんな事を言っていられるか、これは責め甲斐がある女だっ、ひっひっひ」

グチュッグチャッ、ネチョネチャ、楓の秘裂は楓の言葉と裏腹に恥ずかしい音を出し始めていた。猪俣は張り型をズボッと秘裂に突っ込むと、張り型を咥えさせたまま、小柄を取り出すと楓の秘裂に生える翳りをゾロリと撫で回した。

「楓っ、この邪魔な翳りを綺麗さっぱり剃り落としてっ、お前の割れ目がどんな姿か、見させて貰おうかなっいいな」

「そんなっ、やめろーっ、やっやめてくだされっ、ああーっ」

猪俣は秘裂の肉を摘むと翳りをジョリッジョリッと剃り始めた、楓の翳りは、その可愛い顔からは想像出来ない程密集していて、華奢で真っ白な裸身と真っ黒な股間との対比が、女の艶かさを漂わせていた。

咥え込まされた張り型を時折動かされ、秘裂の豆を擦られながら楓は恥ずかしい剃毛をされていた。ジワッと秘裂と張り型の隙間から淫汁が滴り出して来た。

「もうっもうっ、やめてっ、おっお願い、恥ずかしいっ」

楓の声が少しづつ艶かしい喘ぎ声に変わって来た。

「楓っ、もうすぐ、割れ目が剥き出しになるぞっ」

「ああーっ、はっ恥ずかしいっ」

パチンッと猪俣が翳りの無くなった楓の股間を叩いた。

「ここは綺麗さっぱりになったな」

「ああーっ、うっうっ見ないでっ」

再び、張り型が抜き差しされそして秘裂の豆が弄られ、猪俣は楓の色責めを開始した。楓は腰を振り、縛られた体をプルプルと震わせ喘ぎ声を発している。

「どうだっ楓っ、玉藻の居場所を話して貰えぬかなっ」

「ああーっ、いいーっ、たっ玉藻殿の事は知りませんっ、ああーっ」

張り型の動きが激しさを増した。楓の体が咥えさせられている張り型を中心に波打つ様にうねっている。

「そんな事は無いっ、お前は玉藻の行き先を知ってる筈だっ」

「しっ知りませんっ、ああーっあっあっ、イキッイキそうーーっもっとしてっ、ああーっ」

突然、ズボッと楓の淫汁でドロドロになっている秘裂から張り型が抜かれた。

「ああーっやめないでっ、抜かないで、ひっ酷い」

楓の腰が張り型を求めて突き出された。しかし、猪俣はニヤリとすると楓の淫らに蠢く裸体を眺めているだけだった。そこに蠢く裸体はもう戦う女では無く、色責めに翻弄されるただの女であった。

楓は両足を棒の端に縛られ、後ろ手に縛られ天井の梁から逆さ吊りにされていた。翳りを失った秘裂は剥き出しに晒され限界まで足が開かされて、その慎ましい乳房は縄に括られ醜く突き出されて、素っ裸で吊るされていた。楓の頭の下には水が満たされた樽が置かれている。

猪俣は剥き出しの秘裂に張り型を咥えさせ、抜き差しを始めた。先程の中途半端な色責めに楓は体の疼きが消えてなく、忽ち体が反応して来た。逆さ吊りにされていたがその苦痛より肉の快感が楓を支配し始めていた。

「ううっうっ、いいっああーっ、もっとしてっ、いいーっ」

楓は張り型を抜き差しされながら、逆さ吊りの裸身を降ろされ樽に満たされた水の中に頭を突っ込まれた。

「グボッ、グアッ、うぐぐぐっ」

途端に喘いでいた口の中に水が入って来た。楓は秘裂から広がる快感と息の出来ない苦しさに体をくねらせプルプルと痙攣していた。暫くすると楓の裸身が引き揚げられた。長く伸びた髪がビッショリと濡れ顔にへばり付いている。

「ゲホッ、ゴホッゴホゴホッ、ああーっいいーっ」

猪俣は張り型を咥えている秘裂に目掛けて鞭を振るった。バシッバシバシッ、後ろに回ると尻にも鞭を振るった、パシッパシッパシッ楓の締まった尻の肉が鞭打ちの度に艶かしくブルンブルンと波打っている。

「ウギャーッ、たっ助けて、ああーっ、ううっうっ」

「玉藻は何処だっ、言えっ」

「グエーッうっうっうっ、本当に知らないのですっ、ウギャーッ」

楓はまた水の中に頭を突っ込まれた。猪俣は楓の秘裂からニョキッと出ている張り型を掴むと激しく抜き差しを始めた。

「ウガーッグボッ、むぐぐぐぐっガボッ」

楓は喘いだ弾みに、したたか水を飲み込んでしまった。苦しさに楓の体がのたうっている。尚も張り型が抜き差しされ、楓の頭は水に突っ込まされていた。

「玉藻は何処だっ」

楓は頭を水の中に入れられたまま、頭を左右に振っている。そして体がピクピクと小刻みに痙攣を始めた。

楓の裸身が引き揚げられた。

「ウゲッ、ゲッゲッゲッ、はあはあはあはあっ、もう許してっ、玉藻殿の居所は本当に知らないのですっ、
ゲホッゲッゲッ」

楓は水責め、張り型責め、鞭責めを執拗に猪俣から受け、身も心も崩壊して来ていた。どんな責めを受けても反応が無くなり、そして死んだ様にぐったりとして逆さに吊るされていた。

猪俣はこれだけの責めをしても喋らない楓は、やはり玉藻の居場所は本当に知らないのではと思えて来ていた。

そんな猪俣が焦り始めていた時に、玉藻の妹で堺の鉄砲商大西屋の女将お千佳が佐久との国境で取り押さえられたとの報告が猪俣の元に届けられた。碓氷の関所の間道でウロウロしていたのを、北条の手の者が怪しく思い捕らえたところ、一緒に逃げていた手代の自白で玉藻の妹のお千佳と判明した。早速、お千佳は箕輪城の猪俣の元に連行されて来た。

猪俣は玉藻の妹なら玉藻の居場所を知ってるに違いないと確信していた。まして報告に寄ればお千佳は玉藻と数日前には会って居たということである。そこで考えたのが、楓は玉藻の居場所を知らないとしたら、お千佳の目の前で楓をとことん無残に処刑して恐怖を煽り、お千佳から玉藻の居場所は喋らせてはと言う事であった。

「お千佳とやら、そなたは玉藻の妹と聞いたが間違いないなっ」

「・・・・・玉藻殿は私の姉です」

「そうかっ、では玉藻の居場所を知っているなっ」

「知りませんっ、そんな事より、私は今回の戦さには何の関わりも有りません、早く解き放ってください」

「そうはいかないっ、玉藻の居場所を話すまでは、ここに留まって貰うことになるぞっ、あまり白を切るとそのお前の体に聞くことになる、いいか、分かったな」

「そんなっ、私は姉の居場所など本当に知らないんです」

明日の正午に猪俣の淫残な責めにもとうとう玉藻の居場所を吐かなかった楓の処刑が執行されることになった。楓はその事を聞かされると地下牢の中で大声をあげて泣き崩れた。
しかも処刑は鋸引きだと言われ、以前信玄の元に居た時に楓は何回が罪人の鋸引きの刑を見たことがあった、その惨たらしさに楓は最後まで見ていられず、その場を去った記憶がある。その鋸引きを今度は自分がされる事になるとは、あまりの恐怖に楓は気が狂いそうになりながら、夜を明かした。


5. 楓 鋸引き

大手門の内側で女武者楓は華奢ではあるが、眩くほど白い肌をした艶かしい体を素っ裸にされ、後ろ手に縛られ慎ましい乳房も縄で醜く突き出されて、鋸引きの執行される大手門前の広場に引き立てられようとしていた。そこに、お千佳が着物の上からとはいえ縛られて現れた。

「あっ、貴女は楓殿っ、それでは今日の処刑はあなただったのですね、ああーっ、酷い」

侍大将の猪俣が二人を交互に見ながら、そこに立っていた。

「お千佳っ、楓の鋸引きを目の前で見せてやるっ、この女の死に様を得と見て、自分の立場を良く考えるんだなっ、場合に寄っては楓の死に様が、お前の死に様になると思っておけよっ、分かったな」

「ああーっ、そんなっ」

「おいっ楓っ、門の外では皆がお前の登場を今か今かと心待ちにしている筈だっ、そろそろお前の檜舞台に行くとするかっ、門を開けろっ」

「ああーっ、お願いします。どうかお助けくださいっ」

ギギギッと大手門が開いた。広場の先の竹矢来の向こうにはおびただしい数の群衆が集まっていた。本来この地は小豪族がひしめき、戦さの絶えない土地であった。北条氏の支配になってからは武田氏との数回の戦さはあったが北条氏代々の善政に寄り民びとは北条びいきであった。突然やって来た織田氏に対しては反感もかなりあったのである。織田氏絡みの者の処刑とあって、民びとは喜び勇んで処刑を見物に来ていた。

楓は縛られた裸身を引き立てられ、群衆の前に晒された。楓の後ろにはお千佳が引き立てられている。

楓は奇妙な物や見て、ハッとして後ろを歩く猪俣を見た。それは地面の上に畳が引かれ、畳の左右に柱が二本立っていた。そして、柱の上からは縄が垂れ下がっていた。

「ああ、それがお前の檜舞台だっ、そこでお前は逆さ吊りされ、女の大事なところを鋸で真っ二つにされるんだ」

「ああーっ、やめてーっ、そんなっばかなっ、ううっ」

楓は鋸引きの刑は首を鋸で引かれるものとばかり思っていた。実際、自分が見た鋸引きは罪人が鋸で首を引かれた物であった、それでさえ楓はあまりの惨たらしさに見ていられなかったのである。なのに自分がされる鋸引きが股間を引くとは。楓は恐怖のためその場に蹲って動けないでいた。

「楓っ、何をしているっ、早くその畳の上に仰向けになるんだっ」

「うあーっ、助けてくださいっ嫌ーーっ、猪俣様っ、お願いいたしますっ」

楓は縛られた裸身を地面に倒すと、足をバタバタさせ、そしてジリジリとその柱から遠ざかろうともがいていた。

「なんと見苦しい女だっ、おいっさっさとこの女を逆さ吊りにしろっ」

刑史が数人で楓を柱のある畳に引き摺って行こうとすると、楓はなおも足をバタバタさせ抵抗していた。

「あっあっあっ、やめてーっ、やめてっお願いっ死にたくないっ」

しかし、縛られた体でまして女の事である、数人の男達に引き摺られ、畳の上に楓は仰向けにされてしまった。楓の顔は涙でグチャグチャになり、鼻水も垂れ、髪の毛は乱れ、女武者、豪族の姫、そして亡き信玄の側室であった誇りも何もかなぐり捨てたその楓の姿に群衆は哀れさを感じていたことだろう。

「うあーっ、こっ怖いっ、ああーっやっやめてーっ」

楓の足首に縄が掛かりきつく縛られ、ゆっくりと縄が引かれた行く。楓は足を開かせられながら、尻、腰、肩の順に畳から引き上げられ、頭が畳から浮いたところで逆さ開脚吊りにされてしまった。後ろ手に縛られた体はもう左右に軽く振ることしか出来ないでいた。逆さまに見える景色の向こうには、楓の剃毛され剥き出しに晒された秘裂を、食い入るように見つめる人々の視線があった。楓は群衆に向かって体の正面を晒す姿に吊られていた。

お千佳は楓の惨めな逆さ吊りの姿を悲しそうな目で見つめていた、すると突然、刑史がお千佳の縄を解くと嫌がるお千佳を抑え付けるようにして着物を剥ぎ取り、お千佳を素っ裸にしてしまった。そして、楓が吊られている柱にお千佳を後ろ手に縛り、そして両足も一つに纏められ、柱に括り付けられた。お千佳の目と鼻の先に楓の裸身が吊られて蠢いている。お千佳の髪が楓の太ももに軽く当たっていた。猪俣は楓の鋸引きを残酷にもお千佳の目と鼻の先で見せようとしていた。あまりの近さに鋸引きで噴き出た赤いものをお千佳は頭から被ることになるだろう。それが一層お千佳を恐怖に駆り立て、玉藻の居場所を吐かせるのに効果があると猪俣は考えたのだ。

「うううっ、あなたは玉藻殿の妹のお千佳殿ですねっ、生きてこの城を出られたら、一益の殿と真田の昌幸様に楓のこのさまを話して、仇を取って貰えるように伝えてくださいっお願いいたします」

「はいっ、私も生きて戻れましたらっ、必ず、必ずっ楓殿の事は伝えますっ」

この時から数年後、豊臣秀吉の小田原征伐のきっかけを作る事となった。北条氏政が真田昌幸の名胡桃城を乗っ取った時の主将が猪俣邦憲であった。猪俣は北条氏降伏後に秀吉、昌幸の命で磔に架けられ処刑された。楓の願いは叶ったのである。

「それから、私が処刑でどんなに取り乱しても、許してくださいっ、ああーっ決して私の無残な姿は見ないでっお願いっ」

「分かりました、私はこれからここで起こる事は決して見ませんっ、楓殿が苦しまずに最後を迎えられることを祈ってます」

「ああーっ、お千佳殿っ、わっ私はこっ怖いっ、気が狂いそうっうっうううっ」

ドンッドンッドーン、処刑開始の合図が鳴った。刑史が二人大手門から長い歯の付いた鋸を持って出て来ると、逆さ吊りされている楓の前と後ろに付いた。そして、楓の股の上で鋸を構え猪俣の方を向き指図を待っていた。楓はその鋸を目のあたりにすると、吊られた裸身を恐怖にブルブルと震わせて、涙でグチャグチャになった顔を激しく振っている。

「始めーーっ」

「ああーっ、やめてーっ、死にたくないっ、ああーっ」

バリバリバリッ、肉が裂かれる音が広場にこだました。その瞬間楓の股から赤いものが飛び散った。

「ギャーーーッ、グアーーッいっ痛ーっ、あぐあぐっあぐーーっ」

バリバリッバリバリッバリッ、あっと言う間に楓の柔らかい秘裂と菊穴の肉が鋸に引き裂かれ鋸の歯が肉に食い込んだ。もうそこには楓の女の証の秘裂は無くなり、慎ましくあった菊穴も鋸に裂かれ無くなっていた。尻の肉にはダラダラと赤いものが垂れ、尻は真っ赤に染まっていた。

「グッグギャーーーーッ、があーーっうがあーーっ、うがっ」

楓の太ももがブルブルと痙攣し、体はのたうっている。赤いものが飛び散りお千佳の顔にベタッと付いた。

お千佳はしっかりと目を閉じていたが楓の絶叫と肉が裂かれる音に小刻みに震えていた。

「ああーっ、楓殿ーーっ」

バリッバリバリッ鋸の歯が骨を裂く音が聞こえて来た。シャーーッシャーッシャーーーーッ、秘裂のあった辺りから黄色い液がひり出て来て、刑史の頭にかかった。そして菊穴のあった辺りからはネバネバしたどす黒い塊がブバブバブバッと垂れて尻を伝い流れ落ちた。

「グッグギャーーーーッ、ギギギッギャーッ、ぐえーーっぐえっ」

楓はなおも激しく頭を振り、体全体をブルブルと痙攣させて絶叫している。鋸の歯は楓の臍にまで達していた。尻の半分程が縦にぱっくりと裂けている。

バリバリッ、ベリッベリッベリッ、鋸の歯が楓の内臓まで届き、柔らかい肉を切り刻んでいる音が聞こえて来た。

「ぐえーーっぐえーーっ、グギャーーーーッぐえーっぐえっ」

「楓殿っ、早くっ、死んでくださいっ、お願いしますっ楓殿を楽にさせてっ」

「グッグギャーーーーッ、こっ殺してっ、もうっトドメを入れてっ」

お千佳は楓の鬼気迫る声に、遂にチラッと楓の姿を見てしまった。そして、自分の裸身にも楓の赤いものがたっぷり被っているのにも気が付いた。

「ぎゃーーっ、そんなっああーっ、惨いっ酷すぎる、楓殿、うっううう」

お千佳は失神しそうな恐怖のために、丸出しの秘裂から失禁をしてしまった。

猪俣が楓の前にやって来た。

「鋸引きでは、なかなか死ねんものだなっ、どうだっ楓っ、苦しいかっ、痛いかっ」

「ぐえーーっ、お願いっ、早くっ、殺してっああーっ、殺してっ」

ベリッベリッバリッ、バキバキッ、鋸の歯は楓の乳房の近くまで達していた。楓の下の畳はお千佳が恐怖のために失禁した小便と、楓がひり出した小便、楓の排泄物、そして真っ赤なものが混じり合い、恐ろしい色の溜まりを作っていた。

楓は鋸の歯で乳房まで裂かれると、もう小刻みな痙攣になり、低い呻き声を出しているだけになっていた。後ろ手に縛られていた縄は鋸で既に切られ、両手はだらりと頭の横に力無く垂れ下がり、指の先からポタポタと赤いものが垂れていた。そして、一度、楓の体がビクンと大きく痙攣すると楓は絶命した。

「ああーっ楓殿ーっ、やっと楽になれましたねっ、うううっうっ」

楓の鋸引きの処刑が終わった。楓は乳房まで鋸の歯で切り裂かれ、苦しみ抜いて死んでいった。

お千佳は目の前の惨たらしい楓の鋸引きの処刑に、いつまでも体の震えが止まらないでいた。


6. 玉藻 お千佳姉妹 受難

お千佳は箕輪城の地下牢に閉じ込められながら、番頭の佐吉の事を考えていた。お千佳と佐吉は不義の関係であった。大西屋に嫁いだとはいえ主人の庄五郎は70を過ぎた老人で夜の生活はあまり芳しくなかった。床を共にしても庄五郎の男の印は硬くならず、庄五郎はお千佳の若い体を舌で舐め回し、指でお千佳の敏感な部分を弄り回すだけで、お千佳はいつも物足りなさを感じていた。そして、いつの間にか佐吉との関係が出来てしまっていた。庄五郎は寝るのも早く、お千佳と佐吉は主人の庄五郎が寝静まると母屋から離れた倉の中で密会を重ね、お千佳は体の疼きを佐吉にぶつけていたのである。佐吉も主人の庄五郎に後ろめたさはあったが、若く美しいお千佳の魅力にのめり込んでしまっていた。今回の関東
行きも二人で示し合わせて行った事であった。しかし、こんな事になるとは、戦さで離ればなれになってしまった佐吉の消息をお千佳は案じていた。

そして、お千佳は楓の惨たらしい処刑を考えるとき、今でも体の震えが止まらないでいた。あの侍大将の猪俣はきっと姉の玉藻の事を聞いてくるに違いないが、お千佳は姉の居所など本当に知らないでいる。もし、居所を喋らないでいたら、楓でと同じ目に合わせられるのは明白である。お千佳は恐ろしさに寝る事が出来ないでいた。

次の日、お千佳は拷問部屋の様な所に連れて行かれた、そこには既に猪俣が残忍な目付きでお千佳を待っていた。部屋を見回すと恐ろしさ拷問道具が並べられていた。

「お千佳とやら、楓の鋸引きは目の前で見たなっ、ああなりたく無ければ玉藻の居場所を教えて貰えないだろうかっ」

「しかし、私は本当に姉の居場所など、知らないんですっ、信じてくださいっ」

「むむっ、では、隠し金の話は聞いているなっどうだっ」

「何の事ですっ、そんな隠し金の事など、見た事も聞いた事もありませんっ」

「白を切るつもりだなっ、そうか、仕方無い、明日っお前も楓と同じ様に鋸引きにかけるかっそれでいいのだなっ、えっお千佳っ」

「そんなっお許しくださいっ、あっそう言えばっ姉は関東に向かう前に、もし関東に何かあれば、秩父の間道を抜け甲斐に逃れてそこから上方に向かうと言っていたことが有りましたっ」

「秩父の間道っ、むむっ、確かに甲斐に逃れれば安心だなっ」

ハッとして、お千佳はその話をしたことを後悔した。いかにこの場を逃れるためとはいえ、姉の玉藻が自分の迂闊に喋った事に寄って捕まってしまったら、今度は姉がこの残忍な男に何をされるか分からない。姉が秩父の間道に向かっていないことを祈った。

「ところでっ、お千佳、このところ女の処刑を度々見てなっ、拙者の男の印が疼いて堪らんっ、これから男の印の相手をして貰えないかっ」

「それはっお許しくださいっ、嫌ーっ」

「この女を素っ裸にしろっ、お主達にも愉しませてやるぞ」

「うおーーっ、ありがたい」

猪俣達は抵抗するお千佳を素っ裸にすると、後ろ手に縛り、己が欲望のままお千佳に尻を突き出させたり、仰向けにして足を開かせたりして、己の男根を女の秘裂に突っ込んで、白い液を女の体内にしたたかに吐き出すと、満足した声を出していた。

猪俣の命を受けた風魔の忍び達が、玉藻を捕らえんと、秩父から甲斐への間道に向かって急いでいた。また、猪俣の配下の者も間道に向かって馬を走らせていた。

その頃、一益の側室玉藻と侍女の美春は、やはり甲斐に抜けて、遠江へ出るか信濃から木曽街道を通るか、どちらにしろ尾張の清須へ向かうため、秩父の間道に差し掛かっていた所であった。箕輪城、落城から数日経っていたが、間道の険しさと、なんと言っても女の足である、その進みの鈍さはいかんともし難かった。

「玉藻殿っ、あれが三峰山ですっ、あの山を越えれば、そこはもう甲斐でございますっ、さあ急ぎましょう」

「美春、わたくしはもう歩けませんっ、少しここで休んで行きましょう、まさか追手もわたし達が山越えで甲斐に向かっているとは思わないでしょうっ」

玉藻には油断があった、自分達を捕らえても何の得も無く、北条方の追手がわざわざこんな山の中までやって来るとは思っても居なかった。夜になると玉藻達は山の冷え込みと獣の用心のため、赤々とした焚火をしてしまっていた。

突然、黒い影が動いたと思ったら、ドスッと当身を喰らい玉藻と美春は気を失ってしまった。

「あっ、そなたはっ、お千佳ではないか、何故こんな所に」

「姉様、私は信長様が本能寺でご生害なされた後直ぐに、この箕輪城に戻ったのですが、北条の軍勢にお城は囲まれ、仕方無く真田様を頼って碓氷の山越えをしている途中に捕まってしまいたした。それより、姉様が捕まったのは私のせいですっ、許してください」

「お千佳っ、あなたのせいばかりではありませんっ、わたくしが追手の警戒を怠ったために、こうなってしまったのです。お千佳っ、自分を責めないで」

「ああーっ、姉様」

玉藻と美春は風魔の忍びに捕らえられ、この箕輪城に連れて来られたのであった。そして、玉藻は美春と離されるとお千佳の居る地下牢に監禁されたのである。

「ところで姉様っ、この城の城代の猪俣は、一益殿が信玄公の隠し金をこの城の何処かに隠している筈だと血まなこになって探しています。姉様はご存知ですか」

「あっはっははっ、その話はのう、全くの噂話で、この城にそんな物はありませんっ、ほんに馬鹿な事をしていること」

「しかし、その件で、あのお香殿も楓殿も知らぬ存ぜぬと厳しい責めを受けても喋らずっ、結局、奴らに残酷な処刑で殺されてしまいました」

「なんと言う事を、隠し金など始めから無いのにお香殿も楓殿もさぞや無念であったろうに」

「しかし、姉様もその事を詰問されっ、あれは無いと言っても、奴らが信じるか不安です」

「何、心配いたすなっお千佳、無い物は無いのだから、分かって貰うしか無いでは無いか」

玉藻とお千佳の姉妹は箕輪城の拷問部屋にある柱に素っ裸で後ろ手に括られ縛られていた。お千佳は先日の男達の陵辱の記憶がまだ生々しく残っていて、その均整の取れた美しい裸体を男達に晒して震えていた。玉藻は人の目に晒したことなど無い、豊かに熟れた裸体を男達の前に晒し、恥ずかしさに震えていた。二人の前には三角木馬が次の犠牲者を待つかの様に置かれていた。しかし、その三角木馬はただの三角木馬では無かった。木馬の尖った背には鋭い刃が埋め込まれていて、跨がされた者の股間を切り裂く恐ろしい木馬であった。

侍女の美春が拷問部屋に連れて来られると、柱に縛られている玉藻の前に突き転がされた。

「ああーっ、玉藻殿」

「玉藻っ、良く聞け、お前が隠し金のありかは喋らなければ、この女を三角木馬に乗せる事になる、どうするんだっ、この木馬を跨がされた者がどうなるかっ分かってるな」

猪俣は木馬の背の刃を指で触りながら、ギラギラした残忍な目で玉藻を睨んだ。

「隠し金など、始めから有りませんっ、ただの噂話です。ですから美春にその恐ろしい木馬を使わないでください」

「偽りを申すなっ、ならば仕方ないな、お前のせいでこの女は女で無くなる事になるぞっ」

「何度聞かれても、無い物は無いのですっ、信じてください」

「この女を素っ裸にして縛れ、そして三角木馬に乗せろっ」

「うあーっ、やめてっこっ怖いっ、玉藻殿、たっ助けて、ああーっ」

「美春には関係無いことですっ、やめてください」

美春は木馬を跨ぎ股間に鋭い刃を食い込ませて、両足をだらりとさせて木馬の上で苦しみ悶えていた。

「ウグァーーッ、痛いっ、ああーっ、助けて、降ろしてーっ、うっうぐぐぐっ」

「玉藻っ、このままだと、この女の大事な所が真っ二つに裂けてしまうぞっ、さあ助けてやれっ、隠し金のありかを言えーっ」

「本当に無いんですっ」

美春の足に重りがつけられた。

「ギャーーーッ、玉藻殿っ、助けてくださいっ、隠し金のありかを喋ってください」

美春は後ろ手に縛られた体をブルブルと震わせて、重りの付けられた両足を真っ直ぐに伸ばされて、呻き声をあげている。玉藻は目の前で苦しんでいる美春を見せられて、何とか助けたいと思って居たが、この男が玉藻の話を信じてくれなく、どうして良いか分からなくなっていた。

美春の足に更に重りが付けられた。
木馬の背の刃が美春の菊穴を真っ二つに裂き、秘裂の中の柔らかい肉も裂いた。赤いものが木馬の背を染め、両足を伝い足先からポタポタと垂れていた。

「グエーーーッ、うっうっ、ああーっ、裂けるーっ、玉藻殿っ、たっ助けてっ」

美春は体を反り返した、既に裂けていた菊穴がさらに深く裂けた。美春は菊穴の裂ける激痛に体を勢い良く前のめりに倒した。その瞬間、秘裂の頂点にある敏感な豆がピシッと裂けてしまった。

「ウグァーーッ、ウグァーッ、ウグァッ、もうっ、もう、うぐぐぐっ」

「ああーっ、美春ーっ、お願いしますっ、美春を木馬から降ろしてあげてっ、ああーっ」

「玉藻っ、では、喋る気になったかっ、どうなんだっ」

「しかしっ」

美春は股間を真っ赤に染め、体中を痙攣させていたが、ガクッと木馬の上で体を前屈みになって気を失ってしまった。しかし、桶の水を頭からかけられると再び意識を戻された。

「うっうううっ、あっああっ、玉藻殿っ、気が狂いそうっああーっ」

玉藻は大粒の涙を流しながら、苦痛に耐える美春を見ていた。

「美春ーっ、許してっ、ごめんなさい、許してっ」

美春はビクンビクンと体をのたうっている。足に付けられた重りが更に追加され、地獄の苦しみに美春はもう、か細く呻くだけであった。

「玉藻っ、お前の侍女の美春は明日、素っ裸で磔に架けて串刺しで処刑してやる」

美春は消えゆく意識の中で、その言葉を聞いていた。

「お千佳っ、お前も明日、この女と一緒に磔串刺しにしてやるっ分かったなっ」

「ああーっ、おやめくださいっ、磔に架けるなら、この私を架けてくださいっ、お千佳も美春も関係有りませんっ」

猪俣は頑として口を割らない玉藻に苛立っていた。そして、玉藻の前で二人を処刑してやろうと考えた。


この日、謀反人明智光秀は、備中高松城から取って返した羽柴秀吉との山崎の合戦に敗れ、そして逃げる途中で落ち武者狩りの者の手に掛かり落命していた。歴史は玉藻達とは関係無く刻々と動いていた。



7. 美春 串刺し晒し

ドンッドンッ、太鼓の音と同時に大手門の門が開いた。玉藻が真っ白な襦袢を着せられただけの姿で引き出されて来ると、広場の中央に立てられた柱に、後ろ手に縛られ身動き出来ない様にされて括られた。すると猪俣が玉藻の括られている柱の横にやって来た。

「玉藻、これより美春、それからお千佳の処刑を始めるっ、だが今ならまだ間に合うぞっ、隠し金のありかを言うんだっ」

「・・・・・・」

「そうかっでは仕方ないな、ここで二人の処刑をじっくりと見ているんだな」

猪俣が右手を高く挙げた。ドンッドンッドーンッ、太鼓が鳴った。竹矢来の向こうに集まっていた観衆はこれから始める処刑を固唾を呑んで見つめていた。

大手門の中から素っ裸に剥かれた女が大の字になってゆっくりと進んで来た。美春は既にキの字の磔柱に架けられて、四つの車の付いた台車にその磔柱が真っ直ぐに立てられ、数人の刑史達に引かれて門から出て来た。そして、その美春の架けられた磔柱は、観衆に美春の裸身が隅々まで鑑賞出来る様に、竹矢来の前をガタガタガタッと引き回されていた。何故か美春は菊穴も丸見えになる様に腰を突き出していた。良く見ると柱の腰から尻に当たる部分に当て木の細工がしてあり、美春は腰を突き出す格好をさせられていたのである。

美春は想像もしなかった残忍な引き回しをされ、恥ずかしさに顔を真っ赤にして大の字に括られた体を震わせていた。観衆はその女の惨めな姿に好奇の視線を向け、そして各々に罵声を女に発していた。

引き回しは玉藻が縛られている柱を中心にゆっくりと三度回った。美春はその間、広場にいる者に女の恥ずかしい全てを晒され、女としてはこれ以上な無いという屈辱を味わされていた。そして、玉藻の横に台車に磔柱が立てられたまま固定された。女の処刑後にまた磔柱を引き回し、串刺しで絶命した女の無残な姿を観衆の身近に晒そうと猪俣は考えていた。

「美春っ、私のせいでそなたをこの様な目に合わせてしまい申し訳ありませんっ許してくだされっ」

「玉藻殿、もう何も言わないでくだされっ、美春はっもう覚悟しております」

美春は震える声で玉藻に答えた。

ドンッドンッドーンッ、また太鼓が鳴った。大手門からまた素っ裸の女が美春と同じ様に大の字に磔柱に架けられ引き出されて来た。それは玉藻の妹、お千佳であった。お千佳も竹矢来の前を引き回しされ、女の恥ずかしい全てを晒されながら玉藻の周りを三周すると美春の反対側の玉藻の横に台車を固定された。柱に括られた玉藻を真ん中に、左右に美春とお千佳の大の字姿の裸身が並んで晒されている。

「姉様っ、おっお千佳はこっ怖い、
ああーっ、助けてっ、ああーっ」

「お千佳っ、何も関係の無いあなたをこんな目に合わせてっ許してっ」

「始めろっ」

美春の目の前で槍がカチッと交差した。気丈に振舞っていた美春だが、その槍を見せられると、突然、死への恐怖に襲われて来た。

「嫌ーーーっ、やめてっ、お願い殺さないでっ、たっ助けてーっやめてーーーっ、ああーっ玉藻殿ーっ」

「美春っ、取り乱さないでっ」

シャーーッジョーーッシャッシャーーッ、美春は恐怖のため拡げられた秘裂から放尿に始めてしまった。

「ああーっ、たっ助けてーっ」

美春は割れ目から放尿しながら、括られて身動き出来ない体を激しく震わせている。刑史は美春の小便を頭から浴びながらも、磔柱の立てられている台車に上がって来ると槍を美春の股間に構えた。美春は槍の先を見つめて。

「嫌ーーーっ、やめてっ、許してっお願いっ嫌っ嫌ーーーっ」

菊穴に槍の先が当てがわれた。

「ああーっ、駄目ーっ、やめてっ」

美春の尻がブルブルと震えている。しかし、美春の懇願は叶えられず、グサッ、菊穴に槍が突き刺さった。

「グキャーーッ、たっ助けてーっ、痛っ、ああーっ痛いーっ」

菊穴に突き刺さった槍はグリグリと拗られ、美春の菊穴の奥へと呑み込まされて行く。美春は槍から逃れようともがいているが、足首や手首を動かすだけで、キッチリ柱に括られた体はその槍から逃れることはもう出来ないでいた。

「うっうぐぐぐっ、うぐあーっ、死にたく無いっ」

美春の菊穴に深々と呑み込まされている槍はグイッグイッと更に美春の体内に突き進んでいく。バリッと菊穴の奥の肉壁を破った、すると赤いものがドバッと菊穴から大量に噴き出て来た。しかし、槍はなおも突き上げられている。

「グエッーーッ、グギャーーッ、グアグアッグゲアッ」

美春は獣の様な呻き声をは発して、体全体をピクピクと痙攣させている。グイッグイッグイッ、槍の呑み込まされた長さを思うと、その先は美春の乳房のある辺りまで突き刺さっていることだろう。このまま刑史は槍を口から飛び出させ様としていたのだが、急に槍が美春の体の中で進まなくなってしまった。慌てて、槍を引き抜こうとしたが、槍は柄から美春の体内の肉に食い込み、押すも引くも出来なくなってしまった。

「どうした、早く口から槍を出さぬか」

「それがっ猪俣殿、槍が全く動かなくなってしまいました。申し訳ありませんっ」

「仕方ないっ、本当は口から槍を出して、引き回しをする筈だったが、そのままで引き回せっ」

美春は体内に槍を呑み込まされたまま、磔柱が立てられた台車がまたゴトゴトと動き出し、観衆の目の前に引かれていった。美春はピクピクと体を痙攣させて、槍が菊穴に突き刺さった様を丸見えにして、そしてその穴から赤いものをダラダラと垂らしながら観衆に晒されていた。

「うっうっ、うぐぐぐっ」

(みっ見ないでっ、うっうっ、惨めな姿をっ見ないで)

美春は槍を体内深く突き刺されても、死ねずにまだ意識があった。引き回されながら美春は、串刺しされている菊穴に皆の好奇な視線が注がれていることが辛く、恥ずかしかった。美春の串刺しにされた裸身の引き回しが終わりまた玉藻の横に磔柱が固定された。

「うっうううっ、こっ殺してっ」

刑史が槍の先を美春の秘裂に構えた。美春は槍の先を視線で追いながら、か細い声で。

「たっ玉藻殿っ、長い間お世話になりました、感謝しております」

「美春、許してくだされっ、私もそなたに会えて良かった」

美春の秘裂に槍が突き刺さった。その瞬間美春の体がビクンと震えた。

「グエッーーッ、ガアーーッ」

美春は最後の力を出すように呻いた。グサッグサッグサッ、槍が美春の秘裂の奥に突き刺さっていく、秘裂からダラダラと赤いものが噴き出し、柱の下に溜まりを作っている。槍が一旦抜かれ、刑史は強く槍の柄を握り直すと、勢い良く槍を美春にトドメを刺す様に秘裂に突き入れた。

「グッグガアーーーーッ、グエッーッ、あうあうっ、ガッグガーーーーーッ」

美春は物凄い断末魔の声を張り上げると、ガクッと力無くうなだれた。そして、小刻みに体が痙攣させていたが、その体を括られた縄に預けると動かなくなった。美春は菊穴から咥えさせられた槍を体内に深く呑み込み、秘裂にトドメの槍を突き刺され、苦しみ抜いてその命を磔柱の上で散らした。

串刺しで息絶えた美春の体は、また引き回されて観衆に晒された。玉藻は涙を流しながら、その光景を眺めていた。お千佳は今度は自分が美春と同じ様に串刺しされ、死んで行かねばならないと思うと、そのあまりの惨たらしい死に様に震えが止まらなかった。

お千佳の目の前でカチリと槍が交差した。お千佳は恐怖にガタガタと体を震わせて、その槍が体を貫く瞬間が迫った事を覚悟していた。



8. 玉藻 膣切腹

お千佳の目の前に槍がカチリと交差された、その時。玉藻が猪俣を睨みつけて声を出した。

「お千佳はっ、何も知らないっ、そして今回の件にはまったく関係ありませんっ、殺すなら私を殺しなさいっ」

「何っ、玉藻っお前がお千佳の代わりに見事死んで見せるということだなっ」

「そうですっ、お千佳を柱から降ろして、私をその柱に磔にして殺しなさいっ」

「よしっ、分かったっ、では玉藻っお前を処刑してやろうっだがな、お前には磔での処刑では無く、妹のお千佳を助けたくば、膣切腹をするんだっ、お前が見事膣を立ち割って果てたならっお千佳を許してやろう、どうだっ」

玉藻は膣切腹の苦しさは知っていた。しかし、妹を助けるためならもうどんな事でもしようと思った。

「分かりましたっ、私が膣切腹をして果てればいいのですね」

「そうだっ、だが、ただの膣切腹では無くてケツの穴に槍を突き刺してから、行うんだっいいなっ、それから介錯は無しでやって貰おう」

「分かりましたっ、どの様な事でもお受け致しますっですから妹のお千佳の命はお助けください」

この日の早朝、猪俣は主君氏政からの密書を受け取っていた。それによると上方の情勢が変わり、いつまでも箕輪城そして隠し金にこだわって居られなくなった。早く軍勢を整えて西からの脅威に備え無ければならなくなったのである。そして、隠し金について知っている関係者は全て始末して小田原に戻れとのことだった。猪俣は北条家が信玄の隠し金を探していた事を他の大名家に知られないためにも、ここにいる玉藻もお千佳も処刑して口を塞ごうと考えていた。

猪俣の指示で玉藻の膣切腹の場が広場に用意された。白い四角い布がひかれ、布の真ん中に槍が天を向いて一尺程突き出していた。そして、短刀が布の前に置かれた。玉藻は柱から解かれると着ていた襦袢を剥ぎ取られてしまった。

「何をするのですかっ、裸にされるとは聞いておりません」

「当家では、素っ裸で執り行うことになっているっ、ひっひっひ、文句を言うでないっ、それから当家の膣切腹は割れ目を縦に裂き、それから左右に裂きそれから急所の膣の奥を突き刺す、それが当家の作法だっ、間違えるなっ」

「そんなっひどいっ」

「出来ないと言うのかっ、ではお千佳を串刺しにするしかないな」

「ああーっ、分かりましたっ、その様に致しますっ」

玉藻はお千佳の方を振り返ると、軽く首を縦に振って頷くとその切腹の場を見て、裸身をブルッと震わせ、そして静かにその場に進んだ。正面の群衆はことの成り行きと女の切腹がこれから執り行われる事に静まりかえっていた。

玉藻は短刀を手にすると、足を開き膝立ちになり、菊穴に槍を自分で当てて、震えながら目を閉じた。

「姉様っ、私を救うためとはいえ、申し訳ありませんっ」

「お千佳っ、もう何も言わないでっ、あなたは生きてっ」

グサッ、玉藻は腰を落として菊穴に槍を自ら突き刺した。

「ウッグギャーッ、ううっ、うぐぐぐっ、うううっ」

「玉藻っ、もっと深く槍を突き刺すんだっ」

「ううっうっ、ぐあっああーっ」

玉藻は言われるままに、腰を落とし槍を菊穴に呑み込んだ。赤いものが槍の柄を伝い流れ出てきた。玉藻は裸身を震わせ、苦痛に耐えながら顔を挙げ空を見上げている。そして、片手を己の股間に添え、これから短刀を突き刺す秘裂を撫でた。玉藻の目からは涙が流れている。短刀を持つ手が小刻みに震えていた。

「玉藻っ、始めろ」

玉藻は目をカッと開き、短刀を逆手にして両手を柄に添えると、秘裂の下部にグサッと短刀を突き刺した。

「ああーっ、姉様っ」

「グギアーーッ、グッグアアッ」

バリバリバリッ、玉藻は突き刺した短刀を秘裂に沿って縦に引き上げ秘裂の上の豆ごと臍の下まで己の股間を切り割いた。ドバッと赤いものが玉藻の前の白い布に散った。

「グッグゲエーーーーッ、ガアアアッグガアッ、うっぐぐぐぐっ」

「まだまだっ、横に割けっ」

一瞬、玉藻はグラッとして前のめりに倒れそうになったが、菊穴に刺さる槍が玉藻を支えていた。片手を膝に充て背筋を伸ばし、そして、臍の下に刺さる短刀をグッと抜くと刃を横に寝せ、また短刀の柄を両手で掴むと力を込め、秘裂の左をグサッと突き刺した。

「グギアーーッ、あっああーっ」

玉藻の手がプルプルと震えている。短刀を己の肉に刺したまま横に引けないでいた。

「早く横に割けっ、さもなくば、お千佳を串刺しにいたすぞっ」

玉藻はウガアーッと、獣の様な声を張り上げると、渾身の力を込めて短刀を横に引いた。バリバリバリッ、秘裂が横に割れた。赤いものがまたドバッと爆ぜた。

「うぐっうぐっ、うっうううっ」

ここで玉藻は菊穴に突き刺さる槍に体を預けた。槍はまた深く玉藻の体内に突き刺さった。玉藻は体を震わせ呻き声を上げ、自ら十字に切り割いた秘裂の苦痛に耐えている。

「あっ姉様ーーーっ」

「うっうぐっ、おっお千佳っ」

「まだまだっ、終わってないぞ玉藻っ」

ふらふらっと玉藻は左右に揺れた。しかし、玉藻は膝立ちの姿勢を整えると短刀を両手で掴みその刃を秘裂に当てがった。玉藻は体を震わせながらも大きく息をして、静かに目を閉じた。玉藻はあと一撃でこの苦しみから解放されると思っていた。

グサッグイグイッ短刀を秘裂に突き刺し、そして奥にその刃を突き進めた。

「ウガアアアーーーッ、グエッ、うぐぐぐっ、うーーっ」

断末魔の声を玉藻は上げると、短刀を秘裂に突き刺したままピクピクと痙攣している。小刻みに体の痙攣が変わり、そして、ビクンッと震えると体を反り返し、菊穴に刺さる槍に体全体を預けた。ドスンと尻が地面に着き槍の全容が菊穴に呑み込まれた。玉藻はもう一度呻き声を上げると両手が短刀から離れダランと手が垂れ下がった。玉藻は短刀を秘裂に突き刺したまま、見事に膣切腹をして息絶えた。玉藻の足元にひかれた白い布は真っ赤に染まっていた。

玉藻はお千佳の命を守るため、自ら膣切腹をして絶命した。



9. お千佳 磔串刺し

箕輪城、大手門広場の前は、血生臭い処刑が繰り広げられていた。織田家の武将滝川一益の側室玉藻は、妹のお千佳の命を助けるために膣切腹して見事と息絶え、広場の中央でその無残な裸身を晒していた。その姿は槍が深々と突き刺さった菊穴、十字に引き割いた秘裂、二つの穴から赤いものを噴き出して、膝立ちの姿勢のままであった。その隣には玉藻の侍女の美春がやはり一糸も纏わぬ素っ裸で磔柱に大の字に架けられて、秘裂と菊穴に槍を突き刺され、苦しみの果てに息絶えた裸体を晒していた。

お千佳は今だ磔柱に大の字に架けられながら、姉の玉藻の壮絶な死に涙を流して泣いていた。

「玉藻の死は見事だったな、お前も良く見ていただろうっ、それでは今度はお千佳っお前の番だな、玉藻が寂しがらない様に直ぐに後を追わせてやろうっ」

「そっそれはっ、約束が違いますっ私は助けて貰える筈ではなかったのですか、姉はそのために無残な死に方をしたのではないのですか」

「そんな約束は関係ないなっ、このまま、お前に生きていて貰っては困るでなっ、はっはっはっ」

「そんなっ非道なっ、始めから約束を守るつもりなど無かったのですねっ、では、姉を騙した訳ですね」

「うるさいっ、ほざくなっ、これから姉のもとに送ってやるっ、わっははははっ」

「この外道っ、それが武士のやる事ですかっ」

「こんな所で言い合っても始まるまいっ、さっさと観念して串刺しであの世に逝けっ」

お千佳のヒクヒクと蠢く菊穴に槍の先が当てられた。お千佳の大きく開かされた内股がブルブルと震えている。

「ああーっ、たっ助けてっ」

刑史は槍の先を菊穴に軽く含ませたり、抜いたりしてお千佳を怖がらせて楽しんでいた。

猪俣がお千佳の磔柱の前に立つと、お千佳の開かされた裸身をニヤニヤしながら見上げた。

「おいっ女っ、串刺しは怖いかっ」

「ああーっ、お願いします。助けてください」

「では、余興を致す。これを見てみろ」

猪俣は槍の先に男の肉棒が付いた槍をお千佳の目の前に翳した。

「そっそれはっ」

「分かるなっ、これでお前の剥き出しの割れ目を突き刺すっ、見事この張り型でお前が果てる様を見せてくれたら、本物の槍での串刺しはやめてもいいぞっ」

「本当でございますかっ」

「ああっ、本当だっしかし、それ、あそこでお前を見ている観衆の目の前で恥ずかしい姿を晒して貰うからなっいいなっ」

「ああーっ、助けて頂けるのなら、どんな恥ずかしい目に合わされても構いません」

お千佳の磔柱の立てられている台車が観衆の目の前に移動した。

グリグリッ、グサッお千佳の秘裂に張り型が呑み込まされた。

「ううーっ、あっあっあーーっ、はっ恥ずかしいっ、見ないで」

観衆はお千佳の大の字に体を拡げられ、女の全てを生々しく剥き出しにされた姿を好奇の目で見つめていた。

「女っ、そんな言い方では駄目だっ、皆に見てもらう様に大きな声で言うんだっ、それから張り型で串刺しされて嬉しいと言うんだっ、さもなくば、分かってるな」

「ああーっ、みっ皆様ーーっわっ私の嫌らしい姿を、、良くっ、みっ見て、、、くださいっ。ううっ」

ズボッ、グサッグサッ、秘裂に張り型の全容が隠れ、そして全容が現れる。刑史は張り型の抜き差しを絶え間無くしている。

「ああっあっあっ、いっいい、張り型で串刺しされてっ、いいーっ、うっ嬉しいーーっ」

お千佳の秘裂から白い汁がドロッと滴たり、ピクピクと開かされた裸身を痙攣させ、喘ぎ声を観衆に向かって発している。

「ああーっ、いいーっ、恥ずかしいおっお千佳の姿を見てーーっ」

お千佳は体を震わせながら、大勢の目が自分の張り型を咥えている恥ずかしい秘裂に注がれているのが分かった。そして、ふと竹矢来に群がる観衆を見ると、その中に今回の騒ぎではぐれてしまった番頭の佐吉の顔が見えた。佐吉は竹矢来を掴みジッとお千佳を見ていた。

(ああーっ、佐吉っ、生きていたのねっ、この悪夢が終わったら佐吉の元に行けるっ、ああーっ、佐吉)

佐吉は手に布に包まれた長い物を持っていた。佐吉は鉄砲傭兵集団の雑賀党の出であった。もちろん鉄砲の腕前も一級品である。そんなところも大西屋の主人に見込まれ大西屋の番頭になった男であった。

(あっ、それは鉄砲、だめっ、それは使わないで、この辱めも、もうすぐ終わるっだから何もしないでっ)

グサッグサッ、ぐちゅぐちゅ、張り型が激しく動かされ出した。

「いいーっ、いいっ、だっだめっ、逝きそうっああーっ」

「女っ、派手に逝く姿を見せるんだっ、いいなっ」

張り型が秘裂の奥深くにグッサーッと突き刺された。お千佳の大の字に括られた体が反り返り、ビクッビクッと痙攣した。

「ウグアーーッ、あっあっあーーっ、いっ逝くーーーーっああーっ」

お千佳は縛られた体をガクガクと震わせると張り型で絶頂を迎えさせられてしまった。

(うううっ、もうこれで解放されるっ佐吉っ、待ってて)

お千佳が架けられている磔柱がガタゴトと引かれ、また玉藻の絶命している横に並べられた。

「ああーっ、早く約束通り、磔から降ろしてっ、もうこれで気がすんだでしょう」

「よしっ、この女を串刺しで処刑し
ろっ」

槍を構えた刑史が二人お千佳の前に立った。突然の事にお千佳は目を見開き刑史の持つ槍の先を驚きの表情で見ていた。

「そっそんなっ約束がっ、また騙したのねっ」

「ケツの穴を突けーーっ」

菊穴に槍の先が突き上げられた。

「グギャーーッ、いっ痛ーーっ、卑怯なっ、ウグアーーッ」

グサッメリッグサッ、槍が菊穴に深く呑み込まされた。赤いものがピシュッと噴き出した。

「ウグギャーーッ、ガアーッグググガアーッ、ああーっ、死にたくないーーっガアーッ」

お千佳は磔柱をグラグラと動かし、呻き声を上げ、開かされた腕、脚をビクビクと痙攣されている。尚も槍はお千佳の体内にグリグリと突き上げられていく。赤いものがボタボタと垂れ落ち、磔柱の立てられている台車を赤く染めていく。

「グギャーーッ、さっ佐吉ーーっ、ああーっ」

「佐吉だと、女っ、お前の男がこの場にいるのかっ」

「ちっ違いますっ、うぐぐぐっ、グギャーーッ、うぐっうぐーーっ」

グサッグサッグサッ、お千佳の体内の槍はその深さから乳房の辺りまで突き進んでいる事だろう。お千佳の痙攣が小刻みになって来ていた。そして、お千佳は死期を悟った。

「ううっグアーーッ、こっ殺してっ早く殺してーーっお願いっ」

お千佳は最後の力を振り絞った様に叫んだ。もう一人の刑史がお千佳の前の穴に槍を構えている。

ダダーンッ、銃声が大手門前の広場に響いた。

「何奴っ」

お千佳の左の胸からパッと赤いものが飛び散った。そして、お千佳はビクンと体を震わせるとガクッと体全体を括られている縄に預けて動かなくなった。

「何処からっ打って来たっ、探せっ」

観衆の後ろの樹から男が飛び降り逃げて行くのが猪俣から見えた。

「あの男だっ追えーーっ」

箕輪城の大手門広場には三人の女が裸体を晒して絶命していた。

その日、清須では羽柴秀吉、柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興を主導に織田家の今後を話し会う、清須会議が開かれていた。そして、無残に処刑された女達の主人、滝川一益はその清須会議には間に合わず、暫くして歴史から消えて行った。女達の無残な死は、時代の流れに忘れられ誰にも語られることは無かった。


  1. 2018/08/09(木) 13:19:00|
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島原磔奇談 全編 ★★★

1. 原城跡にて

時子は原城跡で佇んでいた。そこは今から370年以上昔に島原の乱の終焉の地となった場所であった。城跡は海に突き出した地にあり、海の香りが心地よい風光明媚な地である。今では当時の面影と言えば崩れた石垣と小高い丘があり、言われて見れば城跡だったなと思えるくらいで徳川幕府の初頭に一揆軍4万幕府軍12万の戦いが此処で行われたなど想像も付かない、のどかな田園風景が続く地であった。

時子は大学の助教授で歴史人類学を専攻しており、ここ数年は戦国時代から江戸時代の刑罰史それも女性が当時どの様な刑罰に処せられていたかを調べていた。今回は島原の乱の後、一揆軍に加担した女性達が一揆鎮圧後にどの様な運命を辿ったか調べるためにこの地にやって来ていた。

一説では、一揆軍は戦いの中で老若男女全てが死んでいったことになっているが、戦いの中で捉えられその後に幕府側に寄って処刑されて行った女達がかなりの数いるのではないかと、時子は推測していた。ここ数日、原城跡近くに点在する教会や寺を巡り、古い文献を調べ回っていた。そして、幾つか目を通した文献にはやはり一揆後に捕縛された女達は過酷な刑罰でその命を散らして居たことが確認出来た。

時子は石垣の上に腰掛け、遠く水平線を眺め行き交う船を見ていた。すると、一人の小学生位の女の子が坂を登ってやって来た。

「あらっお嬢ちゃん、この辺の子かしら」

「そうよっ、私はこのお城の子です」

「お城の子っ」

「お母さんを助けてお願いっ」

「助けるって、どう言う事」

「明日、お母さんは悪い役人に殺されてしまうのっ、だからこれから助けてっ」

「お父さんはどうしてるのっ、お父さんはお母さんを助けないのっ」

「お父さんは死んじゃったっ、たくさんのお侍がやって来て、殺されちゃった」

「お父さんって、どんな人っ」

「四郎よっ、天草四郎って言うのっ」

時子はこの少女は少し頭がおかしいか、それとも大人をからかうのが好きなのかと思った。それに確か天草四郎は一揆の旗頭として死んだ時にはまだ16歳だった筈、目の前の少女は7,8歳に見える年齢的に合わない、というより、四郎の子供が目の前に
いる事が荒唐無稽であった。時子は軽く笑うと、それ以上の会話を少女としても意味が無いと思い、その場を立ち去ろうとした。その時、少女が時子の手を握った。その瞬間、時子は頭をガンと殴られた様な衝撃を受けた。

「うおーっ、城を、落とせっ皆殺しだーっ」

「ダーンッ、ダダーン、パンパンッ」

「来たぞーーっ、敵を城に入れるなっ」

時子は戦の真っ只中に立っていた。

「ああっ何っ」

咄嗟に少女の手を離した。するとスッと戦の光景が消えた。

「どうしてっ、お嬢ちゃんは一体」

「お母さんを助けてっ、明日、磔にされるのっ、助けてっ」

また、少女が時子の手を握った。

今度は二十人程の女が後ろ手に縛られ、うな垂れて河原を引き回されている光景が現れた。その向こうには磔柱が何本も横たえてあった。

「あっまた、見えたっこれは」

最後尾の女が振り向いた、その視線の先には落城したばかりで、まだ煙が燻る原城が見えていた。

「ああーっ、四郎様っ、私も直ぐお側に参ります」

女達は一人づつ順番に素っ裸にされると磔柱に大の字に括られていく。
そして、女を柱に架けると磔柱は垂直に立てられていった。先程振り向いた女も最後に素っ裸にされると、体を開かされ大の字に磔柱に架けられ柱が立てられた。磔柱の前には槍を手にした男達が二人づつ立っていた。

河原には20人もの女達が磔柱に大の字に架けられ、素っ裸で女の全てを晒して、槍で突き刺されるを待っている。

「あの女性達は一揆側の捉えられた女性だわ、やはり相当数の女性が一揆の後に処刑されていたんだ」

ギャーッ、女の断末魔の声が聞こえて来た。端の女の股間に槍が突き刺さっている。何度か槍がその女の股間に突き刺さると女は動かなくなり、すると隣の女の股間に槍が突き上げられそして動かなくなっていった。女達は順番に処刑されていった。自分の隣の女が串刺しされ、その苦痛の呻き声を聞かされ、声が聞こえ無くなった時が自分が串刺しされる時であった。隣の女の叫び声を聞かされながら自分の串刺しを待つ時間はどんなに恐怖を感じることであろう。女達はその恐怖に気が狂いそうになりながらも、磔柱にキッチリと括られもう逃げる事も出来ず覚悟するしかなかったのである。

処刑は女達の意思に関係なく次々と執行されていった。そして、あの振り向いた女の順番になっていた。時子はいつの間にか、女の磔柱のすぐ近くに立っていた。そして、その女の顔を良く見た。

「あっ、私と瓜二つだわっ、何故」

少女も時子の真横に立っていて時子の顔を見上げながら

「お母さんを助けてっ」

「この人がお嬢ちゃんのお母さんなのっ」

「そうよっ」

時子はその女の磔柱と男達の間に駆け込んだ。

「やめてっ、この人の処刑はやめてください」

男達は突然目の前に現れた時子に驚いた表情をした。

「何者っ、邪魔だていたすかっ、この女を捕らえろっ」

「抵抗も出来ない女達を残虐に殺すのはやめてください」

「この女は一揆の首謀者の天草四郎の妻お時だということだっ、見せしめに串刺し刑に致すことになっているっ、お前も四郎の関係者だなっ大人しく縛につけ」

「私は、一揆には関係無い者ですが、この女達があまりに可哀想なので、、、どうかこれ以上処刑はやめてください」

「ムムムッ、お前は奇怪な格好をしているなっ伴天連の一味に違いないっ」

「私はキリシタンでもありません」

「あっ、お前は、、、このお時にソックリではないかっ、では、この磔されている女はっ」

その男は時子と磔に架かっている、お時と思われる女の顔を見比べた。

「なんとっ、どうしたものかっ、お前とこの女とをもう一度吟味するっ、取り敢えずこの女を柱から降ろして連れて行けっ」

時子は男達に取り押さえられてしまった。時子の側に居た筈の少女は見当たらなかった。何処かに逃げたのだろうか。

天草四郎時貞には謎が多かった。一揆軍の旗頭にされるまでの記録が殆ど無く、突然人々の前に現れている。しかも16歳の若者が人々を先導していたとは考え難く彼の影には戦慣れしていた集団の影が伝承として伝えられている。一説には島原の乱はキリシタンの反乱では無く、関ヶ原の戦いに敗れた九州地方の大名の残党による反乱とも言われている。実際、関ヶ原の戦いの後に処刑された小西行長の家中だった者が島原の乱の主導的な役割をしていたことは分かっている。世に知られている天草四郎は傀儡の旗頭でその後ろに本当の天草四郎時貞がいて、16歳の四郎を操っていたのでは無いかと今では考えられている。とするとこの磔にされようとしていた、お時は16歳の四郎の妻で無く、その後ろで彼のを操って
いた本当の天草四郎時貞の妻である可能性がある。幕府側は実は本当の天草四郎時貞の行方を追っていたとも考えられる。そして、この本当の天草四郎時貞は大坂冬夏の陣で滅びた豊臣秀頼の嫡子ではないかと言う噂は当時からあった。秀頼の嫡子は大坂城落城のおり、これも討死したと定説では言われている真田幸村と共に大坂城を逃れ、薩摩の島津義弘の元で庇護され成長したものとも言われている。

時子は幕府側に捕らえられ、お時と一緒に調べられることになってしまった。



2. 時子と磔

時子とお時は同じ牢に入れられていた。お時は串刺し寸前に磔柱から降ろされ吟味のために再び牢に入れられて、過酷な吟味を待つ事になった。

「あのー、貴女は処刑場で私の横にいた女の子のお母さんなのですかっ、貴女のことをお母さんと言っていました」

「えっ、あの子がいたのですかっ、それであの子は今何処です」

「それが、突然居なくなってしまったのです。まるで消える様に」

「もしその子がお島なら、生きていたんですね」

「ええっ、そのお島ちゃんは元気でしたよ。ところで、天草四郎は貴女の夫なんですかっ」

「・・・・・それは言えません」

「そうですかっ、それから何故私達はこうも似ているのかしら」

「奇怪な事ですが何故だか私には分かりませんっ、貴女のお名前は、私はお時と申します」

「私は時子と言います。名前まで似ていますね。どうやら私は不思議な力でここにいる事になってしまいました」

「不思議な力っ」

牢の前に男が二人やって来た。

「おいっ、そこの奇妙な着物を着ている女っ、吟味を致すっ出て来い」

時子は牢を出ると振り返り、お時に声をかけた。

「お島ちゃんに会えるといいですね」

「時子さんっしっかりっ」

時子はお時の、しっかり、の言葉の意味が理解出来なかった。時子は取り調べをされても自分の疑いは直ぐに晴れると軽い気持ちでいた。お時はここの役人達はきっと、時子にも残忍な拷問をして、時子が何も喋らなければ問答無用に処刑する事を知っていた。事実、自分も厳しい拷問にも何も喋らなかった結果、磔に架けられたのだから。

「ギャーーッ」「うっうーーっ」その部屋の前に来ると、部屋の中からたくさんの女の悲鳴が聞こえてきた。時子はハッとして一瞬足を止めて後ろを歩く男の顔を見た。すると男はニヤリとして時子の顔を見た。

部屋の中に入れられた時子は、そのあまりの壮絶な光景に息をのんだ。

十数人の女達が裸に剥かれ、そこで様々な拷問を受けていた。三角木馬に跨がされ股間を裂かれながら呻き声を上げている女達の横では、天井から吊るされ鞭打たれ息も絶え絶えの女達、両足を大きく開かされて縛られ股間を蝋燭で炙られている女、そこは女の発する汗と体液の匂いで充満していた。

「おいっお前、ああなりたく無ければ、素直に何でも話す事だなっ、分かったか」

「そう言われても、私は何も知りません」

時子は拷問部屋の隣にある吟味部屋に連れて行かれた。そこには幕府軍の副氏の戸田氏鉄が待っていた。

「お前は四郎の妻なのか」

「いえっ、人違いです。私はこの一揆には何も関係ありませんっ」

「偽りを言うでないっ、お前が四郎の妻なのは分かっておるぞっ、四郎は今何処に隠れておるのだっ正直に話せ、さもなくば、隣の部屋で体に聞く事になるぞっ、それでいいのかっ」

「そう言われても、違うものは違いますっ信じてください」

「そうかっ白を切るつもりだな、お前が白を切り通すと、隣の部屋の女達が処刑される事になるが、それでもいいのかっ」

「あの女性達を助けてあげてくださいっ、お願いします」

「助けて欲しければっ、四郎の隠れ場所を言うんだっ」

「私は本当に知らないのです」

「そうかっ、仕方無い、女達を明日、処刑するっ、お前のせいで女達は死ぬ事になるっ、その無残な死に様をお前に見せてやろう」

時子は処刑場に連れて来られると、
柱に括り付けられた。時子の目の前には磔柱が20程並んでいた。昨日と同じ様にまた、ここで残酷な処刑が執り行われることになるのだろう。

暫くすると女達が後ろ手に縛られ、数珠繋ぎに繋がれて処刑場に引かれてやって来た。女達は既に観念しているのか、皆、抵抗もせず静々と歩いていた。そして、時子に気が付くと女達は「お時さまっ」と時子のことを呼んでいた。女達は時子をお時と勘違いしていた。時子は誰が見てもお時と瓜二つであった。

「お時さまっ、お先に行きます」

一人の女が時子に別れの挨拶をした。

戸田が時子の側にやって来た。

「今ならまだ間に合うぞっ、四郎の隠れ場所を言うんだっ」

「ああーっ、処刑をやめてっ、私は
お時では無いのですっですから四郎の隠れ場所など知らないのです。本当です」

「仕方無い、処刑をはじめろっ」

先頭の女は縄を解かれると、着物を剥ぎ取られ素っ裸にされた。そして、刑史に引き立てられると自分が架けられる磔柱の前に立たされた。
刑史がその女に向かって

「これより一揆の咎により、磔串刺しの刑に処するっ」

女は何も答えず俯いている。

刑史が数人掛かりで女を柱に寝かせると両手を開かせ横木に添えると荒縄で括り付け、胸の上下、腰を荒縄で括り付けた。そして、両足首を掴むと生木を割く様に両足を拡げ、股の関節が外れる程に開き足首を横木に括り付けた。女はこれから串刺しにされる股間の二つの穴を生々しい晒して、大の字の姿にされてしまった。そして、すかさず磔柱が垂直に立てられ、もう逃げも隠れも出来ず串刺しにされる瞬間を待つだけである。観念しているとはいえ、女は柱が立てられると恐怖に括られた裸身をブルブルと震わせている。これから女に取ってこれ以上は無い恥ずかしい姿で処刑される事になるのである。それは、女の証の穴を槍で突き刺さされ苦しみ抜いて息絶えることになるのである。

次の女がまた素っ裸にされると、磔柱に大の字に括られると柱が垂直に立てられた。また次の女も同じ様に磔柱に架けられていく。そして、20人の女達が素っ裸で磔柱に架けられ処刑の準備が終わった。時子の前の女達は大の字に裸身を開かれ、串刺しを待っていた。その光景は見るものを圧倒する残酷な光景である。時子は女達を正視出来ないでいた。

「さあ、これが最後だっ、四郎の隠れ場所を言えっ」

「処刑をやめてっ、私は四郎の妻では無いのです。信じてください」

「処刑を始めろっ」

「ああーっ、やめてーーっ」

時子は恐ろしさに目を閉じた。

「ウギャーーッ、グエーッ」

「ギャーーーーッ、たっ助けてっ」

「うっうっウギャーーッ」

20人の女達は同時に尻の穴を槍で突き刺され、叫び声をあげていた。そして、突き刺された槍が体の奥へ奥へと突き上げられている。女達はもがき苦しみ、括られた裸身を反り返らせ体中を震わせている。

「おっお時さまーーっ」

戸田は女達の串刺しを見ながら、時子に話かけた。

「見てみろっ、お前が白状しないから、この女達は地獄の苦しみを味わっているんだぞっ、なんと哀れな姿ではないかっ、お前のせいで死んで行くんだ」

女達の尻の穴からは血が噴き出て、磔柱の前の地面を真っ赤に染めている。しかし、尻の穴への串刺しでは簡単に死ぬ事は出来ず、女達は括られた裸身をピクピクと痙攣させていた。体に深く突き刺された槍はグイグイとより深く体の中へと突き進んで行く。

「もう女達を楽にさせてやりたいものだっ、どうだ話す気になったかっ
話せば女達を楽にさせてやるぞっ」

「分かりましたっ、言いますっ、だからあの女性達を楽にしてあげてっ」

「四郎の隠れ場所を話すんだなっ、そうなんだなっ」

「私は四郎の妻では無いのですがっ、同じ牢に入れられた私と瓜二つの女の人が天草四郎の妻です。娘さんがそう言っていました」

「やはりっあの女が四郎の妻かっ、あの女はどんな責めにも何一つ話さずにいたが、やはりそうだったんだな」

戸田が手を挙げて、刑史達に串刺しのトドメの合図を送った。

「よしっ、もういいだろうっ女達にトドメを刺せっ」

刑史達は尻の穴に突き刺していた槍をズルズルッと抜くと、女達の女の急所である割れ目の穴に槍を構え、そして、グサッと突き刺した。

「グエッーーーッ」

女達は断末魔の叫び声をあげると、割れ目から真っ赤な血をドバッと噴き出して、絶命していった。そして、まだ死に切れずにピクピクしている女には、心の臓目掛けて槍が突き刺された。女達は皆、括られている荒縄に体を預けて動かなくなった。

「ああーっ、なんて惨いの、これがこの時代の処刑なの」

時子は文献などで磔刑については詳しく知っていたつもりであったが、実際に処刑を目の前で見ると、あまりの残酷さに想像を遥かに超えていた。そして、人間がここまで残忍に成れるとは思ってもいなかったのである。

その晩、また時子はお時と同じ牢に入れられた。そして、女達の苦しみを長引かせないためとはいえ、お時が天草四郎の妻であると言ってしまった事を後悔していた。

「ゴメンなさいっ、お時さんっ今日私は、死に切れずに苦しんでいる女達を楽にさせるために、お時さんが天草四郎の妻であると言ってしまいました」

「そうですかっ、仕方ありませんね、時子さんの言う通り、私は四郎様の妻です。そして、貴方の会った娘のお島は私と四郎様の子です。一揆で討ち死にした天草四郎は本当の四郎では無くて、替玉の四郎でした。本当の四郎様は再起を図って、原城が落ちる前に城を抜け出しました。私とお島は四郎様の足手まといにならない様に城に残りました。そして、落城の混乱でお島と離ればなれになってしまい、私は幕府軍に捉えられてしまい、お島の消息が分からずにいたのです。時子さんがお島の元気な姿を見たので、安心しました。だから、もう私はどうなっても構いませんっ、四郎様とお島が生きていてくれさえすれば」

「ところで、その本当の天草四郎はもしかして、あの豊臣家に関係のある方では無いのですか」

「えっ、何故そんな事をっ、私はそこまでは知りませんっ」

「あの戸田と言う侍は、本当の天草四郎の隠れ先を詮索していますっ、お時さんは知っているのですか」

「それはっ、私にも分かりませんっ、それに知っていたとしてもお話は出来ません」

「そうですかっ、でもそれを話さないと、お時さんは酷い事をあの戸田にされてしまいますよ」

「いいんですっ、私はどうなっても、先日には処刑されかかってますから、どんな事をされても、もう覚悟は出来ています」

「でも、天草四郎を見つけ出すまで、あの戸田って侍は一揆に参加した女達を残忍に殺し続ける事になるのでは」

「いえっ、それは皆分かってくれます。四郎様は私達の希望なんですっ、あの人が今度こそ、私達の楽園を作ってくれると皆信じているのですっだから四郎様のために皆死んでも構わないと思っているのです」

時子は自分もお時さんもこのまま無事に済むとは思っていなかった。二人ともあの女達の様に、過酷な拷問をされ、結局は今日見た女達の様に磔刑に処せられるのでは無いかと思っていた。そして、何とか逃げる手段は無いかと考えていた。



3. 屈辱の時子とお時

拷問部屋には時子とお時、そしてあの戸田とその配下の男が4人いた。既に時子もお時も一糸も纏わない素っ裸にされ、後ろ手にキツく縛られていた。時子はこれから始まるであろう拷問に、恐怖のため縛られた体を震わせていた。

「さてっ、お前達、今日は素直に話して貰いたいものだな、だが今日はその前に少し愉しまさせて貰うぞ」

先日までこの拷問部屋では多数の女達が様々な拷問を受けていた筈であったが、今日の拷問部屋は他の女達は居なかった。それは、戸田が吟味という名目でこの二人の女を自分の欲望を満たすために連れて来たためであった。戸田に取っては、四郎の居所など本当はどうでも良かったのである。その事を口実に女達を責め苛む事自体が戸田の目的であった。
女達の拷問で苦しむ姿、そして磔で苦しみもがき恥ずかしい姿で死んでいく女達に、戸田はこの上無い興奮と快楽を感じていたのである。時子とお時は他の女達とは違う、天草四郎の関係者と言う特別な存在である。つまり、この二人は他の女達とは別の責めをして、自分の欲望を果たしたいと考えていた。


「ううっ、痒いっ、ああーっ」

「どうにかしてくださいっ、ああっ、アソコが痒いっ」

時子とお時は柱に後ろ手に縛られ、内股をモジモジさせてワレメの奥の痒みに耐えていた。二人は男達の手でワレメの肉壁に痒み汁をたっぷり塗られていたのであった。

「どうだっ、この特性の汁の味は堪らんだろう」

「ううっ、縄を解いてくださいっ、きっ気が狂いそうです、ああーっ」

時子は戸田の顔を見ながら懇願していた。戸田はニヤリとすると二人の前の床に飴色のデカイ張り型をドシリと立てた。

「これを使えば楽になるぞっ、さあどっちから先に使ってみるんだ」

時子とお時は柱の立ち縛りを解かれると、後ろ手縛りのまま床に転がされた。二人の女は股間をブルブルと震わせて、股を強く締めつけて痒みに堪えていた。そして、その目は床からそそり立つ張り型を見つめている。後ろ手に縛られていてはその張り型を自分から跨ぎ、そして、自分からワレメに咥える事になる。狂いそうな痒みとはいえ、女として自分からそんな痴態を晒す事は時子もお時も流石にためらいがあった。しかし、肉壁の痒みはもう耐える限界になって来ていた。

「ああーっ、お時さんっ、先にこれを使わせてっ、もう我慢出来ないっ」

「時子さんっ、私は大丈夫っ、どうぞっ、ううっお先に、して」

時子は、のそっと縛られた裸身を起こすと、そそり立つ張り型を跨ぎ大きく股を開くと腰をゆっくりと落としていった。そして、そのデカイ張り型の頭をワレメの入口に添えた。

「ああーっ、お願いっ、見ないでっ恥ずかしいっ」

「時子っ、そのデカイ張り型を呑み込む様をじっくりと見ていてやるぞっさあ腰をもっと落とせっ」

「嫌っ、ああーっ、もう我慢出来ないっ、、、、見ないでっ」

ズボッと時子のワレメはそのデカイ張り型を呑み込んだ。

「あああっああーっ、いいっ、いいっ」

時子は張り型をワレメに咥えると尻を落として、より深く張り型を呑み込んでいった。そして、張り型を根元まで呑み込むと、尻を上げズズズッと張り型で肉壁を擦る様に引き出していく。

「いいわぁっ、いいっああーっ」

お時は時子の痴態を見ていたが、お時も既に痒みの我慢の限界がやって来ていた。

「ううっ、時子さんっ、私ももうっ、我慢が出来なくなりました。お願いっ、それを私にも使わせてっ」

「ああーっ、ああーっ、いいっ、お時さんっ、御免なさいっもう少しこれを使わせてっ」

時子は尻を激しく上下させて、肉壁に張り型を擦り付けている。張り型には時子の愛液が滴り出していた。

「いいっ、いいっ、気持ちいいっ」

「お願いっ、時子さんっ、それを私にも使わせてっ」

その時、時子は激しく動かしていた体が勢い余ってワレメから張り型がズルっと抜けると仰向けに倒れてしまった。

「ああーっ、駄目ーーーっ」

お時は仰向けに倒れている時子を後目に、時子の愛液に塗れている張り型を跨ぐと勢い良く張り型をズボッとワレメに呑み込んだ。

「うっううっ、いいっ、いいーーーーーっ、時子さん御免なさいっ私も我慢出来ないのっ」

「ああーっ、お時さんっ、痒いっ痒いわっお願いっ、代わってっ」

一度痒みを抑え、愛液を染み出しでいた時子の肉壁は、愛液と痒み汁が混じり張り型を咥える前よりも耐え難い痒みに襲われていた。

「お時さんっ、お願いっ、お願いよっ、それを使わせてっ、かっ痒い」

お時は張り型をワレメの奥深く呑み込み、尻を前後左右に振り張り型を肉壁に擦り付けていた。

「あああーっ、きっ気持ちいいっ」

すると、お時はまだ痒みの残るワレメからズルッと張り型を抜いた。そして、時子に背を向けた。お時の尻の前には張り型が時子とお時の愛液に塗れたままそそり立っていた。

「ううっ、時子さんっ、どうぞ痒みを和らげてっ、さぁこれを使って」

「お時さんっ、あっありがとうっ」

時子もお時に背を向けると、またその張り型を跨ぎ愛液でドロドロになったワレメに咥えた。そして、奥深く呑み込んだ。

「あああーっ、いいーっ、ごっ御免なさい、お時さんっ」

お時は時子のために痒みに耐えている。

「ううっ、はぁはぁ、あーっ痒い」

時子はお時の声を聞くと、尻を上げて張り型を抜いた。

「お時さんっ、さあ使ってっ」

「時子さんっ、ありがとうっ」

今度はお時が張り型をワレメに呑み込んだ。

「いいっいいーーっ、ああーっ」

「よしっ、その辺でいいだろう」

戸田か突然、お時のワレメに呑み込まれいる張り型を取った。

「そんなっ、駄目っ」

「そろそろ、マンコを指で掻いてやるから、二人とも尻を高く上げて前屈みになれっ」

時子とお時は戸田達の前に並んで前屈みになり尻を高く上げた。

「おいっ、時子っお時っマンコを掻いて欲しいんだなっ、どんなんだ」

「ああーっ、そうですっ掻いてくださいっ」

「はいっ私もお願いしますっ」

戸田は時子の尻の前に屈み、もう一人の男がお時の尻の前に屈んだ。そして、人差し指を伸ばすと女のワレメの穴に指を突っ込み肉壁を掻き始めた。

「ああーっ、きっ気持ちいいです」

「ううっ、ありがとうございます」

時子とお時は尻を突き出し、男達にワレメの奥を掻かせていた。その姿は淫らで惨めな光景であった。素っ裸の女が後ろ手に縛られ尻を高く突き出して、女の恥ずかしい穴を男の指で掻き回され喘ぎ声を上げている。まともな感覚ではあり得ない光景であるが、女は正常な判断が出来なくなる程、凄まじい痒みに苛まれていたのであった。

これから、まだまだ二人には果てしない責めが待っている。



4. 引き回し

時子とお時は戸田に寄って三日三晩責め苛まれた。二人の女は戸田の過酷な責めにも淫らに反応し、どの様な恥ずかしい事でもどの様な苦痛にも女の園をドロドロに濡らして喘ぎ声を発するまで調教されてしまっていた。すると、戸田はもうこの二人の女達を責めるのに飽きたようであった。もう戸田に取っては天草四郎の事など、どうでも良かった。そして、身も心も崩壊した二人の女を後は、残忍に処刑して己の欲望を満足させる事にしたのだった。時子とお時の処刑は明日に執行することになった。

時子とお時の処刑場への引き回しは
戸田の考えで淫残を極める姿で行われることになっていた。それは、女として生まれたことを後悔させられる程の残忍さで行われるのであった。

「時子さん、関係の無い貴女をとんでもない事にしてしまって、本当に申し訳ありませんっ、私はもう覚悟が出来ていますが、時子さんも明日はどんな酷い目にあわされるかと思うと胸が痛みます」

「ああーっ、お時さん、私は明日が怖いっ、なんとかここから逃げられないかしら」

「もう時子さん、諦めてください。せめて四郎さま達がいてくださったらっ、ここから脱出出来たかもしれませんが、もう今頃は四郎さま達は遠くに逃げられたことでしょう」

「そうですかっ、でもでも、なんで私までこんな目に合わなければならないのでしょうっ、あの戸田って侍は本当に残忍な男ですっ、許せないっ」

次の日の朝が来た。時子とお時の処刑は昼に行われる事になっていた。それまでの間、二人の女には辛い引き回しが待っていた。


「ううっ、助けてっ、いっ痛いっ」

時子は町並みの中、馬に乗せられて引き回されている。馬と言っても生きた馬では無く、硬い角の尖った木製の馬に跨り引き回されていた。しかも、その姿は一片の布切れも羽織って居ない素っ裸の姿で柔らかい女の股の肉を鋭く尖った三角の馬の背に食い込ませて後ろ手に縛られその豊かな乳房の上下にもキツく縄を掛けられていた。木馬の脚に有る車輪がゴトゴトと動く度に時子の柔らかい股の肉に尖った三角が激しく食い込んでいた。

そして、お時も時子の後ろを残酷な木馬に素っ裸で跨らせられ引き回されていた。お時は歯を食いしばり呻き声を発していなかった。しかし、股間を裂く尖った三角の角の激痛に髪は解け体中に苦痛の汗を滴らせていた。そして、この苦しみの先に自分達が望んでいた世界が待っていると信じていたのであった。

二人の女の苦痛の先には死が待っていた。この木馬の引き回しの果てには更なる苦痛の死が待っているのである。

「ああーっ、ううっ、お願いでございます。どうかこの木馬から降ろしてくださいっ」

時子は何度も木馬を引く男達に懇願していた。しかし、男達は好奇の目で時子の裸身を眺め、そして、赤い血が滲む女の股間をニヤニヤしながら眺めるだけであった。

時子は余りの苦痛の為に気を失いかけ、一瞬、跨っている木馬から落ちそうになった。すると、男達は残酷にも時子の両足首に重りを付け、上体が倒れても足の重りで木馬から落ちない様にしてしまった。

「ギャーッ、そっそんなっ、あそこが裂けるっ」

時子は体を反り返して激痛に耐えようとしたが、体を反り返した事により尻の穴にもろに尖った角を食い込ます事になってしまった。そして、肛門を尖った角が裂いてしまった。

「ウグァーッ、ぐぐぐっ」

(ああーっ、時子さんっ辛いでしょうけど、これは私達の試練です。どうか耐えてっ)

お時は苦痛の中、自分の前を引き回されている時子の裸の背を見ながら、時子の苦痛が少しでも和らぐことを祈っていた。

この残酷で淫らな引き回しが始まって一刻以上は経っていた。お時はもう既に股間の感覚が無くなり、何度と無く気を失いかけたが、気を失い苦しみから逃れる事はデウス様の試練から逃げる事になる。それはお時としては何としても許されない事であった。

しかし、お時も体が痙攣しフラフラと動き出した。それを見た男達は時子と同じ様に両足首に重りを付けた。

「ううっ、あああっ」

お時の両足が重りの為に真っ直ぐに伸びた。そして、ワレメに木馬の背が激しく食い込み女の肉を裂いた。
赤い血が木馬の背を真っ赤に染め、真っ直ぐに伸びた腿を伝い足先から地面に滴り落ちた。

ガタゴトと二人の女を乗せた木馬は町並みを抜け、処刑場のある川沿いに差し掛かって来た。川の対岸に一人の少女が木馬に跨る二人の女を見つめていた。

(あっ、あそこにいるのは、お島っ、ああーっ、お島だわ)

お時は木馬の上から、我が子のお島を見つけた。

(生きていたのねっ、良かったっ、さぁお島っ早く逃げなさいっ、こんな所に居てはいけないっ、逃げてっ、そして、母の無残な処刑は見ないで)

しかし、お島は引き回しの一行を追う様に対岸をついて来ている。

川に架かる橋を渡った先に時子とお時が引き回されて行く処刑場がある。引き回しの一行は橋のたもとに差し掛かった。そこからは竹矢来に囲まれた処刑場が見えて来た。間も無く、この残酷な木馬での引き回しも終わりである、そしてそれは二人の女の処刑の始まりであった。竹矢来の周りには一揆には加わらなかったがお時や天草四郎達の気持ちと同じ思いの人々が、二人の女の処刑を哀しみの心で見届け様と集まっていたのである。

橋を渡った所で引き回しをずっと追いかけていたお島が突然、お時の側にスタスタと歩み寄って来た。

「お母さんっ、お母さんっ、助けに来たよっ」

「お島っ、側に寄っては駄目っ、さぁあっちに行きなさい」

引き回しの同行の役人達は少女が木馬に跨る女の側に寄って来るのに気付くと

「何をしておるっ、そこの子供っ、罪人に近寄るで無いっ、離れるんだ」

「お母さんっ、一緒に来てっ」

しかし、お島は役人の声に怯むこと無く、お時の真っ直ぐに伸び切った足下に来るとその足に手を触れた。すると、お時は雷に撃たれた様に、その縛られ木馬に跨された裸身を一瞬硬直させ、そしてガクッと前屈みに倒れたと思ったら、突然、木馬の上から消えてしまった。と同時にお島も消えてしまった。

「おおっ、何事っ、女が居なくなったぞっ、こっこれはっ」

「探せーっ、これはっ妖術かっ、何処に行ったっ」

時子は苦痛に意識が薄らいでいる中でその騒ぎの声を聞いていた。そして、自分の後ろのお時に何かが起こったのが分かった。

「ううっ、お時さんっ」

処刑場では時子が大の字に磔柱に架けられ、まさにこれから串刺しにされようとしていた。

お時が忽然と引き回し中に消えた事により、一時は役人達もそして処刑場で磔を検分する為に、先に処刑場に来ていた戸田も大騒ぎになったが、消えたお時の詮索は後に行うとして、予定通り時子の処刑は執行することになった。時子は散々女の股間を苦しめた木馬から降ろされると、直ぐにキの字の磔柱に両手両足を開いて括られ、磔柱が立てられ、その素っ裸に剥かれた裸身を隠す所無く晒されていた。時子の股間のワレメ、尻の穴は先程来の木馬の背に裂かれ既に真っ赤に染まっており、拡げられた女の園は見るも無残な有様であった。

戸田が時子の磔柱の前にやって来た。

「時子っ、お時は何処かに逃げたらしいがっ、お前にはお時の分も苦痛を味わって貰うからなっいいなっ」

「戸田様っ、何度も言いますが、私はこの時代の者ではありませんっ、まして、一揆には全く関係が無いのです。どうかご承ですからお助けくださいっ」

「うるさいっ、お前が誰であろうと、もう関係ないっ、それ、ここに集まる者共は、皆お前を四郎の女だと思っておるぞっ、それで良いんだ
っ、悪いが時子っお前はお時として死んで貰ういいなっ」

「そんなっそんな酷い事をっ、なんて無茶苦茶なっ、それがこの時代の裁きなのですかっ」

「ああ、そうだっもう問答無用だなっ、良しっこの女の処刑を始めろっ、ただ、直ぐには殺すなよっ、とことん苦めてから止めを刺せっ、いいなっ」

「はっ、承知致しました」

二人の執行人は戸田に向かって返事をすると、素っ裸で大の字に磔柱に括られている時子を見上げてニヤリとした。

「ああーっ、戸田様っ、お許しをっお願いいたしますっ」

「もう女っ観念しろっ、どうぞ串刺ししてくださいって格好をしているんだっ、この槍からはもう逃げも隠れも出来んぞっ、じっくり嬲り殺してやるっ」

執行人の一人が槍を時子にかざしながら、時子に話かけた。

「そんなっ、あっあっああーっ、たっ助けて、私は違うんです」

(何故、私はここにいるのだろう。これから本当に私は殺されるのだろうか、そんな馬鹿なっ、あの私に瓜二つのお時とは、そしてお島と言う少女は一体っ、何者。天草四郎はどうなったのだろう。ああーっ、分からない、助けてっ)



5. 処刑から現代へ

今まさに、時子が串刺しにされようとしている。竹矢来の周りに集まり悲しい運命のお時を固唾を飲んで見守っている人々 “人々は時子をお時と思っていた” その中に、ある一団が隠れ処刑の成り行きを伺っていた。

話を前日の昼に戻そう。

落城した原城から海岸伝いに島原半島を進んだ一画に陸地からは辿り着けない小さな洞穴が有った。そこは海上の舟からさえ、よくよく近付いて見ないと発見出来ない洞穴であった。その中に原城から落ち延びた天草四郎時貞こと豊臣秀頼の嫡子秀貞が20人程の武士達と隠れていた。

「秀貞さまっ、近在の者の話では明日、お時さまの処刑が行われるとの事、如何いたしますかっ」

「なんとっ、一時は処刑が中止になったと聞き及んでいたが、幕府の輩目、また再び、お時を処刑することにしたとはっ」

「今度は助けに行かれますか」

「うむっ、もうこうなっては再起も叶わぬなっ頼りの島津殿も幕府の圧力に屈して、もう我々を匿ってもくれまいっ、進退極まったのう。かくなる上は豊臣の旗を押したて、討死覚悟でお時の元へ馳せ参じようかのう」

「我々一同、秀貞さまと共に華々しく散りとう御座います」

「よしっ分かった、皆の者っ明日は華々しく共に散って、豊臣の意地をそして、一揆で死んでいった者達の無念を晴らそうぞ」

「おおーっ」

その夜、秀貞とその一党は隠してあった小舟に分乗すると原城を目指した。明け方に原城の裏手に着くと、秀貞の再びの蜂起を伝え聞いて落ち武者達が集まって来ていた。その総勢は50人を越える軍勢になっていた。とはいえ、幕府軍に到底敵う訳も無く、それは豊臣秀貞そして、島原の乱に加わった者どもの幕府に一矢報いたいとの悲しい意地であった。原城を回り込み、お時が処刑される刑場に進んでいた一行の前に、突然、お時とお島が現れた。お時は引き回しから消えた時と同じ姿の素っ裸で股間からは血が滴っていた。フラフラとお時は秀貞達の前に来ると両手を付き頭を下げて

「ああーっ、四郎さまっ、お会いしとう御座いました」

「なんとっ、そなたはお時ではないかっ、そしてお島までっ、しかしその様な姿で如何いたした。これ、誰かっお時の肌を何かで覆ってやれっ」

一人の武士が自分の着ていた着物を脱ぐと、サッと、お時の裸身にそれを掛けた。

「四郎さまっ、これよりどちらにっ」

「お時っお前を助けるべく、最後の合戦をする為っ刑場に赴く途中であったっ、しかし、お時、お前がここにいると言うことは処刑は取り止めに成ったのだなっ、ではっ幕府共の陣屋にでも斬り込むとするかっ」

「ではっ、もう四郎さまは死ぬ覚悟で御座いますかっ、分かりました。ではっ、お願いがありますっ実は私と間違われた時子と申す女人が、これから処刑され様としております。何卒、その時子さまをお助けください」

「そうかっ相分かった、その時子と申す女人を助けるべく一合戦いたそう」

「ありがとうございますっ、そして四郎さまっ生きてお戻りください」

「うむっ、それは叶わぬ事になろう。私が戻らぬ事になったら、お時良く聞くのだぞっ、お島を連れて遠く上方の先信州の真田信之殿を頼って行きなさい。信之殿は私を大坂城より連れ出し島津殿の処に連れていってくださった真田幸村殿の兄上でござる。私から一筆書くそれからこの豊臣の旗も持って行きなさいっ、信之殿を頼るのだ、きっと悪い様にはせぬ筈だ」

「四郎さまっいえっ秀貞さまっ、分かりましたっ、ではっ存分にお働きくださいませっ」

「うむっ、お時っさらばじゃ」

「はいっ」

「お父さまっ」

「お島っお前もいい娘であったぞっ達者でな」

「うんっ」

お時は涙を流し、秀貞の一行を見送くった。考えてみれば、このお島の不思議な能力が秀貞こと天草四郎時貞を神格化していったのである。数々の四郎の伝説の奇跡は全てお島が起こしたものであった。

話は処刑場に戻り、今まさに時子が串刺しにされ様としていた。その時

群衆を掻き分け秀貞の一団が現れた。パーンッパッパーン、鉄砲の音がして、時子の磔柱の周りの執行人達がバタバタと倒れた。竹矢来の向こうに豊臣の旗がサッと立った。そして、竹矢来を押し倒すと秀貞の一団が処刑場になだれ込んで来た。

「やはりっ一揆の残党が来たぞっ、それにあれは豊臣の旗印っやはり天草四郎は豊臣ゆかりの者だったのだな。これは良い手柄になるぞっ、手筈通り、押し包んで皆殺しにいたせっ」

幕府軍福使の戸田氏鉄が叫んだ。幕府側は既に一揆の残党の動きは察していて、準備万端、秀貞の一団を待ち構えていたのであった。

秀貞が時子の磔柱の前に駆けつけた。秀貞は時子のあまりにも無残な磔姿に目を伏せると時子の素っ裸に晒された姿に背を向け

「そなたが時子殿かっ、助けに参った、暫し待たれいっ幕府の者どもを討ち果たしたら、直ぐにお助けいたすで」

「あっ、あなたさまはっ」

「お時から、そなたを助けてくれと頼まれた者だっ」

「もしやっ天草四郎殿ではっ」

その男は時子に振り返るとニコッと笑った。

しかし、秀貞達の周りにおびただしい数の幕府の兵がやって来た。パンパンッ鉄砲の音が聞こえる。秀貞達は一人そして一人とその場に倒れていった。

「むむっ、やはり待ち伏せしていたのかっ、時子殿っお助け出来ぬかもしれませぬ、許せっ」

そう秀貞は時子に言い放つと、うおーっ、と言う声を上げ、幕府の兵達に秀貞とその一団が突撃をしていった。呆気ない終わりであった。秀貞を含め他の侍達も皆、鉄砲の一斉射撃に倒れてしまった。

「ああーっ、そんなっ皆死なないで、助けてっお願いっ」

処刑場にはおびただしい骸と、磔柱に大の字に架けられた時子が残った。見物の群衆ももうその場には居なかった。


「さてっお時、処刑の続きを始めるとしようかっ、沢山の者達が道連れになって、お前も淋しくなかろう」

戸田が時子に話掛けた。

「これで方が付いたのではありませんかっ、お願いしますっお助けくださいっ」

「お時っお前の処刑が終わってやっと方が付くことになるんだっ、さあ、この女を串刺しにしろっ、いや待て拙者がやるっその槍を寄こせ」

「ああーっ、酷いったっ助けて」

戸田が残忍な目を輝かせて、時子の磔柱の下に鋭く尖った槍を持って立った。三角木馬に裂かれ、血の噴き出ていた時子の二つの穴は先刻来の騒動の間に血が固まりかけていた。それはそうであろう、吹きっ晒しの風の中で股間を晒していたのである。痛みはあるものの裂かれた部分の血は止まり赤黒く固まりかけていた。

「おいっ女っ、どっちの穴から串刺しにするかっ、望みが有れば叶えてやるぞ」

「あああっああーっ、ゆっ許して」

「では、ヒクヒク蠢くマンコから突くとするかっ」

戸田はゆっくりと槍の先を時子のワレメに呑み込ませた。ネチャリと音がしてワレメの穴は槍の先を含んだ。

「ああーっ、こっ怖いっやめて」

戸田は槍の先を時子のワレメの穴に呑み込ませたまま、その先をグリグリと回し槍がワレメの肉を突き刺さぬ様にして、時子の反応を愉しんでいる。

「そんなっ、動かさないで」

「そうかなっ、女っ恐怖の中の快感は堪らんだろっ、どうだ」

「こっ怖いっ、おやめくださいっ」

時子は内股をブルブルと震わせていた。

「これはっどうだっ」

戸田は持っている槍の柄に少し力を入れて、槍の先をワレメの穴の奥に突き入れた。

「ウッウグァー、いっ痛いーっ、許して」

時子のワレメから血がドロッと垂れて来た。すると、戸田は一旦槍の先をワレメのから抜いた。

「マンコは女の急所でなっ余り深く突き刺すと死んでしまうからなっ、
うひっひっ、今度は奥に控える穴を突くぞ」

「うっグッグッグッ、もうやめてくださいっ」

メリメリッ、槍の先が時子の尻の穴に呑み込まされた。戸田は槍の先を軽く含ませると、先程と同じ様に槍の先をグリグリと回して時子の反応を愉しんでいる。

「うっグアーッ、そこは許してっ」

「ケツの穴はっどこまで突き刺せば、肉を破るかなっ、どうだ女っまだまだ呑み込めるなっ」

「駄目ーっ、もう無理ですっそこでおやめくださいっ、お願いーっ」

戸田は槍を強く握るとグサッと時子の尻の穴の奥に槍の先を進めた。赤い血が槍の柄を伝わって滴って来た。

「ウギャーーッ、たっ助けてっ、それ以上は許してっ」

戸田はまた尻の穴に突き刺していた槍の先を抜いた。

「ああーっ、あっあっあーっ、もう許してくださいっ、死にたくない」

時子は大きく割り拡げた股間のワレメの穴と尻の穴からポタポタと血を垂らしている。そして、二つの穴の痛みに耐えているのか、縛られ括られた体をプルプルと震わせている。

「女っ、次はもっと深く槍を突き刺すぞっ、いいなっまだまだ死ぬなよっ、もっともっと愉しませてくれ」

「嫌ーーーーっ、殺さないでっ死にたくないっ」

ブスリ、槍の先が尻の穴に突き刺された。そして、グイッグイッと戸田は槍を尻の穴の奥へ奥へと突き上げていった。

「ウッウギャーーッ、駄目ーっ、いっ痛い、グアーッゲッ、グッグッ」

「ケツの穴は見事に槍を呑み込むぞっ、それっまだまだ奥まで入っていくぞ」

「グッグギャアー、ギャーッ」

ぐぢゃりと時子の体の中で鈍い音がした。その瞬間、時子は大きく体をうねらせた。そして、括られた足首を反り返し、両手の平を反る様に開いた。体全体がガクガクと痙攣し、白目を向いて空に顔を上げた。

「グッグッグガガァーッ、グアーッ」

時子は獣の様な声をあげている。尻の穴から噴き出る血が柱の元に溜まりを作り出している。戸田は尻を串刺しにしている槍をそのままにすると、もう一本の槍を手にし、時子のワレメにその槍を構えた。

時子は戸田の構える槍先を見つめながら、最後の力を振り絞って頭を左右に振っている。

「ウッ、ウッ、もうやめてっグアーッ、お願いっ殺さないでっ」

「女っ、まだまだ地獄の苦しみを味わっていたいのかっ、どうなんだ」

「ウグァー、死にたくないっ」

戸田は槍の先をワレメの穴に突き入れた。ドバッと血が噴き出たがそれはまだまだトドメの突きでは無かった。

「グギャーーーーーッ、ガアアアッ」

「女っ、まだまだ続けるか、どうなんだっ、まだ死にたくないかっ」

「うっグッグッグガガァーッ、ああーっ、死にたくないっ助けてっ」

戸田は槍をワレメからヌルッと引き抜くと、槍先をワレメの穴にグサッグサッと突き入れ出した。

「グッギャッ、ガアアッ、クゲエッ、ギェーッ」

「まだ生きたいのかっどうなんだっ、楽にしてやっても良いぞ」

時子の磔柱に括られた体はピクピク、ブルブルと小刻みに痙攣し、息も絶え絶えであった。

「ウッグッーッ、もう、殺してっ、
楽にしてっ」

「そうかっ、女っ串刺しで殺されるのが、お前の望みだなっ」

時子はコクンとゆっくり頷いた。

戸田は一旦後ろに下がり、磔柱に架かり素っ裸で女の全てを晒して、息も絶え絶えの時子を眺めた。戸田の股間の逸物はビンと痛い程硬くなっていた。戸田は満足であった。

最後の一撃が時子の無惨に拡げられたワレメの穴に突き刺された。

「ウギャーーーーーーーーッ」

時子の断末魔の叫びが処刑場に鳴り響いた。そして、ブルブルブルッと体を大きく痙攣されると、その縛られた裸身を縄に預ける様にガクリと力を失い沈み込んだ。すると、槍を咥えているワレメからジョジョジョーッと小水が垂れ落ち、磔柱の下を黒く染めた。時子は前と後ろの穴に槍を突き刺され、そして最後に失禁をして死んでいった。

処刑場は薄暗くなりかけていた。その場には誰も居なくなっていた。皆、戸田の壮絶な串刺しを見ることが出来ず、その場を立ち去っていたのである。戸田はゆっくりと磔柱の前から離れる、時子の死に様を眺めていた。

お時は時子の運命を知らなかった。もちろん、秀貞は討死した事だろうと思っていた。それから、数ヶ月、お時とお島は信州の真田信之の元に辿り着いた。二人は地元の商家の家に預けられ無事に生涯を全うした。そして、お島の子孫はその後松本に移り住み、徳川の時代を乗り切り、幕末そして、昭和、平成の時代へとお島の子孫は生き抜いた。

時子は松本に生まれそして育った。中学の頃より、先祖の宝として豊臣の旗印が家にあるのが不思議であった。豊臣氏は徳川幕府の開府の頃に滅んだ筈と歴史では習っていた。その豊臣の旗印の謎を解明したく、いつしか時子は歴史にのめり込んでいった。そして、天草の研究旅行で今回の不思議な体験をし、お時の身代わりになる様にして処刑されたのである。それは、時子が自分の先祖であるお時そしてお島を、天草から生きて親子を松本へとの道筋を作ったようであった。もし、天草でお時が処刑されていれば、小さなお島に信州に逃げる事など出来る筈もなかったからだ。そして、天草で処刑された時子に自分が何の為に島原の乱の時代にやって来て何を成し遂げたかを知る良しも無かった。一つ確かな事は
時子の家系は関白豊臣秀吉、そしてそれはあの織田信長へと続いている事であった。


  1. 2018/08/09(木) 13:18:00|
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長篠磔悲談

1. 裏切り

その時、貞昌は長篠城から彼方の甲斐の空を見上げた。空は眩いばかりに真っ青で木々は初夏の匂いを放っていた。その甘酸っぱい匂いはかつての許婚おふうの匂いに似ていた。

「若殿っ、勝ちましたな」

鳥居強右衛門が貞昌の側に駆け寄り話かけた。

「そうだなっ、強右衛門、しかしここまでに随分と犠牲を出してしまったな、心から喜べぬなっ」

「はっ、確かに哀しい事がたくさんありました。しかし、これでわが奥平家の家運も開けましょうぞっ」

貞昌はまた甲斐の空を見上げた。

「殿っ、さあお急ぎあれっ、わが父家康公に戦勝のご挨拶をっ」

奥方の亀姫が貞昌の傍らにいそいそとやって来ると、そう話かけた。

天正3年5月21日、信長、家康連合軍38.000はここ長篠城の西方にある設楽ヶ原で勝頼率いる15.000と天下の覇権を争い激突、連合軍の千梃とも三千挺も言われる鉄砲により武田の無敵騎馬軍団を壊滅させた。勝頼は数多の有能な武将を戦死させ、甲斐の国目指して落ち延びて行った。これから数年後、武田氏は呆気なく滅びる事となるのであるが。奥平貞昌は戦後その功を認められ、信長より諱をいただき奥平信昌と名乗り、徳川軍団のかけがえのない武将へとなって行くことになるのである。

長篠の合戦の2年ほど前のこと。

「おふうさまっ、貞昌さまが勝頼より離反して徳川に寝返ったとの事、いかがいたしましょう」

「お春っ、うろたえるでない、人質になった時より覚悟は出来ていました。貞昌さまを恨むでないぞ」

「しかし離反したという事は、私たちはどんな目に合わされるか」

「何も言うな、これも運命っ」

奥三河の山家三方衆は常に回りの大国に従って生きて行かなければならなかった。その一族の奥平家も正に自家の存続の為には強い国に従ってきた。信玄、存命の頃には武田氏に従属していたが信玄が亡くなった事がはっきりした時に徳川の圧力に負けて、徳川に従属する事になった。しかし、武田氏に対しての従属の証しに奥平家は貞昌の許婚のおふうを人質に出していたのであった。

そして、奥平家は徳川方についたのである。裏切りの代償は人質の命で贖わなければならない。しかも、それは戦国時代の定めとして、人質は過酷な処分に合わされるのであった。

おふうとその侍女のお春は甲府にある武田家の躑躅ヶ崎館の人質屋敷の中庭に引き出されていた。二人の前に武田家当主の勝頼と重臣の面々が立っていた。

「そなたが貞昌の許婚っ、おふうか」

「はいっ、お館さま」

「貞昌めがとうとう武田を裏切ったぞっ、覚悟はできているのか」

「出来ておりますっ」

「そうかっ度胸の据わったおなごだなっ、しかしお前を処刑したとて詮無いこと、許婚のもとへ帰るが良いっ」

「えっ、本当ですかっ、お館さま」

「ああ、私はおなごを殺すのが好きでは無いでなっ、そなたの辛さは解るぞっ私の母もそなたと同じ境遇であったからな」

おふうは勝頼の思いもかけない言葉に、血の気の無くなっていた顔がほんのりと紅くなったのが分かった。

(ああーっ、貞昌さまに会える)

その時、勝頼の後ろに控えていた穴山信君が発言した。

「勝頼殿っ、それはいけませんなっ、人質は裏切りの代償に処刑するのが古来からの決まり。さもなければ見せしめになりません。ここで厳しくしなければ、また裏切りが起きますぞっ」

「それはそうだかっ、この者達を処刑したとて、どうなるものではないだろう、叔父上っ」

「いやっ、武田の恐ろしさを奥平そして徳川に知らしめてやらねばなりませんっ、この者達を残酷に処刑してこそ示しがつくものと思いますぞっ、一同の方々如何かっ」

信君は鋭い目付きでぐるりと周りの面々を見渡した。

他の重臣一同はうむっと頷いた。

「勝頼殿っこの者達の処刑は拙者に任せて貰えまいかなっ如何っ」

勝頼は一瞬、ぞんざいな信君の言いように腹を立てたが黙って頷いた。

「よしっ、この貞昌の許婚おふうとその侍女を磔の刑に処するっ、そして二度とこの様な裏切りが起きぬよう、見せしめの為にも、より残酷な処刑方法に致すっ、それで宜しいですなっ勝頼殿っ」

「いいだろうっ叔父上っ」

おふうとお春は事の成り行きに、くちびるを噛み締めて信君を睨み付けていた。


「出立ーっ」

刑使が声を張り上げた。

おふうとお春は真っ白な囚衣を着せられ、着物の上からキッチリと身体を荒縄で亀甲縛りにされ、両手を後ろに括られ裸足で歩み始めた。甲府の城下を抜け、釜無川の刑場までの道のりである。二人の後ろからは磔柱が二本、下人が数人がかりで高くかざしながら立てて進んでいた。磔柱の形はキの字をしており、誰の目にも二人の女がその磔柱に女としては耐え難い大の字に晒されるのが分かった。その後ろを長槍が四本鋭い槍先を光らせて空に向かって掲げられていた。この槍が女の体を突き刺すことになるのである。だがまだ観衆の者達はその槍が女のどこを突き刺すかは知らないでいた。もちろん、おふうもお春もその槍で脇腹を突き刺されて絶命させられるであろうと思っていた。二人は覚悟を決めていた
。取り乱さず、静かに死んで行こうと思っていた。とはいえ死出の歩みに膝は震え、その顔は恐怖に青ざめていた。しかし、二人の覚悟は甘かった事をこの後、磔柱の上で穴山信君の言った、残酷に処刑すると言う意味が分かるのであった。長い長い二人の淫残な処刑がこの後、始まるのであった。

おふうは処刑の前に「来世で自分は畜生に生まれたいと思います。畜生はおのれに正直に生きていけますが、人は互いに騙し合わねば生きていけません。人は畜生以上に浅ましいものでございます。」と皮肉を込めて言いはなったが、処刑が始まると静かな覚悟も無かった様に、凄まじい呻き声と生への未練を剥き出しにする事になるのである。

おふうとお春は河原の竹矢来の周りに群がる観衆に囲まれた刑場へと引き立てられて来た。二人はその観衆の多さにたじろいた。

「おふうさまっ、私達はこんな大勢の人々に晒されながら死んで行かなければならないのですかっ」

「お春っ、取り乱さない様に」

「しかしっ」

「これも武家の習い、さあ覚悟を決めて、立派に奥平家の為に死んでいきましょう」

刑場には既に例の穴山信君が床几に腰掛け、二人の到着を好奇な目で待っていた。信君の左右には十人程の重臣達も座っていたが、そこには勝頼の姿は無かった。


長篠城の貞昌にもおふうの処刑の噂は伝わって来ていた。貞昌は武田家から離反する時から、許婚のおふうの命が無くなる事は覚悟していた。奥平家の行く末を考えると信玄公亡き後の武田家と徳川、織田連合とでは連合に勢いがあるように思えた。個人の感情より御家の存続が大事な時代である。貞昌は心を鬼にしておふうより御家の安泰を選んだ。しかし、貞昌にはまだ、おふうに未練があった。せめて一目でも逢いたい、会って詫びたい。貞昌は夏目五郎左衛門勝治こと通称五郎左と共に、密かに長篠城を抜け、おふうとの最後の別れをする為に甲斐に向かった。
そして、釜無川の刑場で百姓の姿に扮して、おふうを待っていたのであった。

おふうが惨めな姿で刑場に現れたのを貞昌は確認した。

(ああっ、おふうっこの私を許せっ
おふうっ、すまん)

五郎左は貞昌がおふうの前に飛び出して行くのではないかと気が気ではなかった。そのくらい、貞昌はおふうを確認すると動揺していた。そして、小声で貞昌に念を押した。

「若っ気を静めてくだされっ、滅多な事をなさらずにっ」

「分かっておる、心配いたすな」


おふうとお春は刑場に引き立てられると、その縛られた体を観衆に向かって並んで立たされた。キの字の磔柱がおふう達の後ろに、地面に寝かせられ、鋭い槍を持った刑史達はその磔柱の奥に並んで立っていた。

信君がのそりと立ち上がると、おふう達をチラリと見ながら観衆に向かって大きく声を張り上げた。

「この者達はわが武田を裏切り徳川に寝返った奥平の人質であるっ、これより裏切りの代償がどの様なものかっ、奥平の者達に知らしめる為にこの二人を磔串刺しの刑に処する」

信君はおふう達の方を振り返るとニヤリと笑い。

「この二人の着物を剥いで素っ裸にしろっ、そして、その姿で磔柱に架けろっ」

バラバラっと数人の刑史がおふうとお春の元に駆け寄って来た。

観衆は、おーっどよめき

「あの女達っ、素っ裸で串刺しにされるんだよと」

「ほーっそれは見ものだなし」

「裏切りもんだでっ構わんっ、やれっやれっ」

刑史の男達に囲まれた、おふうとお春はまさかの展開に体を揺すって抵抗しながら

「何をするーっ、やめてくだされっ浅ましいことをするで無いっ」

「嫌ーっ、そんな恥ずかしいっやめてーーっ」


2. 無惨 おふうとお春

「まずは、侍女の方から磔柱に架けろ」

穴山信君が刑史達に命令した。

「ああーっ、おふうさま助けて」

「お春っ」

「裸での磔はお許しくださいっ」

「騒ぐなっこれが裏切りの代償だっ
大人しく素っ裸で大股開いて磔になるんだっ、うっヒッヒ」

お春は刑史達に体を縛っている荒縄をブツリと切られると抵抗する間も無く囚衣を勢い良く脱がされ、素っ裸にされてしまった。

「嫌ーーっ、恥ずかしいっやめてください、お願いっ」

素っ裸にされたお春は、二人の刑史に両腕を掴まれると引き摺るように磔柱に連れて行かれた。

「嫌っ、嫌ーーっ助けてっ、せめて何か腰に巻いてください」

お春は磔柱の方に引かれながら、泣き叫んでいた。そして、磔柱の目の前に連れて来られたその時、お春は激しく暴れ刑史の腕を払うと刑場の端へと逃げ出した。

「たっ助けてーーっ、死にたく無い、誰かーっああーーっ」

お春は素っ裸でその豊かな乳房をブラブラと揺り、股間の翳りを剥き出しにしながら刑場を走っている。その裸の女を男達が捕まえ様と追いかけていた。なんとも滑稽な景色であるが、お春は必死である。捕まれば死が待っている。

「馬鹿な女だなっ周りは柵で囲まれているんだ、何処にも逃げられんだろうに」

「裸の女が全てを丸出しで逃げてる姿はなんと卑猥だなぁ」

「あっはっはっ、あの女っ乳も股も尻も丸出しだぜ、おーい、こっちに来いよっ」

観衆の人々は囃し立てるように、お春の逃げ回る姿を楽しんでいる。

しかし、所詮は女の足である。お春は瞬く間に刑史達に取り押さえられると、また磔柱に引き摺られて来てしまった。お春は足をバタバタさせ何か必死に叫んでいたが、磔柱の上に寝かされると両腕を拡げさせられ横木にがっちりと荒縄で括られ、体も柱に括られると流石に身動き出来なくなり股を必死に閉めていた。

「おいっ女っ、股の力を抜けっ」

「お願いしますっ、そこは許してくださいっ、ああーーっ」

「なあに、一旦拡げれば直ぐに慣れるさっ、それに死んでしまえば恥ずかしさなんで感じないしなっ。さあ観念して、お前の股ぐらがどうなっているか皆に良く見てもらえるように晒すんだ」

「やめてーーっ」

数人係りでお春の股間が拡げられていく。メリメリと音がする様にゆっくりとお春の両足が拡げられ、パックリと股間が開いた。グキっと股間から音がし、両足首が荒縄でキッチリと括られた。見事なまでの裸の女の大の字が完成した。そして、ゆっくりと磔柱が観衆の前に立ち上がりお春は女の羞恥の全てを晒した。

「ああーーっ、見ないでっ」

信君が振り返っておふうを見た。

「次はおふうっお前の番だ」

おふうは何も言わずキッと信君を睨んだ。

刑史がおふうを縛っている荒縄をブツリと切り囚衣を脱がせに掛かった。おふうは抵抗ぜず空に見上げる様にして黙っている。ハラリとおふうの纏っていた囚衣が足元に落ち、おふうは素っ裸にされた。その瞬間おふうは乳房と股間を両手で隠し、その場に蹲った。

「おいっ、立って磔柱に向かうんだ」

そう言われると、おふうは自ら磔柱に向かった。ゆっくりと自分が架けられる柱に歩むと、既に磔柱の上に架けられ羞恥に顔を伏せているお春を見上げた。

「お春、許してっ私のせいでこんな酷い事になって」

「おふうさまっ、怖いっ」

「もうすぐ終わります。静かにその時を待ちましょうっお春」

おふうは刑史に肩をこずかれた。

「柱の上に寝ろっ」

「急かさないで、もう逃げも隠れもしませんから」

おふうは静かに柱の上に自らその裸身を乗せると目を閉じた。

そして、おふうも磔柱にその真っ白な裸身を大の字に拡げ刑場に晒された。股間の翳りが風を受け、さわさわと哀しそうに揺らいでいる。二人の全裸の女が観衆に向かってその全てを剥き出しにして、串刺しの時を待っていた。

百姓の姿に扮した貞昌は事の成り行きに今にも刑場に飛び出さん勢いでおふうの磔姿を見ていた。五郎左は貞昌の腕をしっかり掴んで顔を左右に振っている。

「しかし、これでは余りに無体な」

「ご辛抱をっ」

貞昌は竹矢来の外側をジリジリと移動し、おふうの正面にやって来た。そして、懐かしいおふうの裸身を見つめた。

(ああーっ私のおふうが無残に殺されてしまうっ、おふう許してくれっ)

おふうは串刺しの時を待っていた。
戦国の武将の一族としての誇りがおふうを気丈にさせていた。しかし、本心では串刺しの恐怖に泣き叫んでしまいたかった。

おふうは裸で晒されている自分を好奇の目で見ている者達が憎かった。そして、竹矢来に集まる観衆を睨んでいた。すると、そこに懐かしい顔を見つけた。

(あっ、もしやあれは貞昌さまではっ、そんなっ何故此処に)

おふうは貞昌とおぼしき男をジッと見つめた。貞昌とおふうの目が合った。

(確かに貞昌さまっ、ああーっ逢いたかった)

貞昌は真っ直ぐ自分を見ている。おふうは惨めで恥ずかしい姿を晒している事も忘れて貞昌を見つめた。
貞昌もおふうが自分に気付いたと分かった。

(おふうっ、済まぬっ)

(これでいいっもういいっ、お願いっこれから先は見ないで、立ち去ってください貞昌さま)

おふうは貞昌に向かって激しく頭を振った。貞昌は分かったと言う風に頭を縦に振って頷くと両手を合わせた。そして、おふうの視界から見えなくなった。

(貞昌さまっ、どうかお達者でっ)

「刑を執行しろっ先ずは侍女の方から串刺しにしろっ」

「ああーーっ、死にたく無いっ嫌ーーーーーっ」

お春は恐怖に体全体をガタガタ震わせている。二人の執行人がお春の前に槍を構え、そして乳房の前で槍先を交差させカチリと穂先を鳴らした。いよいよ、お春の処刑が始まる。槍先が乳房から下がり、腹を通り越して股間に構えられた。そして、片方の槍先がお春の拡げられている股間の奥の菊の穴に添えられた。

「えーーっそんなっ、そこはっ何っ
駄目ーーっ」

その時、初めてお春とおふうは串刺しの意味が分かった。二人は脇腹から槍で突かれ心の臓を刺されて絶命させられると思っていたのだ。しかし、二人の女の考えは甘かった。この時に至ってやっと、何故裸にされ大の字に大きく股を拡げさせられたのか理解した。穴山信君の残忍な処刑方法は女の恥ずかしい二つの穴を槍で串刺しする事であったのだ。

「突けーーっ」

信君が大きな声で言った。

グサリと槍の先がお春の菊の穴に突き刺された。

「ギャーーーッ、そこは駄目ーっ、いっ痛い」

「お春ーーーーーっ」

おふうが叫んだ。

グリグリっと槍先がお春の菊の穴に呑み込まされて行く。ダラリと赤い物が菊穴から垂れ槍の柄を赤く染めた。

「グギャーーーッ、ガァーーッたっ助けてーーっ、死にたく無いっおふうさまーーっ」

「お春ーーっ、許してっ」

おふうはお春を見る事が出来ないでいた。しかし、お春の張り上げる苦悶の呻きは目を閉じても聞こえて来る。

「グッグゲーーッ、ギャーーーッググァーーッ」

お春は柱に括られた体をガタガタと揺り、宙に浮いた足首を逸らし、手の平を開いたり閉じたりして、激痛に耐えている。菊の穴から突き刺された槍はお春の体の中を奥へ奥へと突き進んで行く。ミシッメリッとお春の体内で肉を破る音がしている。

「ゲーッ、グェッーーッグギャーーーッ、死にたく無いーーっ」

竹矢来で処刑を見ている観衆からは

「凄まじいなっ、まさか、ケツの穴に槍を突っ込むとは」

「良く見ろよっ、前の穴がヒクヒクしてるぜっ、ケツに槍を呑み込まされて、あの女っ感じてるんじゃねえか」

「そんなこたあねえだろよっ、槍が体の中に突き刺さってるんだぜっ」

「だけどようっ、おぼこがなんか濡れて光ってるぜ」

「ありゃーっ小便をチビって垂らしてるんじゃねえか」

槍がずいっと、また深く呑み込まされた。その瞬間、お春の股間がプルプルと震えシャーーーッ、シャーーッと割れ目から放尿が始まった。

「グアアアアッ、みっ見ないっグガアーッでえーーっ」

お春の放尿は割れ目から放物線を描く様に放出されて、その液体は陽を浴びてキラキラと光り輝きながら磔柱の前に飛び散り、辺り一面に黒い溜まりを作った。お春は肛門を串刺しにされ、大の字に裸身を晒しながら女としての究極の羞恥を味わっていた。

おふうはそのお春の痴態を見てしまった。そして、この後、自分が味わうであろう苦痛と羞恥に磔柱に括られた裸身をブルッと震わせた。

(ああーっ、お願いっ、時よ止まってっ)

お春は顔を上に向けさせられると、なんとその口からニョキッと槍の先端が飛び出て来た。槍はお春の菊の穴から体の中を通って口まで達したのであった。それでもお春は体をピクピクと小刻みに震わせて、まだ死ねないでいた。

「グゲーーーッ、グガァーーッゲーッゲーッゲボーーッ」

「あっ、そんなっ酷い、早くお春を殺してあげてーーっお願いっ」

お春の目からは涙が流れていた。そして、悲しい目ておふうを見ていた。

おふうはまた目を閉じた。

「よしっ、その女のトドメはあとにして、今度はおふうをケツから串刺しにしろっ」

「ああーーっ」

おふうは絶望の声をあげた。お春は体をピクピクさせながらおふうを見ている。

おふうの菊の穴に槍が当てがわれた。おふうは一瞬ピクッと蠢いた。
そして、唇を噛み目を閉じ、磔柱に縛れた体を突っ張って串刺しの瞬間を待った。

「突けーーっ」

また、信君が叫んだ。

グサリと槍がおふうの蕾の様にひっそりと女の股の奥に佇む菊の穴に呑み込まされた。

「ウグッ」

おふうは小さく呻いた。

槍の先が更におふうの菊の穴に突き刺さって行く。おふうは唇を噛んで声を発しないでいた。するとその光景は見る者に、あたかもおふうの菊の穴が槍の先を自ら咥え込んでいる様に見えた。

「クーーッ、ウグッグッ」

ズルリと槍の先がまた深く呑み込まされて行く。菊の壁が切れたのかピシッと赤い物が噴き出して来て、執行人の顔を赤く染めた。

「グガアーッ」

おふうが初めて呻き声をあげた。

槍の先がおふうの体の中の何かに突っかかったのか、槍がそれ以上奥に進まなくなったようである。

「どうしたっもっと奥へ突き刺せ」

「それが、これ以上入って行きません」

「何をやってるっ一度槍を抜いて突き刺し直せ」

「はっ」

ズルっと槍が一旦おふうの菊の穴から全容が抜き出された。それと同時に菊の穴から赤い物がドバッと磔柱の下に吐き出されて来た。

「グギャーーーッ、ガアアアアーッ、いっ痛いーっ、ああーーっ、止めてっ、グガアーッ」

それは、想像を絶する苦痛であった。体の肉に突き刺さった槍が抜かれたのである。ある意味、突き刺されるより抜かれる方が苦痛は半端では無いはずである。おふうは意に反して絶叫を上げてしまった。そして、この信じられない痛みにおふうもお春と同じ様に不覚にも失禁することになってしまった。

シャーーーッ、シャーーッ、ジョジョジョボおふうの割れ目から勢い良く放尿が始まった。

「ああーーっ、嫌ーっ、そんなっみっ見ないでーーーーーっ」

この瞬間、おふうの何かが壊れ心が砕けた。

「ああーーっ、死にたく無いーっ、助けてーっ、ああーーっ」

おふうは磔柱に括られた体を激しく動かしている。

「もう一度、突けーーっ」

槍の先がまたおふうの菊の穴に突き刺さった。

「グギャーーーッ、穴山さまっ死にたく無いーっ、助けてーっ、グガアーッ」

「おふうよっ心配するなっ直ぐには死なせんっ、裏切りの罪をじっくり味合わせてやるっ」

「グッグギャーーーーーッ、何でも致しますっ殺さないでーっ」

槍がグリグリと回されおふうの体内に呑み込まされて行く。おふうは体中をガクガクと震わせ、尻を少しでも槍の突き上げから逃げようとしているが、磔柱にきっちりと縛られた体は身動き出来ずに槍は体内の深く深くに呑み込まされていった。そして、先程槍の先が突っかかった肉をバリバリと突き破った。

「グッグッグガアーーーーッ、ゲェーッグゲーーーッ」

「よしっ、そこで止めろっ」

「しかし、穴山さまっまだ口まで突き通しておりませんが」

「いいんだっそこで、口まで突き通すと、この女の叫び声が聞こえなくなるっ、それではつまらんからなっ」

信君はまた、おふうの顔を見るとニヤリとした。そして、お春の方に振り向いた。

「この女の女陰を突き刺せっ、もうこいつは死なせてやれっ」

「はっ」

お春の割れ目に槍が突き刺さった。
そして、執行人は渾身の力を入れて槍の先を割れ目の奥深くに突き刺した。赤い物がドバッと噴き出して磔柱の前を赤く染めた。

「ウグッグーーーーッ、グゲッグアアアアッ」

お春は少しの間ピクンピクンと体を震わせていたが動かなくなった。お春は観衆にその素っ裸の体を晒して息絶えた。

「うわあーっお春ーーーーーっ」

「おふうっ、お前はまだまだこれからじっくりと苦しんで貰うぞっ、直ぐには死なせんっ、うっひっひっひっひっ」

信君の卑猥な笑い声が刑場にこだました。


3. ひかる伝令に

甲斐の国、躑躅ヶ崎館にほど近い釜無川の刑場には二本の磔柱が立っていて、二人の女、おふうとお春が全裸で大の字にその体を開いて括られている。既にお春は肛門から口までを槍で串刺しにされ、大きく拡げた女の急所である割れ目にも深々と槍を突き刺され、そして、磔柱の前を失禁の小便の溜まりと体から噴き出して赤い物がそのお春が受けた淫残な串刺し刑の跡を残してお春は息絶え、その無残な裸体を括られている荒縄に預けて動かないでいた。

おふうは大きく拡げた股奥の剥き出しの肛門に槍を突き刺されピクピクと痙攣する様に蠢いている。お春の壮絶な死を目の当たりにし、おふうは恐怖に己を忘れ、生への執着に支配されていた。

「ウググググッウグギャッ、ああーーっ死にたく無い、たっ助けてっ」

おふうは掠れる様な声で呻き続けていた。

穴山信君はそのおふうの磔柱の前に進み出て、おふうが剥き出しに晒している割れ目と槍を咥えている肛門をギラギラした眼で見上げながら、己の股の前を膨らませていた。

「この女の女陰を突けーーっ、但し余り深く突き刺すなっ殺すなよっ」

おふうの割れ目に槍の穂先が当てがわれた。おふうはその槍先を見つめて。

「うっうっうーっ、お願いしますっもうっ止めてっ」

グサリと穂先が割れ目の中心に突き立てられた。

「グギャーーーーーーッ、ガァーーッ、ゆっ許してーーーーっ、グッグアッ」

おふうの割れ目に突き刺さった槍は、その穂先を呑み込ませた状態で止まった。赤い物がドロッと垂れて来た。

「よしっ、そのままで次の槍を突き刺せっ」

別の執行人が槍を構えると、もう既に穂先を呑み込まされている割れ目の上にその穂先を当てがい、そして、グイッと突き立てた。なんと、おふうは二本の槍の穂先を呑み込まされてしまった。

「グッグッグギアーーーーッ、そっそんなーーっ、ガアアアアーッ、やっやめてーーーっ」

二本目の槍も穂先をおふうの割れ目に呑み込ませると止まった。

「もう一本突き立てよっ」

三本目の槍が二本の槍の穂先を咥えている割れ目の下に同じ様に突き立てられた。おふうはその桃色の肉を覗かせていた女の大切な部分になんと三本の槍の穂先を呑み込まされてしまったのである。そして、三本の槍を突き立てられている割れ目を隠す様におふうの翳りはサワサワと揺らいでいた。

「グッグッグアッ、グギアーーーーッ、死にたく無いーーっ」

おふうは槍を突き刺されている割れ目を中心にして、ピクピクと腰を動かして痙攣している。足首は反り返り、両手は大きく開かれていた。

「すげーなっ、あの女あそこで槍を三本も呑み込んでしまいやがったぜ、立派なあそこだなっ」

「でもようっ、もう女の部分はグチャグチャで使いもんにならねえよなぁ、勿体ねえなぁ」

「まぁ、どのみち俺たちには手の届かない女だぜっ、こうやって真っ白な裸を拝めるだけでも有難いと思わんとな」

「しかし、武田のお館さまがここまで残酷に人質を処刑するとはな、先代さまとは変わったねえ」

「ここだけの話だけど、どうやらお館さまはこの女達を放免しようとしたらしいぜ」

「じゃ何故こんな残酷な処刑が行われているんだい」

「実はあの穴山さまが強行にこの処刑を主張したらしいんだ、それも自分が取り仕切るとまで言ったらしい」

「ああ、お館さまの勝頼さまと穴山さまは仲が悪いらしいなっ、穴山さまは勝頼さまのやる事なす事皆反対するらしいぜっ」

「しかし、穴山さまがこんなに残忍な方だったとは、先代さま存命中は猫を被ってたのかなっ」

そんな人々のうわさ話を貞昌はジッと聞いていた。

(そうかっおふうのカタキは穴山だなっ、くそう今に見ておれっこのカタキは必ず取ってやるからなっ)

後年、穴山信君は本能寺の変のおり、徳川家康に同行して堺見物をしていた。そして、本能寺の変を知り明智方から逃れる時に謎の死を遂げていた。もしかすると、貞昌の刺客に寄って殺されたのかも知れない。
それはまだ先の事として、貞昌はおふうの死を見届ける為に観衆に紛れておふうを見つめていた。

おふうの股間には肛門に一本、そして割れ目には三本、つごう四本の槍が突き立てられていたが、四本の槍はおふうの急所を外しており、おふうは死ねずに悶え苦しんでいた。

割れ目に突き立てられている槍は一旦抜かれ、そしてまた、三本揃っておふうの割れ目を突き立てていた。
その残忍な突き立てが何度も繰り返されている。おふうは槍が己の割れ目に呑み込まされる度に体を震わせ、絶叫を上げていたが次第にその反応も静かになって来ていた。割れ目の辺りは、もうそこに女の大事な物があったとは今は確認出来ない程、ズタズタに裂け赤い物がおふうの濃い目の翳りをベットリに染め、また槍の穂先もドロドロに赤く染まり、流れる物が執行人達の槍を握る手にまで滴っていた。

それまで黙って女達の処刑を床几にかけて見ていた重臣の一人が立ち上がり、穴山の側にやって来た。

「穴山殿っ、もうこの辺でいいのではないかっ、この女を楽にさせてやってはどうかなっ」

「おおっ、山県殿かっ、まだまだこの女には苦しんで貰いたいのだがっ」

「そう言うなっ、この女は充分苦しんだではないかっもう許してやれっ、お前のその気持ちは次の奥平との戦で果たせばいいではないかっ」

「しかしっ」

信君は女達が悶え苦しむ姿を見て、己の加虐の心を満足させていた。別に奥平が憎い訳では無く女を残酷に殺すことが好きだったのであった。
己の愉しみを奪われるのが嫌だった。しかし、武田家親類衆筆頭の穴山とて、武田家の重鎮の一人山県に止められては聞かない訳には行かなかった。

「その辺でよかろうっ、このおふうにトドメを刺してやれっ」

おふうは信君の声を微かな意識の中で聞いた。

(ああーーっ、殺されるっ、私は死にたくないっ、ああーーっ)

割れ目に突き立てられている槍が全て抜かれた。そして、一本の槍を構えた執行人が、もう真っ赤に染まりグチャグチャに肉の裂けた割れ目らしき穴に、その鋭い穂先を構えた。

執行人が渾身の力を込めて槍を突き上げた。

「グッグギァエーーーーーーーッ」

おふうは断末魔の声を張り上げると、最後の力をを振り絞る様にしてその大の字に括られた全身を反る様にして悶え、そしてガクッと体全体を深く落とした。ピクピクと小刻みに震えていたが、やがて動かなくなった、おふうはやっと息絶えることができたのであった。

おふうとお春の壮絶な処刑が終わった。裏切りの定めとはいえ、それは余りにも淫残で耐え難い死であった。素っ裸の二人はその隠すべき女の羞恥の全てを剥き出し、好奇の目で見つめる人々に晒されて死んでいった。信君は物足りなさそうにおふうの息絶えた体を眺めていた。


それから、二年後の初夏、勝頼は15.000の軍勢を従え、奥三河の長篠城を囲んでいた。城に籠るは貞昌に従う500の兵達であった。奥平の兵達は必死に防戦をしていた。大野川と寒狭川の合流地点の要所の断崖に築かれた長篠城は天然の要塞であった。武田軍はこの長篠城を攻めあぐねた。そして、兵糧攻めにし蟻一匹は出られぬ様に城の周りを固めた。

「若殿っ、このままでは兵糧はあと数日でつきまするっ如何致しますかっ」

「織田徳川の後詰めは未だかっ」

「未だっ見えませぬっ」

「仕方ないっ、討って出て討ち死も止むなしかっ」

そこに、鳥居強右衛門が貞昌の前に進み出た。

「拙者が浜松の家康さまの所に伝令に行き、早速の後詰めをお頼み申して来ます」

「しかし、強右衛門っこの厳重な囲みを如何にして抜けるっ」

「なあなっ、拙者は水練は得意でしてなっ、川底を伝って囲みを抜けまする」

「そうかっ強右衛門っ行ってくれるか、頼んだぞ」

「はっ、お任せあれっ」

そこへ若い女が走り込んで来た。

「父上っ、父上は深手を負って泳ぐことが出来ないではありませんかっ」

「何を言う、ひかるっ、これしきの傷平気だっ、私は昔から奥三河の河童強右衛門で通っているのだぞっ」

「わたくし、ひかるが父上の代わりにその伝令のお役目を果たしまするっ、若殿さまっどうか父に代わって行かせてくださいっ、私も父同様、奥三河の女河童で通っておりますっ泳ぎには自信がありますっ」

「そうかっ、強右衛門の娘っひかるとやらっ頼んだぞっ」

「ひかるっ、無理をするでないぞ」

「はいっ父上っ」

その晩、ひかるは崖を下り川岸に着くと、着ていた着物を脱ぎ素っ裸になった。数え年16のひかるの体は締まった体に慎ましく膨れた乳房、くりっとした尻たぶ、そして、月明かりにひかるの裸身が白く艶めかしく光った。ひかるは着物を紐で腰に結え静かに川の中に入っていった。長篠城の人々の運命を背負うにはまだまだ幼いひかるであった。

川底を伝い、おふうは武田の囲みを難なく抜け、早朝合図の狼煙を長篠城に向けあげると、浜松の家康の元へと急いだ。

浜松城では既に織田の援軍30.000が到着しており出陣の準備に城内は騒がしかった。ひかるは長篠城の伝令として家康と対面した。

「そなたはおなごかっ、おなごの身でよくぞ武田の囲みを抜け浜松まで辿り着けたなっ大儀であった。して、使者の用向きはっ」

「はっ、家康の殿様っわたくしは奥平貞昌の家臣鳥居強右衛門の娘っひかると申します。若殿、貞昌の命に寄り参上致しました。長篠城、未だ勢盛んっ、なれど兵糧があと数日となっております。家康殿には急ぎっ後詰めをお願いしたく罷り越しました」

「ひかるとやら、心配致すなっ明日にでもここ浜松から出陣し、勝頼めを蹴散らして見ようぞ」

「はっ、ありがとうございますっ」

「ひかる殿っ、さあ疲れたであろうっ何か食してゆるりと成されよっそして、明日我等と共に長篠に向かおうぞっ」

家康は優しくひかるに言った。

「いえっ、わたくしはこの足で取って返し、城内の者に今の家康殿の口上を一刻でも早く伝えたいと思いますっ、ではこれにて失礼いたします」

「流石はわが婿っ貞昌の家の者っよくぞ言ったっ、引き止めはせぬ、さあ急ぎ長篠へ、頼んだぞっ」

ひかるは浜松を後にすると長篠へと急いだ。

(家康の殿がやって来てくれるっこれで長篠の皆も助かるっ良かったっ)

嬉しさの余りにひかるの足取りも軽くなっていた。ひかるはまだ、この後の自分の運命を知らなかった。


4. ひかる磔

「若殿ーーっ、対岸の河原で武田の者が何か言っております」

「何事っ、よしっ直ぐ行く」

貞昌は城内より急ぎ川側にある櫓にやって来た。数人の重臣と共に鳥居強右衛門も櫓に登った。

「城内の者に物申すっ、とくと聞かれいっ」

武田の武者が長篠城に向かって声を掛けていた。

鳥居強右衛門がその武田の武者に向かって答えた。

「只今は合戦の最中っ何用かっ」

「おおーっ、先程っ長篠城に忍び込もうとしていた伝令をひっ捕えたっ、その者よりお城に籠る者共に伝えたいことがあると言うーっ、とくと聞かれいっ」

すると、数人に取り囲まれ後ろ手に縛られた一人の女がその武者の横に引き出されて来た。

「おおーっ、あれはひかるではないかっ」

強右衛門が叫んだ。

「本当じゃ、伝令に出たひかる殿ではないかっ、捕らわれてしまったのかっ」

ひかるは河原より対岸の崖上にあるお城を見上げていた。

「いいなっ女、先程の約束通り城内に向かって話すんだ」

「・・・・・」

「どうしたっ早くしろっ」


ひかるは家康様が後詰めに今日にも浜松を出陣する事を早く城内の者達に伝えたかった。城を脱出した時と同じ様に暗くなってから川底を伝って城内に戻れば安全だったのだが、ひかるは一刻でも早く城内の者達にそれを伝えたかった。危険とは承知で昼の明るい時間帯に川に入ったのであった。そして、監視の網にかかって捕えられてしまったのであった。

「女っお前は何の為に城内に忍び込もうとしたっ、訳を言えっ」

「言えぬっ、さあ殺せっ」

「そう死に急ぐでないっ、長篠城はもう二日も持つまい、そんな城内に入ってどうするつもりだったのだ」

山県昌景が優しい口調でひかるを問い詰めた。

「若殿は武田には負けぬっ」

「そうは言っても、もう勝負はついているであろうっ、城が落ちるのも時間の問題だと思わぬかっ」

「なんのっ、家康様が信長様の援軍3万と共に今日にも浜松を出陣成されるっ、武田はさっさとこの地を引かれた方が身の為ですぞ」

「何を言うかっ信長が援軍を出す訳がないではないかっ、家康だけでは後詰めも出来まい」

「私は浜松で家康様にお会いして後詰めのお約束を頂いたっ、それに信長様の軍勢もこの目で見て来た」

「それは本当かっ、むむーっ」

山県は急ぎその場を離れた。そして、暫くして穴山信君がやって来た。

「先程、昌景殿に話した事は本当なのかっ」

「本当です」

「そうかっではひとつ取り引きを致さぬかっ、言うことを聞いて貰えればお前の命を助けようっ」

「取り引きっ」

「これより、城内に向かって家康の後詰めは来ないと言って貰えぬかっそして、開城をするよう説得して貰えぬかなっ」

「しかしっ」

「そうすれば、お前も命が助かるし、城内の者達も救われる」

「・・・・・」

「どうなんだっ言うなっ」

「分かりましたっそう致します」



ひかるは暫くお城を見上げていた。そして、意を決した様に声を発した。

「お城の方々っ、鳥居強右衛門の娘っひかるですっお聞きくださいっ」

「おおーっ、ひかるーっなんだっ」

強右衛門がひかるに答えた。

「ああーっ、父上っ私ですっひかるですっ」

「どうしたっ家康様はっ来てくださるのかっ」

「・・・・・」

「ひかるーっ、聞こえんぞっ」

「はいっ父上っ、それからお城の皆様っ、家康様はーーっ、・・・・・
今日にも信長様の援軍3万と共に浜松を出陣いたしてございますっ、今、暫くのご辛抱をっ」

城内からおーっと歓声が上がった。

「この女っ何を言うっ、許さんっ」

ひかるは信君に引き摺られる様にして河原から消えて行った。

「ひかるーっ、良くぞ指名を果たしたっ、父は誇りに思うぞーーっ」

長篠城内ではひかるの言葉に皆々が喜び合っていた。今日にも織田徳川連合軍が浜松を出立したとするとすれば明後日にはここ長篠に到着する筈である。しかし、強右衛門は喜んでばかりも居られなかった、武田に不利な事を言い放ったひかるがこのままで済む筈も無く、もう既に殺されていると思った。ひかるの事を考えると胸が締め付けられていた。

「強右衛門っひかるは奥平の恩人であるっ、なんと言って感謝の気持ちを表して良いやらっ」

貞昌が強右衛門に声をかけた。

「はっ、若殿っひかるも御家の力になれて本望でありましょうっ」

「強右衛門殿っひかる殿がっひかる殿がっ、今、河原に引き出されて来ました」

「何っひかるが」

強右衛門はもう既に武田の手で殺されてしまったであろうひかるが、生きていると知って慌てて、また、川側の櫓に急いだ。

「強右衛門殿っおぬしは見ない方が良いっさあ城内に入りなさい」

しかし、強右衛門その者の言葉を遮り、櫓にやって来てしまった。

「あっ、そんなっひかるっ、武田は何て事をするんじゃ、許せんっ許せんぞっ」

強右衛門の隣には貞昌がいた。

「むむっ彼奴はおふうの仇、穴山ではないかっ、また残忍な処刑をするつもりかっ許せんっ」

河原には磔柱が用意されていた。それも、本来、男用の磔のキの字の磔柱であった。武田の者達はこの男用の磔柱に女のそれもまだうら若きひかるを架けようとしていたのであった。そして、その磔柱の横には素っ裸にされたひかるが両腕を男達に掴まれ立たされていた。

少し前、ひかるは武田の陣所に連れて来られると、昌景に寄って切られようとしていた。すると勝頼が昌景に向かって言った。

「昌景っ、もう良いっ、御家の為に死を恐れずやった事だっその心掛けに免じてその女を解き放ってやれっ」

「はっ、お館さまっ承知しました。おいっ女っ、確かひかると申したな。そう言う事だっ何処へなりとも行くが良いっ城内に入りたくば邪魔立てせぬ」

「本当ですかっそれでは城内に入らせてください」

そこへ穴山信君が現れた。

「勝頼殿っ、いけませんなぁ、この者っ我らとの約束を違えっ、皆を騙したのですぞっ、見せしめの為に城内の者に見える様に磔にせねば示しが付きませぬっ、女とて許せませんなっ」

「信君っおぬしは女を磔にするのが好きじゃのうっ、仕方ない、ここで口論しても始まるまいっ信君っ、好きな様にせいっ」

「では、勝頼殿っ好きな様にさせて貰います」

信君は振り向くと自分の家臣に向かって指図した。

「この女の磔の用意をいたせっ、男柱で串刺しに致すっさあ急げ」


そして、ひかるは着ていた着物を脱がされ河原に引き出されたのであった。

雑兵達が長篠城対岸の目と鼻の先に磔柱を立てる穴を掘り始めた。その距離、五十間程である。城兵が鉄砲を放った。パンッパンパン、穴掘りの雑兵が慌ててその場から逃れた。

「城の者達に申すっ、彼方を見られいっ」

信君が指さした。そこには近在の百姓が二十人程縛られ連れて来られていた。女も幼い子供も中にいた。そして、震える様に城を見ていた。

「よいかっ、磔の邪魔立て致せばっこの者達の命は無いっ、分かったら、黙ってこの女の磔を見ているんだ」

「ありゃ、設楽村の五平とそのかかあじゃないかっ」

「その隣は甚吉一家だぁっ」

「彼奴らっ、なんで捕まってしまったんだっ」

城内の者達は知り合いの名を呼んでいる。

狭い領地である城内に籠る者と領民とは顔馴染みの者も多い、親戚筋の者もいる。その者達を殺すと言われては城内の者達も手出しする訳にはいかなかった。信君の考えた事であった。ひかるの磔串刺しを城内からより近い場所で行い、ひかるの苦悶の姿を見せようとしたのだ。

また、雑兵達が穴掘りを始め、暫くすると磔柱を立てる穴が完成した。
城内の者達はそれを黙って見ているしか無かった。

ひかるはその裸身を磔柱に女としては耐えがたい大の字に括られた。そして、数人がかりで柱ごと担がれるとゆっくりと先程掘られた穴に向かって運ばれて来た。ひかるはこれから自分の大の字に開かれた裸身が城の者達に晒されるのである。そして、柱がドスンと穴に落とされると磔柱が立ち上がった。16のひかるの体はもう女の体であった。慎ましいとはいえ、張りのある乳房は胸に掛けられた荒縄で痛いほど突き出されていた。腰から尻にかけた線はキリッと締まりスラリと伸びた太ももから脹脛へと繋がっている。その拡げられた股間の黒々とした翳りと絹の様に真っ白な肌の対比が大人の女の艶めかさを放っていた。

五平と甚吉が竹槍を持たされ、怯えながらひかるの磔柱の前に信君に寄って引き立てられて来た。

「ああっ、ひかる様っわたしでごぜいますっ設楽村の五平ですっ、ひかる様なんと酷いお姿にっ」

「あっ、そなたは五平ではないかっ、頼むっ私の姿を見ないでおくれっ」

「へいっ、ひかる様のお姿っ、見たら目が潰れますっおらはもう見ません」

「よいかっ、よく聞けっお前達が、今、手にしているその竹槍でこの女の女陰と尻の穴を串刺しするのだっ
分かったなっ」

「ひぇーっ、そんなっおらには出来ませんっ」

「わしもひかる様にそんなことは出来ねえだっお許しをっ」

「お前達がこの女を串刺しせぬので有ればっお前達はおろかっ彼処に捕らえおるっ女子供も含めて皆死罪にいたすぞっ」

「そっそんなっどうかお侍様っそれはお許しくださいっ」

「ああーーっ、出来ねえだっわし達を許してくださいっ」

「ええいっ何をつべこべ言っているのだっ、拙者の言うことが聞けんのかっ、あの者達が殺されても良いのかっ」

「へいっ、おらもおら達のかかあも童も皆殺してくだされっ、それでもおらあ、ひかる様を串刺しなんぞ出来ねえだ」

「わしもそうだっ、さあわし達を殺してくれっ」

「そうかっ、そんなに死にたいならっそうしてやるっ」

信君はキラリと刀を抜いた。

「ひぇーっ」

五平と甚吉は竹槍を投げ捨てるとその場に尻もちを着いた。

「信君殿っ、お止めくだされっ」

「女っ口を出すなっ」

「いえっどうかその者達を殺さないでくだされっ刀を納めてください」

そして、ひかるは磔柱から五平と甚吉を見下ろしながら

「さあっ五平に甚吉っ、この私をその竹槍で串刺しにしなさいっ私はもう覚悟が出来ていますっ、私の為にお前達とその家族が殺される訳にはいきませんっ、五平っ甚吉っ、怖がらずに私を突きなさいっいいんです」

「そんなーっひかる様っおらそんな事は出来ねえだっ、うっうっう」

「ああーーっ、わしは嫌だーっ出来ねえ」

二人の男に選択肢は無かった。家族を守るため、二人は転がっていた竹槍を握ると全裸に晒されているひかるの磔柱の前に立ち上がった。

「そうっそれで良いのよっ、私はお前達に串刺しされて本望ですっ、怖がらず私のあそこを突きなさいっ」

なんと気丈な娘であろう。竹槍での串刺しではそう簡単に死ねない事はひかるも充分知っていた。その苦痛は長く長く続き地獄の苦しみが待っている筈である。しかし、ひかるはこの者達とその家族の為にその苦しみを受ける事を望んだ。

「おいっお前達っこの女も催促してるんだっ、思い切って尻の穴を突けっ、五平とやらお前が尻の穴だっ、それからもう一人が女陰だっさっさとやれっ」

五平と甚吉は竹槍を構えながらブルブルと震えていた。

城内の者達にも事の成り行きは理解出来ていた。しかし、これから繰り広げられるであろう味方同士の耐え難い残酷な光景を思うと皆声を出せずに見ているしかなかった。

「ひかるーーっ」

突然、強右衛門が磔に架けられている娘の名を呼んだ。すると城兵達が声を発した。

「五平ーっ、やめるんだっ」

「甚吉ーっお前はそんなに命が惜しいのかっ」

「皆の者っ、五平と甚吉を責めるでないっ、あの二人はこうするしかないのだっ二人を許してやれっ」

強右衛門が血を吐く思いで城兵達に言い放った。

「さあっ突けーっ」

信君が叫んだ。

五平は震える手で竹槍の先をひかるの肛門に当てた。ひかるは空を見上げそして、目を閉じた。大きく拡げられた股間がブルブルと震えている。両手はしっかりと握り締められていた。

「さあっ五平っ突きなさいっ」

五平はその手の竹槍を強く握った。


5. ひかる 苦悶

五平は手にした竹槍を突き上げた。

「ウッウグッグググッ」

ひかるは低く呻いた。そして、一瞬磔柱に括られた裸身が逃げるように上へと動いた。ひかるの肛門から滲み出る様に赤いものが滴った。

「ひっひかるさまっ、許してくだせえーっ」

五平はひかるに許しを請いながらも、そのひかるの肛門に突き刺した竹槍を突き入れたままブルブルと震えていた。

「ウッウッ、五平っ、もっと力を込めて突きなさいっ、ウグッ」

「そうだっ五平とやらっもっと深く竹槍をケツの穴に突き入れろっ」

穴山信君が磔柱の横で叫んだ。

「五平っ止めろーーっ」

「ひかる殿を殺すなっ」

長篠城内の者達が叫んでいる。

その時、鳥居強右衛門が目をカッと見開き呻くように声を出した。

「ひかるーーっ、ひかるっ、五平っひかるを長く苦しませずに、一気に殺してやってくれーっお願いだっ

五平の持つ竹槍がなおも突き上げられ、その竹槍の先がひかるの肛門に深く含まれた。

「グッグッグアッ」

ひかるは磔柱に括られた裸身を激しく反り返し、大きく開かされた両足の足先も反り返った。

信君が五平に向かって叫ぶ。

「もっとその女の体の中に突き入れろっ、早くしろっ」

「うへぇーーーっ」

五平は目を瞑るとひかるの赤い物に染まっている竹槍を突き上げた。すると、ひかるの体内でバリッと肉の千切れる鈍い音がした。

「グアッグアアアッ、ちっ父上っああーーっ」

「ひかるーーっ、何も出来ぬこの父を許してくれーっ、ひかるーっ」

「グアーッ、父上っ、かっ必ず、戦にお勝ちくださいーっ」

「分かったっ、必ず勝ってみせるぞ、ひかるーっ、五平ーーっ早くひかるを楽にしてやってくれーっ」

五平は強右衛門の願いを耳にすると、ひかるに突き刺している竹槍を遮二無二に突き上げた。

「グギャーーーッ、グッグガアーーッ、ガアアーッ、ちっ父上ーーっ」

ひかるは磔柱の上でのたうつ様に、その括られ大の字開かせられている裸身を蠢かせ、そして獣の様に声を張り上げていた。

五平の後ろに立っていた甚吉は目の前の壮絶な光景にガタガタと震え、あろうことかその場で失禁していた。竹槍を持つ手はブルブルと小刻みに震え顔は真っ青であった。

「おいっ、そこの者っお前の番だぞっ、この女の女陰をその竹槍で突けっ」

信君が甚吉を睨みながら言った。

「あわわわっ、おらには出来ねえだっ、お許しをっ」

「まだっ、そんな事を言っているのかっ、家族がどうなってもいいのかっ、どうなんだ」

「・・・・だども」

「うっうぐーーーーっ、じっ甚吉っ、さあ五平の様にっ、グアッああーーっ、怖れず、私を突きなさいっ、はっ早く私を楽にしてっ、ガアアーッ」

「甚吉っ、ひかるさまを早く楽にしてやってくれーーっ」

五平が絞り出す様な声で甚吉に言い放った。

甚吉はフラフラっと磔柱の前に来ると、震える手で竹槍をひかるの剥き出しの女陰に持っていった。しかし、その震える手では竹槍の狙いがつかないでいた。そして、恐怖の為に甚吉は目を閉じると狙いの定まらぬまま、グイッと竹槍を突き上げた。

「グッグガアーーーーーーッ」

甚吉の突き上げた竹槍はひかるの女陰を外れ、臍の直ぐ下を突き刺した。そして、甚吉はハッと目を開くと大声を上げ竹槍をひかるの肉から引き抜くと投げ捨てその場に蹲ってしまった。

「もうこれ以上っ出来ねえーーっ」

信君はそんな甚吉を見るとサッと刀を抜き、バサリと甚吉の首を胴体から切り離してしまった。

「甚吉ーーっ」

五平が振り返り叫んだ。

「使えぬっ輩だのうっ、おいっ五平とやらっお前がこの女の女陰を突くことになったなっ」

「わしゃっわしゃっ、やりたくねえだっ」

「五平っ、この男の様になりたいかっ」

「ひっひえーーっ、そっそれは」

「ではっ、ケツの穴を突き刺している竹槍はそのままにして、そこに転がっている竹槍を拾ってっこの女の女陰を突けーーっ」

「ああーーっ、ひかるさまっ」

五平は磔柱の上で苦しんでいるひかるを見た。

「ウッグググッ、ごっ五平っ早くその竹槍を拾ってっ早く私を楽にしてっ、ガアアーッ」

五平は首の無い甚吉の側に転がっている竹槍を拾い上げ、大の字に拡げられたひかるの裸身を見つめた。


6. ひかるの死

「五平ーーーっ、はっ早く、ひかるを楽にしてやってくれーーっ、殺してやってくれーっお願いだっ、もうそれが出来るのは、五平っお前だけだ」

鳥居強右衛門が悲痛な叫びを長篠城内から五平に発していた。

竹槍をひかるに向けながら、五平はじっと固まり動かずにいる。

「ひかる殿っ、許してくだせえっうっっうーっ、おらを恨まんでくだせえーっ」

ひかるは磔柱に括られた裸身を小刻みに震わせながら、五平を見下ろし竹槍の突き上げを催促する様に頭を何度も縦に振り頷いている。

「おっお願いっ、グッグアッ、こっ殺してっ、ううううーーっ」

ひかるの拡げられている剥き出しの女陰がヒクヒクと震え、股間が幾分突き出された様に五平には感じられた。

「ひかる殿ーーーっ」

そう五平は叫ぶと竹槍を突き出された女陰に向かって力を込めてグサッと突き上げた。

「ウグッ、ぐっグガアーーーッ」

ひかるの括られている裸身が大きく仰け反った。涙に溢れたその眼は城内の父、強右衛門を見つめていた。

(父上っさらばですっ、お達者でっ、ああーーっ父上っ)

竹槍がなおも深々と突き刺され、ひかるの女陰からはドクドクと赤いものが噴き出し、竹槍を伝い五平の手を真っ赤に染めた。

「グッグエッ、グガアーッ、ごっ五平、もっと強くっ、つっ突いて、ガッガアアーッ」

五平は渾身の力を入れ竹槍をひかるの体内に突き入れた。竹槍の先がひかるの女陰の奥の肉壁を突き破る鈍い音が聞こえた。

「グッグガガガアアアーーーッ」

ひかるは最後の断末魔の叫び声を上げ、ガクッガクッガクッと体全体を痙攣させると、ダラリとその裸身が力無く落ち、括られた縄に体を預けて動かなくなった。

「うわあーっ、ひかるっ、この父を許してくれーーっ」

強右衛門は悲痛の叫びを上げるとその場に倒れこんだ。

ひかるは奥平家のため、そして主家の徳川のためにその若い命を磔柱の上で散らした。

信君の所に武田の武者が走り込んで来た。

「信君さまっ、物見の知らせで織田徳川の軍勢がもう長篠から五里の所まで迫っているとの事、急ぎ軍議を開くゆえ、早々に本陣までお戻りくださいっ」

「直ぐに参上いたすと、勝頼殿にお伝えくださいっ」

そして、信君はその場で放心している五平の方に振り向き。

「五平とやらっ、よくぞこの女を串刺しにしたなっ褒美を取らせるっ、この後拙者の陣屋まで取りに来い」

「いやっ、おらそんなもんは、要らねえだっ、それよりわしのおっかあもわらし達も助けて貰えるんでっ」

「なんと欲のない奴よっ、お前の妻子達を連れて、ここから立ち去るが良いっ、この死んだ男の妻子も一緒に連れて行け」

五平は血に塗れた姿で妻子の元に駆け寄ると急ぎこの場を立ち去っていった。

信君は磔柱の上で無残な姿で晒されているひかるをチラリと見るとニヤリとしてその場を立ち去った。

長篠城の対岸の河原には、磔柱の上に素っ裸で大の字に括られ、その開かされた股間の二つの穴に竹槍を呑み込んだまま、壮絶に息絶えたひかるが一人無残に晒されていた。城外はまだ、武田の勢力下であり、城の者達はひかるの遺骸を守り戻し様にも、それは出来なかった。ひかるが磔柱から下ろされたのは、それからまだ幾日も掛かったのである。

天正3年、5月21日、織田徳川連合軍は設楽ヶ原で武田の騎馬軍団を破ったのである。勝頼は信玄公以来の幾多の優秀な武将を失い、甲斐へ向けて敗走した。その戦で信君は戦に参戦せず武田の旗色が悪くなると、我先にと軍勢を引いて逃げたのであった。武田家、滅亡のおり、真っ先に武田を裏切ったのも信君であった。そして、本能寺の変の後、信君は上方で謎の死を遂げている。

戦の後、ひかるはやっと磔柱から下ろされ、丁重に埋葬された。ひかるの死に顔は安らかで微笑みを浮かべている様に見えたと伝えられている。鳥居強右衛門はこの戦の後、城を去り自害したとも出家したとも言われでいるがその消息は誰にも分からなかった。噂では本能寺の変のおりに上方で強右衛門を見たと言う話が伝えられている。

  1. 2018/08/09(木) 13:16:00|
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元禄仕置淫景

1. お文の磔

お仙はその日、奉公先の着物問屋の使いで用を済ませ、路地道を店に帰るため急いでいた。ふとっ見ると大通りに人だかりがあり、何だろうと思いその人だかりのある大通りに出て来てみた。

「あっ、これはっ」

お仙の目に飛び込んで来たのは、町役人の一行と裸馬に乗せられた女であった。

「この行列はお仕置場に向かう一行だわっ、するとあの馬の上にいる女性がお仕置きに掛けられるのかしらっ、綺麗な女性なのに可哀想っ」

その女は白い囚衣を着せられているものの、囚衣は乳房が剥き出すまで下ろされ、後ろ手に縛られそして剥き出しの乳房も襷掛けにキッチリと縛られ、その豊かな膨らみがぷっくりと強調されていた。女の哀しそうな表情と合間って辺りに艶かしさを振りまいていた。

「それにしても何て美しく艶かしい姿なんでしょ」

お仙はその馬の上に乗せられ引き回しされている女を見て思った。

裸馬が歩む度に女の真っ直ぐ伸びた剥き出しの足も艶かしくブラブラと揺れていた。その女の着せられている囚衣は丈が短く太ももから下が丸出しになっており、裸足の足が時折ピクピクと蠢く姿が寄り女を艶かしくしていた。

お仙の目の前まで裸馬がやって来た。すると女はお仙を何故かジッとお仙を見つめていた。その表情はお仙に何か訴える様な表情をしていた。お仙は女の瞳に引かれる様に女と視線を合わせた。すると、女はハッとしてお仙との視線を外し顔を項垂れて、その瞳からポロッと涙を流した様であった。

(ああーっ、可哀想っ、これからこの女の人はどんな目に合うのだろうっ、最後まで見届けたい。いえっ見届けてあげなければ)

お仙はなんとも言えない不思議な感覚に襲われた。、

その女は剥き出しの乳房をプルンプルンと馬の動きに合わせて揺らしながら、お仙の前を行き過ぎた。縛られている両手をキツく握り締めているのがお仙から見えた。

お仙は使いの帰りだった事も忘れ、その女に導かれる様に、その引き回しの一行の後を追っていた。

町の大通りを抜けると小さな川に橋がかかっている。その橋の上から仕置場が見えてくる。女の跨る裸馬が橋の真ん中にかかったその時、女のか細い喘ぎ声が聞こえ、そして突然、ボタボタッと馬の腹から少し黄色みかかった物が垂れて来た。

「おおーっ、やっぱりここでこの女も小便をしやがったぜ」

引き回しを取り巻く観衆の中の男が大きな声を発した。

「成る程っ、ここは小便橋だからなっ、ここから仕置場が見えて来るからなっどんな罪人もここで怖くなって小便をするものさっ」

その男の隣の初老の男が皆に聞こえる様に話していた。

(そうだっの、昔からこの橋を小便橋って呼んでいて、何故だか知らなかったけど、そんな訳があるのねっ、でも悲しい名前だ事っ)

馬の上で不覚にも、その女も仕置場が見えて来た恐怖にこの橋の上で失禁をしてしまったのである。

その失禁は暫く続いた。女の股間から滴ったそれは馬の背を伝い腹から垂れ落ちると橋の板を黒く染めていた。女は縛られた体を震わせ低い声で嗚咽しながら涙を流している。

(こんな大勢の見守る中でオシッコをしてしまなんて、どんなに恥ずかしい事でしょう、可哀想っ)

お仙は思った。そして、もし自分だったらと考えると・・・・・でも、何故かお仙は体の芯がジーンとするのを感じた。

(何っ、この気持ちは変だわっ)

引き回しの一行は女の失禁に構わず、その歩みを仕置場へと進めて行く。

お仙は何か不思議な力に導かれる様に、引き回しの一行を追った。

そして、何故あの女がこの様な目に合っているのか、知りたくなった。そして、隣にいる男に聞いて見た。

「あのーっ、そのーっ、あの女の人は何の罪でこんな目に合ってるのですかっ知っていますかっ」

「ああっ、お文の事かい、まあ酷い話さっ、何でも妹がお犬様に襲われてなっ、それをお文は助ける為に三匹のお犬様を殺しちまったのさっ、生類憐みの令ってのはお前さんも知ってるよなっ、お犬様を殺っちゃぁ死罪になるのさっ、しかしお文も可哀想になぁ」

「そんなっ、お文さんが可哀想っ」

「おっとっ、あまり大きな声で話さない様になっ、役人に聞かれたら、こっちだってどんな目に合わされるかっ、嫌な世の中だっ」

それから暫くして、引き回しの一行は仕置場へと入って行った。お仙も一行の後を追うと、仕置場の周りに組まれた竹矢来に来るとお仙は竹に手を掛けそこにしがみついた。周りには大勢の人々がお文の仕置を見ようと群がって来ていた。お仙は仕置を見るのが始めてであったが、厳格で規律正しい中にある、何故か淫靡で艶かしい雰囲気を感じていた。
それは、これから仕置を受けるお文と云う女が、美しいからなのであろうか。それとも、こんな場の女を美しいと感じる自分が少し変わっているのかも知れない、どちらにせよ、お仙は怪しい不思議な雰囲気を感じていた。

お文は裸馬から引きずられ様に下ろされると、偶然にもお仙がいる竹矢来の目の前の先に立たされた。その左奥には神妙な趣きで床几に腰掛ける偉そうな三人の役人がいた。

その真ん中に座る奉行らしき男がおもむろに立ち上がると指示をした。

「よしっ柱に架けろっ」

お文を縛っていた縄が切られ、縄の束がドサッと足元に落ちた。お文は自由になった手で胸まで下げられていた囚衣を肩に掛けようとした。すると一人の役人がお文の手を掴み。

「着物を肩に掛け直すのはやめよっ、そのままにしておれっ、それから裾も捲らせて貰うぞっ」

「それは許してください」

「決まりでなっ、口答えいたすなっ」

すると、奉行が

「なんでも、その女っ、引き回しの途中で小便をたれっ、着物の裾がビショビショに濡れているとのことっ、濡れた着物のままでは仕置は出来ぬで、替えの着物も無い事だし、面倒だから素っ裸にしてしまえっ」

「そうですねっ、どのみち着物を着て居ようと乳房も股間も晒すことになるので素っ裸の様なものですからねえっ、承知しました、その様にいたします」

お文は二人の会話を聞いていたが、自分が裸にされると聴き、顔を真っ赤にしてその場にうずくまってしまった。しかし、役人はお文を引き起こすと囚衣を脱がせにかかった。

「ああーっ、それは、それだけはお許しくださいっ、嫌ーっ」

だが、お文の願いも虚しくお文は囚衣を体から剥ぎ取られ、その真っ白な肌を人々の前に晒すことになってしまった。

「あっ、裸にされてしまったっ可哀想っ」

お仙は思った。

するとお文は、奥に寝かせてある白木で出来た柱の方に引かれて行った。そして、抵抗するお文を抑えつける様にして役人達は柱の上にお文を寝かせ、両手、両足を柱に縛りつけている様にお仙には見えた。

「何をしているのかしらっ」

隣に居た男がお仙に話かけてきた、

「お嬢さんは磔を見たことが無いのかなっ」

「ええ、仕置を見るのも始めてなんです。あのお文さんと言う方は死罪とは先程聞きましたが、打ち首か何かと思っていました。磔っですか」

「ああっ、それも今回はどうやら素っ裸で大の字に体を括られて、股間に槍を突き刺されて処刑される事になるなっ、お嬢さん、これからとても残酷な事が始まるから、もう見ない方が良いよっ」

「そうですかっ」

お仙はその男の言葉を聞くと、もう帰ったら方がいいかも知れないとも思ったが、あの綺麗なお文がこれからどんな目に合うのか見届けたいという思いが強く、その場に残ってこれから始まる処刑を見ることにした。

お文の磔柱が人々の方に向かって立ち上がった。

お仙はドキリとして、そのお文の磔柱に架けられた裸身を見た。

それは、素っ裸の体を隠す事も許されず、両手両足を大の字に開いた、女として耐えることなど出来る筈の無い姿で仕置場の中央にお文は晒されていた。裸身はブルブルと震え、股の少し多めのお文の翳りは風に吹かれサワサワと揺れていた。そして、顔をうな垂れお文は究極の羞恥に泣いていた。

(なんて、淫らで残酷な、それでいて美しく艶かしい姿なのだろう)

お仙は始めて見る大の字磔の光景に胸を締めつけられながらも、怪しくふしだらな感情が湧き上がって来ているのを感じていた。そして、自分の女の印が微かにしっとりとして来ているのが分かった。

(どうしたのかしらっ、お文さんを見ていると、嫌らしい気持ちになって来た、どうしよう)

お仙は身動ぎもせず、ジッとお文の磔姿を見ていた。手には汗が滲んできていた。そんな、お仙の姿を観察する様に一人の女がお仙を見ていたが、お仙はそんな事には目の前の出来事に夢中で気付かずにいた。

奉行らしき男が何やらお文の罪状を言っているのが聞こえたが、お仙は磔に架けられたお文の姿を見る事に夢中で聞いていなかった。

「始めいっ」

お文の剥き出しの乳房の前でキラリと光る槍が交差した。

「ああーっ、やめてっ」

お文の叫び声が仕置場にこだました。

一本の槍がお文の股間の奥に突き刺さったのが見えた。お仙はハッとして一瞬目を瞑った。

「ウギャーーーッ、助けてーっ」

お文の叫び声に、お仙は目を見開いた。槍の先が股間の奥に深々と呑み込まれていた。そして、ドロッと赤い物がお仙の股間から滴って来た。その槍は尚も体の奥へ奥へと突き上げられている。お文は槍から逃げようと体を捻じり、両手両足に力を入れ上へ上へともがいている。

「グギャーーッ、ガアアーッアグアグッ、死にたくないーーっ」

お文はブルブルと痙攣しながら、叫び声を張り上げている。お仙もその光景に体が固まり小刻みに震えていた。

(お尻の穴にっなんてっ酷いことをされてるの)

隣の男が解説する様にお仙に話かけた。

「お嬢さんっ、ケツの穴に槍を突き刺されても、なかなか死ねんものなんだよっ、暫くはもがき苦しみ抜いて呻き声を上げているだけさっ、そのうち、あの女も早く殺してくれと頼む様になるから、見ててご覧っ」

「なんてっ、残酷なんでしょ」

「しかし、お嬢さんも良く見ていられるねえっ、槍が突き刺されて血が噴き出て来た辺りで、見てられず大抵の者が帰って行くんだけどねっ、お嬢さんは変わってるねえ」

「・・・・・」

「ウググググギャーーッ、やっやめてっ、お願いーっ」

お文の尻に突き刺さる槍の柄が半分程見えなくなるまで、槍は体の中へと呑み込まれている。お文の叫び声も少し力無く成って来ていた。苦悶に震えるその裸身もピクピクと小刻みに震える様になっている。

(あんなに苦しんでいるのに、お文さんはまだ死ねないでいるのねっ、なんてっ仕置なんでしょうっ可哀想)

ふと隣の男の股間に目をやると、その男の股間がぷっくりと膨らんでいるのが見えた。

(あっ、この人はお文さんの仕置を見ながら興奮しているのね)

だが、お仙も自分の女の印が暫く前からビッショリと濡れているのが分かっていた。

(お文さんっ御免なさい、あなたの姿を見ていたら、こんな風になってしまったの)

同じ女であるお文の素っ裸での大の字の磔姿、そして、恥ずかしい尻の穴に槍を深々と突き刺され苦悶している姿。その壮絶で淫残な光景を見ながら、お文に申し訳無いとは思いながらもお仙は感じている。

奉行がサッと何かの合図の様に手を挙げた。すると、尻の穴に突き刺さっている槍はそのままに今度はお文の剥き出しの前の割れ目に槍が突き刺された。

「グェーーッ、グギャーーッ、ガアアーッ、アアガアーッ」

ぐったりうな垂れていたお文は、再び、壮絶な叫び声を上げた。そして、どこにそんな力が残っていたのかと思える程に磔柱に括られた裸身を激しく悶えさせ、体全体を反り返した。

(そんなっ、女の大切な前の穴に、やっ槍が突き刺された)

お仙は咄嗟に自分のその女の大切な部分を手で押さえていた。膝もガクガクと震えている。

お文の割れ目に突き刺された槍は、グイッとまた、割れ目の穴の奥へと呑み込まされていく。

「グゲーーッ、グガアーーッ、だっ駄目ーーっ、ガアアーッ」

お文はどんな残酷な串刺しにも、逃げる事も出来ずにその残虐な苦痛に、素っ裸の体を磔柱に括られ拡げられたまま耐えるしかなかった。

「お奉行っ、そろそろ宜しいのではっ」

役人がお文の苦悶の姿に見ていられず、奉行に尋ねた。

「いやっ、まだまだ、もう少し見せしめの為、苦しませろっ、後、何度か突き刺しをするんだ」

(ああーっ、お文さんをもうこれ以上苦しめないで)

お文の割れ目に突き刺されている槍がヌルッと抜かれた、すると割れ目からドバッと赤い物が噴き出て来て柱の前を真っ赤に染めた。

グサッグサッと槍が絶え間無く突いては抜くを繰り返しされている。槍が突き刺される度にお文は獣の様な叫び声を上げていた。お文の裸身は力無く柱からズリ落ちて来ていた。

「ウグググッ、グエッ、もうっもう、こっ殺してっ、ウッウッ」

「お奉行っ、もうそろそろっ」

「よしっ良いだろうっ」

奉行がサッと手を挙げた。

お文の尻の穴に突き刺されていた槍が抜かれた。ドバッと赤い物が噴き出して来た。お文は体の中に呑み込まされていた槍を抜かれる苦痛に、また絶叫した。

二本の槍が無防備のお文の脇腹に構えられた。お文は静かにその光景を眺めていた。そして、観念した様に目を閉じた。

「突けっ」

グサリと槍が脇腹から肩口に向って突き上げられた。一瞬、お文は大きく反り返った、すると肩から槍の先が飛び出て来た。

「ウッウッウッギャーーーーッ」

それがお文の断末魔の叫びであったのか、その叫び声を上げるとお文は縛られた裸身を縄に預けガクッと力を失い頭をうな垂れた。槍はお文の体から抜かれるとまた突き上げられ、そしてまた抜かれ突き上げられた。お文の裸身はもう槍の動きに任せ、ブルンブルンと揺れているだけであった。

お文はやっと苦痛から開放されたようであった。その大の字の裸身は赤い物で全身が染まっている様であった。

(ああーっ、可哀想なお文さんっ、さぞや、恥ずかしくて、痛くて苦しかったでしょう、そして無念な事でしょうね。ただ犬を殺しただけなのに)

お仙は涙を流しながら思っていた。



仕置が終わってもお文の無残な磔姿は晒されていた。人々はだんだんと去り、いつしかその仕置場に残っているのはお仙ぐらいになっていた。

「ちょいと、お嬢ちゃん、少しお話してもよござんすかっ」

あのお仙を観察していた女が話掛けて来た。


2. 怪しい蔵

お仙は通い奉公先の着物問屋大和屋の番頭の佐吉からこっぴどく叱られていた。

「まったくお前は使いの帰りに何処をほっつき歩いて居たんだいっ、用を済ませたらサッサと帰って来るんだよ」

「すみませんっ」

「まったく使いもまともに出来ないのかいっ、そんな事じゃ暇を出すよっ、まったく」

「・・・・・」


その夜、お仙はお文が磔で仕置された仕置場でお菊と言う女性から声を掛けられた事を思い出していた。

「お嬢さんはどちらかで奉公してなさると推察いたしますがっ、お給金に不満はありやせんかっ」

「そんなっ、いきなりその様な事を言われましても、困ります」

「いやねっ、ちょっとした儲け話がありましてねっ、宜しければ話を聞いて貰えませんか」

「あのーっ、今は使いの帰りで急いでますからっ失礼します」

「いい話なんですよっ、興味がありやしたら、明日の晩に錦町の米問屋越後屋に尋ねて来てみてくださいなっ、待ってますから」


お仙は実はお金が入り用であった。

「ゴホッゴホッ、お仙やっまだ寝ないのかい、ゴホッゴホッ」

「あっ、おっかさん、起きて来たら身体に毒ですよっ、さあ寝て寝て」

お仙の母、お美代は胸を患って何年も寝たきりであった。本来は住み込み奉公が当たり前なのだが、母が病と言う事もあって、お仙は特別に通い奉公で大和屋に働かせて貰っていた。そして、お金さえあれば、ちゃんとした医者に診て貰えれ病も直ぐに治る筈だと思っていた。だけどお仙にはそんなお金など無かった、と言うか食べて行くのさえやっとの毎日であった。

「お金さえあれば、おっかさんも直ぐに治るのにっ」

お仙は次の日の晩、お菊に言われた越後屋の前に来ていた。すると、そこは看板は下がっていたがもう既に商いはやっている様には思えない、なんとも寂れて不気味な感じのする商家であった。

店の中に意を決して入ると、昨日のお菊が待っていた。

「あらっ、お嬢さん、やっぱり来たのねっ」

「ええっ、昨日は使いで急いでいたのでっ失礼させていただきましたがっ、、、、実は私、お金が入り用なんですっだからお話を聞かせてください」

「そうなのっ、それならなんとか助ける事が出来ますよ」

「本当ですかっ、私っどんな事でもいたしますっお話を聞かせてください」

「分かったわっ、じゃあ見せたいものが有るので着いて来て」

お菊はそう言い放つと少しキツい顔に変わり、スタスタと店の奥に歩き出した。お仙もその後に付いて歩き出した。

「ところで、お嬢さんっお名前は」

「はいっ、お仙と言いますっ」

「お仙ちゃんはっ、昨日のお仕置きを食い入る様に見ていたけどっ怖く無かったの」

「それはっ、、、怖かったですが」

「でもっ、怖いと言うよりっなんだか上気して興奮している様に見えたわよっ何故かしらねぇ」

お仙はハッとした、確かにお仙はお文の壮絶な磔串刺しを見ながら淫らな願望に包まれていた。その事をこのお菊に見透かされてしまったのではないかと、焦った。

「・・・・・」

「良いのよっ、恥ずかしがらなくてもっ、あんな嫌らしい仕置を見れば、誰だって変な気持ちになるものだから」

「そうなのですかっ、私、あのお文さんて女の人を見ていたら、確かに変な気持ちになってたのかもしれませんっ、あっ嫌っなんて事を言ってるのかしら私」

お菊は裏庭に出ると、大きな蔵の前で止まった。

「この蔵の中に見せたいものがあるのよ」

「・・・・・」

ギギギギッギィー、蔵の扉が少し開いた。


「ああーっ、いいっいいーっ」

お仙はハッとした、蔵の奥から艶かしい女の声が聞こえて来た。蔵の奥の方がボワーっと明るく照らされている。そして、真っ白なものが見えた。

「さぁっお仙ちゃん、中に入って、扉を直ぐに閉めるわよ」

「でもっ何だか見てはいけない事がおきてる気がっ」

「静かにっ、黙っていて」

お仙はお菊に半ば強制的に蔵の中に連れ込まれ、扉がバタンと閉められた。お仙のいる場所は真っ暗であった、しかし、奥の照らされている場所で行なわれて光景にお仙は心臓が止まる程の衝撃を受けていた。それは昨日お仙が仕置場で見た光景と同じ光景が繰り広げられていた。それは、一人の女が磔柱に素っ裸で大の字に括られ、大きく拡げられた女の大事な部分に槍を突き刺され、悶えていた。

「ああーっ、いいーっ、もっと突き刺してーっもっとーっ」

しかし、昨日の仕置場の光景と違うのは聞こえて来る声が艶かしく甘い声で有った。

「これはっ」

「そうっこれがちょっとした儲け話なのよっ、と言うかお金になる仕事なんですよ」


3. お仙の初仕事

お仙が米問屋越後屋のお菊の元を訪ねてから一ヶ月程が経っていた。お仙はもう既に着物問屋大和屋の通い奉公を辞めていた。大和屋を辞める時に散々番頭の佐吉から嫌味を言われだが、お仙は寝たきりの母お美代の為にお金を稼いでなんとしてでも病を治そうと思った。そして、お菊の勧める卑猥な仕事をやる事にしたのであった。しかし、お金だけのためでは無く、お仙は心の奥に閉じ込めていた被虐の炎をお文の磔串刺しの仕置きを見た事に寄って火を点けられてしまったのであった。そして、お菊に見せられた蔵の淫靡な光景がその淫らなお仙の心を後押ししてしまった。そして、都合の良い事にそれはお金の為にという自分に対しての言い訳にもなったのである。これからの日々はお菊から呼び出しが有れ
ば、いつでもあの越後屋の蔵に行って淫らな痴態を晒す事になるのである。それがお仙の新しい仕事であった。

ドンドンドンッ、お仙の住まいの戸が叩かれた。それは長屋の人達が夕食の支度に忙しい時刻であった。戸を叩く音に驚きながらも、お仙にはその音が何であるか分かっていた。
そして、急いで戸を開けた。そこにはお菊の使いの辰吉と呼ばれる男が立っていた。

「はいっ」

「お仙っ、半刻後に来てくれっ」

お仙はみるみる真っ赤になった顔を俯き加減にして小声で応えた。

「分かりましたっ」

「お仙っ刻限に遅れるなっ」

辰吉はサッと居なくなった。来るべき日がやって来たとお仙は思った。決心していたとはいえ、初めての仕事である。脳裏に磔で大の字に晒された全裸のお文そして蔵の中の光景が浮かんで来た。少し膝が震えていた。

「お仙っ誰だいっ」

母が奥から声を掛けた。

「ああっおっかさんっ、何でもないのっ」

「そうかいっ、それなら良いけど」

「それからっ食事は作っときますから今日は一人で食べてっ」

「これから出かけるのかい」

「ええ、ちょっと出かけますっ、多分遅くなるから先に寝ててっ」

「夜は物騒だから気をつけるんだよ、お仙」

お仙は越後屋の一室にお菊と二人でいた。辺りは静まり返って人の気配がしなかった。

「さあっお仙っ、その着物を脱いで腰巻一枚になるんだよ」

「ああーっ、恥ずかしいっ」

「何言ってるんだいっ腰巻一枚になるくらいでっ、あんたはこの後っ殿方に素っ裸にされて、色んな所をおもちゃにされるんだよっそのくらいで恥ずかしがっていてはっ勤まらないよっ、さあグスグス言わずに脱いだ脱いだっそして、縛るから両手を後ろに回すんだよっ」

「お菊さんっ怖いわ」

「誰でも始めはそうさっ、でもお仙っ、あんたにはその毛があるんだから充分勤まるさっ、せいぜい良い声を出して殿方を喜ばせてあげるんだよ」

部屋を出て庭に下りると外は真っ暗になっていた。お仙は後ろ手に縛られた姿でお菊に付いて蔵に入った。

お菊は蔵の壁にある蝋燭に一本一本火を灯していった。壁に設置されている蝋燭全てが怪しい明かりを灯すと蔵の中がボワーッと明るくなった。

「さあ、お仙っこっちに来てここに座るんだよっ」

「はいっ」

お仙は蔵の真ん中に背筋を伸ばし足を綺麗に揃えて正座した。

蔵の片隅には辰吉がひっそりと控えていた。正面には磔柱が蝋燭の怪しい明かりに照らされて、次の生贄を待つように壁に立てかけられていた。その磔柱は何人の女が架けられたのかは分からないが、随分と使われていたのか黒光りしたおり、これまでの女達の淫靡な体液をこびり付かせている様であった。

蔵の隅には責め道具が整理されて並べてあった。

覚悟していたとはいえ、お仙はその蔵の中の怪しい雰囲気に胸の鼓動が高まり怖さと共に、不思議な期待感とも取れる感覚を感じていた。

「いいかいっ、殺されるわけじゃないんだからっ殿方のしたい事に身を任せていればいなさいっ、決して抗っちゃいけないよっ」

「分かっておりますっお菊さんっ、それで今夜の相手はどんな方なんですかっ」

「おやっ気になるかいっ」

「はいっ」

「あまり素性は言えないけどっ、今夜はさる大身のお旗本さまだよ」

「そうですかっ」

「そろそろ、お出ましだねえっちょいと玄関まで私は迎えに行ってくるからっ、そのままの姿勢でじっとしてるんだよ、それから辰吉は殿方の手伝いで此処にいるからね、そのつもりで」

その旗本がお菊に連れられ蔵の中に入った来た。

「女将っこのおなごが新しくやって来たおなごかっ」

「はいっ、そうです。あっちの方の素質も充分ですから、今晩はいつも以上にお愉しみ出来ると思います」

その男はお仙の顔を覗き込んだ。

「おおーっ、なかなかの美形ではないかっ気に入ったぞ、うんうんっこれは愉しみだなっ」

「それではごゆっくりっ」

お菊はそう言い放つとそそくさと蔵を出て行った。

男は後ろ手に縛られ正座して座るお仙の前に屈み込むと、縛られてぷっくりと突き出た乳房を両手で鷲掴みした。お仙は一瞬、ウッと呻いた。

「女っ、名はなんと言うっ」

「はいっ、お仙と申します」

「お仙かっ、お前の肌は透き通る様に白く滑らかだなっ、縄の跡が映えるであろうな」

「縛られるのは好きかっ」

「はいっ、嫌いではありません」

「そうかそうかっうんうんっ」

男は突然乳房の先に佇む乳首に口を付けて来た。今度はアッとお仙は声を上げた。

「感度も良さそうだのう、果てにはどんな声を出すのかっ愉しみだ」

すると男は今度は、お仙の腰巻の中に手を突っ込み股間の翳りを触って来た。イヤッとお仙はつい声を出してしまった。

「可愛い顔に似合わず、ここの毛はたんとあるなっ」

「ああーっ、申し訳ありません」

「何も謝ることは無いっ、毛の濃い女は嫌いではないからな、ヒッヒッ」

男はそれからお仙の乳首を指で弄び、そして口に含んで転がしたりと、お仙の反応を見るかの様に愉しんでいた。

「あっあっああーっ、あうっいいっ」

お仙は敏感な部分への男の愛撫に喘ぎ声を出し始めていた。

男が乳首を咥えながらお仙に尋ねた。

「磔されるのは好きかっ」

「そんな恥ずかしい事っ聞かないでくださいっ、嫌いでしたらここには居ませんっ」

男はそのお仙の答えを聞くとにやりとした。

「後でそこの磔柱に素っ裸で括り付けてやるからなっ愉しみにしてろよっ」

「はいっ、お願いいたします」

「大の字の格好にしてやるぞ」

「お好きな様にしてください」

「よしっお仙っ立てっ、腰巻の中を見せて貰おうかっ」

これからお仙にとって初めての淫らな夜が始まろうとしていた。


4. 磔柱とお仙

越後屋の蔵の中では歓喜の喘ぎ声が響き渡っている。暗い蔵の奥で蝋燭の灯りに照らされている一角にお仙の姿があった。その姿は素っ裸に剥かれ、透けるような真っ白な裸身を、壁の前に立てられた磔柱に、大の字に開かれた姿で括られていた。
大きく拡げた両腕は手首、肘、そして腕の付け根を荒縄が腕の肉に食い込む程キツく横木に縛られ、張りがあり形の良い乳房は上下を荒縄で乳房がくびれる程に縛られ、そして臍の上も荒縄で柱に縛られ、お仙は上体を全く身動き出来ないように磔柱に括られていた。そして、そのスラリとした両脚は扇を開く様にぱっくりと股の中心から拡げられ、女の証しの穴と不浄の穴を丸出しに晒していた。脚の付け根にある黒々とした翳りと真っ白な肌の対比が、女の艶めかさを強調していた。

男は淫具が先に付いた槍が持っていた。既にお仙はその槍で何度も果てさせられていた。槍の先の淫具はお仙が割れ目から吐き出した蜜でドロドロに塗され蝋燭の灯りを受け鈍く光っていた。

「さてっお仙っ、今一度、いい声を出して貰うかなっ」

「旗本さまっ、もうお許しくださいっ、もうっもうアソコが壊れそうです」

「何を言うかっ、お前の女の証しは突けば突く程、汁が溢れてくるぞっ、まったく底無しの泉では無いかっ」

男はどこまでも女を責めるのが好きなようである。

「もう一合戦するぞっ」

ギラギラした目で磔柱に括られたお仙の裸身を見上げると、ズボッと淫具をお仙の割れ目に含ませた。

「あっああーーっ、そんなっもう駄目ですっ、ううん、いいーーっ」

淫具がお仙の割れ目な深く呑み込まされていく。そして、お仙の官能を押し上げようと動き始めた。

ビチャグチャッ、ビチャビチャッ

お仙の股間から、また嫌らしい音が蔵の中に響き渡った。そして、淫具の動きに合わせて、お仙も歓喜の喘ぎ声を発している。

「このまま逝かせるのも芸が無いのうっ、辰吉っ拙者が突き刺しているこの女の割れ目の周りを少し蝋燭の炎で炙ってみろっ」

旗本の男は部屋の隅に控えている辰吉に残酷な指図をした。淫具に嬲られて歓喜の声を上げているお仙は旗本の男の声に気付いていなかった。

「へいっ、わかりやした」

辰吉は蝋燭に炎を灯すと磔柱の前にやって来て蝋燭を構えた。

男が淫具をお仙の蜜に塗れた割れ目に深々と突き刺した。そして

「よしっ今だっ、炎でこの女の翳りを炙ってみろっ」

蝋燭の炎がお仙の翳りに当てられた。

お仙は淫具の深々とした突き上げに快楽の果てにいく瞬間であった。下半身がブルブルと震え、今まさに快楽を貪ろうとした、その時。淫具を咥えていた割れ目の周りに激しい熱さを感じた。

「ああーーっ、あっあっグアーーッ
あっ熱いーーっ、何っ」

と同時に毛が焼かれた独特の匂いがして来た。

「やっやめてーっ、そんなとこを焼かないでっ酷いっ、ああーっ熱い」

ズボッと淫具が勢い良く抜かれた。

「ああーーっ、いいーーっ」

そして、また淫具がお仙の割れ目深く突き入れられた。

「うぐーーーーっ、もっとーっ、いいーーっ」

するとまた割れ目の周りに蝋燭の炎が当てられた。

「がああーっ、あっ熱いーーっ、やめてーーっ」

淫具の抜き差しと炎の炙りが何度と無く繰り返され、お仙は快楽と苦痛を絶え間なく味わされ、気が狂わんばかりに追い上げられていった。

「おいっ、辰吉っ今度は割れ目の上にある敏感な豆を炎で炙ってみろっ」

お仙は旗本の男の悪魔の囁きをはっきりと聞いた。

「だっ駄目ーーっ、そんなことやめてーーっ、お願いしますっ」

男の手に持たれた槍の先の淫具がお仙の子宮口に届く程深々と突き刺された。

「あがーーっ、いっいいーーっ」

その瞬間、辰吉の持つ蝋燭の炎がお仙の割れ目の上部を炙った。

「ぎゃーーーっ、があああーっ、だっ駄目ーーっ」

磔柱にきっちりと括られていたお仙の体が反り返り、柱をガタガタと揺すった。

「あがーーっ、、でっ出ちゃうっ、ああーーっ、みっ見ないで」

お仙は一際大きく叫ぶと一瞬ぴたっと体の動きが止まった。

シャーーーーッ、ジョジョジョッシャーーーッなんとお仙は敏感な女の豆を炎で炙られ、余りの熱さのため、不覚にも男達に向けて失禁してしまったのである。

「お願いっ見ないでっ」

突然の女の放尿に旗本の男は逃げる事が出来ず、頭からお仙の小便を被ってしまった。しかし、女の小便を被っても男は怒りもせず残忍な目付きでお仙の放尿の出処を眺めていた。

「お仙っ、感極まって、小便まで出したのかっそんなに串刺しと蝋燭の炎の責めが良かったのかっ」

「ああーーっ、申し訳ございませんっ、私のものでお顔を汚してしまってっ、あっああっお許しください」

そうお仙は言いながらも、まだチョロチョロと放尿をしていた。


その晩遅く、お仙は長屋に帰って来た。病気の母はぐっすりと寝ているようであった。

(なんてっ恥ずかしく辛い仕事なの、でもおっかさんの病気を治すためには、これからも続けなくては)


それからお仙の淫らな仕事は三日に一度くらいの間隔で行われた。

初めて、蔵の中で磔になってから半年程が過ぎようとしていた。また、今日も辰吉がお仙を呼びに来た。


5. 羞恥の排泄

その日もお仙は丸裸にされ、この半年ばかりお仙の汗と歓喜の末に垂れ流した淫汁に塗れた、キの字の磔柱に大の字に括られていた。

既に、お仙の尻の穴は槍の先に付いた淫具が呑み込まされ、ふっくらと菊の皺が柔らかくなるまで、その淫具の抜き差しをされていた。この頃になるとお仙は尻の穴の串刺しにも淫らに反応して、割れ目の中をしとどに濡らす様になっていた。しかも、お仙の体内には浣腸も施され恥ずかしい爆発も時間の問題であった。

「あっああっああーっ、いいっ、
ああーーっ、お腹がっ」

お仙は括られた裸身を突っ張り、もどかしそうに手足を蠢かし、歓喜と苦悶の声を張り上げていた。

大棚の旦那風の男は、その尻の穴に呑み込ませていた淫具付きの槍を、部屋の隅に控えていた辰吉に持たせると、壁に立てかけてあった新たな淫具付きの槍を持ち、その槍の先の淫具を、お仙に見せつける様に顔の前に突き出した。

「あっ、そっそれは、無理です」

お仙はその淫具の太さに当惑し、頭を左右に振った。

「何を遠慮しているっ、もうあんたのあそこは、このぶっとい奴を欲しくて欲しくて、涎を垂らしてますぜっ、こいつを見事咥えてっ縄女郎の心意気を見せておくんなせい」

「ああーーっ、大き過ぎますっ」

「つべこべ言わんと咥えんかいっ」

その太い淫具がお仙の淫汁に塗れた割れ目に当てがわれた。メリメリッと音がしそうにお仙の割れ目の肉を引き込む様にして、淫具が呑み込まれていく。

「あっあぐっ、こっ壊れるっ」

男がなおも力を入れ淫具を割れ目の奥に呑み込ませ様とした。すると、ズンっとその太い淫具はお仙の割れ目の中に収まった。

「ぐあっーーっ、いっいいーーっ」

お仙は凄まじい快感に絶叫した。

その時、突然、蔵の扉がガラガラと開き、同心と捕り方らしき男達が数人入って来た。

「そこまでだっ、止めよっ、奉行所の改めでござるっ、動くでないぞ」

「ひいいーーーっ」

男は割れ目に突き刺した槍をそのままにして、その場にへたり込んだ。
辰吉も尻の穴に突き刺していた。槍を手から離し、その場に平伏した。お仙は太い淫具の突きに、その裸身を磔柱の縄に預け、ぐったりと放心状態でうな垂れていた。割れ目と尻の穴には淫具を咥えたままであった。

「よしっ、この者達を取り押さえ、引っ立ていっ」

大棚の旦那風の男と辰吉は縄目を受けると蔵から引き立てられて出て行った。蔵の中には素っ裸で磔柱に括られ身動き出来ぬお仙と数人の捕り方が残った。

同心はお仙の素っ裸で大の字に括られた酷たらしい姿に目のやり場に困った風にしていたが、意を決した様に声を上げた。

「おっ女っ、お前も奉行所で吟味いたすっ、皆の者っこの女も引っ立ていーーーっ」

「うっうっうううーん」

放心状態だったお仙はまだ事の成り行きが分かっていなかった。しかし、目の前の数人の男達を認めるとハッとした。

「ああーーっ、何っ」

お仙は驚きの表情で男達を見た。

捕り方の一人がお仙の割れ目に呑み込まされている淫具付きの槍の柄に手を掛け、その淫具を割れ目から抜こうとした。

「はっ恥ずかしいっ、嫌っ」

ズボッと淫具がお仙の割れ目から抜かれた。淫具はお仙の淫汁でヌメヌメと怪しく光り、淫具を抜かれぱっくりと拡がっている割れ目から、トロリと淫汁が垂れた。

「ああーーっ、いいーーっ」

図らずもお仙の口から喘ぎ声が出てしまった。すると、もう一人の捕り方の男が今度はお仙の尻の穴に呑み込まされている、張型付きの槍を抜こうとした。

「あっ、そっそこは、やっ止めて」

ズルリと尻の穴の奥深くまで呑み込まされていた張型が抜けた。

「うっうああーーっ、皆さまっ、みっ見ないでくださいっ」

そのお仙の声に捕り方の男達は何事かとびっくりした顔をして、お仙の大の字に括られた裸身を凝視した。
お仙の裸身がピクピクと痙攣し、お仙はハァハァハァと荒い息遣いをしている。

「よしっ、女を縛っている縄を切れっ」

捕り方達がお仙を磔柱から下ろそうとしたその時、それは始まった。

「ああーーっ、恥ずかしいーーっ、皆さまっ、はっ離れてっみっ見ないでっ」

お仙が絶叫した。そして、お仙の尻の穴がガバッと拡がった。

ブバッ、ブバババッ、シャーッ、シャシャシャーーッ、ブリッお仙は捕り方達に見られながら、羞恥の脱糞を始めたのであった。捕り方達は目を丸くしてその場に立ち尽くしていた。お仙は羞恥の姿を本来見せる筈の無い男達に晒して、恥ずかしさにうつむき嗚咽していた。

お仙は奉行所の牢に入れられ、そして吟味は進められて行った。

越後屋で卑猥な行為を斡旋していたお菊と辰吉は、実は斡旋行為以外に
恐ろしい事をしていたのだった。金稼ぎが出来ると甘い誘いで女達に卑猥な行為をさせ、そして、客達が女に飽きて来て、もうその女では稼げなくなると、口封じの為にその女達を殺害していたのであった。既に殺害された女達は十人は越えていたのであった。

お菊と辰吉には磔の極刑のお沙汰が申し渡された。お菊は女達がされていた磔の姿で串刺しにされることになった。そして、その股間を貫く槍は越後屋の蔵で使われた淫具付きの槍では無く、先の鋭く尖った本当の槍で貫かれることになるのである。

そして、お仙の裁きであるが本来ならお仙もお菊達の企ての被害者であるのだが、何故か風紀の乱れを正す為にと言う名目で見せしめの目的で、お菊と同じ様に磔の極刑の裁きが言い渡された。その裁きには裏があった。お仙が初めて越後屋の蔵で相手をした大身の旗本が、自分の関与を隠す為に、お仙を磔で殺す事で口封じを図ったのであった。何とも理不尽な裁きであるが、この旗本は奉行とも懇意にしており、裏金もかなり動いていたのであった。勿論、大棚の旦那も金の力で罪を逃れていた。

お仙は牢の中で病気の母を心配しながらも、真っ当な奉公を止め、お菊達の淫らな企てに手を貸した自分が裁きを受けるのは、自業自得と諦めていた。そして、自分の仕置の日を怯えながら待っていた。以前目撃したお文の様に、磔柱に架けられ串刺しにされ死んで行く自分は、お文の仕置の際に不謹慎にもあそこを濡らし感じていた自分の罪であると思っていた。その償いの為にお仙は磔柱に架けられお文の様に死んで行くのだと。

遂に、磔の日が来た。

お仙は静々と庭に引き出されて行った。お菊は暴れのたうち、周りの者に罵声を浴びせながら庭に引き出されて来た。

「あっ、お仙かいっ、お前にも可哀想な事をしちまったねえっ、あたし達は素っ裸で並んで大の字に磔されて、大事なところを串刺しされるんだとよっ」

「辰吉さんはっ」

「ああっ、辰吉はもうとっくに首と胴が離れててっ、あたし達が磔される仕置場で台の上に乗って、あたし達を待ってるよっ」

奉行所の庭には二頭の馬が用意されていた。お仙はお文の引き回しの時と同じ様に、囚衣の上から縄目を受け、肩から囚衣をはだけられ乳房まで曝け出されて引き回しされる事は覚悟していた。しかし、今回のお仙達の引き回しは違った。

「この罪人の女達の着ている物を全て剥いでっ、素っ裸にするんだっそして、その素肌に縄を掛けよっ」

二人の囚衣に脱がそうと男達が二人の側に近づいた。

「そんな事はやめておくれよっ、嫌だよっ、仕置場に着いたら素直に素っ裸になるからさっ、引き回しの間は許しておくれよっ、いつもと違うじゃないかいっ」

お菊が男達を振り払う様にして訴えた。

「お前達は特別さっ、素っ裸で引き回されて、自分達のやった悪事の償いをするんだ」

「そんなっ、ああーーっやめとくれっ」



6. 串刺しでの引き回し

お仙とお菊は奉行所の庭で裸にされ、荒縄で後ろ手に縛られ、両の乳房の上下にも荒縄を掛けられ、そして首に回した縄を胸の前で結ばれ、乳房を絞り出す様に縛られていた。下半身は尻の谷間も股間の翳りも丸出しにされ、頼りなさそうに内股を締め、立たされていた。

「おいっ、例の物を馬の背に付けろっ」

「はっ」

引き回し係りの下人が馬の背に鞍らしき物を乗せた。その馬の背に乗せるられた鞍を見たお仙はハッとして、そして、その鞍から目を背けた。
なんと、その鞍の中心から空に向かって、太く長い黒々とした男根形の淫具が聳えていたのであった。お仙とお菊がその馬に股がされると、その聳え立つ淫具が、二人の体を刺し貫く事になるのである。役人達は仕置場まで二人の女を淫具で嬲りながら引き回そうとしていたのであった。

お菊が馬の横に引き立てられた。淫具の突き出した鞍を目の前にすると、お菊は腰を引いて馬から離れてようとした。

「やめておくれよっ、そんな嫌らしい物に乗せないでっ」

「お菊っ、お前は名前の通りっ菊の穴にこれを咥えるんだ」

数人の下人達がお菊を抑えると、抱き上げ片足を拡げ、お菊を持ち上げるとその鞍付きの馬に無理矢理乗せてしまった。そして、淫具とお菊の尻の穴との角度を確かめるとグイッと両足を引き下ろし淫具をお菊の尻の穴にズボッと呑み込ませてしまった。

「グエーーッ、やめてっ、いっ痛いよっ、ああーっ」

お菊は尻の穴に咥えたその淫具の長さと太さに、体を前にも後ろにも倒せず背筋を真っ直ぐ伸ばすしか出来ずにいた。

「うっウググググッ、こんな姿で大勢の奴らの目に晒されたくないよっ、後生だよ、やめてくれっ」

お菊を馬に乗せ終わると、下人達はお仙の所にやって来た。お仙も一瞬、たじろぎ縛られた体を後ろに引いたが、下人達に両脇を抱えられると、諦めたように抵抗を止め、男達にその体を預けた。

「お仙っ、お前には前の穴にあれを咥えたさせてやるからなっありがたく思えよっ」

「ああーーっ、そんなっ」

お仙は悲しい悲鳴を上げた。

お仙はお菊と同じように鞍に乗せられると、今度は割れ目に狙いを定められグイッと両足を引かれ、淫具を割れ目に深々と呑み込まされてしまった。そして、その長く太い淫具をお仙の割れ目は難なく咥え込んでしまった。

「ああーーっ」

お仙は呻き声とも喘ぎ声とも聞こえる声を発した。

「出立ーーーっ」

馬の背の鞍から聳え立つ淫具を、お菊は尻の穴にお仙は割れ目に呑み込まされたまま、二人の仕置場への引き回しが始まった。

「来たぞーーっ、女が来たぞっ」

「ほうーっ、なんて格好なんだっ」

お菊とお仙の引き回しの一行が町中の大通りにやって来た。通り沿いには、二人の女の罪人を見ようとビッシリと人々が集まっていた。その黒だかりの観衆の中を引き回しの一行がゆっくりと進んでいた。

二人の女は素っ裸で荒縄で後ろ手に縛られ、両の乳房も突き出すように荒縄で縛られていた。そして、残忍な鞍付きの馬に大きく股を開いて跨り、両足を馬の腹にダラリと垂らしていた。お菊は背筋を伸ばし、お仙は前屈みで馬の背で揺られていた。二人の穴に咥えさせられている淫具は馬の動きに合わせて、女の穴を深く突き上げながら、淫具の黒い胴体が見え隠れしていた。

「おいっ見ろよっ、股の穴にぶっとい物を咥えてるぞっ」

「こっちの女はケツの穴に突き刺さってるぞっ」

「おーっ、こっちの女は前の穴に突き刺さってるぞっ、なんかっネチョネチョって音がしねえかっ」

「この女はワレメに張型を咥えてっいい気分になってるんじゃねえか」

「もう直ぐっ、そこに槍を突き刺されるってのにっ、助平な女だぜ」

馬の歩みに合わせ、二人の縛られ突き出された乳房はタプンッタップンと嫌らしく揺れ、鞍を跨いだ尻はプルップルリと卑猥に揺れ、裸身が上下に動いていた。そして、その尻の狭間から黒々した淫具が見え隠れしていた。お菊もお仙もその突き上げに声を出し、縛られた裸身を妖しくクネらせていた。

お仙は確かに淫具の突き上げに、何度か絶頂を迎えていた。その度にお仙は低く喘ぎ声を発し割れ目から淫汁を迸らせていた。お菊はというと、尻の穴から赤い物を滲ませながらも、その突き上げの激痛に呻き声を発していたが、いつのまにか、甘美な声を上げ割れ目から淫汁を迸らせていた。

引き回しの一行が仕置場の見える、橋にさしかかった。その橋は仕置場に引き回わされる罪人が、竹矢来に囲まれた仕置場を見ることになり、死への恐怖のために、失禁をする罪人があらかたであるために小便橋と呼ばれていた。

しかし、淫具の突き上げに我を忘れているお菊とお仙は、橋の上から仕置場を見る事はなかった。

橋の上にかかった時、お仙は跨らされていた馬が、一瞬橋の上で足を滑らせ姿勢を崩した。お仙の割れ目に呑み込まされていた淫具が、割れ目の中でお仙の敏感な壁を強く擦った。

「ああーーっ、あっいいーっ、いいーーっあっ駄目っ逝くーーーっ」

お仙は馬の上で観衆に見られながら、遂に凄まじい絶頂に襲われ、激しい歓喜の声を張り上げた。そして、縛られた体をブルブルと震わせ後ろに仰け反らした。

「おーっ、あの女っ、小便橋で逝っちまったぜっ」

「ところでもう一人の女の咥えている物が黄色くなってないかっ」

「そう言えばっ、なんだか淫具にネバネバした様な物がへばり付いてるぞっ、あっありゃ、糞だぞっあの女っ引き回しの馬の上で糞をしてるぞっ」

「きゃーっ汚いっ、やだーっ」

お菊は淫具の尻の穴の突き上げに、腹の中が掻き回され、不覚にも体内の奥に溜まっていた便を少しずつ垂れ流していたのであった。

「あっあああっ、恥ずかしいっみっ見ないでよっ」

そんな二人を乗せた引き回しの馬が仕置場へと到着した。お仙は絶頂を迎えた体をぐったりと前屈みにし、お菊は跨いでいた鞍を糞で汚し、背筋を伸ばしてはいたが、その顔はうな垂れていた。

お仙は仕置場に入ると、自分達が架けられる磔柱をチラッと見ると、悲しい目をしてその磔柱から顔を背けた。その磔柱の横には既に長槍を持った男が柱に二人づつ立っていた。その長槍で女達は恥ずかしい股間の二つの穴を観衆に晒されながら、突き刺され、苦悶の末に絶命させられる事になるのである。その時が少しづつ、お仙とお菊に迫っていた。そして、縄目をきっちり掛けられた二人はもうそこから逃げる事は出来ないのであった。


7. 刑架立つ

ニュルリッと尻の穴に突き刺さっていた淫具が抜かれ、お菊は馬から引き下ろされた。

「女っ、お前の跨っていた鞍は糞だらけでたいへんな事になってるな」

下人の一人が鞍を覗きながらお菊に向かって言った。

「ああーーっ、はっ恥ずかしい」

お菊の跨っていた鞍には尻の穴から染み出した黄色いものがベットリと付いていた。そして、お菊の尻の穴の周りにも黒々とした塊がベットリと付いていた。

ズボッと恥ずかしい音がして割れ目から淫具が抜かれ、お仙も馬から下ろされた。

「ああーーっ、あっあっ」

お仙は馬に跨ったまま幾度と無く絶頂を味わされた事により、腰が抜けた様にその場にへたり込んだ。

鞍の真ん中に取り付けられた淫具はお仙の淫汁に塗れテカテカと光り空に向かって聳えていた。

お仙は顔を上げその場から辺りを虚ろな視線で見渡した。竹矢来の向こうには大勢の人々が、お仙とお菊を見つめていた。そして、磔柱の前には役人らしき者達が自分達の仕置を検分するために床几に腰掛けながら、こちらを見ていた。その中にお仙を蔵の中で磔にして愉しんでいた例の旗本も、ニヤニヤしながら床几に腰掛けていた。その旗本はお仙達の仕置を磔柱の直ぐ前で見ながら、自分の淫らな思いを満足させようとしていたのである。

役人がお菊の肩を押しながら

「さあっ、お菊っそこにある磔柱まで、歩けっ」

「ああーーっ、嫌だよっ、お願いだっ、たっ助けてっ」

お菊は後ろ手縛りの裸身を震わせながら、その場に立ちすくんでいる。

「何をしてるんだっ、早く歩けっ」

「死にたくないっああーーっ」

自分が架けられる磔柱に向かって自分の足で歩く事など、到底出来る筈は無い。しかし、役人は非情にもそれをお菊に指図していた。

「ええーいっ、とっととお前の最後の場所になる、柱まで歩けっ」

その役人は竹鞭でビシリッとお菊の尻をしたたかに打ち据えた。

「ひぃーっ、いっ痛いーっ、やっやめてください」

ビシッビシッと鞭がお菊の尻を叩いた。

「ああーーっ、許して」

「さあっ、歩けっ」

お菊はヨロヨロと磔柱に向かって歩き始めた。しかし、磔柱に近づき目にハッキリと磔の形状を認めると、恐怖のためかお菊はその場に蹲った。

「ああーーっ、怖いっ助けてっ」

「何を今更っ、お菊っお前はこの磔柱に架けられっ罪の償いをするんだっ、観念してっ柱の前に行くんだ」

ビシリッビシッビシッ、役人は容赦無くお菊を打ち据えた。

「ひぃーーっ、わっ分かりましたっ、もう打たないでっ、はあはあはあ」

お菊はヨロリと立ち上がると縛られた裸身を震わせながら、自分が架けられる磔柱の前まで歩いて行った。

磔柱の前には下人が二人待っており、お菊を掴むと鎌で裸身を縛っていた荒縄をブツリと切った。お菊を括っていた荒縄がバサリと落ち、お菊は正真正銘の素っ裸にされてしまった。二の腕、手首そして、乳房のところにキツく荒縄で縛られていた縄跡が赤く残っていた。

下人達がお菊を左右から抱え柱の上に寝かせようとした。すると、お菊は体を激しく動かして下人達に抵抗し始めた。お菊としても柱に括られてしまっては、もう逃げる事も出来ず、後は殺されるのを待つしかないのである。最後の必死な抵抗であった。

「ああーーっ、嫌だよっ、やめてーーーっ死にたくないっあっあっ」

そのお菊のあがきを見た役人達がお菊を抑えにやって来た。数人に抑えられたお菊はもう暴れることも出来ず、柱に寝かせられると両手を拡げられ横柱に縄でキッチリと縛られ、乳房の上下、腰にも縄を掛けられ、もう身動き出来ない様にされてしまった。

「ひぃーっ、こっ怖いっ助けて」

下人達が足首を掴んだ。

「ああーーっ、やめておくれっ、それは駄目ーーーっ」

お菊は渾身の力を入れて股を閉じている。しかし、その抵抗もつかの間であった。メリメリと音がするように足が広がり、女の隠しておきたい股間がぱっくりと拡がり割れ目と尻の穴が丸見えになってきた。そして、ギクリと音がしてお菊の足は限界まで広げられ足首を横柱に縛られてしまった。無惨なまでに恥ずかしい二つの穴が丸出しに晒された。

役人がお仙の元に来た。

「よしっ、今度はお仙っお前の番だなっ、大人しく自分の磔柱まで歩いて行けっ」

ピシャリと鞭がお仙の尻を叩いた。

「あっ、分かりましたっ、叩かないで」

お仙はもう観念しているのか静々と後ろ手に縛られた裸身で歩き始めた。そして、磔柱の前まで来ると、黙ってすっとその場に立ち、目を閉じた。

お仙もお菊と同じように磔柱に大の字に括られた。足を広げられる刹那に「あっ嫌っ」とかすかに声を出したがお仙は下人達にその身を任せていた。

大の字に括られた全裸の二人の女の磔柱が同時に仕置場に立ち上がった。

「おおーーーっ」

観衆が声を上げた。


8. 壮絶な死

町外れの仕置場では大勢の観衆の目に晒されながら、お仙、お菊の処刑が執行されようとしていた。既に、二人の女の磔柱は仕置場に並んで立ち上がり、二人の女はその裸身を大の字に磔柱に括られ無残な姿を人々に晒していた。そして、その拡げている股の二つの穴を槍で串刺しにされ、惨たらしく死んでいくことになるのである。磔柱に括られた二人はもう逃げることも出来ずに、槍が体を貫く瞬間を待っているのであった。

お仙とお菊の晒しが続いていた。二人の女は、その恥ずかしい部分を剥き出しにされたまま、人々の目に晒されていた。

「おい、なかなか始まらねえなっ、どうなってんだ柱が立ってから、かれこれ一刻は経ってるぜ」

「しかし、風が出できて少し冷えてこないかっ、さむーっ」

「そう言えば、なんだか肌寒くなってきたなあ、素っ裸で磔にされているっあの女達も、冷えて来て寒いんじゃないかっ」

「おりゃあ、小便がしたくなってきたぜっ、ちょっくらその辺でやってくらあ」

刻限はそろそろ夕刻に迫って来ていた。その仕置場にも北風が吹き出し辺りは涼しいと言うより寒くなって来ていた。お仙もお菊もこの寒さの中、素っ裸で磔柱に一刻以上も括られいるのである。二人の女は何かを我慢しているように腰をモジモジさせ始めていた。役人達は二人の女の処刑前に女として最後の恥をかかせようとしていたのであった。

「うっうううっ、がっ我慢がっ」

突然、お菊が叫んだ。

「ああーっ、わっわたしもっ」

お菊の声を聞くとお仙も叫んだ。

執行役人が二人の声を聞くと磔柱の前にやって来た。

「お菊っ何が我慢できないのだ」

「うっ、お役人さまっ、お小水が出そうですっどうかお願いですっかっ厠にお連れくださいっ」

「そうかっ小便かっ困ったのう」

その男はニヤニヤしながらお菊の剥き出しの割れ目を見上げていた。

「ああーっ、わたしもお小水がっ、どうか柱から降ろして厠にっ、このままでは恥ずかし過ぎますお願いいたします」

「そうかっお仙お前もかっ、素っ裸でこの寒さの中では仕方ないかのう、我慢出来ないかっ、はっはっはっ」

「はいっ、もう我慢出来ませんっ厠にっ」

お仙も腰をモジモジさせながら、その役人に懇願した。

「しかし、一度磔柱に架けられた者は、もう降ろすことは出来んでなっ、決まりでなっダメだなっ」

「ああああっそんな、それは酷過ぎますっこんな姿でお小水を出すなんてっ、ああーっ許してっ」

執行役人が側に控えている串取りに向かって大声で指図した。

「良いかっ、お主達っ小便を放った女から槍を突き上げろっ、まあ小便が処刑執行の合図だっ分かったな」

「へいっ、わかりやしたっそう致しますでっ」

その声はお菊にもお仙にも、そして、その場にいる全ての者に聞こえた。何と無慈悲な指図であろうか、女達は二人を見つめる人々に向かって羞恥の放尿したその時に、その股間に槍を突き上げられる事になるのである。命を賭けた決死の放尿の我慢になるのである。そして、その体の欲求に耐え切れず放尿した瞬間が、自分への串刺しの始まりになるのである。二人の女は呻き声を出し、ブルブルと裸身を震わせながら、絶望的な苦悩に耐えるのであった。

見る者に取って、大の字に括られた素っ裸の女達の放尿を耐える姿は、何とも淫靡で卑猥な姿であった。

「なんとも、壮絶な事になったなあっ」

「そうだなっ、ションベンをひり出した女から突かれることになるとはなあっ、こりゃ死に物狂いの我慢になるべなあ」

「この寒さの中っどこまで耐えるこもが出来るかのうっ」

竹矢来に群がる人々はじっとその場に立ち尽くし、二人の女の股間を凝視しているようであった。

ピュッと一瞬、お菊の割れ目から小水が飛び出た。しかし、それはその一瞬でお菊は体中を震わせながら、放尿を耐えている。

「ううっうぐーーっうぐぐぐぐっ」

「おっこっちの女がチビッたぞっ、もうありゃあ限界だなっ、もう直ぐひり出すなっ」

「うんだっ体全体が痙攣してるなっ、もう出るぞっ出るぞ」

お菊の割れ目からポタポタと雫が垂れた。そして、股間が小刻みに痙攣するとお菊は声を張り上げた。

「うっ、だっ駄目ーーーっひぃーーーっ、出るーーーっ」

その叫びと同時にお菊の割れ目から凄まじい勢いで放尿が始まった。シャーーーッ、シャーーッ、シャッ、大きく拡げられた股間から竹矢来で見つめる人々に向かっての壮絶な放尿であった。

「ああーっ、嫌ーーーっ見ないでっ見ては駄目ーっ、うっうううっ、死にたくないーっ、あーっ助けてっ」

お菊は溜まりに溜まっていた小便を、自分では止められずに、泣き叫びながら命乞いをしている。

執行役人が手をサッと上げた。

二人の串取りがまだ放尿の終わらないお菊の柱の下で槍を構えた。

「あああーーっ、やめてーっ、死にたくないっ許してっ」

槍がお菊の尻の穴に添えられた。

「ひぃーーーっ、いやーーーっ」

尻の穴に添えられた槍が遂に突き上げられた。ヒクヒクと蠢いていたお菊の尻の穴が突き上げられた槍の先を呑み込んだ。

「グギャーーーッ、がああああっ、やっやめてーっ」

その瞬間、まだ続いていた放尿の勢いが増し、槍を持つ串取りの顔に小便がかかった。しかし、その串取りは小便を軽く片手で拭うと、尻の穴に突き刺さった槍をグイッとより深く突き上げた。お菊の尻の穴からポタポタと血が噴き出した。

「グゲーーーッ、グアッグアッ、もっもう、それ以上はっ、いっ痛いっ」

お菊の括られた裸身が激痛に悶えうねった。そして、足首も苦痛に耐えるように反り返った。

なおも、槍が突き上げられて行く。

「グギャーーーッ、グゲーーーッ、しっ死にたくないっ、がああああっ」

お仙はお菊の恐ろしい叫び声を聞きながら、放尿の欲求に必死に耐えている。我慢出来なければ自分もお菊と同じようになるのである。しかし、お仙も限界がもう直ぐそこに迫っていた。

(うっうぐぐぐぐっ、もう我慢出来ないっああーっおっかさんっ)

お仙はその我慢が無意味である事を悟った。もう限界であった。お仙は遂に観念したように体の力を緩めた。シャーーーーッ、シャーーッ、シャーーッ、お仙は目を閉じ、自分の割れ目から熱い物がひり出る感覚に身を震わせていた。そして、こんな惨めな姿を大勢の人々に晒しながら死んでいく自分が悲しかった、辛かった。

執行役人がまた手を上げた。

串取りが二人お仙の磔柱の下に立つと槍を構えた。そして、尻の穴に槍の先が当てがわれた。その瞬間、お仙の尻の穴がピクリと震えた。

(ああーっ、おっかさんっ、お仙は先に逝きますっ御免なさい)

お仙はチラッとお菊の方に顔を向けた。

「ウゲーーーッ、うぐっグギャーーーッ、ががああああっ、ぐげっ」

既にお菊は剥き出しにされている割れ目に槍を深々と突き刺され、断末魔の叫び声を張り上げていた。

(あああーーっ、なんてっむごたらし死にざまっ、わたしも間もなく、あんな風に死んでいくっ)

その瞬間、お仙の尻の穴に当てがわれていた槍が突き上げられた。激痛が下半身を襲った。

「ぐっぐがあーーっ、ぐっぐぐぐぐっ、があああっ」

また、お仙はお菊を見た。割れ目と尻の穴に槍を深々と呑み込まされ、お菊は裸身を柱に預けてダランとしていた。その股間からおびただしい真っ赤な血を噴き出しながらも、まだお菊は死に切れずにピクピクと体を痙攣させていた。

(ああーっお菊さんはもう終わったのですねっ、もう直ぐっわたしもあんな姿を晒すことになるんだわ)

お仙の尻の穴に呑み込まされた槍がグッサッグッサッと突き上げられた。

「グギャーーーッ、グエッぐっぐがあーーっ」

お仙は苦しみながら、その視線を竹矢来に群がる人々に向けた。

(皆んなっ、わっ私の惨めな姿を見ているっ見ないでっ)

尻の穴に突き刺さっている槍が、なおも深々と体の中を貫いて行く。

「グギャーーーッ、がああああっがっかあっ、はっ早くっ殺してっ、あああーーっ、楽にしてっグゲーーーッ、おっお願いっ」

隣の磔柱に括られたお菊は既に磔柱の上で息絶え、そのむごたらしい姿を晒している。

もう一本の槍がお仙の割れ目に当てがわれた。お仙はその槍の先を見つめた。

(おっかさんっ、さよなら)

お仙の割れ目に槍が深々と突き上げられた。その瞬間お仙は仰け反った。括られた裸身がプルプルと震え、割れ目からドバッと血が辺り一面に飛び散った。

「ぐがあーーっ、グゲーーーッ、がああああっ、グゲーーーッ」

お仙は一瞬、目をカッと開くと凄まじい断末魔の叫び声を仕置場中に響かせると、ガクッと体を落とし、括られている縄にその裸身を預けて動かなくなった。

お仙もお菊もその股間に呑み込まされている槍をズルリと抜かれると、二つの穴からダラダラと真っ赤な血を垂らし続けていた。そして、息絶えた二人の大の字姿の裸身はそのまま晒され続けていた。



  1. 2018/08/09(木) 11:53:00|
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串取り姉妹残記 全編

1. 褌姉妹

何故、二人が女の身で串取りになったかは定かで無い。今迄、女の串取りなど聞いたことも無かった。しかし、槍さばきの手際の良さには、姉のお夏、妹のお冬の姉妹には定評があった。

「グアーッ、ググッグギャーー」

その罪人はお夏の止め槍を受け、断末魔の叫びを上げると絶命した。お夏もお冬も返り血を浴び阿修羅の形相をしていた。

その日、お夏とお冬は町外れにある自宅に帰ると頭から水を被り、体にへばり付いていた血を洗い流した。
刑の執行の時二人は男用の褌を締め上半身裸で乳房を丸出しにして槍を使っていた。経験から覚えた事であったどうしても返り血を浴びることは避けられない。返り血はどんなに洗濯しても落ちるものではなかった。それではいくら着物があっても足りない。二人は仕方なく裸同然の格好で串取りを日々送っていた。そして、仕置きの見物人の中にはお夏とお冬の裸の体を見るためにやって来る者達も多かった。

その晩、奉行所の同心橘主水がやって来た。次の仕置の手配をする為と今日の手間賃を持って来たのであった。

「しかし、お前達姉妹の事は奉行所でも評判であるぞっ、お奉行さまも一度お前達の槍捌きを見てみたいと申しておったぞ」

「ありがとうございます、しかし、本当に槍捌きが見たいのですかっ、目的は他に有るのではないのですかっ」

「お夏っそう言うなっそれを言ったら元も子もないではないか」

「でもっお奉行さまにまで目をかけて貰えることは嬉しいことです」

お夏はニコリとして主水を見つめた。

「ところでお夏、お冬っ、今度の仕置は三日後なったっ、また頼むぞっ
それから今度の罪人は女でなっ、お前達は女の磔は初めてだったなっ」

「女ですかっ、確かに経験がありません」

「通常、女の磔は女柱で執行するのは知っているよな、しかし、今度の磔は女を男柱に架けろとのお奉行さまのお達しでなっ」

「女を男柱にっ、何故でございますか」

「今回のお篠って罪人はなっ、御法度の といちはいち の末に相手の女を殺してしまったのだっ、どうやら女同士の三角関係で嫉妬の上での犯行らしいのだがなっ」

「といちはいちっ、それは何ですの、それは貝合の事ですかっ」

「まあ、そんなとこだっ、女同士で交合ってたらしい、それでお奉行さまも今回の仕置きは見せしめの為にも、そのお篠を素っ裸にして尻の穴と女陰を串刺しにして仕置きをしろとのお達しなんだ」

「なんてっ酷い事をっ、しかし、それをやれっとのご命令でしたらっ、気が進みませんがっ、そのお篠と言う女の二つの穴を見事串刺しにしてご覧にいれましょう」

お夏はお篠が可哀想に思われだが、
お奉行さまのご指示では断りようも無かった。お夏は黙ってその話を聞いていたお冬と目を合わせた。お冬はゆっくりと頷いた。

主水は話終えると二人を見回した。

「そろそろっ、いつもの様に愉しませて貰うかなっ」

「主水さまっ、今日は私もお冬も仕置きの執行で疲れております。どうか今晩はお許しくださいっ」

「お夏っそれは駄目だなっ、拙者が何のためにお前達の面倒を見ているかっ、分かるな」

「主水さまにはっ、感謝しておりますっ申し訳ありませんでしたっ」

「それでいいっ、今日はいつもお前達がしている串取りの時の格好をしろっ、褌は赤だっ」

「分かりましたっ」

それから暫くして、お夏とお冬は真っ赤な褌を股にキリリと締め裸同然の姿で、尻を高く上げ四つん這いの格好で主水の前に女の体を晒した。

「主水さまっご用意は出来ましたっどうぞお愉しみください」

主水は二人の家を訪ねる度に性欲の赴くままに二人の体で愉しんでいた。

それから三日後の昼前に、串取り姉妹のお夏お冬は仕置場の片隅にある小屋の中に居た。その日は朝からどんよりと曇り今にも雨がぱらつきそうな天気であった。季節は秋も深まり木々は色づき始めていた。

「姉さんっ今日は少し寒いですね」

「そうだねっ、この天気ではいつもの格好だと少し肌寒いかもね」

「今日、私達が槍を付ける女は素っ裸で磔にされるんですよねっ、その人だけが肌を晒すのは可哀想っ、だから私達もいつもの様に肌を晒して、その人の恥ずかしさを和らげてあげましょう」

「そうだねっ、見物人の目を私達に惹きつけてやりましょう」

お夏とお冬は褌姿になると小屋を出て、これから罪人の女が括られる磔柱の後ろに控えた。お冬はその磔柱をジッと見つめて

「姉さまっ、女の身にこの柱は残酷ですねっ、それも裸で大の字に括られてるんだから辛いと思うわ」

「お冬っ、もう余計な事を考えないで私達はやるべき事をやるだけよ」

仕置きの見物人達はお夏とお冬が褌姿で小屋から出てきた時から、二人に卑猥な声を掛けていた。

「おーいっねえちゃん達ーっ、もっとこっちへ来いやっ」

「おっぱいを揉み揉みさせろーっ」

「褌を脱いでっ、お毛けを魅せんかいっ」

既に仕置場はお夏お冬の登場で盛り上がっていた。真に奇妙な仕置場の雰囲気であった。

暫くすると、仕置場の入り口から、お篠の引き回しの一行が見えて来た。お篠は裸馬に跨がされ、囚衣の上から荒縄で後ろ手に縛られ、胸にも荒縄が掛けられた姿で、俯き加減にゆらゆらと揺られて進んで来ていた。そして、見物人の好奇の目に晒されながら、仕置場に入り磔柱の前まで辿り着いた。

「姉さまっ、凄く綺麗な方なのね」

「お冬っ黙って」

お篠は自分が架けられる磔柱を認めると、その顔に恐怖の色を浮かべた。そして、その磔柱の後ろに立つお夏とお冬に気付くと今度は驚きの表情に変わった。二人がその手に長槍を握っているという事は、この二人が自分に槍を突き刺す串取りである事が分かったからであった。

(そんなっ、私はあの女達に殺されるのっ、しかもっ裸同然の姿をした女達に)

お篠は裸馬から降ろされた。そして、縛られた体を仕置きの見物人の方に向かって立たされた。その顔は絶望のためか真っ青になり膝がガクガクと震えているのが、お夏達にも良く分かった。

「御法度の情痴の挙句、その相手を殺めた咎によりっ、お篠をこれより磔串刺しの極刑に致すっ、始めっ」

刑の執行役人が大きな声でお篠の処刑を宣言した。

数人の役人がお篠を抑えると荒縄がブツリと切られ、足元にドサッと落ちた。すかさず、囚衣が一気に肩から脱がされハラリと肌を滑るように足元にまた落ちた。お篠は見物人にその白い裸身を見せる事になってしまった。

「嫌っ」

お篠は拒否の声を上げ、体をクネらせ人々の目からその裸身を隠そうとしたが、役人に左右からがっちり抑えられていてはそれは叶わなかった。

磔柱の前にお篠は両腕を抱えられ引き立てられると、突然大きな声を出し、腰を引いて磔柱から逃げようとしたが、男二人に抱えかれていては無駄な抵抗であった。

「ああーっ、お願いよーっ止めて、
嫌だよっ、怖いったっ助けてーっ」

「大人しくしろっ、往生際が悪いぞっ」

「でもっでもっ、この恥ずかしい姿で磔されるのは許してっ、何か羽織る物を付けさせてっ、お願いっ」

「駄目だっ、この姿で磔に架かるんだっ、ジタバタするなっ」

「ああーっ、せめて腰に何か巻いてくださいっ、これじゃ幾ら何でも惨め過ぎますっ」

しかし、役人達はお篠が何を言おうがどんなにお願いしようが、お篠の言葉には耳を貸さず、決められた作業を黙々としていた。

お篠はキの字の形の磔柱に両腕両足を拡げられると、荒縄で縛られ身動き出来ぬ様にキリリと柱に括り付けられてしまった。そして、遂に磔柱はゆっくり天を突くように立てられた。どんよりと曇った空の中、お篠の磔姿は悲壮感を辺りに漂わせた。

乳房は荒縄に絞る様に括られ、これ見よがしに突き出され、拡げられた両足の中心にある女陰は、お篠の翳りが少な目であることもあり、パックリと拡がりその奥の桃色の肉が覗いていた。そして、肛門の穴も限界まで拡げられた股の奥でヒクヒクと動いているのが見えていた。正に隠すべき筈の女の羞恥を余すことなく晒され、これほど見事に丸出しにされた裸身の女の磔姿は、多分誰も見たことはないであろう。しかも、それは白日の元、大勢の見物人の目の前で行われていたのであった。

暫く、お篠の大の字姿の晒しが続いた。お冬はお篠が腰をもじもじさせているのに気付いた。

「姉さまっ、この人っ、もしかするとお小水を出したいんじゃないかしら」

「ほらっまた、余計な事を言うんじゃないよっ」

「でもっ、腰を震わせてるけど、大丈夫かしらっ」

「黙ってっ」

執行役人に目で促されると、お夏とお冬は長槍を持ちお篠の前に歩み出た。

お夏はお篠を柱の下よりお篠を眺めると、なんて綺麗な女なんだろうと思った。確かにお冬の言った通りであった。

お夏とお篠の目が合った。

「たっ助けて、お願い」

「それは無理な事ですっ、話掛けないで」

執行役人が大きな声で二人に向かって言った。

「始めろっ」

アリャーリャー、リャーとお夏とお冬は叫び、見せ槍を始めた。それは見物人からは二人が踊っている様に見える。

「おーっ、裸踊りが始まったぞ」

「ぶらぶらとおっぱいが揺れてっ悩ましいなっ」

「ケツもいい感じに揺れてるな」

「あの尻っ触りてえなぁ」

「あの股に食い込む褌が外れると面白いんだがっ外れねえよなぁ」

そして、カチリと乳房の前で長槍が交差された。いよいよ串刺しである。お夏が肛門の穴を担当し、お冬は割れ目の穴を担当すると決めていた。お夏が股の奥に長槍を構え様としたその時。お篠がお夏に向かって話掛けた。太もも辺りがプルプルと痙攣するように震えている。

「もっもうっ、我慢出来ませんっ、おっお小水がっ、かかりますっ、そこを離れてっ」

「今っ何とっ」

お夏がびっくりして手を止めてお篠の顔を見た。

「ですからっお小水がっ」

お夏とお冬はその言葉を聞くと、一旦磔柱から離れた。

「どうしたっ」

執行役人が声を張り上げた。

お夏はその役人の側に行き、お篠の言葉を告げた。

「なんとっ無様なっ、しかし、しょうが無いっ、女がひり出すまで待つとするか」

「はいっそうさせて頂きます」

執行役人がお篠に向かって言った。

「待っててやるから、早くひり出せっ」

「お願いですっ厠にお連れくださいっ、ここでは恥ずかし過ぎますっ」

「いいからっ柱の上からするんだ」

「それは嫌ーっ、厠にーっ」

お夏とお冬は磔柱から更に離れて、お篠を眺めていた。

見物人も何か起こったか分かった。

「なんとっあの女っ、磔柱の上からあの凄え格好で小便をするらしいぜっ、うひょーっ」

「こりゃ、見ものだな」

「今日はこんな天気で、少し寒いからなあ、まあ素っ裸で晒されていりゃあ、小便もしたくなるわっ」

少しの間、お篠はそれを我慢していたが、遂に限界が来た。まさか、こんな姿で大勢の見物人に向かってそれを放出しなければならなくなるとはお篠は思ってもいなかった。

「ああーっ、もう駄目ーーっ、みっ見ないでーーっ」

シャーーーッ、ジョーーーッ

お篠の割れ目から、もの凄い勢いで放尿が始まった。堪えに耐えた放尿は、キラキラ光りながら放物線を描き、磔柱の手前の地面へと落下して、ビチャビチャビチャと跳ね返り辺りに飛び散った。そして、みるみるうちに泡の浮く黒い溜まりを地面に作った。段々と放尿の勢いが弱まり放物線の角度が下を向き止まった。それからまた、ピュッ、ピュッと放尿は断続的になり、ダラリと会陰部に伝い肛門を伝い柱に垂れて、お篠の放尿が収まった。

お夏は余りに凄まじいお篠の放尿姿に、呆気に取られてその場を動けずにいた。女のお夏でさえ小便がどこから放出され、どのように収まるか初めてその全貌を見た気がした。なんと恥ずかしく嫌らしい光景であったであろう。たとえ、どんな罪人でもここまで惨めな姿を晒さなければならない筈はない。お篠は磔柱に架けられ素っ裸の体を大の字に拡げ、剥き出しに晒された女の陰部を見せながら放尿をさせられたのである。お夏はお篠が堪らなく可哀想に思えて来た。


2. お篠串刺し

お篠は磔柱に架けられながら羞恥の放尿が終わった。お篠はうな垂れ嗚咽している。

「おまえさんっ、もうすっきりなさりましたかっ」

お夏が磔柱の側に近づきお篠を見上げて話かけた。

「うっううううっ、はっ恥ずかしいっ、ああーーっ」

「もうっ、よござんすねっ」

お夏は執行役人を見た。役人は首を縦に振り頷いた。

「では、始めさせていただきますっ、お冬っさあ」

カチリとまたお篠の胸元で長槍が交差された。

「ああーーっ、お願いっ許してっ」

「もう、観念しなさいなっお篠さんとやらっ」

「こんな恥ずかしい格好で死にたくないっ、何か腰に掛けてっ後生です。
あなた達だって女でしょうっ、あたいの気持ちが分かるでしょ」

お夏はお篠の気持ちが痛い程分かっていた。確かに死罪を言い渡された罪人とはいえ、大勢の見物人に女の全てを丸出しにした、素っ裸の体を晒しながら死んで行くことが、どんなに惨めで悲しいことが理解している。お夏はお冬の顔を見た。すると、お冬もお夏と同じ気持ちである様に頷いた。

お夏は長槍を足元に置くと己の褌を脱ぎ始めた。

「さあっ、お冬っお前も脱いでっ」

「姉さまっ、分かりました」

お冬もお夏に催促されると褌を脱ぎ始めた。そして、なんとお夏とお冬は股間を辛うじて隠していた褌を脱ぎ素っ裸になったのである。

仕置場は奇妙な光景になった。磔柱に素っ裸で架けられ女と、素っ裸で長槍を持って磔柱の前に立つ二人の女である。

「うおーっ、すげえっケツもアソコも丸見えだっ」

「裸の女の串取りだっ、こりゃ見ものだなっ」

「素っ裸の女が素っ裸の女を串刺しだあーっ、やれーーっ」

竹矢来を囲む見物人達が、お夏とお冬の裸の姿にやんやの喝采をしだした。

「お篠さんっ、これでおまえさんだけが恥ずかしい格好では無くなりましたっ、これで我慢して貰えますかっ」

「あっありがとう、貴女達はなんて優しいんですかっ」

「優しくなんて、ありませんよっこれからあんたの大事な所を串刺しにするんですからっ」

「ああーーっ、もう何も言いませんっ、覚悟が出来ました。さあ早く済ませてっ苦しまないようにしてっ」

「分かりやしたっ、それではっ突かして貰いますっ」

お夏の持つ長篠の先がお篠の拡げた股の奥に佇む肛門に突き刺さった。

「ウグギャーーーッ、グアーッ痛いーーっ」

(耐えてっお篠さんっ、直ぐに楽にしてあげますっ)

長槍がなおも深くお篠の肛門に呑み込まされていく。

「グッグギャアーーッ、ガアアーッ」

お篠の大の字に拡げられた裸身がブルブルと震え、そして反り返るように波打っている。

「イヤーーッ」

長槍を突き上げるお夏は股を大きく拡げ足を踏ん張り股間を晒し、その胸の豊かな張りのある乳房はタプタプと揺れていた。お篠の肛門から噴き出した赤いものがお夏の裸身にブバッと掛かった。磔柱の上で悶え苦しむ女も長槍を手に女の肛門を突き刺す女も、どちらも人並み外れた美貌の女であった。その素っ裸の二人の女を見る者達はその怪しく美しい残酷な光景に息を呑むように静まり返った。

(済まないっ、お篠さんっ)

お夏は心でそう叫ぶと長槍を強く握り締めるとグリグリグリッとお篠の体内に槍を進めた。

「グッグギャアーーッ、ああーーっ、はっ早く殺してっ」

お篠は苦しさの余り絶叫した。お篠の括られた裸身がプルプルと小刻みに痙攣し始めた。

「お冬っ、あんたの番だよっ、一気に奥まで突き上げてっ」

「はいっ姉さまっ」

お冬の長槍がグサリとお篠の剥き出しの割れ目に深々と突き上げられた。ブバッとそこから赤いものが迸りお冬を染めた。

「グガアーーーーーーッ、ガアアーッ、はっ早くこっ殺して」

お篠は最後の力を振り絞るようにその裸身を反り返し、そして手を強く握り締めた。

その時、お夏がお篠の肛門に突き刺していた長槍を勢い良く抜いた。そして、お篠を見上げ、素早く心の臓にその長槍を突き刺した。

「グアーーーッ」

一瞬、お篠は断末魔の呻き声を上げるとガクッとその体を落とし括られている縄に体を預けた。そしてピクピクと痙攣した後静かになり動かなくなった。

「お夏っ、何をしたんだっ作法通りに何故しなかったのだ」

執行役人がお夏の側に来て怒鳴った。

「申し訳ございませんっ、つい夢中になり作法を忘れてしまいました」

「仕方の無い奴だっ」

女の磔での串刺しは、先ず肛門から槍を突き刺しその槍を口まで届かせてから、次の槍を女の急所の割れ目に刺してトドメを入れるのが正式の作法であった。心の臓を突き刺してしまえば直ぐに死んでしまう、見せしめの為の極刑である串刺しはトドメを最後の最後まで長引かせて罪人の苦痛を長引かせるのが本来の作法であった。しかし、お夏はお篠が苦しまないようにと心の臓を一突きして絶命させてしまったのであった。

仕置場では磔柱の上で絶命したお篠が晒されていた。その姿は大の字に素っ裸の体が拡げられ、女の恥ずかしい部分を剥き出しにされ、そしてその剥き出しにされている肛門と割れ目からは赤いものがダラダラと滴り柱の前の土を真っ赤に染めていた。なんと壮絶極まる光景であろう。お夏とお冬はその無惨なお篠が晒されている磔柱の左右に長槍を持ちスッと立っていた。もちろん二人は褌も付けていない素っ裸であった。

その晩、また同心の橘主水がお夏とお冬の家にやって来た。

「おいっお夏っ、今日の仕置、あれはわざと女の心の臓を突いたな」

「いえっ橘さまっ、あれは無我夢中でやってしまった事です」

「嘘をつけ、何時も冷静なお前が無我夢中だとっ、信じられないな。まあ終わった事はしょうがないが、今後はもう二度とあの様な仕置はするで無いぞっ、お奉行さまも今回の事はお怒りであったぞ」

「申し訳ございませんでした。今後は二度と致しませんっ」

「分かればいいんだっ、ところでな今日は女の裸を見過ぎたでなっ、ちと拙者のアソコがいつもより疼いてなっ、いつもより愉しませて貰うぞっ良いな」

お夏とお冬は丸裸の体を後ろ手に縛られ両の乳房も上下にキツく縄で縛られて床に転がされていた。

「いいだろうっ、うんっうん、今日はお互いの股のものを舐め合うんだっ」

「ああーーっ、そんなはしたない事はっお許しください」

「駄目だっやるんだ」

お夏は観念したように縛られた体をモソモソっと動かすとお冬の上に乗り自分の顔をお冬の股間に持っていった。

「姉さまっやめてっ」

「さあっお冬っ、足を拡げなさいっ」

「ああーーっ姉さまっ分かりましたっ」

お冬はゆっくりと足を拡げ、股間の奥をお夏の目に晒した。

お夏はお冬の割れ目に口を付け、そして舌を割れ目に沿って突き入れた。

「ああーーっ、嫌っ」

そして、お夏は自分の股間をお冬の顔に持っていくと

「お冬っ、あんたも私のアソコを舌を使って舐めてっ」

「はいっ、姉さま」

二人の女の股間からピチャピチャと卑猥な音が漏れ出した。お夏とお冬は目の前の割れ目を貪る様に舐め回している。

「前の穴だけで無くっケツの穴も丹念に舐めるんだっ」

二人の女はうんうんと言うように、その言葉に応え、互いの舌が奥まで届くように拡げている股をより大きく拡げた。

橘主水はギラギラした目をしながら二人の痴態を見ている。女達は己れの割れ目から淫汁を垂らしながら、相手の舌使いに喘ぎ声を出していた。

「姉さまっいいーーっいいよっ」

「お冬っもっと奥まで舐めてっ、いいっいいーーっ」

お夏とお冬は縛られた不自由な裸身をもどかしそうにうねらせ、精一杯己れの股を拡げ、そして舌を早く深く使っていた。

「姉さまっ気持ちいいっ、逝きそうっ」

「お冬っ一緒に逝くのよっ」

「ああーーっ、はいっ姉さまーっ」

お夏とお冬が絶頂を迎えそうなその時

「よしっ、二人共っ相舐めを止めてっ、仰向けになって股を大きく拡げろっ」

お夏とお冬は橘の突然の言葉に、残念そうにして、床にゴロリと仰向けになると足を開き股を大きく拡げた。二人の口元は互いの淫汁でヌメヌメと光っていた。

橘主水の手には太く真っ赤な蝋燭が持たれていた。主水は残忍な目で二人を見下ろすと蝋燭をお冬の股間に近づけた。

「お冬っ、絶対に足を閉じるなよっいいなっ」

「ああーーっ、許してっ」

主水は淫汁に塗れテカテカに光っているお冬の割れ目にその蝋燭の雫をボタボタと垂らした。

「うっうっうぐーーーーっ」

「どうだっ、お冬っ火照った割れ目に蝋を垂らされる気分はっ堪らんだろうっ、ヒッヒッヒッ」

「うあーっ、あっ熱いっ許してくださいっ橘さまっ」

「駄目だっ、お冬っ、もっと股を拡げてケツの穴が良く見える様にするんだっ」

「うっううううっ、こうですかっ」

お冬は限界まで股を拡げると少し腰を浮き気味にして肛門が主水に良く見える様にした。

「そうだっ、ケツの穴の皺がヒクヒクしておるのが良く見えるぞっ」

蝋燭の雫がポタリとお冬の肛門に垂らされた。

「ウグアッ、あっ熱い、ああーーっいいーーっ」

「お夏っ、お前のアソコもムズムズしているだろうっ、股を限界まで拡げろっ」

「はいっ、橘さまっ」

お夏とお冬の股間は蝋燭の雫で真っ赤に染まるまで主水は蝋燭責めを愉しんだ。

「お夏っ、ケツを突き出せっ」

お夏は縛られた裸身で前屈みになると尻を高く上げ両脚を開いた。主水はお夏の尻に覆いかぶさる様にして己れのいきり勃つ肉棒をお夏の割れ目に添えた。

「お夏っ、ここを串刺しにするぞっいいなっ」

「はいっ、橘さまっお願いします」

主水は腰をグイッと突き出し、肉棒をお夏の割れ目に呑み込ませた。

「ああーーっ」

お夏が歓喜の声を上げた。

「お冬っ、お前は拙者の魔羅とお夏の割れ目を舌を使って舐め回せっ」

主水は突き入れた肉棒をお夏の割れ目から抜いた。その肉棒はお夏の淫汁でテカリ輝いていた。そして、肉棒を抜かれた割れ目もグチョグチョに塗れ光っている。

お冬はお夏の淫汁に塗れた肉棒を口に含んだ。そして、先から根元までを舐め回すと、今度はお夏の淫汁に塗れた割れ目を舌を使って舐め回した。

「よしっ、お冬っ顔をどけろっ」

主水はまたグイッと肉棒をお夏の割れ目に突き刺し、そして引き抜きを繰り返した。その度にお冬は主水の肉棒とお夏の割れ目を交互に舐め回した。

「ああーーっ、橘さまっ、はっ早く、お夏にトドメをっ」

「まだまだっ、お冬っ拙者の魔羅をたっぷり舐めろっ」

三人の淫らな夜は始まったばかりであった。


3. お夏磔責め

奉行所の奥の一室で橘主水と奉行の板倉越後守が酒を酌み交わしながら何やら談合していた。

「ところで、主水っ、例の裸串取りの姉妹だが、なかなかの美人と聞き及んでおるぞっ、一度会ってみたいものだなっ」

「お奉行さまにも、もうその噂が耳に入って居りますとは、いやいやっ」

「それにっ、おぬしも時々その姉妹の家に通っているとも聞き及んで居るぞっ、主水っおぬしもすみにおけんなあっ、はっはっはっ」

「いやーっ、これはしたりっ、お恥ずかしいっ」

「それでなっ、ちょっとした嗜好を拙者の別宅で行いたいと思ってなっ、その姉妹を連れて来て貰いたいんだがっ、主水っ」

「別宅と言うと、例の楓様のいらっしゃる処で、御座いますかっ」

「うんっ、そうじゃ。明後日の夕刻にその姉妹をそこに連れて来て貰いたいのだが、いいなっ」

「はっ、承知致しました。その様に手配いたします」

主水は女癖の悪い奉行の頼みに承知はしたものの、嫌な予感がしていた。お夏とお冬の姉妹が奉行の元に顔を出して無事に済む筈は無いと思っていた。しかし、奉行所で一番偉い奉行の板倉越後守に頼まれては拒む訳にはいかなかった。そして、もう一つ、橘主水はお夏に惚れていたのである。主水はいつも姉妹の家に行くと、姉妹に特にお夏を欲情の赴くままに淫残に犯していたのだが、それは主水のお夏に対する恋心を上手く表現できないための行為であった。お夏を残酷に責めれば責めるほど、お夏を自分の物に出来るのではないかと思っていたのであった。


「お前達の槍捌き、まこと見事と聞いておる、それに仕置場での褌姿は評判を呼んでるとこ事っ、結構っ、まことに結構っ、褒めてつかわすぞっ」

「はっ、ありがとうございますっ」

町外れの板倉の別宅の庭に面した奥座敷にお夏とお冬は傅いてそこに居た。二人の前には奉行の板倉とその妾の楓が並んで座っていた。左右には奉行の側近が二人控え、そして、姉妹の後ろには主水が居た。

「してっ、どちらが姉のお夏だっ、苦しゅうない面を上げよ」

「はっ、わたしで御座います」

お夏が顔を上げた。

「ほおーっ、なかなかの美形だなっ、そう思わぬかっ楓っ」

「知りませぬっ、嫌味なお殿さまだことっ」

楓はとある商家の娘で年の頃は17か18くらいであろうか。板倉に見染められ、一年程前からこの別宅に囲われていた。その言葉遣いや動作には幼さがプンプンしていた。

板倉は卑猥な笑みを浮かべながら、お夏に覗く様にして話かけた。

「ところでお夏っお前達を呼んだのはなっ、一度お前達の槍捌きを見せて貰いたいと思ってなっ、これから見せて貰えぬだろうかのう」

「槍捌きっ」

お夏は怪訝そうな顔をして答えた。

「何っ本物の槍を使う訳ではないのだがなっ、ひっひっひっ」

「本物の槍でないとはっ」

板倉が側に控える男に合図した。すると、その男は一旦席を去ると長槍の先に張型の付いた何とも卑猥な槍を持って部屋に戻って来た。

「これがその槍だがな」

お夏は一瞬だじろいだが、キッとした表情で板倉を見つめ。

「してっ、この槍でどなたを突けば宜しいのでっ」

板倉が楓をチラリと見た。

「お夏っお前の目の前に座っておる、この楓を突いてみてくれぬかっ」

「そんなーっ、嫌だよっ、そんな話は聞いて無いよっ、お殿さま、お止めくださいっ」

「うだうだ言ってないでっ、この姉妹に楓っお前の二つの穴を突いて貰うんだっ」

また、板倉が側に控える男に合図した。

その男は庭に面する襖を開けた。するとそこには、真っさらな木で組まれた柱が置かれてあった。

「ひぃーっ、そんなっお止めくださいっお殿さまっ」

「さあ、そこの磔柱に素っ裸で架かって、お前の可愛い、二つの穴を晒して、槍で突いて貰うんだっ」

「ああーーっ、そうっそうなのっ、あたいはまだ磔って見たことないのっ、だから、てっ手本を見せてっ、そうよっ誰か手本になってっ、そうしたら、あたいも磔になってその嫌らしい槍で突かれてもいいよっ」

「上手く言い逃れたなっ、楓っ本当に手本を見せれば、良いんだなっ

「はいっ、お約束致します」

板倉はお夏の方を振り返り。

「そういう事じゃっ、お夏っお前達二人のどちらかが磔の手本になって貰う事になった。どっちが磔に架かるが決めろっ」

お夏とお冬が顔を見合わせた。お冬はブルブルと震えている。

「はっ、お奉行さまっ、わたくしお夏が磔に架かりますっ、そして妹のお冬が串取りとしてその槍を使い槍捌きをお見せ致します」

「あい分かったっ、それでは皆の者っ磔の用意を致せっ、楓は良く見てるんだぞっ、このお夏が終わったらお前の番だからなっ」

「・・・・・はいっ」

主水は愛しいお夏が奉行の卑猥な欲情を満足させるための犠牲になって、これから恥辱を受ける事になったことが悔しくて堪らなかった。しかし、この卑猥な磔を止める事も出来ず黙って見ているしか無かった。

外はもう日も落ち真っ暗になっていた。しかし、その別宅の庭には蝋燭が煌々と燈され、光と影の強い対比の中、怪しい光景が浮き上がっていた。

お夏は全裸の体を磔柱に大の字の格好に括られ、蝋燭の灯りにその白い肌を照らされていた。お冬はと言うと処刑場と同じように褌一つの姿になり、卑猥な張型付き槍を持ち、その肌を晒していた。

お冬がお夏の大の字の姿を見上げていると、板倉がお冬の後ろに立った。

「どうだっお夏っ、磔柱の上に架けられた気分はっ、いつも下から見上げていたのにっ、今度は上から見下ろす気分はっ」

「はいっ、とても景色が良くて、いつも罪人はこんな景色をみていたんだなと、羨ましく思いますっ」

「お夏っ、本当はお前は磔にされたかったんじゃないかっ、どうなんだっ」

「ああーーっ、そうかもしれませんっ」

「お冬っ、そろそろ始めろっ、楓っ磔とはどんなものかっ良く見てるんだぞっ」

「お奉行さまっ、槍は一本ですっ、どこを突けば宜しいのでっ」

「お冬っお前はっこの前の女の串刺しの時っどっちを担当したんだっ」

「はっ、前の女陰ですっ」

「ならっ今度もお夏の女陰を突いてっ、いい気分にさせてやれっ、お夏も股をパックリと拡げてっ槍の先をしっかりと咥え込めよっいいなっ」

「はいっ、分かりました」

板倉の言葉を聞くと、お冬は張型付きの槍を持ったままお夏の顔を見上げた。お冬は不安だった、どうすれば奉行が満足し、そして手本となるのが良く分からなかった。

「姉さまっ」

「お冬っ、いいから私の前の穴を突いてっ」

お冬は槍の突き先のお夏の女陰を見上げた。そして、ハッとした。

(そんなっ、姉さまのあそこがじっとりと濡れてるっ、姉さまは磔にされて感じてるんだわ)

「お冬っ、このまま晒されてるのは辛いわっ、早く突いてっ」

お夏が串刺しの催促をした。

グチュッという嫌らしい音が響いて、お夏の女陰はお冬の突き上げた張型付きの槍を呑み込んだ。

「ああーーっ、あっあっあっ」

お冬に取って、今まで経験したことの無い反応であった。お夏は甘美の声を張り上げたのである。

お冬はグイッと槍を女陰の奥に突き刺し、その動きを止めた。

「姉さまーっ」

お夏は磔柱に括られた裸身を震わせ、そして腰を前に突き出した。

「おっお冬っ、止めないでっ、槍を抜き差ししてっ、お願いっ」

板倉がその眼をギラギラさせ。

「おいっお冬っ、それでも評判の串取りかっ、何をしているっ、見事な槍捌きを見せろっ」

「はいっ、申し訳有りません」

お冬は槍先を一旦、お夏の女陰からズルリと引き抜いた。すると、そこからダラリとお夏の歓喜の印の淫汁がポタリと垂れ落ちた。


4. 姉妹の思惑

お夏は磔柱の上でぐったりとしてうな垂れていた。奉行の板倉越後守の命により妹のお冬に張型付きの長槍で女陰を突かれ、歓喜の声を張り上げ、そして、おびただしい淫汁を女陰から溢れさせて果てさせられていた。途中からは橘主水も加わり、お冬が女陰を張型で嬲り、主水が肛門を嬲ってお夏を追い上げていったのであった。そして、お夏は体中を痙攣させて、絶頂へと登りつめたのであった。

「お夏っ、いつも槍を振っているが、たまには槍で突かれるのもいいもんじゃろうっ、どうだっ」

奉行が満足したようにお夏を見上げながら話かけた。

「ああーーっ、はいっいいです」

それから暫くして、磔柱の上には奉行の板倉の妾の楓が架けられ、蝋燭の灯りに照らされ、大の字に晒されたその幼い裸身を浮き上がらせていた。

「お殿さまっ、恥ずかしいですっもうお許しください」

「楓っ、こうして磔にしてお前の体を見上げてみるとっ、なんとも可愛いらしいのうっ、助平な槍でそのおっ広げている穴を突き上げたらっどんな声が聞けるか愉しみだな」

「ああーーっ許してっ」

「許さんぞっ、楓っ、さあっお夏とお冬っ槍捌きを見せてみろっ」

お夏とお冬は真っ赤な褌姿で、張型付きの長槍を、楓の晒されている膨らみきっていない少女の様な乳房の前で交差させた。

「嫌っ、駄目ーーーっ」

楓はその長槍の先の卑猥な張型を見つめながら、懇願した。長槍の先が拡げられている股間の二つの穴に添えられた。すると、楓は腰を振りその長槍から逃れ様ともがいていた。

「それではっ突かせて貰いますっ」

お夏が叫んだ。

両方の長槍の先が同時に楓の尻の穴と割れ目に呑み込まされた。

「あっああーーっ、はっ恥ずかしいっ」

楓の裸身が磔柱の上で突っ張った。

「あっああーーっいっいいーーーっ」

メリメリと張型が肛門の皺を引き込みながら呑み込まされ、桃色の肉を引き出しながら抜かれている。幼い女陰に突き込まされている張型は、その亀裂を割くのではあろうかと思われる程太かった。しかし、楓は見事にその太い張型を呑み込んでいった。楓の呻きとも喘ぎとも取れる声が深夜の静まり返る闇の中にこだましていた。

「楓っ、可愛い声じゃのう、いいぞっうんうんいい声だっ」

「ああーーっ、お殿さまっ、かっ楓はっ変になりそうだわよっ」

「そうかっそうかっ、前の穴も後ろの穴も旨そうに張型を咥えてるぞっ楓っ、おおーーーっ堪らんっ」

奉行は楓の張型の串刺しをギラギラした目で眺めていた。そして、奉行は楓の女陰を突き刺しているお冬の側に来ると、いてもたってもいられない風に腰の物をその場に投げ置くと、袴を脱ぎ褌を緩め己れのいきり勃つ肉棒を取り出した。お冬の褌に手をかけそれを脱がしお冬を素っ裸にしてしまった。

「あっ、お奉行さまっ何を成されますっ」

「お冬っお前は楓を突き上げながら、そのケツを突き出せっ」

「そっそんなっ、手元が疎かになりますっ」

バシッ、奉行はお冬の尻を叩いた。

「つべこべ言うなっ、早くケツを突き出せっ」

奉行はそう言うが早いか、お冬の尻を掴むと、腰をグイッと突き出した。

「ああーーっ、おっお奉行さまっ、そんなっ」

お冬が長槍を持ったまま声を上げた。

お冬は張型付きの長槍を楓の女陰に突き上げたまま、奉行の肉棒で女陰を串刺しにされてしまった。

「おいっ、主水っお夏の槍を持って楓のケツの穴を突けっ、お夏はこっちに来てっ拙者の袋を舐めろっ」

「はっ、しかしお奉行っ、それはっ」

「主水っ何か文句があるのかっ、お夏っ早くやれっ」

主水はお夏に目配せすると、お夏の手にしていた長槍を掴んだ。お夏は奉行の元に行くと奉行の股間に顔を入れ、お冬の女陰を突き刺している肉棒の根元にある袋を舌を伸ばして舐めだした。奉行の褌がダラリと落ちた。

「おおっ、堪らんぞっうんうんっ、お夏っケツの穴も舐めるんだっ」

お夏は仰向けになって奉行の股間を見上げ、尻の穴に舌を伸ばしながら、その傍らにある奉行が投げ落とした。刀を見つめていた。

磔になっている楓の二つの穴からはグチョグチョと淫らな音がし、奉行に突き上げられている、お冬の女陰からも淫らな音がしている。そして、お夏がベチョベチョと奉行の尻の穴を舐めている音が聞こえているた。

「ああーーっ、お殿さまっ楓は逝きそうですっ、いいーーーっ」

「うおっ、拙者も堪らんっ果てるぞっうっうううおっ」

その瞬間、お夏の手が刀に伸びた。そして、サッと奉行の股間から離れるとキラリとその刀を抜いた。

「板倉っ、亡き父、母の仇っ覚悟っ、死ねーっ」

バサリとお夏は奉行の肩に斬りつけた。

「ウギャーッ、何事っ、お夏っ何をするーっ」

奉行の肉棒がお冬の女陰からズルリと抜け、そしてドサリとその場に倒れ込んだ。

「狼藉者ーっ、こやつを捕らえろっ」

お夏が奉行に二の太刀を浴びせようとした瞬間、奉行はクルリとその刀をかわした。

「あっ、しまったっ」

バラバラと奉行の側近の二人がお夏に立ち塞がった。楓の女陰に突き刺さっていた張型をニュルリと抜いたお冬が長槍を側近の一人に構えた。

主水は楓の肛門に突き刺した長槍を持ったまま、呆気にとらわれていた。

「えいっ」

お冬の長槍が側近の一人の胸を突いた。しかし、その長槍の先に付いているのは張型である、その側近は一瞬、フラッとしたが直ぐさま刀を構えている。

「ええいっ、早くこの者共を捕らえろっ、主水っ何をしているっお前も早く加勢いたせっ」

そして、奉行は屋敷中に大声を放った。

「出会え出会えっ、曲者ぞーっ」

お夏は褌一枚で刀を構え、お冬は素っ裸で張型付きの長槍を構えている。そして、側近の二人は刀を構えジリジリと間合いを詰めて来た。

すると、主水が刀を抜き奉行の側近の一人を斬りつけた。

「ウグッ、なっ何をするっ」

側近の一人がその場に倒れた。

「主水っ、気が狂ったかっ」

「お夏っ、加勢致すぞっ」

「主水さまっ、ありがとうございますっ」

その時、屋敷中から奉行の家来達がその庭にやって来た。

「おっ、来たかっ、この者共をひっ捕らえよっ」

奉行が斬られた肩を抑えながら叫んだ。駆けつけた家来達はその場の状況に驚いた風であった。庭に立てられた磔柱には奉行の妾の楓が素っ裸で大の字に架けられている。そして、奉行達に刀と槍を向けている二人の女は素っ裸と褌一枚の女である。

「お夏っ、まずいぞっ、この場は逃げろっ」

「いえっ、仇の板倉にトドメを刺さずには嫌ですっ、お冬もそうだな」

「はいっ、姉さまっ、千載一遇の機会っ何としても板倉を殺したいっ」

「しかし、お夏っどんな理由かは知らんが此処で死んでは元も子もないないぞっ、今は先ずはこの場を斬り抜けることが先決であろうっ、拙者も手助けするぞ」

「姉さまっ、この場から逃げてっ」

お冬がそう叫ぶと長槍を突き出し、奉行の家来達の中に飛び込んだ。

「あっ、お冬っ」

その時、主水がお夏の手を掴むと後ろに引いた。

「さあっ、お夏っ逃げろっ、早く」


お冬は取り押さえられた。主水とお夏はその場を斬り抜け、町外れから山道を登り山中にある小屋に辿り着いた。

「おっお冬が捕まってしまった。ああーーっ、何とした事かっ私のせいだわっ」

「あの場は仕方あるまいっ、しかし、何故っお奉行さまの命をっ、お夏っ話してくれまいかっ」

「うっうう、主水様にもご迷惑をお掛けしてしまってっ、申し訳ありませんでした」

お夏とお冬の両親は城下でも指折の大棚の材木商であった。そして、公儀の山の管理もしていたのであった。その山から出る材木を奉行の板倉は横流しして莫大な利益を得ようとしたのであった。しかし、その企てが発覚しそうになったので、奉行はお夏とお冬の父に濡れ衣の罪を被せ、そして奉行の立場を利用して父親並びに母親まで死罪にし、店も取り潰してしまったのであった。まだ、幼かった姉妹は親戚預かりとなり、しかし、その親戚はある事情で二人の面倒をみれなくなり、いつの間にか非人の部落に預けられ、そして、串取りの育ての親の元で成長したのであった。しかし、二人は両親の罪が全くの濡れ衣だと言うことをかつての使用人より聞かされ、いつの日が両親の仇を取ろうと、奉行所と繋がり
のある串取りになり、その日を待っていたのであった。それも、奉行の目に止まる様にワザと女だてらに褌一枚の恥ずかしい格好をして、奉行に会えるかもしれない機会を作って待っていたのであった。

「そうかっ、そんな理由なのかっお奉行はなんて酷い野郎だなっ分かったっ、拙者は今後もお夏っお前の味方を致すぞ、それにもう拙者も奉行所には戻れん事になってしまったしなっ、だがな、後悔はして居らんぞっ」

「何故っ主水さまは、私をお助けになられたのですかっ」

「うーんっ、それはなっ、何と言うかーー、そのーー」

「主水さまっ、はっきり言ってくださいましっ」

主水はお夏の顔を見つめ

「拙者はお夏っお前が愛おしいっ、今まで散々お夏に酷い嫌らしい事をして来たが、それは上手く気持ちを伝えられなくてなっ、あんな事をしてしまったのだっ許せよっ」

「いえっ、お夏も主水さまに苛められるのが嬉しかったのですっ、私も秘かに主水さまをお慕いいたしていましたっ」

「そうかっ、嬉しい事を言ってくれるなっお夏っ」

二人は静かに抱き合った。


雨の音に二人は目を覚ました。

「主水さまっ、お冬はどうなったのでしょうっ、奴らに捕らえられた所までは見ましたが、心配です」

「多分、あの残忍な奉行の事だっ酷い責めを受けているかもしれんなっ」

「なんとか助ける事は出来ないでしょうか」

「そうだなっお冬を助けたいのは山々だがっどうしたら良いのか」

奉行はお夏に肩を斬りつけられたが、命に別状は無かった。お冬は奉行の別宅の庭の檻に入れられていた。お冬の口から何故自分が命を狙われたのか聞かされていた奉行は、と言うことは、今回の件は秘密が発覚しない為にも早く処理をしなければ成らないと思っていた。そして、お夏の立ち回りそうな所を聞き出す為にお冬には残酷な責めをして聞き出そうとしていた。



5. お冬の責め苦

山中の小屋の中でお夏と橘主水が素っ裸で絡み合っていた。お夏は後ろ手に括られ、胸に回された縄で豊かで形の良い乳房は醜く突き出されている。主水はお夏の女陰を肉棒で串刺しにし、その女陰の奥深くに何度と無く白濁の液を放ち、その肉棒を咥えたお夏の女陰からは白濁の液が滴っていた。

「ああーっ、主水さまっいいーっ、お夏はしあわせですっ」

「うぐぐ、お夏っ拙者もいいぞっ、お夏っなんと愛おしいんじゃ」

主水はズルリと肉棒をお夏の女陰から引き抜くと、お夏の縛られた裸身に覆い重なり、今度はその肉棒でドロドロに爛れた女陰に口を付けて貪った。お夏も自分の淫汁に塗れた主水の肉棒を愛おしそうにその口で咥えた。二人の顔は互いの愛液に塗れグチョグチョになっている。
お夏が腰を振りながら

「ああーっ、おしっこがっでっ出そうですっ口を離してっ」

「いいからお夏っ、そのまま小便をひり出せっ」

「ああっ、主水さまっいいのですかっ、汚いですよっ、あーーっ」

「お夏っお前の物なら汚いことなどあるかっ、さあっひり出せっ呑んでやるからっ」

「ああああっ、分かりましたっ、出しますっ、主水さまもおしっこを出してくださいましっ、わたしも主水さまの物を呑みたいっ」

二人は小便を互いにひり出しながら、その小便を美味しそうに呑んでいる。二人の情事はもう尋常でないところに来ていた。それは、この先の不安を互いの身体にぶつけ合う事で忘れようとしていたのであろうか。

「ああっあっああーっ、主水さまーーーっ」

「お夏っ、お夏よーっ」

主水はお夏の小便に塗れた女陰から口を離し、小便に塗れた己の肉棒をお夏の口から抜いた。そして、またその肉棒をお夏の小便に塗れた女陰にグサリと突き入れた。

「主水さまーーーっ、いっ逝きますっ、ああーっ、逝くーーっ」

「うっ、おっお夏っ拙者も果てるぞっ、うおーーーっ」

二人の歓喜の絶叫が山中にこだましていた。

そんなお夏と主水が歓喜の絶叫を上げているその時、お冬も絶叫をあげていた。しかし、それは歓喜の絶叫では無く、激痛からくる絶叫であった。お冬は奉行の板倉越後守の別邸の庭先で残忍な拷問を受けていた。

お冬は素っ裸に剥かれ後ろ手に括られたその裸体を、庭にある木の枝から股を空に向けて大きく拡げられ逆さまに吊るされていた。そして、その見事にパックリと拡げられている股の女陰と尻の穴を竹の鞭で打ち据えられていた。その鞭がお冬の股間を捉える度にお冬は吊られた裸身を大きく波打たせ、絶叫していた。その鞭打ちの拷問が長く続いていた証にお冬の股間は真っ赤に腫れ、白い肌には血が滲んでいたのであった。

ビシリッ、また竹の鞭がお冬の女陰の肉を打ち据えた。

「うっウギャーーーッ、ああーっ、知りませんっ、本当ですっ」

「嘘を付けっ、お夏達はっどこにいるんだっ吐けっ」

奉行の配下の加藤による執拗な女の敏感な部分への鞭打ちが続いている。奉行はお夏に肩口を斬りつけられたが浅い斬り傷で包帯こそ巻いていたが、庭に面した部屋でお冬の拷問を指図していた。しかも、怪我をしている体であるのに股間を晒して、そこに聳える肉棒を楓に舐めさせていたのであった。なんと性欲旺盛な男であろうか。奉行はお冬の女陰鞭打ちを見ながら肉棒を固く聳えさせ、その肉棒を楓に咥えさせていたのであった。

「うっ、いいぞ楓っ、もそっと裏側も舐めてくれっ」

楓は奉行の聳える肉棒を咥えながら「うんうん」というように首を縦に振った。

「ええーいっ、加藤っ、責めが手緩いぞっ、この女の割れ目を拡げてっ
直接割れ目の中の肉を鞭で打ち据えいっ」

「はっ、しかしどのように割れ目を拡げたら宜しいでしょうか」

「うーんっ、そうだなっ土手の肉に釣針を突き通して紐で引っ張って縛ってしまえばっ、割れ目の中の肉が丸見えになるじゃろうっ、おいっ誰か釣針を持って来いっ」

「はっ、お奉行さまっ、承知いたしました」

加藤は釣針を受け取ると、お冬の女陰の土手の肉を摘みブスリと針先を突き刺した。

「ヒィー、ギャーーーッ、やっやめてーっ」

お冬は吊るされている裸身を振って叫んだ。しかし、加藤はその釣針に紐を繋げるとお冬の太ももに括り付け、女陰をパックリと拡げて淡い桃色の肉を晒してしまった。そして、奉行の言われるままに、その剥き出しの肉に竹鞭を打ち据えた。お冬は人目に晒すことの無い敏感な肉を打ち据えられる苦痛に、悶えそして叫んだ。暫く続いた鞭打ちにもお冬はお夏達の行き先を白状しなかった。

その日から連日、お冬は奉行の別邸で過酷な責めを受け続けたが、結局、何も話さなかったのであった。そして、奉行は次の手段としてお冬を処刑する事にした。お冬は奉行所で簡単な裁きを受けると死罪にさせられてしまった。その仕置の事は城下に大々的にふれられた。奉行はお冬の仕置の時に必ずお夏達が現れると確信していた。その時にお夏達を捕らえようと考えたのであった。

お夏はその日、城下の様子を探りに山を下りて町中に入った、そして町中に立ててある触書きを見て、お冬の仕置を知ったのであった。

「主水さまっ、おっお冬が処刑されてしまうっ、何としても助けなければっどうしたら良いでしょう」

「今回の仕置の御触れは何かっ、企みが有るように思えるのだがっ、ここは慎重に行動せぬと、取り返しの付かぬ事になるやもしれんなっ、お夏」

「しかし、何もせずに居たらっお冬は殺されてしまいますっ、ああーーっどうしたら良いのでしょう」

「そうだなっ、お冬を助け出すとしたらっ、仕置場に着く前にしなくてはっ、仕置場に着いてしまったらっ、もう手も足も出ぬなっ」

「仕置場に着く前にっ」

「そうだっ、いつも通り、お冬は奉行所から仕置場まで引き回される事になるだろうっ、その時が唯一の機会かもしれんなっ、しかし奉行達も警戒しているだろうし、並大抵では助けられないだろうっ」

お冬は裁きが決まると奉行所の牢に入れられていた。普段から物静かなお冬は牢に入れられてからは、誰とも話さず一人で静かに仕置の日を待っていた。しかもお冬は連日の奉行の拷問に身も心も疲れきり気力も失せていたのであった。仇の奉行を仕留める事が出来ず無念ではあったが、きっと姉さまが父、母そして自分の仇を取ってくれると信じていた。

「奉行さま、してお冬の仕置はどのような処刑方法で執行いたすので、
仕置の沙汰は発しましたがその方法はまだ、発して居りませぬが」

仕置を担当する執行役人の山辺が奉行に尋ねた。

「そうよのうっ、あのお冬は串取りに身を奴してまでして拙者に近づき殺そうとしたのでなあっ、磔串刺しではっあの女も驚きはせんだろうっ、もっと残酷で女としては耐え難い仕置方法が良いのう」

「女として耐え難い仕置ですかっ、
それでは奉行さまっ火炙りなど如何でしょう」

「うーん、火炙りのうっ、いまいち興奮せぬのうっ」

「そうですかっ、ちと拙者には思い浮かびませぬが、申し訳ありません」

「そうじゃ、山辺っ牛裂きはどうかのうっ、その昔っ戦国の世では頻繁に行われていたと聞き及んでいるぞっ、牛裂きじゃ、あの女を素っ裸にして大股開かせて牛裂きにしてくれようぞっ、うっひっひっひ、では山辺っ牛裂きの手配を致せ分かったな、それから触書きに認めよ、これを聞いたらお夏達は絶対に現れるに違いないっ」

仕置の朝、お冬は牢から引き出されると初めて牛裂きに処されると言い渡された。お冬は黙ってその言葉を聞いていたが牛裂きがどんな処刑方法か、お冬は良く分からないでいた。しかし、その牛裂きと言う語感から、きっと自分は磔よりも惨たらしい殺され方をされると感じていた。

お冬は素足に腰巻一枚の姿にされ、両手を後ろで縛られ乳房も飛び出すように荒縄でキツく縛られた。奉行はお冬を素っ裸で引き回す事も考えたが、仕置場に着いてから腰巻を剥ぎ取り素っ裸にした方がより女の羞恥が増すのではないかと考え、敢えて腰巻姿で引き回す事にしたのである。とは言え、お冬に取っては腰巻を着けているとはいえ、縄目を受けての乳房を晒しての引き回してある。今まで、褌一枚で串取りをしていたとしても、勝手が違っている。そんな裸同然の姿で死が待つ仕置場まで引き回されるのである。

牛が二頭引き出されて来た。お冬は首に荒縄を巻かれるとその先がお冬の前にいる牛の鞍に結び付けられた。そして、後ろ手に括っている荒縄から伸びた縄がお冬の後ろにいる牛の鞍に結び付けられた。お冬はこれから自分を引き裂く牛に引かれ、そして、牛を引きながら仕置場まで歩んで行くことになるのであった。

「串取りお冬 奉行殺害未遂及び奉行所撹乱の罪に寄り 牛裂きの刑に処する」の立札を先頭にお冬の引き回しの一行が奉行所を出発した。お冬は牛に首縄を引かれながらヨロヨロと死への道を歩き始めた。

お夏と主水はその日、百姓姿に変装し、朝まだ暗いうちから町中に潜んで引き回しの一行を襲撃する場所を物色していた。そして、道が狭くなった直ぐの曲がり角にある空家で、引き回しの一行を待ち伏せする事に決め手筈を整えていた。二人は長槍二本に刀を二振り用意していた。主水は多少剣術には自信があり、お夏は槍には自信があった。そして、お冬を助けたら直ぐにお冬にも槍を持たせようと考えていた。お冬もお夏と同様に槍はそれなりに使えたのである。後は遮二無二、血路を切り開いて逃げるという手筈である。

日が昇りかなりの刻限が経った。その空家の前にお冬の引き回しを見ようと野次馬が多数集まって来ていた。

「なんでもようっ、今日の仕置は牛裂きってことらしいぜっ、凄まじい仕置だなあっ、しかも、牛裂きにされるのが例の褌姿で有名な串取りの妹の方だってことだぜ、確かいい女じゃなかったかっ」

「ああ、確かにいい女だぜっ、俺は仕置場で槍を使ってるところを見た事があるぜっ」

「しかし、牛裂きってどうな仕置なんだっ」

「俺も良くは知らないがっ、牛に結わえた縄で両足を引っ張って股裂きにするんじゃないかい」

「うへーーっ恐ろしい」

お夏は野次馬の話を空家の中で黙って聞きながら涙を流していた。

(お冬を絶対にそんな目に合わせないっ、必ず助ける)

お夏は心に誓った。そして、主水の手をしっかりと握った。

「おっ、引き回しの一行がやって来たぞっ」

お夏と主水は飛び出す時を待っている。


6. お冬の悲しい死

町中の空家の戸の隙間からお夏はお冬の引き回しの一行の様子を伺っていた。既に沿道には多数の見物人が群がり、引き回しの一行が目の前を通るのを待っている。 

「来たぞっ、引き回しの一行が来たぞっ」

沿道で誰かが叫んだ。

その瞬間、お夏は緊張のためかビクンと震えた。そして、主水と目を合わせ頷いた。沿道を覗くとお夏の目にお冬の哀れな姿が見えて来た。牛に引かれそして牛を引いているお冬は、腰巻一枚で乳房を晒して厳しく後ろ手に縛られヨロヨロと歩いていた。

(お冬っ、必ず助けるから、もう少しの辛抱よっ)

お夏は手にした槍の柄をキツく握り直すと、飛び出す瞬間をはかっている。

バタンッ、勢い良く空家の戸を蹴り倒すとお夏と主水は表に飛び出て来た。

「お冬っ、今助けるから待っててっ」

「あっ、姉さまーーっ、ダメーーっ逃げてっ」

お冬は縛られた体をもどかしそうに左右に振りながら叫んだ。


それから半刻も経たぬ間にお夏は役人達に捕らえられていた。主水は既に息絶えて沿道に転がっている。そして、お冬も。

お夏と主水が勢い良く飛び出して、お冬の周りにいる役人達を斬り伏せるまでは良かったのだが。待っていたかの様に何処からとも無く、役人がバラバラと数十人現れ、お夏達を取り囲んだのであった。

「シマッタっ、やはり罠であったかっ」

お夏は大きく叫んだ。

「お夏っ、こうなっては致し方無いっ、お前だけでも逃げろっ」

主水が叫んだ。

「姉さまーーっ、私のことは構わず、逃げてーっ」

しかし、お夏達は二重三重に取り囲まれてしまっている。槍に覚えのあるお夏も剣術には多少自信のある主水も、現れた役人の多さにもう逃げられないと悟っていた。それでも主水は、お夏だけでも逃がそうと考えた。

「お夏っ、拙者が血路を開くから逃げてくれーっ」

そう叫ぶと刀を構えてお夏達を取り囲む役人達に突っ込んでいった。その先には奉行の板倉が役人達の後方でニヤニヤしながらこっちを見ていた。

「うおーーっ」

主水が絶叫しながら刀を振り回している。しかし、多勢に無勢、主水は後ろから背中を斬られると、一瞬怯んだ、その瞬間に四、五人同時に主水の懐に突進してその胸を刀の切っ先で突いた。

「うーーっ、うがあーっ、お夏っ」

主水はそう叫ぶとその場にドサッ倒れた。

「主水さまーーーっ」

お夏は涙をこぼし、主水を見つめて叫んだ。お夏は槍を構え、間合いをとっている。役人達はお夏を遠巻きに囲み、そしてジリジリと迫ってくる。余りの急な展開にお夏はお冬の縄を解くのを忘れていた。お冬は腰巻姿の裸で後手に縛られたまま、お夏の後ろに立ち尽くしている。

「おいっお夏っ、残念だったな。もう観念して、抵抗を止めろっ、はっはっはっ」

奉行の板倉が楽しそうに叫んでいる。

「姉さまっ、どうか、お冬を姉さまの手で殺してっ、お願いっ」

「そんな事出来る訳が無いじゃないかっ、死ぬ時は一緒だけど、今じゃないお冬っ」

「姉さまっお願いっ、楽に死なせてっ、お願いよっ、このままじゃ、辛い死に方が待ってる」

お夏は思った。確かにお冬の言う通りである。このまま役人達に捕まれば、お冬だけで無く自分もきっと残酷で酷い殺され方をされるに違いない。だったら、お冬をこの場で殺し、自分も残念だが自害するしか無いのではないかと考えた。

「お冬っ、分かった、死ぬ時は一緒だね。覚悟はいいかい」

「はいっ、姉さまの手にかかって死にたいっ、でも姉さまはっ」

「わたしはっ、あの憎き板倉と刺し違えてやるからっ、心配しないで」

お夏は役人達の囲みに槍を突き出し突っ込んだ。わあっと役人達は後ろに下がった。その時、お夏はクルッと向きを変えると槍先をお冬に向け、そしてお冬の心臓目掛けて槍を突き刺した。お冬は縛られた裸身ですっと立ち、静かに目を閉じていた。

「うっ、ううっ、あっ姉さまっ」

お冬は小さく呻くと、後手に縛られている裸身でドサッとその場に倒れた。

「おっお冬っ、許してっ」

お夏はお冬を殺した悲しみに、動きが止まり隙が出来てしまった。すると四方八方から投げ縄が投げられ、縄がお夏の体に絡まり動けなくなっり、そして投げ縄を引かれるとその場にバタリと倒されてしまった。

「ああーっ、不覚っ」

お夏は役人達に取り押さえられてしまったのであった。

それから数日後にお夏の処刑が執行されることになった。主水を死なせ、お冬を自分の手にかけ、仇の板倉も殺せず、もうお夏には何の希望も無かった。虚無の中にお夏の心はもう死んでおり、捕えられてからは一言も発しないでいた。

その日、仕置場には先日の騒ぎも有ってか。凄まじい数の見物人が集まり、お夏の処刑を見ようとしていた。お冬と同じ様に腰巻だけの裸同然の姿で後手に縛られて、徒歩で引き回されてきたお夏が仕置場に現れると、ドッと見物人が騒いだ。

「串取りお夏が串刺しになるんだとよっ、こりゃあ見ものだんべっ」

「なんでもっ、実の妹を槍で刺し殺したんだとっ、いい度胸してるな」

「いつもは褌からはみ出たケツを拝んでおったが、今日は中身が見られるんぞっ、こりゃ堪らん」

仕置場の中央には白木の磔柱が横たえてあり、その正面に床几に座り残忍な目付きの奉行の板倉が居り、その左右には板倉の配下の加藤と執行役人の山辺が袴の前をもっこりさせて腰かけていた。お夏は板倉達を一瞬睨みつけそして、直ぐに目をそらした。お夏は磔柱の前に引き出され、その場に立たされた。そして、その時、磔柱をお夏は見ていつもお夏が串取りの時に使用されている磔柱と違う事に気が付いた。それはキの字に見えるが何故か上の横木から柱が出て居らず、見ように寄っては土の形にも見えた。

そのお夏の表情の変化に気付いた板倉がニヤリとしてお夏に向かって。

「お夏っ、いつもの磔柱と違う事に気付いたか、今日はちょっと違う趣向でお前に引導を渡してやるからっ楽しみにしてろっ、ではっそろそろ素っ裸になってお夏っお前のイヤラシイあそこを見せて貰うとしよう」

「・・・・・」

お夏はビクッと震えたが直ぐに観念した様にその場に立ち竦んでいた。刑史が後手に縛られている荒縄をバサリと切りドサッと荒縄がお夏の足下に落ちた。すると、またニヤリとしながら板倉が床几から立ち上がると、お夏の側にやって来た。お夏は後ずさりをしたが、刑史に抑えられ、自由になった両手を後ろに組まされてしまった。

「さあてと、お夏っ腰巻を取らせて貰うぞ、ひっひっひ」

「・・・・・」

板倉が腰巻の紐に手をかけ、そしてお夏の腰回りからお夏の恥ずかしい部分を辛うじて覆っていた布を一気に剥がす様に取った。お夏は遂に、素っ裸にされ、その全容に見物人たちに晒す事になった。しかし、お夏はそれでも怯む事無くその場に立ち竦んでいた。

それから、暫くしてお夏が括られている磔柱が仕置場に堂々と立ち上がった。

「おおーーっ、凄え、ありゃ何だっ凄え格好の磔だぜ」

「こりゃ、残酷な処刑になるんじゃねえかっ」

「やべーっ、あれがおっ立ってきやがった」

奉行の板倉も満足そうにお夏の磔姿を見上げている。


7. お夏無念の逆さ磔

いつの間にか、どんよりとした雲から雨が仕置場に落ちてきていた。雨はお夏の肌に当たり、艶やかな肉の表面を伝わりそして、水玉になりポタリと肩から滴り落ちている。

お夏は静かに目を閉じて、この惨めな屈辱の瞬間が早く終わり、お冬そして、主水の側に行くことだけを思っていた。

お夏は女としてこれ以上は無いほどの凄惨で屈辱的な姿で磔柱に括られていた。磔柱の横木に両手を左右に拡げられ、手首、肘、二の腕を荒縄でキリリと柱に縛りつけらている。剥き出しの乳房の上下、腰には荒縄が柔肌に食い込むほどに縛られ、両脚は股間から残酷にも横木に沿って、両脚の足首、膝、太腿が真っ直ぐになるように縛られていた。拡げきる限界の股裂きであり、お夏の股の関節は拡げられる刹那にグキッと音がし、お夏はくぐもった呻き声を発したのであった。そして、この素っ裸の女の磔姿の凄惨さは、なんと頭を地面に向けた逆さ大の字磔であったことである。いや、逆さ大の字磔では無く、逆さ土の字磔である。お夏の長い黒髪はだらりと地面に向かって垂れ下がり、本来、股の奥底に隠し
ておくべき女である印の肉の割れ目と、人の目に晒す筈の無い尻の穴、そう肛門も限界以上に拡げられ、堂々と天に向かって剥き出しに晒され、仕置場の見物人にあられもなく晒されていた。

お夏は女としての究極の羞恥を味わいながら、これから女の艶かしいその剥き出しの穴に鋭い槍先を呑み込まされ、過酷な苦痛の果てに息絶えることになるのである。その瞬間が刻一刻と迫っていた。

奉行の板倉は、袴の股間をもっこりと盛り上げながら、満足げにお夏の逆さ磔姿を眺めていた。

「お夏っ、なんとも凄まじい格好じゃのう、それにしても男をそそる身体じゃなあ、ちと惜しい気もするが、今更、詮無いことよのうっ」

「・・・・早くっ殺せっ」

お夏はそう言い放つと顔を板倉から背けた。

「まあよいっ、直ぐには死なせんっ、覚悟はよいなっ」

板倉はまたニヤリとすると手を挙げ
串取りとおぼしき男に合図した。

「よしっ、始めよっ」

その男は梯子をお夏の架けられている磔柱の後ろに立て掛け、手に桶の様な物を持ってスルスルと梯子を登り、お夏の剥き出しの股間を覗き込んだ。そして、雨に濡れびっしょりと水滴のある股間を首に掛けてあった布で拭き取った。

「おいっ、あんた凄えなっ、あんたの恥ずかしいとこが丸見えじゃのう、こりゃ役得でごんすなっへっへっへ」

「・・・・・」

串取りの男は桶から何やらヌメヌメした液体を掬うとお夏の股間にベッタリと塗りつけてニヤリとした。

「少しっ痒みもあるが、滑りが良くなるもんじゃて」

そして、またその液体を指に掬うと指を二本揃えて、お夏の尻の穴に指を突っ込み、深く浅くと指を動かした。

「へっへっへっ、役得っ役得っ」

お夏は括られている裸身をピクリと動かした。

男は梯子をスルスルと降りると今度は短めだがやけに重そうな槍を掴み、先程、お夏の股間に塗り込んだ液体を槍の穂先から柄に満遍なく塗りつけると、また、スルスルと梯子を登りお夏の股間が覗ける位置につき槍先をお夏の尻の穴に構えて、そして、板倉の方を見た。

板倉が頷いた。

槍の穂先を抵抗も無く、お夏の尻の穴が呑み込んだ。

「あっ、ああーっ」

お夏が小さく呻いた。

男はゆっくりとしかし確実にその槍先をお夏の尻の穴に呑み込ませていった。

「うっ、ぐあっうっうっうっ」

お夏が逆さ磔になっている裸身をくねらせた。両の手が開いたり閉じたりしている。水平に伸ばされた足首も何かを訴える様に動いていた。既にお夏の体の中では激痛が始まっているようであった。

その槍の長さはお夏の背丈の半分くらいの長さであったが、そのまま槍がお夏の体を突き刺して行けば、もちろん口から飛び出るくらいの長さはあった。男はその槍が倒れて抜けない深さまでお夏の体に呑み込まれたのを確認すると何故かその槍を手から離し梯子を降りて来た。その槍は全てが鉄製で出来ており、かなりの重量である。

「ひっひっひっ、お夏っ、尻の穴でその槍をしっかり締め付けていないと、どんどん体の中に槍が落ちてくるぞっ」

「あーーっ、あっあっ、ぐぐぐあ」

両脚を限界以上に拡げられているお夏に、尻の穴を締める事など出来る筈も無かった。しかし、お夏は槍先の恐怖に尻の穴を力の限り閉めていた。だが、先程塗られたヌルヌルの液体が尻の穴の皺と槍の胴体の隙間に滑り込んで引っかかりが皆無であった。ジリジリと槍がその重さにお夏の体内に深く深く落ちてきている。

「うぐあーっ、あっあぐっあぐっ」

お夏が何かに耐えられない様に腰を振った。その瞬間、槍がズボリッと
より深くお夏の体内に突き進んだ。
お夏は激しい痒みを尻の穴と割れ目の穴に感じていた。苦痛と痒みに腰がピクピクと蠢いてしまっていた。

「ぐげーーっ、あうっあうっあーーーーっ」

仕置場にはお夏のくぐもった呻き声がこだましている。時折、串取りの男は梯子を登りヌルヌルの液体をお夏の尻の穴と槍の隙間に指で塗っていた。そして、何を思ったかその指を、お夏の割れ目の頂点にある豆に伸ばして摘んで引っ張った。

「役得っ、ひっひっ、役得でごんすっ、ひっひっ」

その男はヌルヌルの液体をお夏の割れ目の豆を摘みながら、柱の陰に隠すように器用に己の逸物を擦っていた。

「おいっ、権助、邪魔だ早く降りて来いっ」

「へーいっお奉行さまっ」

その権助と呼ばれた男を梯子を降りながら、ピュッと白い物を発射した。

お夏は女の敏感な豆を弄られた感覚に、腰を動かしてしまった。それが、また槍をより深く尻の穴で呑み込むことになってしまった。

串取りの権助が板倉の側に来た。

「お奉行さまっ、割れ目の穴にもそろそろ槍を咥えさせても宜しいでしょうか」

「前の穴はやめだっ、そこは女の急所だからなっ、割れ目に槍を突き刺せばあっという間に死んでしまうだろう、それじゃ詰まらんっ、この女はケツの穴だけで殺すことにした」

「へいっ、わかりやしたっ」

(つまらんのうっ、わしゃ女のあそこに槍を咥えさせたかったんじゃがのう、まあ、お奉行さまの仰しゃる事には逆らえんからのうっ、残念じゃ残念じゃ)


雨はいつの間にか止んでいた。木々がさわさわと揺れて風が吹き始めだした。素っ裸で逆さ土の字磔姿のお夏は低い呻き声を発している。風に吹かれお夏の長い黒髪が艶めかしく揺れていた。

仕置場に集まった見物人は静まり返り、お夏の壮絶な処刑を見つめていた。辺りは薄暗くなって来ていた。

磔柱のお夏が両脚を拡げられている横木の左右に松明が付けられた。お夏の無残で淫らな白い裸身が、松明の灯りにボワっと浮き上がって見えている。

お夏はまだ死に切れずに苦痛に悶え苦しんでいた。尻の穴から呑み込まされている槍はもう半分以上がお夏の尻の穴に隠れ、まるで尻尾が尻から伸びているように見えていた。お夏の拡げられている裸身は、時折ピクリピクリと痙攣しており、その事がまだお夏が生きている証であるようである。

お夏はもう頭に血が落ちて来て、体の感覚も無くなり思考もままなら無くなって来ていた。しかし、憎き板倉を憎しみ込めた目で睨み付けていたのであった。

板倉がそのお夏の憎しみ込めた目に気がつくと、松明を掲げてお夏の磔柱の前にやって来た。

「お夏っ、良く頑張るのう、お前のこの死に様はこれからも語り継がれることになろうのうっ、どうだっ思い知ったか、ひっひっひっ」

その瞬間、お夏の拡げられている剥き出しの割れ目から小便が勢い良く上方に放たれた。シャーーーッ、シャーーーッ、そして、その放たれた小便は板倉の顔を正確に捉え板倉の顔面をお夏の小便だらけに濡らした。

「うあっ、ぺっぺっぺーーっ、此奴何をするっ」

小便を拭う板倉の姿を見たお夏はニヤリとした。

その瞬間、槍がズルリと滑り落ちた。

「うっうげーっ、がああーっ、お冬っ、ぐあっあーっぐあっ主水さまっ」

お夏は最期の断末魔のようにそう叫ぶと、全身をグラグラと痙攣させ、そして、静かに目を閉じてダラリと全身の力が抜けたようにガクッとして息絶えた。

夕刻の仕置場には、全裸逆さ土の字磔の淫残な姿のお夏が女の全てを剥き出しに晒し、その尻の穴に槍を咥えたまま、松明に照らされて、哀しい女の最期を遂げ、磔柱に架けられた姿のまま息絶えていた。


  1. 2018/08/09(木) 11:51:00|
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