中川典子の悲劇
作:園田大造さん
中川典子はいきなり銃で撃たれた右足を引きずりながら、藪の中を死に物狂いで逃げていた。逃げるしかなかった。何しろ武器と言えば今まで手にしたこともないブーメランが一つ、使い方も分からなかったし、分かったとしても銃やナイフと戦える訳がない。それに典子はクラスメートたちと戦う意志もなかった。もちろん戦わなければ、最後の一人にならなければこの島から生きて出られない事は分かりすぎるほど分かっていた。それにこの島のシステムがほぼ完璧であることも、そして生き残ることができれば一生が保障されていることも、クラスメートたちの多数がそれを目当てに自分の命をも狙っていることも理解していたが、それでもこの少女に戦う意志はなかった。
中川典子は国語、特に作文が得意なほかは成績に特に言うほどのことはない。大人しく控えめな性格が災いしてか、肩まである髪も良く似合っていて、小柄な体も黒目がちな目も、よく見ればとても可愛いのに、それにとてもやさしくてちょっとお茶目なのにクラスの中で完全な『いじめられっ子』キャラとして定着してしまっていた。そんな典子がもしゲームに血なまこになっている誰かに見つかればどんな恐ろしいことになるか、典子自身はそんな事はちっとも考えていなかった。
そして必死で考えていた。絶対に、絶対にみんなで助かる方法があるはずだ、三日の内にそれを知ることができるはずだと。そのためにも私は生き延びなければならないと。そして何より怖かったのだ。自分に人殺しができると言うことを知ることが。例えその相手が大好きな七原君でも。そしてぼんやりと修学旅行の前に彼のためにクッキーを焼いたこと、もし七原君とばったり出会ったら、一体どうしようか、などと考えていた。もちろん行く手でじっと自分を待ち構えている二つの目があることなど、知りはしない。
典子の首筋にいきなり鎌が押し当てられたのは、大きな木の脇を通り過ぎたその時だった。
「ヒィッ…。」
「ふふ、最初の獲物が典子とはラッキーね。私、前からお前がちょっと気に入らなかったんだから。」
小さく悲鳴を上げる典子の耳に、聞きなれた一人のクラスメートの声が飛び込んでくる。その声は美しい、けれども凄まじいまでの冷酷さが潜んでいることは典子にはすぐに分かった。もちろんその声の主も。「相馬…相馬さん。」典子は小さく呟いていたがその声は恐怖に細かく震えていた。
相馬光子は典子など及びも付かないクラスではもちろん、学校でも随一の美少女だった。ただ単に顔立ちが整っている以上に、中学三年で大人の美しさを体現している美少女というよりもう立派な美女で、同性の典子でさえぼうっとなることもある。しかしそれ以上に有名なのは、この相馬光子が学内の不良のリーダーだということなのだ。その美しさに似ず、人間らしい感情がやや欠落しているところがあって、それに典子に余り良い感情は抱いていないのは典子にも良く分かっている。それだけにこの光子が自分をどんな目に合わせるのか、それを思うと典子の体は自然に震えてくる。「ふふっ、お前だったらさぞ良い餌になってくれるよね。ねぇ、典子。ところでね…、」そんな典子に光子は残忍な笑みを満面に浮かべて話しかける。
「本当なら裸にしてやったり色々やりたいけど、あんまりぼやぼやしていればこっちだって命が危ないからね。」
手近にあった蔓草で木の枝から、白のブラウスもベージュのスカートのままで両の手首で吊るしてしまった典子に光子はいよいよ残忍な光を目に宿して話しかける。
「いやぁっ…ああっ…あああ…相馬さん何をするの…何をする心算なの…いやぁーっ。」
一方、爪先が地面から七、八十センチもの高さにつられた典子は手首で体重を支える苦痛に可憐な顔を歪めて訴えるが、典子がやや小柄な少女だけにその様はなんとも痛々しい。
「これからお前に泣き叫んで貰って、精々獲物をおびき寄せてもらおうって訳。前から私、いかにも私可愛いですって顔つきのお前が気に入らなかったからちょうど良いよね。」
しかし光子は無造作に言うと手にした鎌を横に払う。と同時に典子のまだ初々しい乳房は左右同時に、乳首のやや下あたりでブラウスごと横に切り裂かれてしまう。
「ギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…ウヒャアアアーアッ…ああう…痛いーっ…助けて…痛いーっ。」
傷は結構深く、ブラウスが、ブラジャーが切り裂かれて断面から黄色い脂肪の層を晒して、典子は両手で吊るされた体を仰け反らせて絶叫し、たちまちブラウスは鮮血に赤く染まっていく。
「そうそう、そうやってたっぷり良い声で泣いて獲物を呼び寄せて頂戴。」
しかし光子は楽しそうに言いながら苦悶する典子の体が後ろを向いた時、再び鎌を一閃させて、ベージュのスカートに包まれている可愛らしい尻を横に切り裂く。
「ヒギャアアアーアッ…ヒイイイィーイッ…助けてぇーっ…痛いッ…ああう…アギイイイィーイッ…誰かお願い助けてぇーっ。」
たちまち左右の臀丘も半ばむき出しになって鮮血を溢れさせ、典子はいよいよ無残な声を張り上げて空中でのた打ち回らねばならない。
「本当だったらせっかくお前を捕らえたんだ。もっと色々やってやりたいけど、こんなところでそんなとやってたら、マジでこっちの身が危ない。ま、精々そうやって泣き叫んで獲物の注意を集めてよね。」
しかし光子はそんな典子に楽しげに言うと、血に染まった鎌をてに手近な藪の中にごそごそと潜り込んでしまう。
そうだ、みんながみんなで殺しあっているこの状態で泣き叫んでいる事って、自殺行為に等しいんだ、さすがに典子はそれに気付くと泣き叫ぶ事をやめ、代わりに項垂れたまま激しい苦痛にすすり泣き始める。ここはちょっとした広場のようになっていて見通しが利くから、藪の中から自分を見つけ狙うのには雑作もない。体重を支える両腕と鎌に切り裂かれた乳房や尻には激痛が走るが、哀れな少女は歯を食いしばってそれに耐えている。しかしクラスメートのほぼ全員が血眼になって殺しあっているこの状態で、両手で吊るされているというこの状態がどんなに恐ろしいかは、人並みに頭が働けば典子にも十分に分かっている。
もし誰かに見つかれば、その時には間違いなく殺されてしまう。精一杯訴えたらもしかしたら…、だめ、それでもあの恐ろしい相馬さんに殺されちゃう。もしかしたらその人も一緒に、ああっ…ああっ…、どうしてこんなことになってしまったの。なにが悪かったの。どうして…どうして私がこんな目に。お父さん、お母さん、典子を助けて。典子はまだ死にたくない。一発の銃声が響いたのはその時だった。
その瞬間、両手で吊るされていた典子のブラウスの脇腹の処に穴が開き、新たな鮮血が溢れ出す。
「ヒャアアアーアッ…ああっ…ヒャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…痛いーっ…ぐあうっ…お願い痛い…助けてぇーっ…お願い助けてよう…。」
そして同時にかわいらしい唇から無惨に絶叫が迸り、空中に吊られている体が激しく引き攣りのた打ち回る。銃弾は小さく、そのため貫通するには至らなかった事がより苦痛を大きなものにするのだろう、そのため典子は空中で吊られたまま、のた打ち回って泣き叫んでいる。声を出すともっともっとついさっきまでクラスメートだった殺人者たちが集まってくる、そう分っていてもその凄まじい激痛に泣き叫ばずにいるなど不可能だった。しかも二発目の銃声が轟くと同時に、スカートの左の腿の付根辺りに穴が開いて鮮血が吹き出す。
「キイイイィーイッ…ヒイイイィッ…ウギャアアアーアッ…うああっ…ウギャアアアーアッ…痛いよーっ…助けて…キィエエエーエッ…お母さん助けて…痛いよーっ。」
銃弾はきっと左の足の付根を砕いたに違いない、左足そのものはだらりと垂れ下がってしまうが、吊るされている典子の体そのものは悲痛な絶叫哀願とともに、無惨に引き攣りのた打ち回る。その時だった。藪の中から何か格闘するような音がするとともに、男子の物らしい呻くような声がする。「やったわ、典子。コルト・ガバメントゲットよ。」やがて藪の中から刃ばかりか柄までも真っ赤に染めた鎌を片手に、もう一方の手に小型の自動拳銃を手にした相馬光子が現れる。「これはお前の分け前だよ。遠慮なく受け取りな。」そして吊られたまま泣き叫んでいる典子に楽しそうに言うと、腿の付け根が砕かれた左足の膝に一発銃弾を打ち込み、囮がさらに多数の獲物を呼び寄せるためにさらに無惨に泣き狂わせる。
「やめて…千種さんお願い来ないで…あぐあう…あうう…千種さん来ちゃだめなの…お願い…お願い来ないで…。」
無惨に切り裂かれて銃弾で血塗れになって吊るされている典子は、アイスピックを両手で構えて近寄ってくる千種貴子に懸命に訴えていた。光子とその美貌を競うほどの美人で陸上部のエースの貴子は、きっとまだ誰も殺していないのだろう、全身小刻みに震えながらも、一歩一歩踏み締めるように自分に近づいてくる。典子は貴子に殺されるのはいやだったし、それ以上に貴子がどこかに隠れて狙いをつけているはずの光子に殺されるのも見たくはなかった。しかし貴子はどうして典子がここでこんな姿になっているのか判断する力も失ったかのように、憑かれたような目をして典子に近づいていく。
そしてそのアイスピックが力一杯突き出され、それは無惨に典子の鳩尾に突き刺さる。
「ぐわうっ…ぎぐうあっ…ウギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…痛いよーっ…助けて千種さん…はがう…痛いよーっ。」
またも内臓をえぐられる激痛に典子は全身を仰け反らせて絶叫し、貴子は顔を強張らせたままアイスピックを引き抜こうとするその瞬間だった。銃声が響くと同時に美しかった貴子の顔の右半分が、無惨に泣き叫んでいる典子の目の前で弾け飛ぶ。
「ヒイイイィーイッ…ヒイイイィッ…アヒイイイィーイッ…。」
典子の口から苦痛とはまた違った悲鳴が迸る中、貴子はその美貌をグロテスクに砕かれてそのまま地面に崩れ落ちてしまう。典子はなおも無惨に泣き叫んでいるが、光子は用心深くその姿を現さない。
「おやおや、えらく元気がなくなってきたじゃない。どうしたの。」
藪の中から現れた光子は、全身を苛む激痛にぐったりと項垂れ喘いでいる典子の顎をつまんで顔を持ち上げながら面白そうに訊ねるが、もう彼女はそれに応じることもできない。ここにこうして吊るされてからどのくらいな時間がたったのだろう。三十分かもしれないし、三時間かもしれない。自分の足元には千種貴子が倒れていたし、小さな広場の片隅では新井田博が倒れている。言うまでもなく相馬光子が何事かと不用意に近づいてきたのを撃ち殺したものだが、光子はその死体を一応改めたものの、小さく舌打ちしてどこかに隠れてしまった。ともあれ光子はもう三人の級友を殺している。そして囮としての役に立たないとなれば、自分もやがて…。
「役立たずになったら殺すしかないけど、さあどうかしら。」
そう言いながら光子はまだしつこく持っていた鎌で、ブラウスの上から右の乳房を縦に切り裂いて、さらに左乳房までもやや斜めになってしまったがやはり縦に切り裂いてしまう。もちろん典子は堪ったものではない。
「ヒャアアアーアッ…ぎあうっ…ギヒャアアアーアッ…ギャアアアーアッ…痛いーっ…痛いーっ…助けて…ヒャヒギイイイィッ…ヒイイイィーイッ…お願い誰か助けて…。」
ぐったりとなっていた体を捩らせて、典子の恐ろしい絶叫が木立の間をこだまする。
「おやおや典子、けっこう頑張るじゃないか。これならまだまだ囮となって…。」
光子がうれしそうに言ったその時だった。突然飛来した矢が光子の左肩に突き刺さる。
「畜生。」
光子は口汚く罵ると鎌を腰に差して、とっさに吊るされている典子を楯にして木立の間を窺う。この場合、攻撃側は慎重を期して確実に狙える位置に移動するのが定石だろうが、射手はその場から立て続けに矢を放ち、それは当然光子が楯にしている典子の体に命中する事になる。矢と言ってもボウ・ガンタイプの物だろう、狙いは割と正確だが、しかし楯からわずかに覗く光子に当てる事ができるほど正確ではない。しかも足を狙わず上半身を狙うから矢は光子に聞こえるほどの鈍い音を立てて、まず典子のへそのあたりに突き刺さり、続いて下腹部に、左腿にと次々に突き刺さる。
「ギィエエエーエッ…ヒイイイィーイッ…ヒギイイイィッ…痛いーっ…いやだ…痛いよーっ…うがあっ…ウギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…うわああっ…ウギャアアアーアッ…。」
典子は自分の体に突き刺さる矢を大きく見開いた目で見詰めながら、やはり恐ろしい声で絶叫しながら全身をのた打ち回らせねばならない。
「ふんっ、楯ならもうちょっと静かにしててよね。それに血塗れで汚いったらありゃしないんだから。」
光子はしかしそんな典子を楯にしたまま手前勝手な文句を言っているが、目はしっかりと藪を見据えている。次の矢は典子と光子の体をかすめて背後に飛び去り、次の矢が右の腿の付け根を抉って、人間楯が無惨な声を張り上げた時、ようやく射点をつかんだ光子は藪に向かって立て続けに三回コルト・ガバメントの引き金を引き、銃声が轟くと同時に男子生徒の物らしいぐわっと言うような絶叫が聞えてくる。
「どうやら…やったかな。」
光子はなお慎重にその矢の射点に狙いを定めていたが、自身でも手応えを感じていたのだろう。銃をその射点に向けて慎重に構えたまま、戦果を確認するためにその場所に歩み寄っていく。或いはボウガンそのものに奇襲兵器としての魅力を感じたのかもしれない。しかし距離を半分余りに詰めた時、「畜生」という声とともに引き金を引き、銃声が起ると同時に腹に矢が尽きたってがっくりと体を折って蹲るように倒れてしまう。とその直後、藪をがさがさ言わせながら現れた熊のような男は図体の割りには気が弱く、皆から苛められている赤松義雄だった。赤松は『大丈夫』とでも言うように、地面に蹲ったように倒れている光子の傍らにしゃがみ込み様子を窺おうとするその瞬間、蹲っていた光子の右手が腰に差していた鎌を一閃させてその首に突き刺さっていた。赤松は信じられように目を見開いていたが、鎌が突き刺さったままの首から血飛沫を迸らさせながら、声もあげ得ず地面をのた打ち回り始める。
一方、至近距離から腹に矢を受けた相馬光子も相当な深手なのだろう。美しい顔を無惨に歪めて立ち上がると、拳銃を握り直して吊るされて無惨に泣き叫んでいる典子に歩み寄っていくが、その顔は元が美しいだけに凄絶、凄惨、なんとも言い様がない。「どうやら私だめみたい。でも一人では死なないんだ。一人では死なないんだから。」その唇からはそんな言葉が漏れている。もちろんその意図は明らかだ。光子は典子を道連れにしようとしている。「助けて…いやっ…いやだ…ぐあうっ…うああ…死にたくない…死ぬのはいやだ…はがああっ…お願い死にたくない…。」典子の顔が恐怖に引きつって必死の声で許しを乞う。
しかしよろめくような足どりで囮の処に戻った光子は目を輝かせながら手にしたコルト・ガバメントの銃口をそんな典子の額に押し当てる。発砲したばかりのそれは火傷をしそうなほどに熱く、典子の顔は恐怖に引きつる。光子はそんな典子の表情に美しい顔を醜く歪めて引き金にかかっている親指に力を込め、そして引く。しかし典子と光子の予想に反しカチッと言う音がするだけで何も起らない。弾がなかったんだ、光子の顔にしまったというような、典子の顔にはあっけにとられたような表情が浮かんだ次の瞬間、新たな銃声が広場に轟く。
呆然と目を見開いている典子の足元で相馬光子はのた打ち回って苦悶していた。
「ぐわうっ…ウギャアアアーアッ…うあうっ…苦しいよう…痛いよう…ヒャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…お願い助けて…痛いよう…。」
腹に矢を受けて、さらにほぼ同じところに銃弾を受けて体は鮮血にまみれている。とは言え全身に五本の矢とアイスピック一本、四発の銃弾を受けている上に光子に鎌で切り刻まれている典子に比べたらダメージは軽いはずだが、そんな事に構ってはいられない様子だ。一方、赤松は赤松で全身を断末魔にひくつかせている。そこに現れたのは桐山和雄と黒長博の二人で、典子はもちろん光子や赤松の顔まで恐怖に引き攣る。案の定桐山は腰から小型の自動拳銃を抜くと、その恐怖に強張る表情に笑みさえも浮かべてまず赤松の、続いて光子の額に次々に銃弾を打ち込んで息の根を止めてしまう。
桐山和雄は美少年だった。それこそ絵にかいたような美少年であり、その上運動神経も抜群なら頭脳もびっくりするくらいなほどに優秀で、どこからどう見ても文句の付けようもない生徒のはずだった。が彼は不良であるばかりか、学校はおろか付近一帯の不良を仕切っていると言われるリーダー的な存在だった。学校内ではやはりクラスメートのこの黒長博ともう一人沼井充の二人を従えていたが、肩で風を切って闊歩していたのならともかく、真面目に授業を受けたりしていたから益々気味悪がられていた。沼井が居ないのはもう殺されてしまったか、それともさっさと武器を奪うために桐山が殺してしまったか、桐山はそんな事さえやりかねない生徒なのだ。やっと悪魔から解放されたと思った典子は、また新たな悪魔の手で苛まれなければならないのだ。
「助けて…ぐあああ…うああっ…痛いよう…桐山君助けて…ヒイイイィーイッ…ヒイイイィッ…ギヒイイイィーイッ…お願いです…お願い助けて…。」
それでも典子は死に物狂いで哀願していた。許しを乞い助けを求めていた。しかしもちろんそれを聞き入れる桐山ではない。そうでなくても最期の一人になるまで殺し合う、そして最期の一人になればその一生涯は保証されるというこのゲームをもっとも素直に受け入れているのは、この桐山と彼がついさっき死骸にした相馬光子の二人なのだ。「相馬の奴、あの頭にしては中々面白いことを考えやがったな。」そんな典子の無残な姿を、そしてその周囲に散らばる他の三つのクラスメートの屍を眺めながら、桐山は残忍な笑みを浮かべて言う。
「それでは早速我々も利用させてもらおう。黒長、見張っていろ。」
桐山は従える黒長に命じると手にしている小型の自動拳銃を渡し、腰からも両刃のナイフを抜くといきなり、制服の、もう血に真っ赤に染まっている染まっているブラウスの胸元にこじ入れると、そのまま、既に光子の鎌にズタズタに切り裂かれているブラジャーごと真っ直ぐ縦に切り裂いてしまう。もちろんナイフは両刃だから彼女の肌も残酷に切り裂いて、さらに鎌で四つに切り裂かれているまだ膨らみきっていない初々しい、しかしその断面から黄色い脂肪の粒さえはみ出させている無惨な乳房もさらけ出される。
「キャアアアーアッ…あああっ…ヒャアアアーアッ…いやです…いやだぁーっ…あがあうッ…ヒイイイィーイッ…桐山君助けて…いやぁーっ。」
そして初めて目にした物の、まさかこれほどまで無惨な様相を呈していたとは思わなかったのか、典子もいよいよ無惨に泣き叫ぶ。
「相馬にはあれで十分だったのかもしれないけど、僕の囮にはこんなのではまだまだ不十分なんだ。つまりは一目見たら一体これは何事だろうかって、後先構わず走り寄るような姿にならならないといけないんだ。」
桐山はそう言いながら典子の背後に回ると、やはり光子の鎌に横一線に切り裂かれている彼女のかわいい尻にナイフを突き立て、今度は縦横無尽に切り刻み始める。
「キャアアアーアッ…キャアアアーアッ…ぐあうっ…ウギャアアアーアッ…痛いわ…痛いーっ…キヒィエエエーエッ…栗山君やめてよう…お願い許して…キイイイィーイッ…桐山君助けてぇーっ。」
もちろん肌をずたずたに切り刻まれる典子は狂ったように泣き叫び、いよいよ無惨にのた打ち回る。「おい、黒長。しっかり狙っていろ。囮をセットしている間にズドンでは洒落にならないからな。」その時、ふと顔をあげて桐山は銃を預けている黒長に気軽に声をかけるが、その顔に走る不思議な動揺を見逃さない。
やがて典子の左右の臀部は膾のように切り刻まれ、スカートも下着も前に突き刺さっている矢で辛うじて体にへばり付いているだけになってしまうが、桐山はそれを毟り取るように奪い去って、典子をぼろぼろのブラウスとソックスと靴を履いたままの足以外はほとんど全裸にされてしまう。下腹部のまだ生えそろっていない若草やサーモンピンクの花弁まで晒されていて、美人ではないかもしれないが優しくておちゃめで可愛らしい典子の裸体は、恐らく普段ならば彼等が震い付きたくなるほど魅力的だったかもしれない。しかしその乳房は切り裂かれ、腹には矢やアイスピックが突き立ち、さらに何発かの銃弾が貫いて鮮血にまみれている。その姿は何とも無惨で、また典子自身ももう自分が裸になったことを恥ずかしがる余裕もない。
「ぐああっ…グギイイイィーイッ…ヒイイイィッ…ひどいよう…痛いーっ…ヒィエエエーエッ…お母さん助けて…死にたくない…お母さん助けてぇーっ。」
ただ無惨に泣き叫びのた打ち回るばかりだ。
しかし桐山もただその裸体を楽しむためだけに典子を裸にした訳ではなかった。
「おい、黒長、こいつの足を前から広げてしっかり固定しておけ。そう、その通りだ。」
桐山は手近に転がっていた太さが三、四センチ、長さが1メートルほどの木の枝を拾い上げていう。そして黒長が拳銃を腰に差して前で典子の足首をしっかり握って両足を左右に広げるのを満足そうに眺めながら、その木の枝を典子の肛門に思い切り捩じ込む。節くれ立っている上、先端も爆ぜたようになっているだけで大して尖っていもいない木の枝だから、たちまち肛門が裂けろ続いて内臓が残酷に引き裂かれる。
「ぐがうっ…グギャアアアーアッ…ウギャアアァッ…そんな…こんなのやめて…あがああっ…アギャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…桐山君助けて…痛いよーっ。」
内臓をズタズタにされていく、そして体を串刺しにされていく激痛に、典子は無惨にのけ反って泣き叫ぶ。もちろん木の枝にも鮮血が幾筋も伝うが、桐山は容赦はしない。
「おい黒長。もっとしっかり押さえていろ。」
さらに何とか両足を閉じようと泣き叫ぶ典子に手を焼き、しかしそれでも懸命に足首を捕まえている黒長に声をかけながら、桐山はぐいぐい捩じ込むようにして枝で典子の体を貫いていく。全くぼやぼやとしていられない。ぼやぼやしていれば囮にする典子の回りの死体がまた二つ増えることになりかねない。もっとも自分の背後には木があり正面では黒長が体をこちらに向けているから、自分は奇襲を受ける心配のないのは計算に入れている。しかし典子にとっては地獄だった。
「助けて…お願い助けてぇーっ…グギャヒイイイィーイッ…ギヒイイイィーイッ…イヒギィッ…痛いよーっ…痛いよーっ…グギャアアアーアッ…死…死にたくないよう、ギヒィエエエーエッ…お母さん助けて…えげげぇっ…アヒイイイィーイッ…ギギヒイイイィッ…死にたくない…痛いーっ…死にたくないよーっ。」
内臓をズタズタにしながら木の枝が食い込む度、頭までも粉々になりそうな激痛が脳天まで貫くのだ。しかもそれは木の枝が一センチ食い込む度に凄絶な物となる。やがて典子のアイスピックの突き刺されている鳩尾のやや下あたりが不自然に膨らみ始めるが、桐山はいよいよ力を込めて木の枝を彼女の肛門へ通し込み続ける。
「ヒャギャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…痛いーっ…桐山君やめて…お願いやめてぇーっ…うあうっ…ウギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…桐山君助けて…いやっ…いやぁーっ。」
典子の絶叫がいよいよ高くなる中、その部分はいよいよ不自然に盛り上がっていき、やがて内側から弾けるように避けてそこからにょっきりと姿を現したのは、鮮血に染まって腸らしい青い臓器の断片のような物をまとわりつかせた木の枝だった。
「ようし、黒長、足を離していいぞ。」
肯いた黒長は両足をしっかりと握っていた手を離したその瞬間だった。桐山の手には腰から引き抜いたナイフが握られ、黒長が腰の拳銃に手をやるより早く、それは黒長の頸動脈を切り裂いていた。
黒長もまた信じられないように目を見開いて地面に崩れ落ちるように倒れ、桐山はその腰にさされたままの拳銃を引き抜いて自分の腰に差す。
「お前程度の考えていること程度はお見通しだぜ。なあ典子。」
桐山はついさっきまで手下に等しかったクラスメートの死体を靴で小突きながら、ついさっき自分が串刺しにしたクラスメートに声をかける。しかし典子はそのどちらも見てはいなかった。
「ギギャアアアーアッ…ヒイイイィッ…ギヒイイイィーイッ…痛いよーっ…死にたくない…ぐわうっ…ハギイイイィーイッ…お母さん死にたくない…お父さん助けて…グヒャアアアーアッ…ギヒャアアアーアッ…ぎああっ…。」
体を肛門から胸元まで、それも節くれ立った木の枝に串刺しにされた激痛にのどを震わせて泣き叫んでいた。
しかしそれでも桐山には大した感情の変化はない。まあ泣き叫べば泣き叫ぶだけ獲物が集まってくるだろう、そんな顔付きだ。
「仕方がないな。それでは死体を片付けないとな。相馬もアイデアは良いのに死体がこんなに転がっていれば誰だって警戒するのに。」
しかしやがて桐山はあたりに注意を払いながら、散らばっている死体をまるで荷物でも扱うように藪の中に引きずり込む。もちろん赤松のボウ・ガンを、まだ七本あまり残っている矢とともに自分の物にする事を忘れないが、その死体を足を持って引きずりながらふと気付いて呟く。
「しまった。黒長の奴、こいつをやらせてから殺すのだったな。」
清水比呂乃は目の前にぶら下がっている物を面白そうに眺めていた。それはほとんど裸にされた上に両手で吊るされ、滅茶苦茶に苛まれた上に胸元から木の枝のような物を突き出してぐったりと項垂れて、凄絶な苦痛に無惨に、そして不様に泣き叫んでいた。そして懸命に訴えていた。
「ヒガギイイイィーイッ…うあうっ…来ちゃだめ…清水さん来ちゃだめよう…ぐあうっ…ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…お願い来ないで…ああっ…いやだ…いやぁーっ。」
もちろんそれは中川典子の無惨な姿だったが、比呂乃はそれが自分の右手にあるM19・357マグナムの所為だと信じていた。自動拳銃のそれは少女の手にはあまりに大きく、重く、その威力は想像するだに恐ろしい。それはいつも大人しかった典子には怖いだろう、比呂乃はほくそえんでいた。
光子の一の子分的な存在であり、常に金魚の糞のようにその後に従っていたにしては度胸も十分にある比呂乃は自身に割り当てられたコルト・ハイウェイパトロールマンというリボルバーで旗上という男子生徒を倒してこの銃を奪っていたから、彼女は今銃を二丁も持っている。弾は無駄にはできないけど、こいつでこのマグナムの威力を確かめておくのも悪くない。
「来ちゃだめ…殺されるわ…ヒイイイィーイッ…清水さん殺される…。」
典子はまた訳の分らないことを言って訴えているけど容赦はしない。重たいけどこんなもの片手でだって扱えるんだ。比呂乃はしびれそうになる手でずっしり重いマグナムを支えて引き金を引く。
比呂乃が狙ったのは腹のはずだった。しかしやはり銃そのものの重さのために銃口が下を向いてしまったのだろう。威力のありすぎるほどの銃弾は既に二発の銃弾を受けている左足の膝に命中し、そこから下を一発で吹き飛ばしてしまう。
「グギャヒャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…があうっ…助けて…ガギィエエエーエッ…痛いよーっ…助けて…痛いよーっ。」
さらに片足吹き飛ばされてしまった典子は息を吹き返したように泣き叫ぶが、絶叫は一つだけではなかった。
「ギャアアアーアッ…ギャアアアーアッ…ギャアアアーアッ…手首が…私の手首が…痛いよーっ…ヒャアアアーアッ…痛いよーっ。」
撃った比呂乃もまた右手首を押さえてのた打ちまわっていた。余りに強力な銃の、余りに強力な反動は一発で彼女の右手首を砕いてしまったのだ。だがやがて別な銃声が響いてその悲鳴のうちの一つが途絶える。桐山の銃弾が泣き叫んでいる比呂乃の頭部を貫いたのだ。やがて注意深く姿を現した桐山はマグナムとコルト・ハイウェイパトロールの二丁の戦果ににんまりと笑う。
「ウオオオォーオッ。」
突然、背後から雄叫びを上げながら飛び出してきたのは倉元洋二だった。そして両手で吊るされて無残に泣き叫んでいる典子に手にした短刀で思い切りきりつける。差し込む。もしそれがまともな短刀なら、典子はこの時点で絶命していたかもしれない。しかしその担当はいたるところ赤錆だらけで、刺してもまともに肌を突き通すこともできないし、切っても骨までも達しない。しかしこのことが逆に典子には地獄だった。
「ギャアアアーアッ…やめてぇーっ…倉元君やめて…ヒャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…ひぎいいいぃっ…痛いーっ…お願いやめて…痛いーっ。」
まるで鋸で全身を切り裂かれるような激痛に典子は木の枝に串刺しにされた体をのた打ち回られて泣き叫ぶ。
しかし倉元は狂ったように典子の背中や、既に鎌やナイフに膾にされている臀部に無数に切りつけると、手で典子の体を正対させて胸や腹にさびた短刀で切りつけていく。幾ら錆びていても短刀だった。突き刺せば腹の皮膚を貫いて内臓まで達するし、切れば一センチ程度は軽く切り裂く。しかも錆びている事が激痛をいよいよ凄まじくする。
「ギィエエエーエッ…ウギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…痛いよーっ…お願い殺さないで…うぎひいいいぃっ…痛いーっ…痛いーっ。」
典子は狂ったように泣き叫ぶが、倉元は或いはこの極限状態に耐え切れず狂っていたのかもしれない。目を血走らせ、何か訳の分からないことを呟きながら錆びた短刀で典子をさらにずたずたにしていく。
「ヒギャアアアーアッ…ぐあうっ…グギャアアアーアッ…痛いよーっ…倉元君痛い…ヒィエエエーエッ…ぐがあっ…グヒィエエエーエッ…お願い助けて、いやぁーっ…ヒャギャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…ひひいいいぃっ…殺して…お願い殺して…痛いよーっ…ウギャアアアーアッ…死んじゃうよう…。」
ついに典子の口からその言葉が迸る。その言葉が自分を殺してくれと言っているのか、それともどこかに隠れているはずの桐山にこの狂ったクラスメートを殺してくれと言っているのか、もう典子自身にも分からない。しかし典子自身の体が邪魔になるのか、桐山は中々発砲しない。結局、倉元が血染めの短刀を手に絶命した時、吊るされている典子の体は全身無数の切り傷に覆いつくされ、ぐったりと項垂れて喘ぐだけになっていた。
突然、びっくりするほど大きな銃声が轟く。そう、隠れていた桐山さえびっくりほど大きな銃声だった。
「ヒャギャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…アヒャアアアーアッ…助けて…痛いーっ…お願い助けて…ギィエエエーエッ…ヒイイイィーイッ…痛いーっ…ヒイイイィーイッ…。」
そして囮とした吊るされていた典子の、さすがに苛み尽くされてぐったりとなっていた体がまるで巨大な手で打ちのめされたように大きくのた打ち、引き攣り凄絶な絶叫が木立の間をこだまする。実際、典子は全身、そう顔といわず、腹といわず、胸といわず、手足といわず無数の灼熱した小さな弾丸を受けた細かな穴を穿たれてその全てから鮮血を吹き出し、血みどろになってのた打ち回っていた。
ショット・ガンだ。こいつは手ごわいぞ、桐山は瞬時に藪の中で体を低くして銃を構えるがなぜかそれ以上何もしない。もしかしたら探りだったか、桐山がそう思ってふと気を緩めたその瞬間、背後から伸びてきた手に握られていた軍用ナイフが、その喉を書き切ろうとする。桐原も運動神経にも体力にも自身がある。すんでのところでその手首をつかんでそのナイフを奪い取ろうとするが、その相手も相当な使い手と見えて容易くそれを躱す。なぜ銃を使わない?桐山は一瞬そう思うが、もしさっきのショット・ガンの奴が近くにいればたちまち二人纏めて血祭りだ。こうなれば体で戦うしかない。
「七原君…やっと…やっと…。」
桐山が隠れていた藪から血に染まっているナイフを手に現れた生徒を見て、典子は思わず声を上げる。一目ぼれしてしまったけど言葉にできなかった七原君、プレゼントしようとしてクッキーを焼いた七原君。その七原君にやっと会えたのだ。典子の声は苦痛に喘ぐ中にも悦びに溢れている。しかしその男子生徒は呆然として言葉もない。もちろん典子というのは分ったろう、散弾を浴びて十あまりの穴が開いてはいてもその容貌は相変わらずやさしげで可愛らしかった。
しかしその体は無惨に苛まれ尽くしていた。銃弾が、散弾が、ナイフが、鎌が全身をずたずたに苛んでいた上に、その体を木の枝が乱暴に貫いていた。こんな無惨なクラスメートに七原でなくてもなんて声をかければ良いのだろう。しかもその体には断末魔の麻痺さえ走っている。
「七原君…私…私…。」
典子はしかしそれでも最期の力を振り絞って、自分の思いを伝えようとする。しかしその時、今二人のいる地域が危険地域となる旨が通報され、七原はやや躊躇いはあるものの典子の言葉を耳にすることなく安全地帯へと走り去っていく。
『いかないで…七原君お願い…せめて…せめて…』
そんな七原の姿を見詰めながら既にものを言う気力さえ失っている典子の首に巻かれているガダルカナル22号がやがて…。
最期にお詫びしなければならないのだが、私はこの小説を読んだこともないし、映画だって見てはいない。そもそも私はベストセラーには全く興味がないのだし、私程度の筆力で原作の持っている雰囲気など出せる訳がないから、読んだところで作品の出来にそう大した違いがないことは私が保証する。とは言え余りに滅茶苦茶を書くのも興醒めだから一応の人間関係やら、ゲームのルールやら、キャラクターやら、所持している武器やらに付いては最低限の情報は仕入れた。
しかしこれにしたってそう重視したわけではなく、ちょい役クラスの性格設定とか誰が誰をどう殺したかなどはもういい加減を突き抜けている。桐山だの相馬だのは中々魅力的なキャラらしいが、それも無視してただの悪役とした。こんな作戦が不可能なシステムがあるのかもしれないが、それも正直知ったこっちゃない。詰まるところこの小説のシチュエーションは物になると言う直感だけで作った代物だから、細かなことを指摘されたら作者としては非常に困る。例によってどうか温かい目で見ていただきたい。
- 2020/02/27(木) 11:47:00|
- 残酷
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硫酸入りフラスコによる性器破壊
一月二十日 晴
今日は、領主様に命じられて、拷問をしました。まぁ、それ自体は、いつものことといってしまえばそれまでなのですが、今日は私がどんな拷問をするかを考え、主導するという形だったので、正直いつもよりも憂鬱な気分にさせられました。単なる言い訳に過ぎない、とは自分でも思いますが、どんな拷問をするのか自分で決めるのと、ただ指示をされてそれを実行するのではずいぶんと意味合いが変わってくる気がします。
まぁ、拷問をされる人から見れば、私がどう思っているか、などというのはそれこそどうでもいいことでしょう。私が考えた拷問によって酷い目に遭わされた、ということだけが動かしようのない事実であり、私が嬉々としてやったにせよ、嫌々やったにせよ、彼女が受けた苦痛は変わらないのですから。
それに、私が拷問の内容を考える、ということは、どれだけの苦痛を相手に与えるかを私が決める、ということでもあります。多分、私が苦痛の少ない種類の拷問をやったとしても、領主様は私のことを咎めはしなかった、と思います。にもかかわらず、領主様が楽しむ、ということを第一の目的として酷い苦痛を与えたのですから、彼女に恨まれても何の文句も言えません。それに、彼女が途中で気絶し、領主様がそこで止めたことで、彼女は死ななかったわけですけれど、私は最初から彼女を殺すつもりで拷問を考えていたのですから、尚更です。
どうせ、一度奴隷としてこの屋敷に買われて来てしまった以上、待っているのは残酷な死だけ。ならばいっそ、今日一日だけで苦痛を終わらせたほうがいい。そう思って計画を立てていたのですけれど、よく考えてみればこれも傲慢な考え方かもしれませんね。生き延びてさえいれば、希望はある、というのも確かに一つの真理ではあるのですから。
それに……ただ私が人を殺したいから、それに適当な理由をつけているだけだろう、と誰かにそう言われれば、私は絶対に違う、とは言えない訳ですし。私は別に、拷問をしたり人を殺したりすることが楽しいことだとは思いませんけれど、本当は楽しんでいるのにそれに気付いていないだけなのかもしれませんから。
薄暗い地下の拷問部屋。多くの人間--主として若い娘たち--が惨殺されてきたその部屋に、また新たな犠牲者が連れてこられた。僅かな金と引き換えに、奴隷として親に売られた挙句、この屋敷の主に買われてしまった哀れな娘だ。まだ、年齢は二十歳には達してはいない。これから自分がどんな目に遭うのか、説明はされていないがそれでも想像はつくのだろう。酷く怯えた表情を浮かべて目の前の意思に腰掛けた男を凝視している。
「この娘、ですか?」
冷たい、何の感情も感じさせない声で、男の傍らに控えたメイド姿の少女がそう呟く。うむ、と、口元に楽しげな笑みを浮かべて男--この館の主であり、周囲を治める領主でもある男が頷いた。
「最近、普通の拷問にも飽きたからな。目新しい拷問の実験台にするには、まぁ、この辺りが手ごろであろう」
「ご、拷問!?」
無造作な領主の言葉に、娘が悲鳴にも似た叫びを上げる。まぁ、拷問部屋以外の何者でもないこの部屋に、拘束された状態で連れて来られたのだから、何を今更、という気がしないでもないが、やはりそれでも自分がそんな目に遭うとはっきり言われてしまえば平静ではいられないのだろう。
「イッ、イヤッ、やめてっ、私、何にも悪いことなんてしてませんっ。そんな、拷問だなんて……!」
「別に、お前が罪を犯したかどうかなど問題ではない。先日、ミレニアに出した宿題の答え合わせをするだけの話だからな」
薄く笑いを浮かべながら領主がそう言い、くくっと楽しげに喉を鳴らした。視線をミレニアのほうへと向け、無言で始めるよう促す。無表情に頷くと、ミレニアはゆっくりと怯える娘のほうへと足を進めた。
「イヤッ、イヤッ、来ないでっ、来ないでぇっ!」
「押さえつけておいてください。足は、開かせて」
泣き叫ぶ娘の姿にも表情一つ変えることなく、ミレニアがそう言う。今まで娘の肩を後ろから押さえつけていたバルボアが、娘を床の上に押し倒した。ばたばたと足をばたつかせ、何とか逃れようと娘がもがくが、後ろ手に拘束された状態で、自分より遥かに体格も力も上回る相手に押さえ込まれては逃れられるはずがない。上体を押さえ込まれた挙句、ばたつかせていた片足もバルボアの足によって封じられてしまう。とはいえ、流石に全力でもがいているだけあって、バルボアの方ももう一本の足を押さえ込むのは難しそうだ。縛り上げてしまうなり、拘束台に拘束してしまうなりすれば楽なのだが、出来る限り身体を自由に動かせる状態で、というミレニアの注文がある。
「それで、結構です。そのまま、押さえておいてください」
棚から取り出した油を、中に何か液体を満たした拳大のガラスの丸底フラスコに塗りつけながら、ミレニアが無造作にそう言う。いったんフラスコを床に置き、ミレニアは懸命にばたつかせている娘の足を強引に掴み、床の上に押し付けた。娘の方も必死に抵抗するから何度か身体を蹴られたが、ミレニアは表情一つ変えず、多少てこずりながらも身体を被せるようにして娘の足の動きを封じる。
「ふむ、大丈夫か? ミレニア」
「はい」
「そうか、ならばよいが……こんなことならば、クリスの奴も呼んでおくべきだったな」
やや心配そうな表情を浮かべてそう言う領主へと、ゆっくりとミレニアが首を振って見せる。
「これは、ただの遊びです。本職の彼女を、わざわざ呼ぶ必要は、ありません」
「いや、まぁ、それはそうかもしれんが……」
素っ気無いミレニアの言葉に、やや気おされたように領主が口篭る。そんな領主の反応を無視して、ミレニアは大きく割り開かれた娘のおまんこへと、床から取り上げた丸底フラスコを押し付けた。ぬるっとした冷たい感触に、びくっと娘が身体を震わせる。
「やぁっ、やだっ、何を、何をするのっ!? やめてっ、やめてぇっ!」
悲痛な娘の叫びにも、ミレニアは表情一つ変えない。指で広げた娘の秘所へと、フラスコをねじ入れていく。
「あがっ、がっ、があああああぁっ! 裂けるっ、裂けちゃううぅっ! そんな、の、はいら、ないっ、あがああアアアアアァァッ!」
いくら、潤滑油を塗ってあるとはいえ、拳大のフラスコが簡単におまんこに入るはずもなく、大きく目を見開いて娘が絶叫する。押さえ込まれて自由にならない身体をそれでも懸命にもがかせ、何とかこの苦痛から逃れようと悲痛な努力を見せる娘の秘所へと、無言・無表情のままでミレニアがフラスコをねじ入れていく。
「裂けるっ、ほんとに、裂けるっ、ギャアアアアアアアアアアアァァッ!!」
ずぶっと、フラスコのもっとも直径の大きな部分が娘のおまんこの中へと入り込み、鮮血をあふれさせる。絶叫を上げてびくびくと身体を痙攣させる娘のおまんこの中へと更にフラスコを捩じ込み、完全に埋没させるとミレニアはゆっくりと立ち上がった。バルボアにも立ち上がるように告げ、無表情にミレニアは娘のことを見下ろした。
「う、あ、あ……い、た、い、よぉ……」
弱々しく呻き、床の上に転がっている娘。力なく開いたまま投げ出された足の間から、鮮血を流したその姿は無残だが、この拷問部屋においてはもっと無残な光景がいくらでも展開されている。領主も、やや不審げな表情を浮かべて床の上に横たわる娘とミレニアのことを交互に見比べていた。
「これで終わり、ということはあるまい?」
「はい。縄を、解いてください」
ミレニアの指示に、一瞬バルボアが怪訝そうな表情を浮かべる。が、この場で命令する権利を持つのが誰なのかよく知っている彼は、何も言わずにその指示に従った。領主のほうはそれほど割り切れていないのか、どこか不安げにそわそわした様子を見せている。元々、ありきたりの拷問にやや飽きた自分が言い出したことだが、今回の拷問は全てミレニアが段取りを決めており、何が行われるのか彼にもわからない。期待半分、不安半分に見守る領主の前で縄から解かれ、物理的には身を縛るもののなくなった娘が呻いた。おまんこを引き裂かれた激痛とショックに、すぐに動くことは出来ないらしい。
「では、始めます」
無造作にそう宣言すると、ミレニアは表情一つ変えることなく足を上げ、ぽっこりと膨らんだ娘の下腹部へと振り下ろした。ぐしゃっと娘の下腹部が踏みつけられてひしゃげ、おまんこの中へと埋め込まれたガラスのフラスコが砕ける。
「ウッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァッ!!」
瞬間、喉も裂けんばかりの絶叫を上げ、娘が弓なりに背をのけぞらせる。割れたガラスがおまんこの粘膜に突き刺さり、切り裂く。しかも、娘の苦痛はそれだけでは終わらなかった。
「アギッ、ギャッ、ギャアアアアアアアアァァッ! 熱いっ、熱いいいぃっ!? ヒギャアアアアアアアアアアアァァッ!!」
じゅうじゅうと、娘の股間から白煙が上がる。床の上を転がりまわり、娘が絶叫を上げる。びっくりしたように目を丸くする領主の下に歩み寄ったミレニアが、絶叫を上げて床の上でのたうちまわる娘のことを無表情に見つめた。
「何をしたのだ? ミレニア」
「フラスコの中に、硫酸を入れておきました。ただ、それだけです」
無造作に答えるミレニア。一方、娘の方は地獄の苦しみに床の上を転げ回り、絶叫を上げ続けている。敏感なおまんこの粘膜を硫酸で焼かれているのだから、その痛みは尋常ではない。しかも、割れたフラスコによって引き裂かれた傷から出た血が、硫酸と反応して高熱を発する。苦痛から逃れようとおまんこに手をやるが、突き出たガラスとあふれ出す硫酸に指先を焼かれ、切られ、かえって苦痛を増す結果になる。
「ウギャっ、ウギャガアッ、ガアアアアアアァァッ! ヒギャッ、ギャッ、ギャアアアアアアアアアァッ! 死ぬっ、死んじゃううぅっ! ギャアアアアアアアアアアアアアァァッ!!」
「身体を拘束しないほうが、領主様が楽しむには、よいかと思いましたが」
少しでも痛みを紛らわそうとしているのか、床の上を転げ回り、バンバンと床を叩いて絶叫する娘の姿を、無表情に見やりつつミレニアがそう言う。うむ、と、こちらは身を乗り出してその光景を凝視しつつ、領主が何度も頷いた。拷問する際、普通は犠牲者が逃れられないように身体を拘束する。もちろん、それでも拷問される側は何とか逃れようと懸命にもがくものだが、身体を拘束されている以上その動きは限定的なものだ。今、目の前で繰り広げられているように、床の上を転げ回り、絶叫し、のたうちまわる様は到底見られない。
「アギャアアアアアアアアアアアアアァァッ、ギャッ、ギャアアアアアアアアアアアアアァァッ!! 熱いっ、熱いいぃっ、あそこがっ、焼けるうぅぅっ! ギエエエエエエエエエエエエエエェェッ!!」
身体を動かすことで少しでも痛みを紛らわせようとしているのか、それともそんな思惑などなしにただただ激痛のあまり身体が動いてしまうのかは不明だが、ともかく喉も裂けよとばかりに絶叫を上げながら娘が床の上でのたうちまわる。おまんこから漏れ出した硫酸が太腿の辺りを焼き、赤黒く爛れさせていた。割れたガラスの破片がおまんこの敏感な粘膜を容赦なく切り裂き、のたうちまわる動きが更にその傷を大きく広げる。刺さったガラス片を引き抜こうと娘が何度もおまんこに手を伸ばすが、その中を満たす硫酸に指先を焼かれ、また割れたガラスの破片も容赦なく指先を切り裂く。その痛みに反射的に手を引いてしまうから、娘が望むようにおまんこからガラス片を取り除くことはなかなか出来ない。
「ぐがっ、ががががっ、グギャあああああああぁっ、あが……あああ……ああぁ……」
やがて、激しかった娘の動きが弱まり、ついに掠れた声を漏らして娘が動きを止める。あまりの激痛に、失神したらしい。ひくひくと全身を痙攣させ、秘所からうっすらと白煙を上げながら鮮血を流す娘の姿に、軽くミレニアが首をかしげた。
「気絶、したようですね。もう少し、持つかと思いましたが」
「ふむ、だが、なかなか良い見世物だったぞ、ミレニア。今日は、この辺で終わりとしよう」
無表情に呟くミレニアとは対照的に、満足げな笑みを浮かべて領主がそう言い、椅子から立ち上がる。すっと娘のほうに向けていた視線を動かし、領主のほうを見るとミレニアが淡々とした口調で問いかけた。
「彼女は、どうなさいます?」
「うん? いつものように、一応の手当てをしたうえで牢に放り込んで置けばよかろう。それとも、何か問題でもあるのか?」
「いえ。領主様がそう望まれるのでしたら、そのように」
怪訝そうな表情を浮かべた領主へと、何の感情も感じさせない無表情でミレニアは一礼した……。
硫酸入りフラスコによる性器破壊
石抱き責め
- 2020/02/26(水) 14:21:00|
- 性器破壊
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尿道プレイでちんぽ破壊
私は会社勤務の30歳台、妻の優香は公務員で3つ年下です。私たち、と言うよりも私には幼い頃から変わった性癖がありまして、他人様に公開するのも恥ずかしいのですが、今日は勇気を出して投稿させていただきます。
小学校時代、周りの仲間が性に対して興味を示し始めた頃を同じくして、私も自分のちんぽを弄ぶことを覚えました。性交の知識はあったものの、そんなことができるとは思いませんでした。ただ、ちんぽをいじっているうちに何となく気持ちがよくなる感じが堪まらなかったのだと思います。
中学校に進んでからは、ちんぽの中にいろいろな物を入れて、その異物が奥深く進入してくるときの言いようのないドキドキ感の虜になりました。もちろん、射精に至るような快感は伴わないのですが、松葉の尖端やボールペンが「今から、ちんぽの狭窄部に入っていくのだ」と思うと、心臓がドキドキしてそれらを持つ3本の指が震えてきます。今思うと、その頃から潜在的に、自虐めいた破壊願望があったのだと思います。
高校時代には、ちんぽの中に入れるものが体温計、鉛筆からチューブなどだんだん変化していきました。そして、いろいろな長さ、太さの物を挿入しているうちに、それらの異物が狭い尿道を過ぎて前立腺を踏破するとき、凄い抵抗感とともに痺れるような快感をもたらしてくれることに気付きました。
「何とかして、もっと太い物を入れられたら・・・」
「ちんぽだけではなくて、前立腺からもっと先まで入るとどうなるんだろうか・・・」
そんな思いが日に日に強くなっていきました。
もちろん、人並みに女性に対する関心もあり、結婚前でしたがこの頃にはセックスによる快感も経験済みでした。でも、私の場合はそれでもちんぽを壊してくれるような破壊願望が強かったのです。あるとき、戸棚にしまってあった細い赤唐辛子に目を付け、鞘を破って小さい粒を取り出し、それを亀頭の根元に埋めこみ、しばらく包皮で覆っておきました。このときは大変でした。ちんぽの亀頭部分だけがカッと熱くなり、ヒリヒリする痛みをもうどうにもできず、洗面所へ行って水道で洗い流しました。いくら水を注いでも熱さと痛みが止まりません。しばらくじっと我慢して水溜りで冷やし、ようやく苦痛から開放されましたが、この後ジ~ンッとちんぽにほろほろ感が漂ってきたことは忘れられません。
私は、20代後半に妻の優香と結ばれました。その頃は、流石にこの性癖をストップして、妻とのセックスに励みました。自分が開発していく妻の性感の高まりに興味が沸いてきて夢中になっていました。やっぱり、性の喜びを二人で共有できるってことは幸せなことなんだなあと思いました。妻には何の不足もなく、一般的に見て普通の夫婦だと思いますが、仕事の傍ら家事をこなしてくれる妻に感謝しています。
それから10数年・・・仕事の忙しさもあって、定期的に行われていた夜の営みもだんだん回数が減っていきました。妻の方もそのことに気づいているのかどうかわかりませんが、特に文句を言うわけではなく普通にその日をおくる毎日が続いていました。
この倦怠感が漂い始めた頃に、再び私のちんぽ破壊願望が沸きあがってきました。この性癖は妻に告げることなく、じっと私の胸にしまっておきましたが、何となく昔経験した異物が前立腺を通り過ぎたときの感覚を思い起しました。
「何とかして、より強い刺激と快感を・・・」
と、私はあるひとつの方法を思いつきました。
私の思いを叶えてくれる方法は、某Webサイトの「ミートトミー」にありました。ちんぽの亀頭部分の割れ目を切開してしまうこと自体はあまり歓迎しませんが、狭い尿道に1cm以上の異物を通すにはこの方法しかないと思ったのです。これまで、いろいろな物を挿入しましたが、大概決まった種類の物に限られてしまい、余り太い物は亀頭に入らないのです。ここでは余り詳しく綴られませんが、インターネットで検索しながら具体的な手順を調べました。情報によると、切開部分を鉗子ではさみ、血が出ないように薄っぺらくしてからナイフやハサミで切開すると書かれていました。でも、鉗子で亀頭の一部を拘束状態にしておくと、亀頭部分は柔らかいので薄っぺらくなる部分が思う以上に広がってしまいます。それで、私の場合は、尿道口から切り進めたい部分まで糸で縛り、亀頭の一部が白色化するのを待ちました。1週間ほどそのままにしておき、小さな痛みも消えた頃抜糸しました。尿道口の白くなった部分の下にハサミを入れ、5mmずつ2回ハサミを入れました。「シャキッ!シャキッ!」亀頭部分を切るときの音って、想像もしていなかった音ですね。思わず、興奮してしまいました。長い間縛ってあったので、何の痛みもなく尿道口が切開されました。自分なりのミートトミーの完成です。これで、直径1cm以上の異物を尿道に導くに十分です。
下準備が整いました。いよいよ思いついた方法の実行です。先ず、用意する物は、市販のプラスチックかビニール製ボールペン、着火ライター、ハサミ、そして膀胱まで届く長さの針金です。最初に、ポールペンの金属製ペン先、中に入っているインクチューブを取り除き、透明な筒状のプラスチックパイプだけに分解します。その先端を着火ライターで焼くと、プラスチックが溶け出しパイプの一部が柔らかくなってきます。素早くその先端に針金の先を押し当てます。針金の先端は、パイプから外れないようにレ点のように鍵状にしておきます。針金が付いた部分から数センチのところまで筒状パイプをハサミで切り落とし、柔らかくなっているプラスチック塊を突起が出ないように丸く手で整えます。すると、太さ1cmほどの、先は卵型に丸く、針金の根元は紙縒り状になったプラスチック塊の挿入ツールが完成します。ちょうど、男性の精子のような形です。
いよいよ実験のときがきました。事前に、針金とプラスチック塊を熱湯で消毒し、殺菌作用があるクリームをツールに塗布したのは言うまでもありません。徐にちんぽを取り出し、尿道口に挿入ツールを宛がうと、胸がドキドキして何とも言えないふるえ感が体全体を走ります。針金の尾を引いたプラスチック塊が切開された尿道口を滑り込みました。いくら亀頭部を切開したとはいえ尿道の中は狭く、わずかな痛みを伴いつつ異物が奥深く進んでいく侵入感があります。プラスチック塊の先が前立腺まで届いたようです。これから先は、いくら手に力を込めても先に進んでいきません。前立腺の強靭な膜が異物の侵入を阻んでいるに違いありません。それで、私は右手で針金の先を持ちながら、左手を睾丸と肛門の間辺りまで持っていき異物の存在を確認しました。中指は、確かに針金が尿道を通っている感覚と異物がそこまで届いている感覚を探り当てました。
中指が触れるプラスチック塊を指でズット下の方へ押し下げ、右手で持つ針金に力を加えると、少しずつプラスチック塊が前立腺を通過しようとします。途端に、今まで味わったことのない快感が押し寄せてきました。それは、快い疼きを伴った甘い痺れ感でした。
「ああっぁぁっ!!入ったあぁっ!!」
とプラスチック塊が狭いところを通過した達成感と快感が一緒になって、ちょうどオッシッコを切る括約筋の辺りから沸き上がってきます。
プラスチック塊が前立腺を過ぎて膀胱口までたどり着くまでの数センチは、もう快感の極みでした。今まで受け入れたことのない太さの異物が、狭道をこじ開けるようにだんだん進んでいくのです。そして、その疼痛と快感は、異物が先を進めば進むほど大きく振幅され、肛門より内部の奥底が甘い痛みを生み出すのです。とうとう、プラスチック塊は、膀胱口の寸前まで進んできました。針金をもつ手の感覚で、あと少し力を加えたならば完全にプラスチック塊が膀胱にまで陥没してしまいそうなことがわかります。徐々に快感度を増す余りの気持ちよさが怖くなり、
「針金を中に進めようか。それとも引き返そうか」
迷います。でも、ここまで来たらもう後には引き返せません。
「ああぁぁっ!ううう~っ!もうどうなってもいいや!!」
って感じです。プラスチック塊が送ってくれる最上の快感以上の物を期待して、右手の針金をぐっと下に押し下げました。
「にょるっ!!」
っていう感覚と衝撃が体を突き抜け、寸前、強烈な絶頂感が電気のように下腹部を走りました。この極上の快感は、異物が膀胱口を通り過ぎようとするまさにその瞬間だけでしたが、私にとっては射精による快感をはるかに超える凄まじいものでした。しばらくの間、異物を膀胱内で動かしてみましたが、その中では何の快感も得られませんでした。
更に凄かったのは、膀胱に挿入されているプラスチック塊が再び出口を通り抜けようとするときでした。膀胱の肉弁は、上下どちらの方に開いているのかわかりませんが、とにかく異物の侵入も退出も阻止しようとする機能が働くのかもしれません。針金を手元に引きますが、出口に突っかかりなかなか抜けないようです。針金をぐっと引くと、異物が膀胱弁を押し分けようと、挿入時以上の疼きと絶頂間をもたらしてきます。
もう、この快感を続けたいと思う一心です。そして、プラスチック塊が何とか膀胱弁を通り抜けたその時です。セックス時のそれに数倍するこの世のものとは思えない射精感が襲ってきました。括約筋がヒクヒクと収縮し、精液を吹き上げます。でも、膀胱を抜け出た異物が途中にあるので、大量の精液は先まで噴出できないのです。射精液が異物に突っかかり、膀胱の方へ逆流していく感覚で、これがまた先ほどまでの快感と相まって、もの凄い破壊的快感をもたらします。
このセックス時以上の快感は病み付きになります。それからも、この膀胱弁をこじ開ける快感を求めて何度も異物挿入行為を行いましたが、あるときその姿をとうとう妻に見られてしまいました。
「あなたあっ、何してるの? アッ、大切な物いじってる~う」
私は狼狽しましたが、軽蔑されるのを覚悟で、正直に自分の幼い頃からの性癖や今していることにたどり着くまでの経緯を語りました。
「ふ~ん?そんなことしてきたんだあ。あなたのここには、悪い虫が住んでいるのね」
と、明るくからっと答えてくれます。
「優香にこんなことを言って恥ずかしいけど、オレのこと、嫌にならない?」
「そんなこと、気にしてるんだあ。誰にでも秘密はあるものよ。私だってあるかもしれないよ。でも、あってもあなたのようには言えないわ」
醜態を優しく包み、明るさで紛らしてくれる妻をこんなに愛しくおもったことはありません。
「うーん、で、それ入れるとどんな感じになるの?」
このときのことが契機になり、一通りバイブやローターの門を通過して、今では二人でこのプレーを楽しんでいます。女性の尿道口は男性みたいに靭帯がないので、直系1cm程度の物でも慣れてさえいけば、だんだん挿入が容易になることがわかりました。私が作った挿入ツールを妻の理解を得て始めて試したときのことです。
「痛くならないように、そっとやってね。」
「駄目だよ。これは、自分の手で徐々にやるものなんだ。さあ、コレを小さい方の穴にいれて・・・。」
「無理だってば!入らないみたい。」
それで私は、電マを針金の先のプラスチック塊に押し付け、振動と力の両方を加えました。
「ひゃあぁぁっ!凄い~っ!アッ、入っていくみたい・・・でも、何だか変な感じ・・・」
「どう?どんな感じ?」
「あ~っ!だんだん入ってくると気持ちいいわあ!!アッ、ちょっと待ってえっ、もうちょっとで何か変なことが起こりそう・・・」
「そこが膀胱口なんだよ。そこを滑り込むとき一番イイはずなんだ・・・」
「アッ、だめっ、変なところに入りそう・・・でも、よくなってきたわあ。あっ、あああぁぁっ!入っちゃう~うっ・・・」
その瞬間、妻の膝が固く閉じられるのがわかりました。
「コレを少しずつ引き抜くとき、膀胱弁をコツコツと突っつく感じが最高なんだよ」
「こ~う?」
妻が手元の針金を少しずつ引き寄せます。
「アッ!!あたる~うっ!!何だかいい感じい~・・・」
「そうそう・・・もっと強く引っ張ってごらん!!」
「こうなのお~っ?アッいい・・・っ!!抜けないのに引きずられる~うっ・・・」
妻が私と同じであろう快感を共有してくれたことに限りない喜びを覚えた初体験でした。今では、二人で更にもっと強烈な快感を探り当てるようになりました。それは、この針金つきの太さが異なる異物を2つ挿入して、膀胱内で合体させ絶対抜けないようにして手元に引っ張るプレーです。針金つきのプラスチック塊の太さをそれぞれ0.5~0.8cmにして、2つのプラスチック塊を段階的に添えて膀胱まで導いていくのです。そして、膀胱に入ってから、中で2つの塊が合わさるように針金の長さを揃えます。こうすれば、異物が膀胱から抜け出るのは不可能になります。
手にもつ2本の針金をそろそろと引っ張り上げるとき、プラスチック塊が膀胱の扉をこじ開けようとする快感は、それはそれは堪りません。快感が高じれば高じるほど針金に加える力を強めます。そうすると、それがまた大きく膀胱口に響き、凄まじい破壊感と絶頂感を連れてくるのです。
今では、セックスの合間に時々二人でこのプレーを楽しんでいます。だんだん、呼吸が合ってきて、自分の手でなく相手の手で、ゆっくり少しずつ針金を引き合うときが最高です。
「アッ!いいわあぁぁっ!そこ、そこっ!もっと~うっ?」
「アッ!オレの方、そこでストップ!!ちょっとまって!!」
「私の方、もっと引っ張ってみて!!まだまだよくなりそう~!あっ、ああああぁぁっ」
て感じです。所謂「尿道プレー」と呼ばれるものですが、妻と共にこの域までたどり着けたことに大きな喜びを感じています。これからはだんだんこのプレーの回数も減っていくことでしょうが、それはそれでまた新たな快感を二人で追求しようと思っています。お読みの皆様、決して真似はなさらないでくださいね。
- 2020/02/26(水) 13:51:00|
- 性器破壊
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彼女には妊娠を、彼氏には去勢を。
謎の男 おお金持ちで金の力と、巨根を持ってカップルを潰す
ヒロ君 M男
朱莉 清楚に見えるが実は変態フェチ
「えへへ、ヒロくんの前だと…さすがにちょっと恥ずかしいかも♪」
朱莉は頬を染めながらも男のちんぽを咥え込んだ。
自分の恋人が他の男にフェラチオをしている。その現場を目の前で見ているヒロはたまったものではない。
じゅぽじゅぽと音を立ててしゃぶりつくあまりの生々しさにヒロは目を背けそうになった。
でも、背けることはできない。この若いカップルは、男に『買い取られた』からだ。
「彼女さんフェラ上手だね。いつでも売春婦になれるよ」
「じゅぽ、じゅぽ、んふふ、そうれすか??」
「ホラ、彼氏くんもこのフェラテクを見て勉強しなよ。次は君にしゃぶってもらうんだからね?」
「……はい」
二人は普通のカップルだった。ところが、男によりまとめてナンパされ、こうしてラブホテルで男のいいなりになっている。
報酬は50万。多額の現金を約束された二人は頷かざるを得なかった。
「……別にAV撮影とかじゃないですよね?」
「違う。俺の趣味みたいなもんだ」
「……でも僕、男だし」
「いつでもやめていいぞ。50万がチャラになるだけだ」
チュポンと音を立ててちんぽを口から引っこ抜いた朱莉は、煮え切らないヒロにちょっと怒った口調で言い放った。
「ちょっとヒロくん。あたしもう咥えちゃったんだよ?ここで辞めたら無駄になっちゃうじゃん。ヒロくんだってやりなよ。ホラ」
ほら、と言われて手渡されたのは男のちんぽだった。もちろんだが、ヒロは他人の勃起したちんぽを握るのは初めてだった。
しかも、彼女が咥えた後のちんぽなのだ。
「分かったよぅ…」
覚悟を決めたヒロは、思い切って男のちんぽを口内へ挿入した。唇に、舌に、ちんぽのリアルな感覚が伝わってくる。
「ひゃー♪ヒロくんのフェラチオ見ちゃった」
「彼氏くんは小柄で華奢で女顔だから、こうしてチンコ咥えてるのも似合うな」
「ちゅぱ…ちゅぷ…」
彼女の前で男の肉棒を咥えている。ヒロは羞恥のあまり涙目になったが、いっそ開き直って男に快楽を与えようと決めた。
「じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、」
「アハハ!ヒロくん上手い上手い!」
「彼女さんは隣で見ててどう思う?自分の恋人がフェラしてるんだよ?」
「正直キツいわーって感じですけど、基本的にあたしたち女はお金が好きなんで大丈夫です♪」
「それじゃあ仲良しカップルのダブルフェラでもしてもらおうか」
「はーい♪」
カップルは、一本のちんぽを二人で舐め回した。眼前数センチに互いの顔があるというのに他の男に奉仕をしている。その光景へ男はカメラを向けた。
「はい、ピース」
「イェーイ☆」
「二人で亀頭にキスしながらもう一枚」
「ちゅっ?」
男女のキスにちんぽが割り込んでいる。そんな写真が撮れた。男はこうした写真をコレクションしており、
スマホの中には100組違いカップルによるダブルフェラが収められている。
「それじゃ、彼氏くんの口に出そうかな。そのカワイソーな表情見てたらフェラ抜きしてもらいたくなった」
「え…?僕ですか!?」
「特別サービスで10万追加してあげる」
「やりなよヒロくん!10万だよ!?」
「うぅ…」
ヒロの唇はふたたび男の亀頭を包み込んだ。隣で見ている朱莉は
「ほらほらもっと奥まで」
と急かしてくる。喉の奥までちんぽを押し込むと自分がオナホールか何かになった気持ちに襲われたが、
少しでも長引かせないためにヒロは頭を振ってじゅぽじゅぽとフェラを行った。
「口に出すぞー。まだ飲み込むなよ」
「んむっ!?」
「うわ…ヒロくんほんとに出されちゃってる」
「んんっ…んむ…んっ…」
舌の中央に男の精液がドプドプと吐き出されてゆく。青臭いザーメンの匂いが鼻から抜ける。ヒロは唇をすぼめて尿道から絞るようにして、
ちゅぽっ、とちんぽを引っこ抜いた。
「彼女さん、彼氏くんが口から出すザーメンを下で口開いて受け止めて」
「はーい。あーーーん♪」
「そしたらまた彼氏くんに戻してあげて」
「ふぁい。ヒロくんおくひあへへ?」
男の精液を交換し合い、そして最後はヒロが飲み干した。初めての精飲に、ヒロは身体の中まで犯された気分になった。
「やったー!60万ゲットー!」
ピョンピョンと跳ねまわるアカリ。一方ヒロは自己嫌悪で落ち込んでいた。そんな二人に、男はさらなる提示をした。
「さて、そのまま帰ってもらってもいいけど、もう100万上乗せしたい」
「100万!?」
「彼女さんと俺の生セックスだ。もちろん中に出す。どうだ彼氏くん?君の恋人を100万で俺に売ってくれないか?」
「朱莉と…セックスですか?」
「……ヒロくん」
このとき、ヒロは朱莉の目線を誤解した。(承諾して)と言っているように見えたのだ。
「……分かりました」
「よーし、それじゃ彼女さん、脱いで」
「ひゃ?恥ずかちぃ?♪」
頬を赤く染めながらも朱莉は裸体を晒した。一糸纏わぬ素っ裸。Cカップの乳房がプルンと跳ねる。
朱莉は青姦系が好きでノ―パン、ノーブラでのデート。所かまわずヒロ君の精液を貪り生出汁をしてきた。
ポロポーショーンには自信があった。乱交もやってみたい願望はあったので初めてこの謎の男に従ったのだ。
「前戯は彼氏くんにお願いしようかな」
「……はい」
「これから君の恋人とセックスするちんぽだ。丁寧にしゃぶれよな。ちゃんと味わいながら舌で形を確かめろ。これが彼女の『おめこ』に入るんだぞ」
「ん…あむ…んむ…」
「アハハ!ヒロくんフェラ上達してるし!ウケる?♪」
愛する人を貫くちんぽへのご奉仕。男として最大ともいえる屈辱である。
「次はタマだ。君の恋人に流し込むザーメンが詰まったタマにキスしろ」
「ちゅむ、ちゅぱ、ちゅっ?」
「うっわぁ……ヒロくんホントにそこまでするんだ。すごいね」
朱莉の軽蔑的な声がヒロの胸を突き刺す。涙目になっても、なおヒロはタマを舐め続けたのだった。
「さらに10万追加するから素直に答えて。彼氏くんさぁ、自分のちんぽと比べてどっちが大きい?」
「………う…」
「10万だってさ。ヒロくん答えなよ」
「……こっちのちんぽです」
「もっとハッキリ言ってごらん」
「こっちのちんぽのほうが大きいです。僕のちんぽよりも……大きいです」
「実際に比べてみよっか。彼氏くんも全裸になって」
全裸になったヒロの股間には、明らかに見劣りするサイズのちんぽがぶら下がっていた。男性としての優劣は明らかだった。
「彼女さん判定して。大きいと思ったちんぽに勝利のキスをするんだ」
「えぇ????なんだか残酷ぅ?♪」
並んで立たせられたヒロは羞恥のあまり顔を上げることができない。毛も生えそろわない肌色のちんぽは萎えていて、
一方、男のちんぽは隆々と勃起しているではないか。残酷な比較であった。
「どっちかなぁ♪どっちかなぁ♪」
目の前に並ぶ二本のちんぽを指でいじりながら、朱莉は意地悪にニヤニヤとしている。
「ん?????やっぱりヒロくん!……のはショボいよねぇ!もちろんこっちのちんぽでーっす!んちゅ??っ?」
男のちんぽを選んだ朱莉は亀頭に熱烈なキスをした。分かってはいたがヒロの目から涙がポロポロと溢れる。
「負けた方の駄目ちんぽには罰ゲーム。彼女さんの金玉キックね。さらに追加で10万払うから」
「きゃっ♪やったぁ!」
「彼氏くん、股開いて」
頭の後ろで手を組み、股を開き、自分の彼女にタマを蹴られる姿勢を取る。ヒロにとってこれ以上ないほどの恥辱である。
「いっきまーす!そぉーれっ!」
「ひぎっ!?」
下から睾丸を蹴り上げる朱莉は、全力だった。スパァンと心地良い音が響き、ヒロには想像以上の痛みが襲いかかってきた。
「あううぅ???……!」
「思い切りいいねー。自分の愛する彼氏のちんぽでしょ?」
「えー?別に良いんじゃないですかぁ?だってヒロくんって、あたしの目の前でフェラするようなサイテー男じゃないですか?男として終わってますもん」
おっぱいを腕で寄せて上目遣いで甘えた声を出す朱莉。彼女の中ではすでに、どちらが男性として優れているか決まっていたのだ。
「じゃあもう一発行こうか」
「何発でも蹴りますよ♪ さっ、ヒロくん立ち上がって」
朱莉は悶え苦しむヒロの髪の毛を乱暴に掴み顔を起こした。そして耳元で冷たく囁いた。
「ヒロくん、あたしの中出し売ったでしょ?最っ低の男だよね。そのタマタマ使えなくするくらい蹴ってあげるから覚悟してよね」
壁に手をついたまま股を広げるヒロの股間に容赦無く飛ぶ、恋人、朱莉の蹴り。
「10発目だよー。そぉーれっ!」
「あひいぃっ!」
つい先ほどまで普通に街を歩く仲のいいカップルだったのだ。男はそれを動画に撮り、コレクションの一部にしている。
「も、もう許してくださいぃ……!」
「御主人様ぁ。ヒロくんもう立ってられないみたいですけど、寝転がしてタマタマ踏んでもいいですかぁ?」
「いいよ。俺のタマじゃないし」
「だってさヒロくん♪股開いて?」
「ひいぃぃぃ……あっぐうぅ!!」
胸をプルンと揺らして朱莉は力一杯踏みつけた。ヒロの口から苦悶の絶叫が漏れた。
「も、もうやだ!やめます!やめたいです!」
「そしたら金も没収。君には本当に何も残らないぞ」
「そうだぞーヒロくん。ほら、その情けない顔も踏んであげる」
「ふぐぅっ!?」
朱莉の踵が鼻をズンッと踏み抜いた。すらりと伸びた生足の奥にはおまんこ。だがそれはすでにヒロのものではない。
「ねえ、ヒロくんは私にこんな気前良くお金出せる?無理だよね?ヒロくんはお金でもちんぽでも勝てないんだよ?
女ならどっちの男を選ぶか……分かるよね?」
「うぅ……」
「ヒロくんはオスとして無価値なの」
男はニヤリと笑った。天才トレーダーである彼は無尽蔵に増えて行く資産の一部を使い、こうやって男としての優劣を見せつけ何組もの
カップルを壊し、自分のオモチャにして楽しんできたのだ。
「ヒロくんそこから見える??」
「元カノの生セックス、しっかり見とけよ」
「特等席だよん♪ AVなんかよりよっぽどリアルでしょ?」
ヒロの顔面を跨いで朱莉が腰を突き出している。眼前には朱莉の濡れたおまんこ。これから目の前で男女のセックスが行われるのだ。
「ひょっとしたら受精させるかもしれない。元恋人が妊娠する瞬間が見れるぞ。よかったな」
男の亀頭が朱莉のおまんこにピトッと触れた。
「ひいぃ????!」
ヒロは本能的に悲鳴を上げた。なにせ、自分の彼女のおまんこに他人のちんぽがズブズブと侵入して奪われているのだ。
生のちんぽと生のおまんこが根元まで結合する。
「あぁ????んっ?」
ぐっちゅぐっちゅと音を立てて抜き差しされるちんぽ。コンドームをつけたお遊びではない、本物の生殖が行われている。
ほとばしる体液がヒロの顔面に飛び散る。
「あっあっあっ、すごっ、すごいっ。ヒロくんなんかと比べ物にならないっ、あっあっ、子宮がっ、受精したいって言ってるっ、あっ、あっ」
「ま、君にとって俺は特別な男かもしれない。でも、俺にとって君はただの穴だ。目の前を通りかかったから性欲処理として使っただけの、
ただの穴。ザーメンを放ったオナニー用のティッシュが妊娠しようが俺は正直どうでもいいんだ」
「そ、それでもいいですぅ!あっあっ、ティッシュでもオナホールでも肉便器でもいいですぅ!あっあっあっ、精子くださいっ、絶対受精しますっ、
優秀な男性の精子、欲しいですぅ??!」
朱莉は侮辱されながらも自らがモノ扱いされることを喜んで受け入れている。ヒロにとって大切な女性は男にとって穴以上の価値を持たない。
たまたま、なんとなくで、恋人が孕まされてしまうのだ。
「よーし、出すぞ。執念で妊娠してみろ」
「はひっ、絶対孕みます!あなたの赤ちゃん産みます!だからあたしの肉便器穴にいっぱいザーメンくださいぃ??!ああぁ????っん♪」
根元まで突き刺さったまま射精が起きた。ヒロは、男のちんぽが脈打ち、朱莉の胎内に精液が流し込まれる瞬間を見た。
そして朱莉のおまんこがきつく痙攣し男のちんぽを離すまいとしている執念を見たのだった。
「ふぅ」
朱莉がピクピクと横たわってる隣で、ヒロは男のちんぽにお掃除フェラをしていた。ヌルヌルと男女の体液で濡れるちんぽを口で拭う。
「ぢゅる、ぢゅる、ぢゅる」
「どうだった?自分の恋人が目の前で妊娠したぞ。この女も言ってたが、お前は男として終わったな」
「ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ、ふぁい」
「咥えたまま鼻で呼吸してみろ。雄と雌が交わった濃い匂いがするだろ。女を奪われた現実をよーく実感しろよな」
男はヒロに奉仕をさせながらも、その睾丸を足で踏みつけた。ヒロの喉奥から悲鳴が漏れたが、それでもフェラをやめなかった。
「そこでだ。お前のタマに1000万の値段をつけてやる。両方で2000万だ。お前が去勢を望むなら買い取ってやる。どうだ?」
「ちゅむ、ちゅむ、ちゅむ」
「…ん…ヒロくん…去勢しちゃいなよ。だってそのタマタマ、もう要らないでしょ?」
「ちゅぽっ、……はい、去勢します」
ヒロは、男でいることに耐えられなかった。男性として完全に尊厳を奪い取られたヒロは自身の去勢を選んだのだ。
「よーし、それじゃ俺のタマにキスしろ」
「ちゅっ?ちゅっ?」
数ヶ月後。二人は男の住むタワーマンションの最上階を訪れた。そこではショートカットの若い臨月の人妻が男にちんぽを突き立てられて喘いでいた。
「お久しぶりで?す♪ ……って、お取込み中ですかぁ?」
「ま、構わないから入れ。コイツは産婦人科でナンパしてきた妊婦だ。臨月まで育てたそうだが、金とちんぽに負けて俺の肉便器になった」
「あひっ、あひっ、あひいっ」
男は母胎にザーメンを放った。そして、セックスの余韻でぐったりとする妊婦の大きく膨らんだ腹を、足でグリグリと踏みながら言った。
「『2000万円やるから堕ろせ』って言ったらコイツは喜んで堕胎を決めた。あとで知り合いの闇医者へ連れて行って胎児を取り出してやる」
「……あひぃ…赤ちゃん堕ろしますぅ」
「そんで、代わりに俺の子を妊娠する約束させた。夫の子より、俺の子を選んだんだ。ハハハ」
男はボールでも蹴るようにして、胎児の詰まった臨月の腹を横からドスッと蹴った。
「うぐっ」
「夫へは笑顔で報告させる。ショックで気が狂うかもしれないな。男性としての自信を失ったところで金をチラつかせて去勢の話を持ち出すよ。
また『コレクション』が増えるかもしれないな」
妊婦の結婚指輪はザーメンでドロドロに濡れていた。さっきまで普通の新婚生活を送っていた新妻の末路である。
「御主人様、相変わらず鬼畜ですね?♪」
「女なんてこんなもんさ。もちろん君もな」
「んふっ♪ 御主人様の種を臨月まで育てましたぁ?♪ 妊娠するダッチワイフ035号でっす!」
男は、いちいち買い取った女の名前など覚えていない。妊娠させた女には右の乳房に大きく数字をタトゥーを刻むのだ。男の子供を産むための家畜のような
扱いを受けている朱莉は、自身の乳房を見せ付けた。妊娠の影響でDカップまで膨らんだ胸には035と無機質に刻まれている。
そして、その下の腹はそれ以上に丸々と膨らんでおり、現在臨月であった。
「035号、これをちょっと見てみろ。久しぶりに億単位の買い物をしたんだ」
「億だなんてすごーい!どんな子ですかぁ?」
「小学校4年生のキンタマ。私立小学校へ通うおぼっちゃまだが、父親が事業で失敗し自殺してからは借金だらけの貧乏生活。
母親に交渉したら、小5の娘と小4の息子をセットで売ってくれたよ」
「わぁ、子供のタマタマってちっちゃい」
男が手にした小瓶には、保存液の中に睾丸が浮いていた。少年から切除したものである。
「まずは自宅で子供たちを正座させて目の前で母親との熱烈種付けセックスを見せてやった。二人とも声も出せないでポロポロ泣いてたよ。
そんで次は姉弟そろって肉便器のトレーニング。画像見てみろ。ロリとショタが俺のちんぽをペロペロ」
「ひゃっ、すごい鼻血」
「母親の許可の元で調教したんだ。少しでも粗相があったら顔面に全力パンチ。鼻血を流しても乳歯が折れても容赦しない。無抵抗の子供の顔を殴るのは楽しかったぞ」
幼い姉弟は痣だらけになりながらちんぽを挟んでキスをしていた。なんとも凄惨な一枚であった。しかし、男はそれだけでは終わらせなかった。
「フェラのトレーニングってことで、久しぶりに学校へ行かせてクラスメイトのちんぽをしゃぶらせた。なにせ億の仕事だから母親も鬼みたいな顔して
子供に言い聞かせてムリヤリ登校させてたよ」
「わー毒親ってやつだ」
「お姉ちゃんのほうはパンツ脱いで見せたりしてトイレへ誘い込んでたらしいが、弟くんのほうは悲惨だな。男子からは気持ち悪がられてすべての友達を失いながらも、
どうにか親友のザーメンは根性でゲットしたみたいだ。帰ってくるたびに二人とも玄関で抱き合いながら『死にたい』って言って泣きじゃくってたよ。
ま、当然バレて二人とも退学になったがな」
人生をズタボロ破壊するような仕打ちを与えられた姉弟は、この頃から精神的におかしくなってしまった。
「そのうちお姉ちゃんはママと俺と受精3Pするようになった。まだ胸も平べったい子供の無毛マンコはキュッキュとゴムみたいな具合でなかなか楽しかったな。
弟くんには俺のちんぽのお掃除をさせてたんだけど、だんだん気が狂ってきた。見てて羨ましくなったのか小さなちんぽを立ててママと近親相姦しようとしたんだ。
でも、ママからの怒りのビンタで追い返されたせいで自信喪失」
「あはは、ダッサ」
「弟くんが落ち込んで泣いてるところへ初アナルをぶち込んでお姉ちゃんとママの前でレイプしてやった」
母から拒絶され、姉に拘束されままアナルを強姦され、完全に壊れてしまった弟は自身の去勢をコクリと頷き受け入れた。
「で、去勢直後の写真がコレ。小5の姉は排卵誘発剤を打ちまくってなんとか妊娠させたよ」
写真の中で母娘は、ともに全裸になり妊娠して丸々と膨らんだ腹を見せてカメラに笑顔でピースをしていた。
もう片方の手で弟から摘出した睾丸の瓶を持ちながら。未成熟な胸板にも無慈悲にタトゥーは彫られていた。
「そのあと弟くんはどうなったんですか?」
「女性ホルモン注射しまくって女体化させた。今じゃ三人で俺のちんぽを咥えてるよ。さて、今日はコレ見ながら抜くから、
お前ら穴を使っては俺のアダルトグッズになれ。その前にまずは小便だな。『元カレくん』の口を使うぞ」
「はぁい?」
ヒロは、男の指示通りに服を脱ぎ捨てて肉棒を咥えた。女性ホルモンの大量投与により形成された『乳房』をプルンと揺らしながら。
「おら、出すぞ便器くん」
「んくっ、んきゅ、んきゅ、んきゅ」
口内に放たれる尿をヒロは器用に飲み干す。コクリコクリと音を鳴らす喉には、喉仏が無い。整形手術で切除したのだ。
その他にも男性的な特徴はすべて形が変わり、すっかり女体化してしまった。
「ぷはっ、ごちそうさまです御主人様ぁ」
「見ろよ。こっちの瓶の中でプカプカ浮いてるのがお前のキンタマだ。彼女を妊娠させられ、去勢までされて、お前はどうする?」
「ちゅっ?」
「いい返事だ」
ヒロは男の睾丸にキスをした。男性であることを否定されたヒロは心までも変化し、従順な奴隷になることを選んだのだ。
「久しぶりにカップルのダブルフェラでも楽しむか。『元カレくん』はタマ担当な。お前に無い器官だから愛情たっぷりにしゃぶれよ」
「はーい♪」
瓶に浮いている睾丸は一つだけである。片方は男の手で摘出されたが、もう片方は朱莉に噛み砕かれてグチャグチャになってしまったのだ。
断絶魔のような悲鳴を上げるヒロの睾丸をキリキリと奥歯でゆっくり噛み潰した朱莉。だが、それを機に二人の関係は奇妙にも修復された
去勢されたヒロのことを、もう男として認識しなくなったからだろう。
「お前ら分かったか? すべての女は俺の潜在的所有物だ。金とちんぽさえあればすぐに妊娠させることができる。そう考えて街を歩くと楽しいぞ?
仲の良い男女をみかけても、そいつらは俺が『まだ』買ってないだけで、その気になれば女を孕ませて男を去勢することだってできる」
男の睾丸コレクションは増えてゆく。他のオスを挫いてそのメスを孕ませ続ける。それはきっと男性の元々の本能のようなもので、
彼は本能に忠実なだけであろう。またどこかで無関係な女が妊娠する。この男は金とちんぽで屈服させることを学習したのだから。
「そーら出すぞ。俺の精子をカップルで仲良く分けて飲めよ」
口内射精を受けた朱莉は、ヒロに口移しでザーメンを流し込んだ。元々男だったヒロも今では生暖かい精液を飲み込むのに慣れている。
男の命令により、路上売春婦として毎日何人もの男にフェラチオを行なって技を磨いているのだ。セミロングの茶髪にウェーブをかけて
女装すればヒロは女そのものだ。露出の多い服装で誘惑して公衆トイレでフェラ抜きをする。かつての男友達もナンパしてちんぽを咥え
てザーメンを飲んだ。それでもヒロだとバレることはなかった。外見も内面もヒロは別人になったのだから。
「御主人様のザーメンだ????いすきです♪僕の元カノが出産したら何度も孕ませてあげて下さいねっ♪ちゅっ?」
男性としてのすべてを放棄し屈服したヒロは、男の睾丸に愛情たっぷりのキスをした。
そして朱莉が第二子を出産したころ、ヒロの乳房はGカップの巨乳にまで成長し、肌も小麦色に焼いてギャルになっていた。
太ももには派手なタトゥーを入れてボディピアスもたくさん開けた。朱莉に至っては顔面に卑猥なタトゥーを刻まれ、
二度と社会復帰できなくなっていた。そのたびに男から数百万単位の報酬を約束されたのだ。
ついに、二人は男の命令により、久しぶりに実家に戻って近親相姦を行った。それぞれの父親や兄や弟と、セックスをしたり、フェラをしたりして、
家庭を完全に崩壊させたのだ。ヒロも、朱莉も、男が持つ多額の金さえあれば生きて行けるのだから、それでいいと思っていた。
しかし、第三子が臨月を迎えたころ、男は破産して失踪。後日、山中で自殺した男が発見された。
分割で支払われていた残りの金がヒロたちの手元に渡ることは、永遠に無かった。男の種だけがこの世に残ったのだった。
- 2020/02/13(木) 10:39:00|
- ちんぽ切断
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「由紀、見てよ、薄曇りだけど、もう日が暮れていくわ」
ここは根岸の路地裏の人目を忍ぶラブホテルの6階の部屋で、ベッドから裸のまま立ち上がって、窓を開けて北西の空を見上げながら火照った体を涼ませる若い女が呟いて・・
さきほどまでの熱気が濃厚に籠ったままの寝乱れたベッドには、由紀と呼ばれた丸裸のままの女が、シーツも纏わないでしどけなく横たわっていて・・・
「そうお、直美! いいわね、その方角から今夜こそ翔んでくるかも、ね・・さ、早くこっちに戻ってきて・・もうあまり、時間がないのよ」
無言で戻った直美にすがりつく由紀を、さも愛し気にしっかりと抱き起しながら、飢えて渇仰する幼児のように舌を差し出す由紀の唇に、唇を吸い付かせながら共にベッドに倒れ込むのでした。
濃厚に舌を絡ませ合いながら、はげしく求め合う二人のもつれ合う姿と、切なく洩らす喘ぎ声が続いて・・・先程まで、繰り返し、繰り返し求めあった愛の証しをまた、改めて、貪欲に探り合い、求め合い、奪い合い、与え合い、舐め合い、舐り合い、擦り合い、体位を上下変えたり、戻ったり、乱れて重なり合いながらどんどん、昂っていって・・
「あぁ、多分、今宵こそよ、これが最後かもよ・・」
「あぁ、そうよ、いいよ、由紀、ああ、愛しい、もっと、そこ、そこを・・!」
「直美こそ、もっと、もっとして、あぁ、そう、いいわ、愛して・・!」
お互いに隅から隅まで知り尽くした快楽を産む体の壺を探り合い、習い覚えたあらゆる秘術を尽くしてそこを悦ばせ合いながら、やがて、女のみが知る快楽の絶頂感の底知れぬ淵に沈んでゆくのでした。
これは、これからやって来る今年(令和元年)の秋のお話(未来小説)です。
11月24日の日曜日の午後のことでした。この日二人は、午後2時から千代田区の永田町にある星稜会館の大ホールで行われた第49回の憂国忌に参列して、その後、三島由紀夫ゆかりの根津の街へやってきたのです。
二人は、いずれも市ヶ谷の防衛省の統合幕僚監部所属のレーダー監視室勤務の女自衛官ですが、憂国忌には私服で参加したのです。
歳上の千賀由紀は、この宿の窓から森がみえる大学の数学科を優秀な成績で卒業したあと、志願して自衛官になりましたが、それは、得意のIT技術を活かしたいからでした。入隊後、実績をあげたのが認められて、やがて統合幕僚監部に特に配属になったキャリアがあります。大学在学時から美人の誉れも高く、言い寄る男の学生も多かったのですが、一切相手にせず、自衛官になった後も、浮ついた噂など全くない真面目な仕事振りでした。今年で28歳になった所です。
もう一人の塚田直美は、由紀より3期後輩で、会津若松の出身ですが、苦学の末、仙台の大学の理論物理を専攻し、望んで自衛官になった後、福島の駐屯地に配属されていましたが、その高い独創性と冷静な勤務振りを買われて、昨年の秋の10月の定例人事異動で、市ヶ谷の統合幕僚監部に転勤させられて、やって来たのでした。
最初に挨拶にやってきたときに会った由紀は、直美の背が高くて凛と引き締まった男勝りの美貌に一目で惹かれて、人知れず息を呑んだのでした。直美のその後の勤務態度は非の打ち所のない完璧なものでした。しかし、二人の付き合いはあくまで同じ職場の同僚という関係を越えないものに止まっていました。
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その2 山の上ホテル
あれは、昨年(2018年)の憂国忌のことでした。若い頃から三島由紀夫に深い興味を抱いていた由紀は、毎年、参加していますが、この日は驚いたことに、東京へ勤務を変えられたばかりの直美が参加してきたのです。入口で目敏くその姿を見つけた由紀は、駆け寄って迎えてあげたのです。直美も大変驚いたようで、立ち止まって、信じられない、という顔をしながら、目で由紀の目をじぃ~っと、見つめました。二人は、挨拶もそこそこに、隣り合わせの席に座って、会が済むまで一緒に過ごしました。
行事がすべて済んだあと、2次会に誘ったのは直美の方からでした。深く頷いた由紀は、お茶の水の丘の頂上にある「山の上ホテル」に直美を連れて行ったのでした。
ここは、まだ学生だった頃、大学通学の為に毎日通ったJRの駅のすぐ傍にあって、好都合だったのですが、リケ女でありながら、歴史や文学に深い関心を抱いていた由紀が好んで使っていたホテルだったのです。由紀はこのホテルが出版社の密集していた神田に近いところから、作家の滞在や缶詰(執筆促進目的の軟禁場所としてホテルに強制滞在させられること)に使われることが多く、そのため「文人の宿」ともなっていて、三島由紀夫をはじめ、川端康成や池波正太郎などが滞在した歴史をよく知っていました。特に、このホテルの看板の字は、三島由紀夫が執筆したことを聞いていたので、憂国忌の2次会に訪れる場所として、最適だと思ったのです。
ホテルに向かうタクシーの中で、由紀は、東京へ来たばかりの直美に、この話をしてあげると、直美は大変、嬉しがってくれたのです。ホテルに着くと由紀は直ぐ、瀟洒なしつらえと行き届いたサービスによって知られるバーに案内したのです。学生の頃からよく独りで来て、おいしいカクテルを注文しながらバーテンと四方山話をする由紀のことは、ホテルの従業員もよく覚えていてくれたので、案内された片隅の落ち着いた席に向きあって座った二人は心から安らぐのでした。
由紀があまりに詳しいのに驚いた直美は由紀に、今日の憂国忌に参加したことをはじめ、なぜそんなに三島のことに拘るのか、訊いたのでした。
それが口火となって、ボーイが運んでくる美味しいカクテルを嗜みながら、極く自然に、話題は切腹の話になっていったのです。
乞われるままに由紀は、三島も好きだけど、本当に好きなのは、ある事情があって、中学生のころから、女の腹切りに深い興味を持ったことを話ました。
深く頷いた直美は、自分もまったく同じように、若い頃からず~っと、腹切りが大好きになってしまったことを、すなおに話してくれたのです。
由紀は、母がまだ33歳の若さで、不治の病に侵されて亡くなる直ぐ前に、自分を枕元に呼ん で、この家の母方の祖先は公家さんの家柄で、代々伝わる懐剣を長女の護り刀として引き継いでいくのが習わしであることを告げて、見事な黒塗りの刀と秘伝の書を遺してくれたことと、お先祖さまの中に、女性が二人もこの漆黒の懐剣を使って立派に腹切りをして果てていることを教えてくれたことを話したのです。
目を輝かせながら聞いていた直美が、なお、その後のことを訊くので、やむなく由紀は、自分の部屋へ戻ってから、恐る恐る、懐剣を鞘から引き抜いて鋭い切っ先をじぃ~っと見つめているうちに、何ともいえない妖しい想いがふつふつと湧いてきて、体の芯が萌え上がってきて、それ以来、腹切りが大好きになったことを告げたのでした。
これを訊き終わった直美は、自分の家系は、会津の貧農の出で、曽祖父母の代に、満蒙開拓団に参加して満州に渡り、敗戦に直面して、曾祖母は黒い鎌で見事に腹を掻き切って果てた、と言い伝えられていて、まだ幼い頃にその話を聞いて、激しく昂奮したことと、その後、会津の土地柄、戊辰戦争における会津の女性たちの悲惨な自害の話を知って、それと曾祖母の話が重なって、女の腹切りに異常な昂ぶりを覚えながら育ったことを告白したのでした。
「それで、由紀さん、その刀は今でも持っていらっしゃるの?」
「えぇ、自衛隊の宿舎の個室に隠して持っているわ」
「じゃぁ、この次に逢うとき、見せてくれる?」
「いいわよ、見て下さいな。でも、隊の中では駄目よ・・」
「分かった、きっと、貴女は腹切りがとても好きなんだね・・」
「そうよ、直美はどうなの?貴女も大好きなんじゃないの?」
「う、うぅん、・・・それは・・・」
じっと、暫し、燃えるような瞳で、瞬きもせず、相手の瞳を見つめ合う二人・・
やがて小さく頷いた直美が、由紀に化粧室の場所を訊いたのでした。
直美を瀟洒なバーを通り抜けて化粧室まで案内し、誘わう直美と一緒に入っていく由紀・・
2つある化粧の間の前にある鏡のある狭い空間に入ると、後ろ向きになって鍵をかけようとする由紀は、いきなり、直美の強い腕に、後ろから荒々しく抱き寄せられたのです。ぐいと、由紀の首裏に腕を掛けられ、体を捻られて前向きにされたたと思うと、由紀の唇に直美の唇が激しく押し当てられて、舌を押し込まれるのでした。由紀は決して拒まず、しっかりと抱き合った着衣のままの胸と胸を擦れ合わせて、全身で藻掻きながら、悩ましく喘ぐのでした。・・暫らく、そのまま、・・
やがて扉を開けて、火照った顔をしながら出てきた二人は、席に戻ってグラスの水を飲みながら、乱れた呼吸を整えるのでした。
暫くしてから、由紀はラウンジの支配人を呼んで何事か囁きますが、頷いた彼は、一旦、離席したあと、ルーム・キイを持って戻ってきました。由紀が直美に向いて、小さく頷くと、二人は一緒に席を離れて出ていくのでした。
このホテルは74室しかないのに、長期滞在するお客様が半分以上もいらっしゃるので、売り上げの向上を諮るため、いわゆる、デイ・ユースという、時間極めの使用を認めているのですが、それを知っていた由紀が思い切って相談したところ、委細心得た支配人が、折から日曜日のこととて余裕があったので、シャワー付きセミダブルの部屋を1つ、取ってくれたのです。
部屋に入った直美は、立ったまま腕を伸ばして、しっかりと由紀を抱きしめて、飢えた幼児のように、唇を差し出しながら、激しく由紀の唇に吸い付いてきて、濃厚なキスを始めるのでした。厚くて燃えるようにしなやかな舌を押し込まれて、ねぶりまわされるうちに、何時しか由紀も、直美の首裏に両手をかけて頭を引き寄せながら、長い舌を伸ばして直美の舌と絡ませ合いながら、身悶するのでした。直美は両手で由紀の胴をしっかり引き付け、着衣のまま、互いに昂る胸と胸をこすりつけ合わせ、スカートの上から、太腿をお互いに絡ませ合って、腰を揉みながら、低く呻くのでした。
長い、長いフレンチ・キスを交わしたあと、漸く体を離した由紀は、荒い息をつきながらベッドに腰かけると、立ったままの直美は、いきなり、上着を脱ぎ捨てると、スカートを捲りあげて、一気に下着もろとも、床に落として、覆うものが何も無くなった下腹部を、驚いている由紀の目の前に曝け出したのです。
「あ、あぁ~っ・・あった!」
可愛らしいお臍の窪みの下に広がるふくよかに引き締まった白い下腹には、やや薄い逆三角形の恥毛の上辺に沿って、真横に3筋ばかり、切り傷の跡が刻まれていたのです。
それを見て深く頷き、身を揉みながら感激した由紀は、すっくと立ちあがると、直美と同じように、スカートと下着を脱ぐのももどかしく、丸裸になった下腹を、直美の眼前に誇示したのです。そこにも、直美と同じく、逆三角形の恥毛の漆黒の上辺に沿って真横に3筋と、臍の真下から縦に真っ直ぐ1筋、豊な阜まで伸びた切り傷の跡が、くっきり刻み込まれていました
先程、化粧室で情熱的なベーゼを交わした時に、二人は、出来れば別室に移って、本当に腹切りが大好きである証しを見せ合うことを望んだのです。
頬を紅潮させながらすっくと立つ由紀の姿に感激した直美は、いきなり由紀の前の床に跪いて、目の前に見える傷跡に激しく口付けしながら両手で由紀の尻を抱えて、立っていた由紀の体をベッドに押し倒すと、下腹の上にのしかかって長い舌を伸ばして下腹の傷跡を、さも愛し気に、舐め回すのでした。
直美のこの手荒い愛撫に、全身で悶えながら、由紀も負けてはいません。直美の体をベッドに引きずり上げると、体を入れ替えて直美の下腹に刻み込まれている腹切りの傷跡に唇を当てて舐め回すのでした。全身を震わせながら声をあげて悦ぶ直美!
こうして始まった二人の激しい愛の営みは何時果てるともなく、続いていったのです。
かくして、初めてデートした二人が、竹橋にある自衛隊の宿舎に辿り着いたのは、門限ぎりぎりだったのです。
- 2020/02/04(火) 17:16:00|
- 切腹
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