私の願望
長篠磔悲談
1. 裏切り
その時、貞昌は長篠城から彼方の甲斐の空を見上げた。空は眩いばかりに真っ青で木々は初夏の匂いを放っていた。その甘酸っぱい匂いはかつての許婚おふうの匂いに似ていた。
「若殿っ、勝ちましたな」
鳥居強右衛門が貞昌の側に駆け寄り話かけた。
「そうだなっ、強右衛門、しかしここまでに随分と犠牲を出してしまったな、心から喜べぬなっ」
「はっ、確かに哀しい事がたくさんありました。しかし、これでわが奥平家の家運も開けましょうぞっ」
貞昌はまた甲斐の空を見上げた。
「殿っ、さあお急ぎあれっ、わが父家康公に戦勝のご挨拶をっ」
奥方の亀姫が貞昌の傍らにいそいそとやって来ると、そう話かけた。
天正3年5月21日、信長、家康連合軍38.000はここ長篠城の西方にある設楽ヶ原で勝頼率いる15.000と天下の覇権を争い激突、連合軍の千梃とも三千挺も言われる鉄砲により武田の無敵騎馬軍団を壊滅させた。勝頼は数多の有能な武将を戦死させ、甲斐の国目指して落ち延びて行った。これから数年後、武田氏は呆気なく滅びる事となるのであるが。奥平貞昌は戦後その功を認められ、信長より諱をいただき奥平信昌と名乗り、徳川軍団のかけがえのない武将へとなって行くことになるのである。
長篠の合戦の2年ほど前のこと。
「おふうさまっ、貞昌さまが勝頼より離反して徳川に寝返ったとの事、いかがいたしましょう」
「お春っ、うろたえるでない、人質になった時より覚悟は出来ていました。貞昌さまを恨むでないぞ」
「しかし離反したという事は、私たちはどんな目に合わされるか」
「何も言うな、これも運命っ」
奥三河の山家三方衆は常に回りの大国に従って生きて行かなければならなかった。その一族の奥平家も正に自家の存続の為には強い国に従ってきた。信玄、存命の頃には武田氏に従属していたが信玄が亡くなった事がはっきりした時に徳川の圧力に負けて、徳川に従属する事になった。しかし、武田氏に対しての従属の証しに奥平家は貞昌の許婚のおふうを人質に出していたのであった。
そして、奥平家は徳川方についたのである。裏切りの代償は人質の命で贖わなければならない。しかも、それは戦国時代の定めとして、人質は過酷な処分に合わされるのであった。
おふうとその侍女のお春は甲府にある武田家の躑躅ヶ崎館の人質屋敷の中庭に引き出されていた。二人の前に武田家当主の勝頼と重臣の面々が立っていた。
「そなたが貞昌の許婚っ、おふうか」
「はいっ、お館さま」
「貞昌めがとうとう武田を裏切ったぞっ、覚悟はできているのか」
「出来ておりますっ」
「そうかっ度胸の据わったおなごだなっ、しかしお前を処刑したとて詮無いこと、許婚のもとへ帰るが良いっ」
「えっ、本当ですかっ、お館さま」
「ああ、私はおなごを殺すのが好きでは無いでなっ、そなたの辛さは解るぞっ私の母もそなたと同じ境遇であったからな」
おふうは勝頼の思いもかけない言葉に、血の気の無くなっていた顔がほんのりと紅くなったのが分かった。
(ああーっ、貞昌さまに会える)
その時、勝頼の後ろに控えていた穴山信君が発言した。
「勝頼殿っ、それはいけませんなっ、人質は裏切りの代償に処刑するのが古来からの決まり。さもなければ見せしめになりません。ここで厳しくしなければ、また裏切りが起きますぞっ」
「それはそうだかっ、この者達を処刑したとて、どうなるものではないだろう、叔父上っ」
「いやっ、武田の恐ろしさを奥平そして徳川に知らしめてやらねばなりませんっ、この者達を残酷に処刑してこそ示しがつくものと思いますぞっ、一同の方々如何かっ」
信君は鋭い目付きでぐるりと周りの面々を見渡した。
他の重臣一同はうむっと頷いた。
「勝頼殿っこの者達の処刑は拙者に任せて貰えまいかなっ如何っ」
勝頼は一瞬、ぞんざいな信君の言いように腹を立てたが黙って頷いた。
「よしっ、この貞昌の許婚おふうとその侍女を磔の刑に処するっ、そして二度とこの様な裏切りが起きぬよう、見せしめの為にも、より残酷な処刑方法に致すっ、それで宜しいですなっ勝頼殿っ」
「いいだろうっ叔父上っ」
おふうとお春は事の成り行きに、くちびるを噛み締めて信君を睨み付けていた。
「出立ーっ」
刑使が声を張り上げた。
おふうとお春は真っ白な囚衣を着せられ、着物の上からキッチリと身体を荒縄で亀甲縛りにされ、両手を後ろに括られ裸足で歩み始めた。甲府の城下を抜け、釜無川の刑場までの道のりである。二人の後ろからは磔柱が二本、下人が数人がかりで高くかざしながら立てて進んでいた。磔柱の形はキの字をしており、誰の目にも二人の女がその磔柱に女としては耐え難い大の字に晒されるのが分かった。その後ろを長槍が四本鋭い槍先を光らせて空に向かって掲げられていた。この槍が女の体を突き刺すことになるのである。だがまだ観衆の者達はその槍が女のどこを突き刺すかは知らないでいた。もちろん、おふうもお春もその槍で脇腹を突き刺されて絶命させられるであろうと思っていた。二人は覚悟を決めていた
。取り乱さず、静かに死んで行こうと思っていた。とはいえ死出の歩みに膝は震え、その顔は恐怖に青ざめていた。しかし、二人の覚悟は甘かった事をこの後、磔柱の上で穴山信君の言った、残酷に処刑すると言う意味が分かるのであった。長い長い二人の淫残な処刑がこの後、始まるのであった。
おふうは処刑の前に「来世で自分は畜生に生まれたいと思います。畜生はおのれに正直に生きていけますが、人は互いに騙し合わねば生きていけません。人は畜生以上に浅ましいものでございます。」と皮肉を込めて言いはなったが、処刑が始まると静かな覚悟も無かった様に、凄まじい呻き声と生への未練を剥き出しにする事になるのである。
おふうとお春は河原の竹矢来の周りに群がる観衆に囲まれた刑場へと引き立てられて来た。二人はその観衆の多さにたじろいた。
「おふうさまっ、私達はこんな大勢の人々に晒されながら死んで行かなければならないのですかっ」
「お春っ、取り乱さない様に」
「しかしっ」
「これも武家の習い、さあ覚悟を決めて、立派に奥平家の為に死んでいきましょう」
刑場には既に例の穴山信君が床几に腰掛け、二人の到着を好奇な目で待っていた。信君の左右には十人程の重臣達も座っていたが、そこには勝頼の姿は無かった。
長篠城の貞昌にもおふうの処刑の噂は伝わって来ていた。貞昌は武田家から離反する時から、許婚のおふうの命が無くなる事は覚悟していた。奥平家の行く末を考えると信玄公亡き後の武田家と徳川、織田連合とでは連合に勢いがあるように思えた。個人の感情より御家の存続が大事な時代である。貞昌は心を鬼にしておふうより御家の安泰を選んだ。しかし、貞昌にはまだ、おふうに未練があった。せめて一目でも逢いたい、会って詫びたい。貞昌は夏目五郎左衛門勝治こと通称五郎左と共に、密かに長篠城を抜け、おふうとの最後の別れをする為に甲斐に向かった。
そして、釜無川の刑場で百姓の姿に扮して、おふうを待っていたのであった。
おふうが惨めな姿で刑場に現れたのを貞昌は確認した。
(ああっ、おふうっこの私を許せっ
おふうっ、すまん)
五郎左は貞昌がおふうの前に飛び出して行くのではないかと気が気ではなかった。そのくらい、貞昌はおふうを確認すると動揺していた。そして、小声で貞昌に念を押した。
「若っ気を静めてくだされっ、滅多な事をなさらずにっ」
「分かっておる、心配いたすな」
おふうとお春は刑場に引き立てられると、その縛られた体を観衆に向かって並んで立たされた。キの字の磔柱がおふう達の後ろに、地面に寝かせられ、鋭い槍を持った刑史達はその磔柱の奥に並んで立っていた。
信君がのそりと立ち上がると、おふう達をチラリと見ながら観衆に向かって大きく声を張り上げた。
「この者達はわが武田を裏切り徳川に寝返った奥平の人質であるっ、これより裏切りの代償がどの様なものかっ、奥平の者達に知らしめる為にこの二人を磔串刺しの刑に処する」
信君はおふう達の方を振り返るとニヤリと笑い。
「この二人の着物を剥いで素っ裸にしろっ、そして、その姿で磔柱に架けろっ」
バラバラっと数人の刑史がおふうとお春の元に駆け寄って来た。
観衆は、おーっどよめき
「あの女達っ、素っ裸で串刺しにされるんだよと」
「ほーっそれは見ものだなし」
「裏切りもんだでっ構わんっ、やれっやれっ」
刑史の男達に囲まれた、おふうとお春はまさかの展開に体を揺すって抵抗しながら
「何をするーっ、やめてくだされっ浅ましいことをするで無いっ」
「嫌ーっ、そんな恥ずかしいっやめてーーっ」
2. 無惨 おふうとお春
「まずは、侍女の方から磔柱に架けろ」
穴山信君が刑史達に命令した。
「ああーっ、おふうさま助けて」
「お春っ」
「裸での磔はお許しくださいっ」
「騒ぐなっこれが裏切りの代償だっ
大人しく素っ裸で大股開いて磔になるんだっ、うっヒッヒ」
お春は刑史達に体を縛っている荒縄をブツリと切られると抵抗する間も無く囚衣を勢い良く脱がされ、素っ裸にされてしまった。
「嫌ーーっ、恥ずかしいっやめてください、お願いっ」
素っ裸にされたお春は、二人の刑史に両腕を掴まれると引き摺るように磔柱に連れて行かれた。
「嫌っ、嫌ーーっ助けてっ、せめて何か腰に巻いてください」
お春は磔柱の方に引かれながら、泣き叫んでいた。そして、磔柱の目の前に連れて来られたその時、お春は激しく暴れ刑史の腕を払うと刑場の端へと逃げ出した。
「たっ助けてーーっ、死にたく無い、誰かーっああーーっ」
お春は素っ裸でその豊かな乳房をブラブラと揺り、股間の翳りを剥き出しにしながら刑場を走っている。その裸の女を男達が捕まえ様と追いかけていた。なんとも滑稽な景色であるが、お春は必死である。捕まれば死が待っている。
「馬鹿な女だなっ周りは柵で囲まれているんだ、何処にも逃げられんだろうに」
「裸の女が全てを丸出しで逃げてる姿はなんと卑猥だなぁ」
「あっはっはっ、あの女っ乳も股も尻も丸出しだぜ、おーい、こっちに来いよっ」
観衆の人々は囃し立てるように、お春の逃げ回る姿を楽しんでいる。
しかし、所詮は女の足である。お春は瞬く間に刑史達に取り押さえられると、また磔柱に引き摺られて来てしまった。お春は足をバタバタさせ何か必死に叫んでいたが、磔柱の上に寝かされると両腕を拡げさせられ横木にがっちりと荒縄で括られ、体も柱に括られると流石に身動き出来なくなり股を必死に閉めていた。
「おいっ女っ、股の力を抜けっ」
「お願いしますっ、そこは許してくださいっ、ああーーっ」
「なあに、一旦拡げれば直ぐに慣れるさっ、それに死んでしまえば恥ずかしさなんで感じないしなっ。さあ観念して、お前の股ぐらがどうなっているか皆に良く見てもらえるように晒すんだ」
「やめてーーっ」
数人係りでお春の股間が拡げられていく。メリメリと音がする様にゆっくりとお春の両足が拡げられ、パックリと股間が開いた。グキっと股間から音がし、両足首が荒縄でキッチリと括られた。見事なまでの裸の女の大の字が完成した。そして、ゆっくりと磔柱が観衆の前に立ち上がりお春は女の羞恥の全てを晒した。
「ああーーっ、見ないでっ」
信君が振り返っておふうを見た。
「次はおふうっお前の番だ」
おふうは何も言わずキッと信君を睨んだ。
刑史がおふうを縛っている荒縄をブツリと切り囚衣を脱がせに掛かった。おふうは抵抗ぜず空に見上げる様にして黙っている。ハラリとおふうの纏っていた囚衣が足元に落ち、おふうは素っ裸にされた。その瞬間おふうは乳房と股間を両手で隠し、その場に蹲った。
「おいっ、立って磔柱に向かうんだ」
そう言われると、おふうは自ら磔柱に向かった。ゆっくりと自分が架けられる柱に歩むと、既に磔柱の上に架けられ羞恥に顔を伏せているお春を見上げた。
「お春、許してっ私のせいでこんな酷い事になって」
「おふうさまっ、怖いっ」
「もうすぐ終わります。静かにその時を待ちましょうっお春」
おふうは刑史に肩をこずかれた。
「柱の上に寝ろっ」
「急かさないで、もう逃げも隠れもしませんから」
おふうは静かに柱の上に自らその裸身を乗せると目を閉じた。
そして、おふうも磔柱にその真っ白な裸身を大の字に拡げ刑場に晒された。股間の翳りが風を受け、さわさわと哀しそうに揺らいでいる。二人の全裸の女が観衆に向かってその全てを剥き出しにして、串刺しの時を待っていた。
百姓の姿に扮した貞昌は事の成り行きに今にも刑場に飛び出さん勢いでおふうの磔姿を見ていた。五郎左は貞昌の腕をしっかり掴んで顔を左右に振っている。
「しかし、これでは余りに無体な」
「ご辛抱をっ」
貞昌は竹矢来の外側をジリジリと移動し、おふうの正面にやって来た。そして、懐かしいおふうの裸身を見つめた。
(ああーっ私のおふうが無残に殺されてしまうっ、おふう許してくれっ)
おふうは串刺しの時を待っていた。
戦国の武将の一族としての誇りがおふうを気丈にさせていた。しかし、本心では串刺しの恐怖に泣き叫んでしまいたかった。
おふうは裸で晒されている自分を好奇の目で見ている者達が憎かった。そして、竹矢来に集まる観衆を睨んでいた。すると、そこに懐かしい顔を見つけた。
(あっ、もしやあれは貞昌さまではっ、そんなっ何故此処に)
おふうは貞昌とおぼしき男をジッと見つめた。貞昌とおふうの目が合った。
(確かに貞昌さまっ、ああーっ逢いたかった)
貞昌は真っ直ぐ自分を見ている。おふうは惨めで恥ずかしい姿を晒している事も忘れて貞昌を見つめた。
貞昌もおふうが自分に気付いたと分かった。
(おふうっ、済まぬっ)
(これでいいっもういいっ、お願いっこれから先は見ないで、立ち去ってください貞昌さま)
おふうは貞昌に向かって激しく頭を振った。貞昌は分かったと言う風に頭を縦に振って頷くと両手を合わせた。そして、おふうの視界から見えなくなった。
(貞昌さまっ、どうかお達者でっ)
「刑を執行しろっ先ずは侍女の方から串刺しにしろっ」
「ああーーっ、死にたく無いっ嫌ーーーーーっ」
お春は恐怖に体全体をガタガタ震わせている。二人の執行人がお春の前に槍を構え、そして乳房の前で槍先を交差させカチリと穂先を鳴らした。いよいよ、お春の処刑が始まる。槍先が乳房から下がり、腹を通り越して股間に構えられた。そして、片方の槍先がお春の拡げられている股間の奥の菊の穴に添えられた。
「えーーっそんなっ、そこはっ何っ
駄目ーーっ」
その時、初めてお春とおふうは串刺しの意味が分かった。二人は脇腹から槍で突かれ心の臓を刺されて絶命させられると思っていたのだ。しかし、二人の女の考えは甘かった。この時に至ってやっと、何故裸にされ大の字に大きく股を拡げさせられたのか理解した。穴山信君の残忍な処刑方法は女の恥ずかしい二つの穴を槍で串刺しする事であったのだ。
「突けーーっ」
信君が大きな声で言った。
グサリと槍の先がお春の菊の穴に突き刺された。
「ギャーーーッ、そこは駄目ーっ、いっ痛い」
「お春ーーーーーっ」
おふうが叫んだ。
グリグリっと槍先がお春の菊の穴に呑み込まされて行く。ダラリと赤い物が菊穴から垂れ槍の柄を赤く染めた。
「グギャーーーッ、ガァーーッたっ助けてーーっ、死にたく無いっおふうさまーーっ」
「お春ーーっ、許してっ」
おふうはお春を見る事が出来ないでいた。しかし、お春の張り上げる苦悶の呻きは目を閉じても聞こえて来る。
「グッグゲーーッ、ギャーーーッググァーーッ」
お春は柱に括られた体をガタガタと揺り、宙に浮いた足首を逸らし、手の平を開いたり閉じたりして、激痛に耐えている。菊の穴から突き刺された槍はお春の体の中を奥へ奥へと突き進んで行く。ミシッメリッとお春の体内で肉を破る音がしている。
「ゲーッ、グェッーーッグギャーーーッ、死にたく無いーーっ」
竹矢来で処刑を見ている観衆からは
「凄まじいなっ、まさか、ケツの穴に槍を突っ込むとは」
「良く見ろよっ、前の穴がヒクヒクしてるぜっ、ケツに槍を呑み込まされて、あの女っ感じてるんじゃねえか」
「そんなこたあねえだろよっ、槍が体の中に突き刺さってるんだぜっ」
「だけどようっ、おぼこがなんか濡れて光ってるぜ」
「ありゃーっ小便をチビって垂らしてるんじゃねえか」
槍がずいっと、また深く呑み込まされた。その瞬間、お春の股間がプルプルと震えシャーーーッ、シャーーッと割れ目から放尿が始まった。
「グアアアアッ、みっ見ないっグガアーッでえーーっ」
お春の放尿は割れ目から放物線を描く様に放出されて、その液体は陽を浴びてキラキラと光り輝きながら磔柱の前に飛び散り、辺り一面に黒い溜まりを作った。お春は肛門を串刺しにされ、大の字に裸身を晒しながら女としての究極の羞恥を味わっていた。
おふうはそのお春の痴態を見てしまった。そして、この後、自分が味わうであろう苦痛と羞恥に磔柱に括られた裸身をブルッと震わせた。
(ああーっ、お願いっ、時よ止まってっ)
お春は顔を上に向けさせられると、なんとその口からニョキッと槍の先端が飛び出て来た。槍はお春の菊の穴から体の中を通って口まで達したのであった。それでもお春は体をピクピクと小刻みに震わせて、まだ死ねないでいた。
「グゲーーーッ、グガァーーッゲーッゲーッゲボーーッ」
「あっ、そんなっ酷い、早くお春を殺してあげてーーっお願いっ」
お春の目からは涙が流れていた。そして、悲しい目ておふうを見ていた。
おふうはまた目を閉じた。
「よしっ、その女のトドメはあとにして、今度はおふうをケツから串刺しにしろっ」
「ああーーっ」
おふうは絶望の声をあげた。お春は体をピクピクさせながらおふうを見ている。
おふうの菊の穴に槍が当てがわれた。おふうは一瞬ピクッと蠢いた。
そして、唇を噛み目を閉じ、磔柱に縛れた体を突っ張って串刺しの瞬間を待った。
「突けーーっ」
また、信君が叫んだ。
グサリと槍がおふうの蕾の様にひっそりと女の股の奥に佇む菊の穴に呑み込まされた。
「ウグッ」
おふうは小さく呻いた。
槍の先が更におふうの菊の穴に突き刺さって行く。おふうは唇を噛んで声を発しないでいた。するとその光景は見る者に、あたかもおふうの菊の穴が槍の先を自ら咥え込んでいる様に見えた。
「クーーッ、ウグッグッ」
ズルリと槍の先がまた深く呑み込まされて行く。菊の壁が切れたのかピシッと赤い物が噴き出して来て、執行人の顔を赤く染めた。
「グガアーッ」
おふうが初めて呻き声をあげた。
槍の先がおふうの体の中の何かに突っかかったのか、槍がそれ以上奥に進まなくなったようである。
「どうしたっもっと奥へ突き刺せ」
「それが、これ以上入って行きません」
「何をやってるっ一度槍を抜いて突き刺し直せ」
「はっ」
ズルっと槍が一旦おふうの菊の穴から全容が抜き出された。それと同時に菊の穴から赤い物がドバッと磔柱の下に吐き出されて来た。
「グギャーーーッ、ガアアアアーッ、いっ痛いーっ、ああーーっ、止めてっ、グガアーッ」
それは、想像を絶する苦痛であった。体の肉に突き刺さった槍が抜かれたのである。ある意味、突き刺されるより抜かれる方が苦痛は半端では無いはずである。おふうは意に反して絶叫を上げてしまった。そして、この信じられない痛みにおふうもお春と同じ様に不覚にも失禁することになってしまった。
シャーーーッ、シャーーッ、ジョジョジョボおふうの割れ目から勢い良く放尿が始まった。
「ああーーっ、嫌ーっ、そんなっみっ見ないでーーーーーっ」
この瞬間、おふうの何かが壊れ心が砕けた。
「ああーーっ、死にたく無いーっ、助けてーっ、ああーーっ」
おふうは磔柱に括られた体を激しく動かしている。
「もう一度、突けーーっ」
槍の先がまたおふうの菊の穴に突き刺さった。
「グギャーーーッ、穴山さまっ死にたく無いーっ、助けてーっ、グガアーッ」
「おふうよっ心配するなっ直ぐには死なせんっ、裏切りの罪をじっくり味合わせてやるっ」
「グッグギャーーーーーッ、何でも致しますっ殺さないでーっ」
槍がグリグリと回されおふうの体内に呑み込まされて行く。おふうは体中をガクガクと震わせ、尻を少しでも槍の突き上げから逃げようとしているが、磔柱にきっちりと縛られた体は身動き出来ずに槍は体内の深く深くに呑み込まされていった。そして、先程槍の先が突っかかった肉をバリバリと突き破った。
「グッグッグガアーーーーッ、ゲェーッグゲーーーッ」
「よしっ、そこで止めろっ」
「しかし、穴山さまっまだ口まで突き通しておりませんが」
「いいんだっそこで、口まで突き通すと、この女の叫び声が聞こえなくなるっ、それではつまらんからなっ」
信君はまた、おふうの顔を見るとニヤリとした。そして、お春の方に振り向いた。
「この女の女陰を突き刺せっ、もうこいつは死なせてやれっ」
「はっ」
お春の割れ目に槍が突き刺さった。
そして、執行人は渾身の力を入れて槍の先を割れ目の奥深くに突き刺した。赤い物がドバッと噴き出して磔柱の前を赤く染めた。
「ウグッグーーーーッ、グゲッグアアアアッ」
お春は少しの間ピクンピクンと体を震わせていたが動かなくなった。お春は観衆にその素っ裸の体を晒して息絶えた。
「うわあーっお春ーーーーーっ」
「おふうっ、お前はまだまだこれからじっくりと苦しんで貰うぞっ、直ぐには死なせんっ、うっひっひっひっひっ」
信君の卑猥な笑い声が刑場にこだました。
3. ひかる伝令に
甲斐の国、躑躅ヶ崎館にほど近い釜無川の刑場には二本の磔柱が立っていて、二人の女、おふうとお春が全裸で大の字にその体を開いて括られている。既にお春は肛門から口までを槍で串刺しにされ、大きく拡げた女の急所である割れ目にも深々と槍を突き刺され、そして、磔柱の前を失禁の小便の溜まりと体から噴き出して赤い物がそのお春が受けた淫残な串刺し刑の跡を残してお春は息絶え、その無残な裸体を括られている荒縄に預けて動かないでいた。
おふうは大きく拡げた股奥の剥き出しの肛門に槍を突き刺されピクピクと痙攣する様に蠢いている。お春の壮絶な死を目の当たりにし、おふうは恐怖に己を忘れ、生への執着に支配されていた。
「ウググググッウグギャッ、ああーーっ死にたく無い、たっ助けてっ」
おふうは掠れる様な声で呻き続けていた。
穴山信君はそのおふうの磔柱の前に進み出て、おふうが剥き出しに晒している割れ目と槍を咥えている肛門をギラギラした眼で見上げながら、己の股の前を膨らませていた。
「この女の女陰を突けーーっ、但し余り深く突き刺すなっ殺すなよっ」
おふうの割れ目に槍の穂先が当てがわれた。おふうはその槍先を見つめて。
「うっうっうーっ、お願いしますっもうっ止めてっ」
グサリと穂先が割れ目の中心に突き立てられた。
「グギャーーーーーーッ、ガァーーッ、ゆっ許してーーーーっ、グッグアッ」
おふうの割れ目に突き刺さった槍は、その穂先を呑み込ませた状態で止まった。赤い物がドロッと垂れて来た。
「よしっ、そのままで次の槍を突き刺せっ」
別の執行人が槍を構えると、もう既に穂先を呑み込まされている割れ目の上にその穂先を当てがい、そして、グイッと突き立てた。なんと、おふうは二本の槍の穂先を呑み込まされてしまった。
「グッグッグギアーーーーッ、そっそんなーーっ、ガアアアアーッ、やっやめてーーーっ」
二本目の槍も穂先をおふうの割れ目に呑み込ませると止まった。
「もう一本突き立てよっ」
三本目の槍が二本の槍の穂先を咥えている割れ目の下に同じ様に突き立てられた。おふうはその桃色の肉を覗かせていた女の大切な部分になんと三本の槍の穂先を呑み込まされてしまったのである。そして、三本の槍を突き立てられている割れ目を隠す様におふうの翳りはサワサワと揺らいでいた。
「グッグッグアッ、グギアーーーーッ、死にたく無いーーっ」
おふうは槍を突き刺されている割れ目を中心にして、ピクピクと腰を動かして痙攣している。足首は反り返り、両手は大きく開かれていた。
「すげーなっ、あの女あそこで槍を三本も呑み込んでしまいやがったぜ、立派なあそこだなっ」
「でもようっ、もう女の部分はグチャグチャで使いもんにならねえよなぁ、勿体ねえなぁ」
「まぁ、どのみち俺たちには手の届かない女だぜっ、こうやって真っ白な裸を拝めるだけでも有難いと思わんとな」
「しかし、武田のお館さまがここまで残酷に人質を処刑するとはな、先代さまとは変わったねえ」
「ここだけの話だけど、どうやらお館さまはこの女達を放免しようとしたらしいぜ」
「じゃ何故こんな残酷な処刑が行われているんだい」
「実はあの穴山さまが強行にこの処刑を主張したらしいんだ、それも自分が取り仕切るとまで言ったらしい」
「ああ、お館さまの勝頼さまと穴山さまは仲が悪いらしいなっ、穴山さまは勝頼さまのやる事なす事皆反対するらしいぜっ」
「しかし、穴山さまがこんなに残忍な方だったとは、先代さま存命中は猫を被ってたのかなっ」
そんな人々のうわさ話を貞昌はジッと聞いていた。
(そうかっおふうのカタキは穴山だなっ、くそう今に見ておれっこのカタキは必ず取ってやるからなっ)
後年、穴山信君は本能寺の変のおり、徳川家康に同行して堺見物をしていた。そして、本能寺の変を知り明智方から逃れる時に謎の死を遂げていた。もしかすると、貞昌の刺客に寄って殺されたのかも知れない。
それはまだ先の事として、貞昌はおふうの死を見届ける為に観衆に紛れておふうを見つめていた。
おふうの股間には肛門に一本、そして割れ目には三本、つごう四本の槍が突き立てられていたが、四本の槍はおふうの急所を外しており、おふうは死ねずに悶え苦しんでいた。
割れ目に突き立てられている槍は一旦抜かれ、そしてまた、三本揃っておふうの割れ目を突き立てていた。
その残忍な突き立てが何度も繰り返されている。おふうは槍が己の割れ目に呑み込まされる度に体を震わせ、絶叫を上げていたが次第にその反応も静かになって来ていた。割れ目の辺りは、もうそこに女の大事な物があったとは今は確認出来ない程、ズタズタに裂け赤い物がおふうの濃い目の翳りをベットリに染め、また槍の穂先もドロドロに赤く染まり、流れる物が執行人達の槍を握る手にまで滴っていた。
それまで黙って女達の処刑を床几にかけて見ていた重臣の一人が立ち上がり、穴山の側にやって来た。
「穴山殿っ、もうこの辺でいいのではないかっ、この女を楽にさせてやってはどうかなっ」
「おおっ、山県殿かっ、まだまだこの女には苦しんで貰いたいのだがっ」
「そう言うなっ、この女は充分苦しんだではないかっもう許してやれっ、お前のその気持ちは次の奥平との戦で果たせばいいではないかっ」
「しかしっ」
信君は女達が悶え苦しむ姿を見て、己の加虐の心を満足させていた。別に奥平が憎い訳では無く女を残酷に殺すことが好きだったのであった。
己の愉しみを奪われるのが嫌だった。しかし、武田家親類衆筆頭の穴山とて、武田家の重鎮の一人山県に止められては聞かない訳には行かなかった。
「その辺でよかろうっ、このおふうにトドメを刺してやれっ」
おふうは信君の声を微かな意識の中で聞いた。
(ああーーっ、殺されるっ、私は死にたくないっ、ああーーっ)
割れ目に突き立てられている槍が全て抜かれた。そして、一本の槍を構えた執行人が、もう真っ赤に染まりグチャグチャに肉の裂けた割れ目らしき穴に、その鋭い穂先を構えた。
執行人が渾身の力を込めて槍を突き上げた。
「グッグギァエーーーーーーーッ」
おふうは断末魔の声を張り上げると、最後の力をを振り絞る様にしてその大の字に括られた全身を反る様にして悶え、そしてガクッと体全体を深く落とした。ピクピクと小刻みに震えていたが、やがて動かなくなった、おふうはやっと息絶えることができたのであった。
おふうとお春の壮絶な処刑が終わった。裏切りの定めとはいえ、それは余りにも淫残で耐え難い死であった。素っ裸の二人はその隠すべき女の羞恥の全てを剥き出し、好奇の目で見つめる人々に晒されて死んでいった。信君は物足りなさそうにおふうの息絶えた体を眺めていた。
それから、二年後の初夏、勝頼は15.000の軍勢を従え、奥三河の長篠城を囲んでいた。城に籠るは貞昌に従う500の兵達であった。奥平の兵達は必死に防戦をしていた。大野川と寒狭川の合流地点の要所の断崖に築かれた長篠城は天然の要塞であった。武田軍はこの長篠城を攻めあぐねた。そして、兵糧攻めにし蟻一匹は出られぬ様に城の周りを固めた。
「若殿っ、このままでは兵糧はあと数日でつきまするっ如何致しますかっ」
「織田徳川の後詰めは未だかっ」
「未だっ見えませぬっ」
「仕方ないっ、討って出て討ち死も止むなしかっ」
そこに、鳥居強右衛門が貞昌の前に進み出た。
「拙者が浜松の家康さまの所に伝令に行き、早速の後詰めをお頼み申して来ます」
「しかし、強右衛門っこの厳重な囲みを如何にして抜けるっ」
「なあなっ、拙者は水練は得意でしてなっ、川底を伝って囲みを抜けまする」
「そうかっ強右衛門っ行ってくれるか、頼んだぞ」
「はっ、お任せあれっ」
そこへ若い女が走り込んで来た。
「父上っ、父上は深手を負って泳ぐことが出来ないではありませんかっ」
「何を言う、ひかるっ、これしきの傷平気だっ、私は昔から奥三河の河童強右衛門で通っているのだぞっ」
「わたくし、ひかるが父上の代わりにその伝令のお役目を果たしまするっ、若殿さまっどうか父に代わって行かせてくださいっ、私も父同様、奥三河の女河童で通っておりますっ泳ぎには自信がありますっ」
「そうかっ、強右衛門の娘っひかるとやらっ頼んだぞっ」
「ひかるっ、無理をするでないぞ」
「はいっ父上っ」
その晩、ひかるは崖を下り川岸に着くと、着ていた着物を脱ぎ素っ裸になった。数え年16のひかるの体は締まった体に慎ましく膨れた乳房、くりっとした尻たぶ、そして、月明かりにひかるの裸身が白く艶めかしく光った。ひかるは着物を紐で腰に結え静かに川の中に入っていった。長篠城の人々の運命を背負うにはまだまだ幼いひかるであった。
川底を伝い、おふうは武田の囲みを難なく抜け、早朝合図の狼煙を長篠城に向けあげると、浜松の家康の元へと急いだ。
浜松城では既に織田の援軍30.000が到着しており出陣の準備に城内は騒がしかった。ひかるは長篠城の伝令として家康と対面した。
「そなたはおなごかっ、おなごの身でよくぞ武田の囲みを抜け浜松まで辿り着けたなっ大儀であった。して、使者の用向きはっ」
「はっ、家康の殿様っわたくしは奥平貞昌の家臣鳥居強右衛門の娘っひかると申します。若殿、貞昌の命に寄り参上致しました。長篠城、未だ勢盛んっ、なれど兵糧があと数日となっております。家康殿には急ぎっ後詰めをお願いしたく罷り越しました」
「ひかるとやら、心配致すなっ明日にでもここ浜松から出陣し、勝頼めを蹴散らして見ようぞ」
「はっ、ありがとうございますっ」
「ひかる殿っ、さあ疲れたであろうっ何か食してゆるりと成されよっそして、明日我等と共に長篠に向かおうぞっ」
家康は優しくひかるに言った。
「いえっ、わたくしはこの足で取って返し、城内の者に今の家康殿の口上を一刻でも早く伝えたいと思いますっ、ではこれにて失礼いたします」
「流石はわが婿っ貞昌の家の者っよくぞ言ったっ、引き止めはせぬ、さあ急ぎ長篠へ、頼んだぞっ」
ひかるは浜松を後にすると長篠へと急いだ。
(家康の殿がやって来てくれるっこれで長篠の皆も助かるっ良かったっ)
嬉しさの余りにひかるの足取りも軽くなっていた。ひかるはまだ、この後の自分の運命を知らなかった。
4. ひかる磔
「若殿ーーっ、対岸の河原で武田の者が何か言っております」
「何事っ、よしっ直ぐ行く」
貞昌は城内より急ぎ川側にある櫓にやって来た。数人の重臣と共に鳥居強右衛門も櫓に登った。
「城内の者に物申すっ、とくと聞かれいっ」
武田の武者が長篠城に向かって声を掛けていた。
鳥居強右衛門がその武田の武者に向かって答えた。
「只今は合戦の最中っ何用かっ」
「おおーっ、先程っ長篠城に忍び込もうとしていた伝令をひっ捕えたっ、その者よりお城に籠る者共に伝えたいことがあると言うーっ、とくと聞かれいっ」
すると、数人に取り囲まれ後ろ手に縛られた一人の女がその武者の横に引き出されて来た。
「おおーっ、あれはひかるではないかっ」
強右衛門が叫んだ。
「本当じゃ、伝令に出たひかる殿ではないかっ、捕らわれてしまったのかっ」
ひかるは河原より対岸の崖上にあるお城を見上げていた。
「いいなっ女、先程の約束通り城内に向かって話すんだ」
「・・・・・」
「どうしたっ早くしろっ」
ひかるは家康様が後詰めに今日にも浜松を出陣する事を早く城内の者達に伝えたかった。城を脱出した時と同じ様に暗くなってから川底を伝って城内に戻れば安全だったのだが、ひかるは一刻でも早く城内の者達にそれを伝えたかった。危険とは承知で昼の明るい時間帯に川に入ったのであった。そして、監視の網にかかって捕えられてしまったのであった。
「女っお前は何の為に城内に忍び込もうとしたっ、訳を言えっ」
「言えぬっ、さあ殺せっ」
「そう死に急ぐでないっ、長篠城はもう二日も持つまい、そんな城内に入ってどうするつもりだったのだ」
山県昌景が優しい口調でひかるを問い詰めた。
「若殿は武田には負けぬっ」
「そうは言っても、もう勝負はついているであろうっ、城が落ちるのも時間の問題だと思わぬかっ」
「なんのっ、家康様が信長様の援軍3万と共に今日にも浜松を出陣成されるっ、武田はさっさとこの地を引かれた方が身の為ですぞ」
「何を言うかっ信長が援軍を出す訳がないではないかっ、家康だけでは後詰めも出来まい」
「私は浜松で家康様にお会いして後詰めのお約束を頂いたっ、それに信長様の軍勢もこの目で見て来た」
「それは本当かっ、むむーっ」
山県は急ぎその場を離れた。そして、暫くして穴山信君がやって来た。
「先程、昌景殿に話した事は本当なのかっ」
「本当です」
「そうかっではひとつ取り引きを致さぬかっ、言うことを聞いて貰えればお前の命を助けようっ」
「取り引きっ」
「これより、城内に向かって家康の後詰めは来ないと言って貰えぬかっそして、開城をするよう説得して貰えぬかなっ」
「しかしっ」
「そうすれば、お前も命が助かるし、城内の者達も救われる」
「・・・・・」
「どうなんだっ言うなっ」
「分かりましたっそう致します」
ひかるは暫くお城を見上げていた。そして、意を決した様に声を発した。
「お城の方々っ、鳥居強右衛門の娘っひかるですっお聞きくださいっ」
「おおーっ、ひかるーっなんだっ」
強右衛門がひかるに答えた。
「ああーっ、父上っ私ですっひかるですっ」
「どうしたっ家康様はっ来てくださるのかっ」
「・・・・・」
「ひかるーっ、聞こえんぞっ」
「はいっ父上っ、それからお城の皆様っ、家康様はーーっ、・・・・・
今日にも信長様の援軍3万と共に浜松を出陣いたしてございますっ、今、暫くのご辛抱をっ」
城内からおーっと歓声が上がった。
「この女っ何を言うっ、許さんっ」
ひかるは信君に引き摺られる様にして河原から消えて行った。
「ひかるーっ、良くぞ指名を果たしたっ、父は誇りに思うぞーーっ」
長篠城内ではひかるの言葉に皆々が喜び合っていた。今日にも織田徳川連合軍が浜松を出立したとするとすれば明後日にはここ長篠に到着する筈である。しかし、強右衛門は喜んでばかりも居られなかった、武田に不利な事を言い放ったひかるがこのままで済む筈も無く、もう既に殺されていると思った。ひかるの事を考えると胸が締め付けられていた。
「強右衛門っひかるは奥平の恩人であるっ、なんと言って感謝の気持ちを表して良いやらっ」
貞昌が強右衛門に声をかけた。
「はっ、若殿っひかるも御家の力になれて本望でありましょうっ」
「強右衛門殿っひかる殿がっひかる殿がっ、今、河原に引き出されて来ました」
「何っひかるが」
強右衛門はもう既に武田の手で殺されてしまったであろうひかるが、生きていると知って慌てて、また、川側の櫓に急いだ。
「強右衛門殿っおぬしは見ない方が良いっさあ城内に入りなさい」
しかし、強右衛門その者の言葉を遮り、櫓にやって来てしまった。
「あっ、そんなっひかるっ、武田は何て事をするんじゃ、許せんっ許せんぞっ」
強右衛門の隣には貞昌がいた。
「むむっ彼奴はおふうの仇、穴山ではないかっ、また残忍な処刑をするつもりかっ許せんっ」
河原には磔柱が用意されていた。それも、本来、男用の磔のキの字の磔柱であった。武田の者達はこの男用の磔柱に女のそれもまだうら若きひかるを架けようとしていたのであった。そして、その磔柱の横には素っ裸にされたひかるが両腕を男達に掴まれ立たされていた。
少し前、ひかるは武田の陣所に連れて来られると、昌景に寄って切られようとしていた。すると勝頼が昌景に向かって言った。
「昌景っ、もう良いっ、御家の為に死を恐れずやった事だっその心掛けに免じてその女を解き放ってやれっ」
「はっ、お館さまっ承知しました。おいっ女っ、確かひかると申したな。そう言う事だっ何処へなりとも行くが良いっ城内に入りたくば邪魔立てせぬ」
「本当ですかっそれでは城内に入らせてください」
そこへ穴山信君が現れた。
「勝頼殿っ、いけませんなぁ、この者っ我らとの約束を違えっ、皆を騙したのですぞっ、見せしめの為に城内の者に見える様に磔にせねば示しが付きませぬっ、女とて許せませんなっ」
「信君っおぬしは女を磔にするのが好きじゃのうっ、仕方ない、ここで口論しても始まるまいっ信君っ、好きな様にせいっ」
「では、勝頼殿っ好きな様にさせて貰います」
信君は振り向くと自分の家臣に向かって指図した。
「この女の磔の用意をいたせっ、男柱で串刺しに致すっさあ急げ」
そして、ひかるは着ていた着物を脱がされ河原に引き出されたのであった。
雑兵達が長篠城対岸の目と鼻の先に磔柱を立てる穴を掘り始めた。その距離、五十間程である。城兵が鉄砲を放った。パンッパンパン、穴掘りの雑兵が慌ててその場から逃れた。
「城の者達に申すっ、彼方を見られいっ」
信君が指さした。そこには近在の百姓が二十人程縛られ連れて来られていた。女も幼い子供も中にいた。そして、震える様に城を見ていた。
「よいかっ、磔の邪魔立て致せばっこの者達の命は無いっ、分かったら、黙ってこの女の磔を見ているんだ」
「ありゃ、設楽村の五平とそのかかあじゃないかっ」
「その隣は甚吉一家だぁっ」
「彼奴らっ、なんで捕まってしまったんだっ」
城内の者達は知り合いの名を呼んでいる。
狭い領地である城内に籠る者と領民とは顔馴染みの者も多い、親戚筋の者もいる。その者達を殺すと言われては城内の者達も手出しする訳にはいかなかった。信君の考えた事であった。ひかるの磔串刺しを城内からより近い場所で行い、ひかるの苦悶の姿を見せようとしたのだ。
また、雑兵達が穴掘りを始め、暫くすると磔柱を立てる穴が完成した。
城内の者達はそれを黙って見ているしか無かった。
ひかるはその裸身を磔柱に女としては耐えがたい大の字に括られた。そして、数人がかりで柱ごと担がれるとゆっくりと先程掘られた穴に向かって運ばれて来た。ひかるはこれから自分の大の字に開かれた裸身が城の者達に晒されるのである。そして、柱がドスンと穴に落とされると磔柱が立ち上がった。16のひかるの体はもう女の体であった。慎ましいとはいえ、張りのある乳房は胸に掛けられた荒縄で痛いほど突き出されていた。腰から尻にかけた線はキリッと締まりスラリと伸びた太ももから脹脛へと繋がっている。その拡げられた股間の黒々とした翳りと絹の様に真っ白な肌の対比が大人の女の艶めかさを放っていた。
五平と甚吉が竹槍を持たされ、怯えながらひかるの磔柱の前に信君に寄って引き立てられて来た。
「ああっ、ひかる様っわたしでごぜいますっ設楽村の五平ですっ、ひかる様なんと酷いお姿にっ」
「あっ、そなたは五平ではないかっ、頼むっ私の姿を見ないでおくれっ」
「へいっ、ひかる様のお姿っ、見たら目が潰れますっおらはもう見ません」
「よいかっ、よく聞けっお前達が、今、手にしているその竹槍でこの女の女陰と尻の穴を串刺しするのだっ
分かったなっ」
「ひぇーっ、そんなっおらには出来ませんっ」
「わしもひかる様にそんなことは出来ねえだっお許しをっ」
「お前達がこの女を串刺しせぬので有ればっお前達はおろかっ彼処に捕らえおるっ女子供も含めて皆死罪にいたすぞっ」
「そっそんなっどうかお侍様っそれはお許しくださいっ」
「ああーーっ、出来ねえだっわし達を許してくださいっ」
「ええいっ何をつべこべ言っているのだっ、拙者の言うことが聞けんのかっ、あの者達が殺されても良いのかっ」
「へいっ、おらもおら達のかかあも童も皆殺してくだされっ、それでもおらあ、ひかる様を串刺しなんぞ出来ねえだ」
「わしもそうだっ、さあわし達を殺してくれっ」
「そうかっ、そんなに死にたいならっそうしてやるっ」
信君はキラリと刀を抜いた。
「ひぇーっ」
五平と甚吉は竹槍を投げ捨てるとその場に尻もちを着いた。
「信君殿っ、お止めくだされっ」
「女っ口を出すなっ」
「いえっどうかその者達を殺さないでくだされっ刀を納めてください」
そして、ひかるは磔柱から五平と甚吉を見下ろしながら
「さあっ五平に甚吉っ、この私をその竹槍で串刺しにしなさいっ私はもう覚悟が出来ていますっ、私の為にお前達とその家族が殺される訳にはいきませんっ、五平っ甚吉っ、怖がらずに私を突きなさいっいいんです」
「そんなーっひかる様っおらそんな事は出来ねえだっ、うっうっう」
「ああーーっ、わしは嫌だーっ出来ねえ」
二人の男に選択肢は無かった。家族を守るため、二人は転がっていた竹槍を握ると全裸に晒されているひかるの磔柱の前に立ち上がった。
「そうっそれで良いのよっ、私はお前達に串刺しされて本望ですっ、怖がらず私のあそこを突きなさいっ」
なんと気丈な娘であろう。竹槍での串刺しではそう簡単に死ねない事はひかるも充分知っていた。その苦痛は長く長く続き地獄の苦しみが待っている筈である。しかし、ひかるはこの者達とその家族の為にその苦しみを受ける事を望んだ。
「おいっお前達っこの女も催促してるんだっ、思い切って尻の穴を突けっ、五平とやらお前が尻の穴だっ、それからもう一人が女陰だっさっさとやれっ」
五平と甚吉は竹槍を構えながらブルブルと震えていた。
城内の者達にも事の成り行きは理解出来ていた。しかし、これから繰り広げられるであろう味方同士の耐え難い残酷な光景を思うと皆声を出せずに見ているしかなかった。
「ひかるーーっ」
突然、強右衛門が磔に架けられている娘の名を呼んだ。すると城兵達が声を発した。
「五平ーっ、やめるんだっ」
「甚吉ーっお前はそんなに命が惜しいのかっ」
「皆の者っ、五平と甚吉を責めるでないっ、あの二人はこうするしかないのだっ二人を許してやれっ」
強右衛門が血を吐く思いで城兵達に言い放った。
「さあっ突けーっ」
信君が叫んだ。
五平は震える手で竹槍の先をひかるの肛門に当てた。ひかるは空を見上げそして、目を閉じた。大きく拡げられた股間がブルブルと震えている。両手はしっかりと握り締められていた。
「さあっ五平っ突きなさいっ」
五平はその手の竹槍を強く握った。
5. ひかる 苦悶
五平は手にした竹槍を突き上げた。
「ウッウグッグググッ」
ひかるは低く呻いた。そして、一瞬磔柱に括られた裸身が逃げるように上へと動いた。ひかるの肛門から滲み出る様に赤いものが滴った。
「ひっひかるさまっ、許してくだせえーっ」
五平はひかるに許しを請いながらも、そのひかるの肛門に突き刺した竹槍を突き入れたままブルブルと震えていた。
「ウッウッ、五平っ、もっと力を込めて突きなさいっ、ウグッ」
「そうだっ五平とやらっもっと深く竹槍をケツの穴に突き入れろっ」
穴山信君が磔柱の横で叫んだ。
「五平っ止めろーーっ」
「ひかる殿を殺すなっ」
長篠城内の者達が叫んでいる。
その時、鳥居強右衛門が目をカッと見開き呻くように声を出した。
「ひかるーーっ、ひかるっ、五平っひかるを長く苦しませずに、一気に殺してやってくれーっお願いだっ
五平の持つ竹槍がなおも突き上げられ、その竹槍の先がひかるの肛門に深く含まれた。
「グッグッグアッ」
ひかるは磔柱に括られた裸身を激しく反り返し、大きく開かされた両足の足先も反り返った。
信君が五平に向かって叫ぶ。
「もっとその女の体の中に突き入れろっ、早くしろっ」
「うへぇーーーっ」
五平は目を瞑るとひかるの赤い物に染まっている竹槍を突き上げた。すると、ひかるの体内でバリッと肉の千切れる鈍い音がした。
「グアッグアアアッ、ちっ父上っああーーっ」
「ひかるーーっ、何も出来ぬこの父を許してくれーっ、ひかるーっ」
「グアーッ、父上っ、かっ必ず、戦にお勝ちくださいーっ」
「分かったっ、必ず勝ってみせるぞ、ひかるーっ、五平ーーっ早くひかるを楽にしてやってくれーっ」
五平は強右衛門の願いを耳にすると、ひかるに突き刺している竹槍を遮二無二に突き上げた。
「グギャーーーッ、グッグガアーーッ、ガアアーッ、ちっ父上ーーっ」
ひかるは磔柱の上でのたうつ様に、その括られ大の字開かせられている裸身を蠢かせ、そして獣の様に声を張り上げていた。
五平の後ろに立っていた甚吉は目の前の壮絶な光景にガタガタと震え、あろうことかその場で失禁していた。竹槍を持つ手はブルブルと小刻みに震え顔は真っ青であった。
「おいっ、そこの者っお前の番だぞっ、この女の女陰をその竹槍で突けっ」
信君が甚吉を睨みながら言った。
「あわわわっ、おらには出来ねえだっ、お許しをっ」
「まだっ、そんな事を言っているのかっ、家族がどうなってもいいのかっ、どうなんだ」
「・・・・だども」
「うっうぐーーーーっ、じっ甚吉っ、さあ五平の様にっ、グアッああーーっ、怖れず、私を突きなさいっ、はっ早く私を楽にしてっ、ガアアーッ」
「甚吉っ、ひかるさまを早く楽にしてやってくれーーっ」
五平が絞り出す様な声で甚吉に言い放った。
甚吉はフラフラっと磔柱の前に来ると、震える手で竹槍をひかるの剥き出しの女陰に持っていった。しかし、その震える手では竹槍の狙いがつかないでいた。そして、恐怖の為に甚吉は目を閉じると狙いの定まらぬまま、グイッと竹槍を突き上げた。
「グッグガアーーーーーーッ」
甚吉の突き上げた竹槍はひかるの女陰を外れ、臍の直ぐ下を突き刺した。そして、甚吉はハッと目を開くと大声を上げ竹槍をひかるの肉から引き抜くと投げ捨てその場に蹲ってしまった。
「もうこれ以上っ出来ねえーーっ」
信君はそんな甚吉を見るとサッと刀を抜き、バサリと甚吉の首を胴体から切り離してしまった。
「甚吉ーーっ」
五平が振り返り叫んだ。
「使えぬっ輩だのうっ、おいっ五平とやらっお前がこの女の女陰を突くことになったなっ」
「わしゃっわしゃっ、やりたくねえだっ」
「五平っ、この男の様になりたいかっ」
「ひっひえーーっ、そっそれは」
「ではっ、ケツの穴を突き刺している竹槍はそのままにして、そこに転がっている竹槍を拾ってっこの女の女陰を突けーーっ」
「ああーーっ、ひかるさまっ」
五平は磔柱の上で苦しんでいるひかるを見た。
「ウッグググッ、ごっ五平っ早くその竹槍を拾ってっ早く私を楽にしてっ、ガアアーッ」
五平は首の無い甚吉の側に転がっている竹槍を拾い上げ、大の字に拡げられたひかるの裸身を見つめた。
6. ひかるの死
「五平ーーーっ、はっ早く、ひかるを楽にしてやってくれーーっ、殺してやってくれーっお願いだっ、もうそれが出来るのは、五平っお前だけだ」
鳥居強右衛門が悲痛な叫びを長篠城内から五平に発していた。
竹槍をひかるに向けながら、五平はじっと固まり動かずにいる。
「ひかる殿っ、許してくだせえっうっっうーっ、おらを恨まんでくだせえーっ」
ひかるは磔柱に括られた裸身を小刻みに震わせながら、五平を見下ろし竹槍の突き上げを催促する様に頭を何度も縦に振り頷いている。
「おっお願いっ、グッグアッ、こっ殺してっ、ううううーーっ」
ひかるの拡げられている剥き出しの女陰がヒクヒクと震え、股間が幾分突き出された様に五平には感じられた。
「ひかる殿ーーーっ」
そう五平は叫ぶと竹槍を突き出された女陰に向かって力を込めてグサッと突き上げた。
「ウグッ、ぐっグガアーーーッ」
ひかるの括られている裸身が大きく仰け反った。涙に溢れたその眼は城内の父、強右衛門を見つめていた。
(父上っさらばですっ、お達者でっ、ああーーっ父上っ)
竹槍がなおも深々と突き刺され、ひかるの女陰からはドクドクと赤いものが噴き出し、竹槍を伝い五平の手を真っ赤に染めた。
「グッグエッ、グガアーッ、ごっ五平、もっと強くっ、つっ突いて、ガッガアアーッ」
五平は渾身の力を入れ竹槍をひかるの体内に突き入れた。竹槍の先がひかるの女陰の奥の肉壁を突き破る鈍い音が聞こえた。
「グッグガガガアアアーーーッ」
ひかるは最後の断末魔の叫び声を上げ、ガクッガクッガクッと体全体を痙攣させると、ダラリとその裸身が力無く落ち、括られた縄に体を預けて動かなくなった。
「うわあーっ、ひかるっ、この父を許してくれーーっ」
強右衛門は悲痛の叫びを上げるとその場に倒れこんだ。
ひかるは奥平家のため、そして主家の徳川のためにその若い命を磔柱の上で散らした。
信君の所に武田の武者が走り込んで来た。
「信君さまっ、物見の知らせで織田徳川の軍勢がもう長篠から五里の所まで迫っているとの事、急ぎ軍議を開くゆえ、早々に本陣までお戻りくださいっ」
「直ぐに参上いたすと、勝頼殿にお伝えくださいっ」
そして、信君はその場で放心している五平の方に振り向き。
「五平とやらっ、よくぞこの女を串刺しにしたなっ褒美を取らせるっ、この後拙者の陣屋まで取りに来い」
「いやっ、おらそんなもんは、要らねえだっ、それよりわしのおっかあもわらし達も助けて貰えるんでっ」
「なんと欲のない奴よっ、お前の妻子達を連れて、ここから立ち去るが良いっ、この死んだ男の妻子も一緒に連れて行け」
五平は血に塗れた姿で妻子の元に駆け寄ると急ぎこの場を立ち去っていった。
信君は磔柱の上で無残な姿で晒されているひかるをチラリと見るとニヤリとしてその場を立ち去った。
長篠城の対岸の河原には、磔柱の上に素っ裸で大の字に括られ、その開かされた股間の二つの穴に竹槍を呑み込んだまま、壮絶に息絶えたひかるが一人無残に晒されていた。城外はまだ、武田の勢力下であり、城の者達はひかるの遺骸を守り戻し様にも、それは出来なかった。ひかるが磔柱から下ろされたのは、それからまだ幾日も掛かったのである。
天正3年、5月21日、織田徳川連合軍は設楽ヶ原で武田の騎馬軍団を破ったのである。勝頼は信玄公以来の幾多の優秀な武将を失い、甲斐へ向けて敗走した。その戦で信君は戦に参戦せず武田の旗色が悪くなると、我先にと軍勢を引いて逃げたのであった。武田家、滅亡のおり、真っ先に武田を裏切ったのも信君であった。そして、本能寺の変の後、信君は上方で謎の死を遂げている。
戦の後、ひかるはやっと磔柱から下ろされ、丁重に埋葬された。ひかるの死に顔は安らかで微笑みを浮かべている様に見えたと伝えられている。鳥居強右衛門はこの戦の後、城を去り自害したとも出家したとも言われでいるがその消息は誰にも分からなかった。噂では本能寺の変のおりに上方で強右衛門を見たと言う話が伝えられている。
完
2018/08/09(木) 13:16:00
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