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私の願望

元禄仕置淫景

1. お文の磔

お仙はその日、奉公先の着物問屋の使いで用を済ませ、路地道を店に帰るため急いでいた。ふとっ見ると大通りに人だかりがあり、何だろうと思いその人だかりのある大通りに出て来てみた。

「あっ、これはっ」

お仙の目に飛び込んで来たのは、町役人の一行と裸馬に乗せられた女であった。

「この行列はお仕置場に向かう一行だわっ、するとあの馬の上にいる女性がお仕置きに掛けられるのかしらっ、綺麗な女性なのに可哀想っ」

その女は白い囚衣を着せられているものの、囚衣は乳房が剥き出すまで下ろされ、後ろ手に縛られそして剥き出しの乳房も襷掛けにキッチリと縛られ、その豊かな膨らみがぷっくりと強調されていた。女の哀しそうな表情と合間って辺りに艶かしさを振りまいていた。

「それにしても何て美しく艶かしい姿なんでしょ」

お仙はその馬の上に乗せられ引き回しされている女を見て思った。

裸馬が歩む度に女の真っ直ぐ伸びた剥き出しの足も艶かしくブラブラと揺れていた。その女の着せられている囚衣は丈が短く太ももから下が丸出しになっており、裸足の足が時折ピクピクと蠢く姿が寄り女を艶かしくしていた。

お仙の目の前まで裸馬がやって来た。すると女はお仙を何故かジッとお仙を見つめていた。その表情はお仙に何か訴える様な表情をしていた。お仙は女の瞳に引かれる様に女と視線を合わせた。すると、女はハッとしてお仙との視線を外し顔を項垂れて、その瞳からポロッと涙を流した様であった。

(ああーっ、可哀想っ、これからこの女の人はどんな目に合うのだろうっ、最後まで見届けたい。いえっ見届けてあげなければ)

お仙はなんとも言えない不思議な感覚に襲われた。、

その女は剥き出しの乳房をプルンプルンと馬の動きに合わせて揺らしながら、お仙の前を行き過ぎた。縛られている両手をキツく握り締めているのがお仙から見えた。

お仙は使いの帰りだった事も忘れ、その女に導かれる様に、その引き回しの一行の後を追っていた。

町の大通りを抜けると小さな川に橋がかかっている。その橋の上から仕置場が見えてくる。女の跨る裸馬が橋の真ん中にかかったその時、女のか細い喘ぎ声が聞こえ、そして突然、ボタボタッと馬の腹から少し黄色みかかった物が垂れて来た。

「おおーっ、やっぱりここでこの女も小便をしやがったぜ」

引き回しを取り巻く観衆の中の男が大きな声を発した。

「成る程っ、ここは小便橋だからなっ、ここから仕置場が見えて来るからなっどんな罪人もここで怖くなって小便をするものさっ」

その男の隣の初老の男が皆に聞こえる様に話していた。

(そうだっの、昔からこの橋を小便橋って呼んでいて、何故だか知らなかったけど、そんな訳があるのねっ、でも悲しい名前だ事っ)

馬の上で不覚にも、その女も仕置場が見えて来た恐怖にこの橋の上で失禁をしてしまったのである。

その失禁は暫く続いた。女の股間から滴ったそれは馬の背を伝い腹から垂れ落ちると橋の板を黒く染めていた。女は縛られた体を震わせ低い声で嗚咽しながら涙を流している。

(こんな大勢の見守る中でオシッコをしてしまなんて、どんなに恥ずかしい事でしょう、可哀想っ)

お仙は思った。そして、もし自分だったらと考えると・・・・・でも、何故かお仙は体の芯がジーンとするのを感じた。

(何っ、この気持ちは変だわっ)

引き回しの一行は女の失禁に構わず、その歩みを仕置場へと進めて行く。

お仙は何か不思議な力に導かれる様に、引き回しの一行を追った。

そして、何故あの女がこの様な目に合っているのか、知りたくなった。そして、隣にいる男に聞いて見た。

「あのーっ、そのーっ、あの女の人は何の罪でこんな目に合ってるのですかっ知っていますかっ」

「ああっ、お文の事かい、まあ酷い話さっ、何でも妹がお犬様に襲われてなっ、それをお文は助ける為に三匹のお犬様を殺しちまったのさっ、生類憐みの令ってのはお前さんも知ってるよなっ、お犬様を殺っちゃぁ死罪になるのさっ、しかしお文も可哀想になぁ」

「そんなっ、お文さんが可哀想っ」

「おっとっ、あまり大きな声で話さない様になっ、役人に聞かれたら、こっちだってどんな目に合わされるかっ、嫌な世の中だっ」

それから暫くして、引き回しの一行は仕置場へと入って行った。お仙も一行の後を追うと、仕置場の周りに組まれた竹矢来に来るとお仙は竹に手を掛けそこにしがみついた。周りには大勢の人々がお文の仕置を見ようと群がって来ていた。お仙は仕置を見るのが始めてであったが、厳格で規律正しい中にある、何故か淫靡で艶かしい雰囲気を感じていた。
それは、これから仕置を受けるお文と云う女が、美しいからなのであろうか。それとも、こんな場の女を美しいと感じる自分が少し変わっているのかも知れない、どちらにせよ、お仙は怪しい不思議な雰囲気を感じていた。

お文は裸馬から引きずられ様に下ろされると、偶然にもお仙がいる竹矢来の目の前の先に立たされた。その左奥には神妙な趣きで床几に腰掛ける偉そうな三人の役人がいた。

その真ん中に座る奉行らしき男がおもむろに立ち上がると指示をした。

「よしっ柱に架けろっ」

お文を縛っていた縄が切られ、縄の束がドサッと足元に落ちた。お文は自由になった手で胸まで下げられていた囚衣を肩に掛けようとした。すると一人の役人がお文の手を掴み。

「着物を肩に掛け直すのはやめよっ、そのままにしておれっ、それから裾も捲らせて貰うぞっ」

「それは許してください」

「決まりでなっ、口答えいたすなっ」

すると、奉行が

「なんでも、その女っ、引き回しの途中で小便をたれっ、着物の裾がビショビショに濡れているとのことっ、濡れた着物のままでは仕置は出来ぬで、替えの着物も無い事だし、面倒だから素っ裸にしてしまえっ」

「そうですねっ、どのみち着物を着て居ようと乳房も股間も晒すことになるので素っ裸の様なものですからねえっ、承知しました、その様にいたします」

お文は二人の会話を聞いていたが、自分が裸にされると聴き、顔を真っ赤にしてその場にうずくまってしまった。しかし、役人はお文を引き起こすと囚衣を脱がせにかかった。

「ああーっ、それは、それだけはお許しくださいっ、嫌ーっ」

だが、お文の願いも虚しくお文は囚衣を体から剥ぎ取られ、その真っ白な肌を人々の前に晒すことになってしまった。

「あっ、裸にされてしまったっ可哀想っ」

お仙は思った。

するとお文は、奥に寝かせてある白木で出来た柱の方に引かれて行った。そして、抵抗するお文を抑えつける様にして役人達は柱の上にお文を寝かせ、両手、両足を柱に縛りつけている様にお仙には見えた。

「何をしているのかしらっ」

隣に居た男がお仙に話かけてきた、

「お嬢さんは磔を見たことが無いのかなっ」

「ええ、仕置を見るのも始めてなんです。あのお文さんと言う方は死罪とは先程聞きましたが、打ち首か何かと思っていました。磔っですか」

「ああっ、それも今回はどうやら素っ裸で大の字に体を括られて、股間に槍を突き刺されて処刑される事になるなっ、お嬢さん、これからとても残酷な事が始まるから、もう見ない方が良いよっ」

「そうですかっ」

お仙はその男の言葉を聞くと、もう帰ったら方がいいかも知れないとも思ったが、あの綺麗なお文がこれからどんな目に合うのか見届けたいという思いが強く、その場に残ってこれから始まる処刑を見ることにした。

お文の磔柱が人々の方に向かって立ち上がった。

お仙はドキリとして、そのお文の磔柱に架けられた裸身を見た。

それは、素っ裸の体を隠す事も許されず、両手両足を大の字に開いた、女として耐えることなど出来る筈の無い姿で仕置場の中央にお文は晒されていた。裸身はブルブルと震え、股の少し多めのお文の翳りは風に吹かれサワサワと揺れていた。そして、顔をうな垂れお文は究極の羞恥に泣いていた。

(なんて、淫らで残酷な、それでいて美しく艶かしい姿なのだろう)

お仙は始めて見る大の字磔の光景に胸を締めつけられながらも、怪しくふしだらな感情が湧き上がって来ているのを感じていた。そして、自分の女の印が微かにしっとりとして来ているのが分かった。

(どうしたのかしらっ、お文さんを見ていると、嫌らしい気持ちになって来た、どうしよう)

お仙は身動ぎもせず、ジッとお文の磔姿を見ていた。手には汗が滲んできていた。そんな、お仙の姿を観察する様に一人の女がお仙を見ていたが、お仙はそんな事には目の前の出来事に夢中で気付かずにいた。

奉行らしき男が何やらお文の罪状を言っているのが聞こえたが、お仙は磔に架けられたお文の姿を見る事に夢中で聞いていなかった。

「始めいっ」

お文の剥き出しの乳房の前でキラリと光る槍が交差した。

「ああーっ、やめてっ」

お文の叫び声が仕置場にこだました。

一本の槍がお文の股間の奥に突き刺さったのが見えた。お仙はハッとして一瞬目を瞑った。

「ウギャーーーッ、助けてーっ」

お文の叫び声に、お仙は目を見開いた。槍の先が股間の奥に深々と呑み込まれていた。そして、ドロッと赤い物がお仙の股間から滴って来た。その槍は尚も体の奥へ奥へと突き上げられている。お文は槍から逃げようと体を捻じり、両手両足に力を入れ上へ上へともがいている。

「グギャーーッ、ガアアーッアグアグッ、死にたくないーーっ」

お文はブルブルと痙攣しながら、叫び声を張り上げている。お仙もその光景に体が固まり小刻みに震えていた。

(お尻の穴にっなんてっ酷いことをされてるの)

隣の男が解説する様にお仙に話かけた。

「お嬢さんっ、ケツの穴に槍を突き刺されても、なかなか死ねんものなんだよっ、暫くはもがき苦しみ抜いて呻き声を上げているだけさっ、そのうち、あの女も早く殺してくれと頼む様になるから、見ててご覧っ」

「なんてっ、残酷なんでしょ」

「しかし、お嬢さんも良く見ていられるねえっ、槍が突き刺されて血が噴き出て来た辺りで、見てられず大抵の者が帰って行くんだけどねっ、お嬢さんは変わってるねえ」

「・・・・・」

「ウググググギャーーッ、やっやめてっ、お願いーっ」

お文の尻に突き刺さる槍の柄が半分程見えなくなるまで、槍は体の中へと呑み込まれている。お文の叫び声も少し力無く成って来ていた。苦悶に震えるその裸身もピクピクと小刻みに震える様になっている。

(あんなに苦しんでいるのに、お文さんはまだ死ねないでいるのねっ、なんてっ仕置なんでしょうっ可哀想)

ふと隣の男の股間に目をやると、その男の股間がぷっくりと膨らんでいるのが見えた。

(あっ、この人はお文さんの仕置を見ながら興奮しているのね)

だが、お仙も自分の女の印が暫く前からビッショリと濡れているのが分かっていた。

(お文さんっ御免なさい、あなたの姿を見ていたら、こんな風になってしまったの)

同じ女であるお文の素っ裸での大の字の磔姿、そして、恥ずかしい尻の穴に槍を深々と突き刺され苦悶している姿。その壮絶で淫残な光景を見ながら、お文に申し訳無いとは思いながらもお仙は感じている。

奉行がサッと何かの合図の様に手を挙げた。すると、尻の穴に突き刺さっている槍はそのままに今度はお文の剥き出しの前の割れ目に槍が突き刺された。

「グェーーッ、グギャーーッ、ガアアーッ、アアガアーッ」

ぐったりうな垂れていたお文は、再び、壮絶な叫び声を上げた。そして、どこにそんな力が残っていたのかと思える程に磔柱に括られた裸身を激しく悶えさせ、体全体を反り返した。

(そんなっ、女の大切な前の穴に、やっ槍が突き刺された)

お仙は咄嗟に自分のその女の大切な部分を手で押さえていた。膝もガクガクと震えている。

お文の割れ目に突き刺された槍は、グイッとまた、割れ目の穴の奥へと呑み込まされていく。

「グゲーーッ、グガアーーッ、だっ駄目ーーっ、ガアアーッ」

お文はどんな残酷な串刺しにも、逃げる事も出来ずにその残虐な苦痛に、素っ裸の体を磔柱に括られ拡げられたまま耐えるしかなかった。

「お奉行っ、そろそろ宜しいのではっ」

役人がお文の苦悶の姿に見ていられず、奉行に尋ねた。

「いやっ、まだまだ、もう少し見せしめの為、苦しませろっ、後、何度か突き刺しをするんだ」

(ああーっ、お文さんをもうこれ以上苦しめないで)

お文の割れ目に突き刺されている槍がヌルッと抜かれた、すると割れ目からドバッと赤い物が噴き出て来て柱の前を真っ赤に染めた。

グサッグサッと槍が絶え間無く突いては抜くを繰り返しされている。槍が突き刺される度にお文は獣の様な叫び声を上げていた。お文の裸身は力無く柱からズリ落ちて来ていた。

「ウグググッ、グエッ、もうっもう、こっ殺してっ、ウッウッ」

「お奉行っ、もうそろそろっ」

「よしっ良いだろうっ」

奉行がサッと手を挙げた。

お文の尻の穴に突き刺されていた槍が抜かれた。ドバッと赤い物が噴き出して来た。お文は体の中に呑み込まされていた槍を抜かれる苦痛に、また絶叫した。

二本の槍が無防備のお文の脇腹に構えられた。お文は静かにその光景を眺めていた。そして、観念した様に目を閉じた。

「突けっ」

グサリと槍が脇腹から肩口に向って突き上げられた。一瞬、お文は大きく反り返った、すると肩から槍の先が飛び出て来た。

「ウッウッウッギャーーーーッ」

それがお文の断末魔の叫びであったのか、その叫び声を上げるとお文は縛られた裸身を縄に預けガクッと力を失い頭をうな垂れた。槍はお文の体から抜かれるとまた突き上げられ、そしてまた抜かれ突き上げられた。お文の裸身はもう槍の動きに任せ、ブルンブルンと揺れているだけであった。

お文はやっと苦痛から開放されたようであった。その大の字の裸身は赤い物で全身が染まっている様であった。

(ああーっ、可哀想なお文さんっ、さぞや、恥ずかしくて、痛くて苦しかったでしょう、そして無念な事でしょうね。ただ犬を殺しただけなのに)

お仙は涙を流しながら思っていた。



仕置が終わってもお文の無残な磔姿は晒されていた。人々はだんだんと去り、いつしかその仕置場に残っているのはお仙ぐらいになっていた。

「ちょいと、お嬢ちゃん、少しお話してもよござんすかっ」

あのお仙を観察していた女が話掛けて来た。


2. 怪しい蔵

お仙は通い奉公先の着物問屋大和屋の番頭の佐吉からこっぴどく叱られていた。

「まったくお前は使いの帰りに何処をほっつき歩いて居たんだいっ、用を済ませたらサッサと帰って来るんだよ」

「すみませんっ」

「まったく使いもまともに出来ないのかいっ、そんな事じゃ暇を出すよっ、まったく」

「・・・・・」


その夜、お仙はお文が磔で仕置された仕置場でお菊と言う女性から声を掛けられた事を思い出していた。

「お嬢さんはどちらかで奉公してなさると推察いたしますがっ、お給金に不満はありやせんかっ」

「そんなっ、いきなりその様な事を言われましても、困ります」

「いやねっ、ちょっとした儲け話がありましてねっ、宜しければ話を聞いて貰えませんか」

「あのーっ、今は使いの帰りで急いでますからっ失礼します」

「いい話なんですよっ、興味がありやしたら、明日の晩に錦町の米問屋越後屋に尋ねて来てみてくださいなっ、待ってますから」


お仙は実はお金が入り用であった。

「ゴホッゴホッ、お仙やっまだ寝ないのかい、ゴホッゴホッ」

「あっ、おっかさん、起きて来たら身体に毒ですよっ、さあ寝て寝て」

お仙の母、お美代は胸を患って何年も寝たきりであった。本来は住み込み奉公が当たり前なのだが、母が病と言う事もあって、お仙は特別に通い奉公で大和屋に働かせて貰っていた。そして、お金さえあれば、ちゃんとした医者に診て貰えれ病も直ぐに治る筈だと思っていた。だけどお仙にはそんなお金など無かった、と言うか食べて行くのさえやっとの毎日であった。

「お金さえあれば、おっかさんも直ぐに治るのにっ」

お仙は次の日の晩、お菊に言われた越後屋の前に来ていた。すると、そこは看板は下がっていたがもう既に商いはやっている様には思えない、なんとも寂れて不気味な感じのする商家であった。

店の中に意を決して入ると、昨日のお菊が待っていた。

「あらっ、お嬢さん、やっぱり来たのねっ」

「ええっ、昨日は使いで急いでいたのでっ失礼させていただきましたがっ、、、、実は私、お金が入り用なんですっだからお話を聞かせてください」

「そうなのっ、それならなんとか助ける事が出来ますよ」

「本当ですかっ、私っどんな事でもいたしますっお話を聞かせてください」

「分かったわっ、じゃあ見せたいものが有るので着いて来て」

お菊はそう言い放つと少しキツい顔に変わり、スタスタと店の奥に歩き出した。お仙もその後に付いて歩き出した。

「ところで、お嬢さんっお名前は」

「はいっ、お仙と言いますっ」

「お仙ちゃんはっ、昨日のお仕置きを食い入る様に見ていたけどっ怖く無かったの」

「それはっ、、、怖かったですが」

「でもっ、怖いと言うよりっなんだか上気して興奮している様に見えたわよっ何故かしらねぇ」

お仙はハッとした、確かにお仙はお文の壮絶な磔串刺しを見ながら淫らな願望に包まれていた。その事をこのお菊に見透かされてしまったのではないかと、焦った。

「・・・・・」

「良いのよっ、恥ずかしがらなくてもっ、あんな嫌らしい仕置を見れば、誰だって変な気持ちになるものだから」

「そうなのですかっ、私、あのお文さんて女の人を見ていたら、確かに変な気持ちになってたのかもしれませんっ、あっ嫌っなんて事を言ってるのかしら私」

お菊は裏庭に出ると、大きな蔵の前で止まった。

「この蔵の中に見せたいものがあるのよ」

「・・・・・」

ギギギギッギィー、蔵の扉が少し開いた。


「ああーっ、いいっいいーっ」

お仙はハッとした、蔵の奥から艶かしい女の声が聞こえて来た。蔵の奥の方がボワーっと明るく照らされている。そして、真っ白なものが見えた。

「さぁっお仙ちゃん、中に入って、扉を直ぐに閉めるわよ」

「でもっ何だか見てはいけない事がおきてる気がっ」

「静かにっ、黙っていて」

お仙はお菊に半ば強制的に蔵の中に連れ込まれ、扉がバタンと閉められた。お仙のいる場所は真っ暗であった、しかし、奥の照らされている場所で行なわれて光景にお仙は心臓が止まる程の衝撃を受けていた。それは昨日お仙が仕置場で見た光景と同じ光景が繰り広げられていた。それは、一人の女が磔柱に素っ裸で大の字に括られ、大きく拡げられた女の大事な部分に槍を突き刺され、悶えていた。

「ああーっ、いいーっ、もっと突き刺してーっもっとーっ」

しかし、昨日の仕置場の光景と違うのは聞こえて来る声が艶かしく甘い声で有った。

「これはっ」

「そうっこれがちょっとした儲け話なのよっ、と言うかお金になる仕事なんですよ」


3. お仙の初仕事

お仙が米問屋越後屋のお菊の元を訪ねてから一ヶ月程が経っていた。お仙はもう既に着物問屋大和屋の通い奉公を辞めていた。大和屋を辞める時に散々番頭の佐吉から嫌味を言われだが、お仙は寝たきりの母お美代の為にお金を稼いでなんとしてでも病を治そうと思った。そして、お菊の勧める卑猥な仕事をやる事にしたのであった。しかし、お金だけのためでは無く、お仙は心の奥に閉じ込めていた被虐の炎をお文の磔串刺しの仕置きを見た事に寄って火を点けられてしまったのであった。そして、お菊に見せられた蔵の淫靡な光景がその淫らなお仙の心を後押ししてしまった。そして、都合の良い事にそれはお金の為にという自分に対しての言い訳にもなったのである。これからの日々はお菊から呼び出しが有れ
ば、いつでもあの越後屋の蔵に行って淫らな痴態を晒す事になるのである。それがお仙の新しい仕事であった。

ドンドンドンッ、お仙の住まいの戸が叩かれた。それは長屋の人達が夕食の支度に忙しい時刻であった。戸を叩く音に驚きながらも、お仙にはその音が何であるか分かっていた。
そして、急いで戸を開けた。そこにはお菊の使いの辰吉と呼ばれる男が立っていた。

「はいっ」

「お仙っ、半刻後に来てくれっ」

お仙はみるみる真っ赤になった顔を俯き加減にして小声で応えた。

「分かりましたっ」

「お仙っ刻限に遅れるなっ」

辰吉はサッと居なくなった。来るべき日がやって来たとお仙は思った。決心していたとはいえ、初めての仕事である。脳裏に磔で大の字に晒された全裸のお文そして蔵の中の光景が浮かんで来た。少し膝が震えていた。

「お仙っ誰だいっ」

母が奥から声を掛けた。

「ああっおっかさんっ、何でもないのっ」

「そうかいっ、それなら良いけど」

「それからっ食事は作っときますから今日は一人で食べてっ」

「これから出かけるのかい」

「ええ、ちょっと出かけますっ、多分遅くなるから先に寝ててっ」

「夜は物騒だから気をつけるんだよ、お仙」

お仙は越後屋の一室にお菊と二人でいた。辺りは静まり返って人の気配がしなかった。

「さあっお仙っ、その着物を脱いで腰巻一枚になるんだよ」

「ああーっ、恥ずかしいっ」

「何言ってるんだいっ腰巻一枚になるくらいでっ、あんたはこの後っ殿方に素っ裸にされて、色んな所をおもちゃにされるんだよっそのくらいで恥ずかしがっていてはっ勤まらないよっ、さあグスグス言わずに脱いだ脱いだっそして、縛るから両手を後ろに回すんだよっ」

「お菊さんっ怖いわ」

「誰でも始めはそうさっ、でもお仙っ、あんたにはその毛があるんだから充分勤まるさっ、せいぜい良い声を出して殿方を喜ばせてあげるんだよ」

部屋を出て庭に下りると外は真っ暗になっていた。お仙は後ろ手に縛られた姿でお菊に付いて蔵に入った。

お菊は蔵の壁にある蝋燭に一本一本火を灯していった。壁に設置されている蝋燭全てが怪しい明かりを灯すと蔵の中がボワーッと明るくなった。

「さあ、お仙っこっちに来てここに座るんだよっ」

「はいっ」

お仙は蔵の真ん中に背筋を伸ばし足を綺麗に揃えて正座した。

蔵の片隅には辰吉がひっそりと控えていた。正面には磔柱が蝋燭の怪しい明かりに照らされて、次の生贄を待つように壁に立てかけられていた。その磔柱は何人の女が架けられたのかは分からないが、随分と使われていたのか黒光りしたおり、これまでの女達の淫靡な体液をこびり付かせている様であった。

蔵の隅には責め道具が整理されて並べてあった。

覚悟していたとはいえ、お仙はその蔵の中の怪しい雰囲気に胸の鼓動が高まり怖さと共に、不思議な期待感とも取れる感覚を感じていた。

「いいかいっ、殺されるわけじゃないんだからっ殿方のしたい事に身を任せていればいなさいっ、決して抗っちゃいけないよっ」

「分かっておりますっお菊さんっ、それで今夜の相手はどんな方なんですかっ」

「おやっ気になるかいっ」

「はいっ」

「あまり素性は言えないけどっ、今夜はさる大身のお旗本さまだよ」

「そうですかっ」

「そろそろ、お出ましだねえっちょいと玄関まで私は迎えに行ってくるからっ、そのままの姿勢でじっとしてるんだよ、それから辰吉は殿方の手伝いで此処にいるからね、そのつもりで」

その旗本がお菊に連れられ蔵の中に入った来た。

「女将っこのおなごが新しくやって来たおなごかっ」

「はいっ、そうです。あっちの方の素質も充分ですから、今晩はいつも以上にお愉しみ出来ると思います」

その男はお仙の顔を覗き込んだ。

「おおーっ、なかなかの美形ではないかっ気に入ったぞ、うんうんっこれは愉しみだなっ」

「それではごゆっくりっ」

お菊はそう言い放つとそそくさと蔵を出て行った。

男は後ろ手に縛られ正座して座るお仙の前に屈み込むと、縛られてぷっくりと突き出た乳房を両手で鷲掴みした。お仙は一瞬、ウッと呻いた。

「女っ、名はなんと言うっ」

「はいっ、お仙と申します」

「お仙かっ、お前の肌は透き通る様に白く滑らかだなっ、縄の跡が映えるであろうな」

「縛られるのは好きかっ」

「はいっ、嫌いではありません」

「そうかそうかっうんうんっ」

男は突然乳房の先に佇む乳首に口を付けて来た。今度はアッとお仙は声を上げた。

「感度も良さそうだのう、果てにはどんな声を出すのかっ愉しみだ」

すると男は今度は、お仙の腰巻の中に手を突っ込み股間の翳りを触って来た。イヤッとお仙はつい声を出してしまった。

「可愛い顔に似合わず、ここの毛はたんとあるなっ」

「ああーっ、申し訳ありません」

「何も謝ることは無いっ、毛の濃い女は嫌いではないからな、ヒッヒッ」

男はそれからお仙の乳首を指で弄び、そして口に含んで転がしたりと、お仙の反応を見るかの様に愉しんでいた。

「あっあっああーっ、あうっいいっ」

お仙は敏感な部分への男の愛撫に喘ぎ声を出し始めていた。

男が乳首を咥えながらお仙に尋ねた。

「磔されるのは好きかっ」

「そんな恥ずかしい事っ聞かないでくださいっ、嫌いでしたらここには居ませんっ」

男はそのお仙の答えを聞くとにやりとした。

「後でそこの磔柱に素っ裸で括り付けてやるからなっ愉しみにしてろよっ」

「はいっ、お願いいたします」

「大の字の格好にしてやるぞ」

「お好きな様にしてください」

「よしっお仙っ立てっ、腰巻の中を見せて貰おうかっ」

これからお仙にとって初めての淫らな夜が始まろうとしていた。


4. 磔柱とお仙

越後屋の蔵の中では歓喜の喘ぎ声が響き渡っている。暗い蔵の奥で蝋燭の灯りに照らされている一角にお仙の姿があった。その姿は素っ裸に剥かれ、透けるような真っ白な裸身を、壁の前に立てられた磔柱に、大の字に開かれた姿で括られていた。
大きく拡げた両腕は手首、肘、そして腕の付け根を荒縄が腕の肉に食い込む程キツく横木に縛られ、張りがあり形の良い乳房は上下を荒縄で乳房がくびれる程に縛られ、そして臍の上も荒縄で柱に縛られ、お仙は上体を全く身動き出来ないように磔柱に括られていた。そして、そのスラリとした両脚は扇を開く様にぱっくりと股の中心から拡げられ、女の証しの穴と不浄の穴を丸出しに晒していた。脚の付け根にある黒々とした翳りと真っ白な肌の対比が、女の艶めかさを強調していた。

男は淫具が先に付いた槍が持っていた。既にお仙はその槍で何度も果てさせられていた。槍の先の淫具はお仙が割れ目から吐き出した蜜でドロドロに塗され蝋燭の灯りを受け鈍く光っていた。

「さてっお仙っ、今一度、いい声を出して貰うかなっ」

「旗本さまっ、もうお許しくださいっ、もうっもうアソコが壊れそうです」

「何を言うかっ、お前の女の証しは突けば突く程、汁が溢れてくるぞっ、まったく底無しの泉では無いかっ」

男はどこまでも女を責めるのが好きなようである。

「もう一合戦するぞっ」

ギラギラした目で磔柱に括られたお仙の裸身を見上げると、ズボッと淫具をお仙の割れ目に含ませた。

「あっああーーっ、そんなっもう駄目ですっ、ううん、いいーーっ」

淫具がお仙の割れ目な深く呑み込まされていく。そして、お仙の官能を押し上げようと動き始めた。

ビチャグチャッ、ビチャビチャッ

お仙の股間から、また嫌らしい音が蔵の中に響き渡った。そして、淫具の動きに合わせて、お仙も歓喜の喘ぎ声を発している。

「このまま逝かせるのも芸が無いのうっ、辰吉っ拙者が突き刺しているこの女の割れ目の周りを少し蝋燭の炎で炙ってみろっ」

旗本の男は部屋の隅に控えている辰吉に残酷な指図をした。淫具に嬲られて歓喜の声を上げているお仙は旗本の男の声に気付いていなかった。

「へいっ、わかりやした」

辰吉は蝋燭に炎を灯すと磔柱の前にやって来て蝋燭を構えた。

男が淫具をお仙の蜜に塗れた割れ目に深々と突き刺した。そして

「よしっ今だっ、炎でこの女の翳りを炙ってみろっ」

蝋燭の炎がお仙の翳りに当てられた。

お仙は淫具の深々とした突き上げに快楽の果てにいく瞬間であった。下半身がブルブルと震え、今まさに快楽を貪ろうとした、その時。淫具を咥えていた割れ目の周りに激しい熱さを感じた。

「ああーーっ、あっあっグアーーッ
あっ熱いーーっ、何っ」

と同時に毛が焼かれた独特の匂いがして来た。

「やっやめてーっ、そんなとこを焼かないでっ酷いっ、ああーっ熱い」

ズボッと淫具が勢い良く抜かれた。

「ああーーっ、いいーーっ」

そして、また淫具がお仙の割れ目深く突き入れられた。

「うぐーーーーっ、もっとーっ、いいーーっ」

するとまた割れ目の周りに蝋燭の炎が当てられた。

「がああーっ、あっ熱いーーっ、やめてーーっ」

淫具の抜き差しと炎の炙りが何度と無く繰り返され、お仙は快楽と苦痛を絶え間なく味わされ、気が狂わんばかりに追い上げられていった。

「おいっ、辰吉っ今度は割れ目の上にある敏感な豆を炎で炙ってみろっ」

お仙は旗本の男の悪魔の囁きをはっきりと聞いた。

「だっ駄目ーーっ、そんなことやめてーーっ、お願いしますっ」

男の手に持たれた槍の先の淫具がお仙の子宮口に届く程深々と突き刺された。

「あがーーっ、いっいいーーっ」

その瞬間、辰吉の持つ蝋燭の炎がお仙の割れ目の上部を炙った。

「ぎゃーーーっ、があああーっ、だっ駄目ーーっ」

磔柱にきっちりと括られていたお仙の体が反り返り、柱をガタガタと揺すった。

「あがーーっ、、でっ出ちゃうっ、ああーーっ、みっ見ないで」

お仙は一際大きく叫ぶと一瞬ぴたっと体の動きが止まった。

シャーーーーッ、ジョジョジョッシャーーーッなんとお仙は敏感な女の豆を炎で炙られ、余りの熱さのため、不覚にも男達に向けて失禁してしまったのである。

「お願いっ見ないでっ」

突然の女の放尿に旗本の男は逃げる事が出来ず、頭からお仙の小便を被ってしまった。しかし、女の小便を被っても男は怒りもせず残忍な目付きでお仙の放尿の出処を眺めていた。

「お仙っ、感極まって、小便まで出したのかっそんなに串刺しと蝋燭の炎の責めが良かったのかっ」

「ああーーっ、申し訳ございませんっ、私のものでお顔を汚してしまってっ、あっああっお許しください」

そうお仙は言いながらも、まだチョロチョロと放尿をしていた。


その晩遅く、お仙は長屋に帰って来た。病気の母はぐっすりと寝ているようであった。

(なんてっ恥ずかしく辛い仕事なの、でもおっかさんの病気を治すためには、これからも続けなくては)


それからお仙の淫らな仕事は三日に一度くらいの間隔で行われた。

初めて、蔵の中で磔になってから半年程が過ぎようとしていた。また、今日も辰吉がお仙を呼びに来た。


5. 羞恥の排泄

その日もお仙は丸裸にされ、この半年ばかりお仙の汗と歓喜の末に垂れ流した淫汁に塗れた、キの字の磔柱に大の字に括られていた。

既に、お仙の尻の穴は槍の先に付いた淫具が呑み込まされ、ふっくらと菊の皺が柔らかくなるまで、その淫具の抜き差しをされていた。この頃になるとお仙は尻の穴の串刺しにも淫らに反応して、割れ目の中をしとどに濡らす様になっていた。しかも、お仙の体内には浣腸も施され恥ずかしい爆発も時間の問題であった。

「あっああっああーっ、いいっ、
ああーーっ、お腹がっ」

お仙は括られた裸身を突っ張り、もどかしそうに手足を蠢かし、歓喜と苦悶の声を張り上げていた。

大棚の旦那風の男は、その尻の穴に呑み込ませていた淫具付きの槍を、部屋の隅に控えていた辰吉に持たせると、壁に立てかけてあった新たな淫具付きの槍を持ち、その槍の先の淫具を、お仙に見せつける様に顔の前に突き出した。

「あっ、そっそれは、無理です」

お仙はその淫具の太さに当惑し、頭を左右に振った。

「何を遠慮しているっ、もうあんたのあそこは、このぶっとい奴を欲しくて欲しくて、涎を垂らしてますぜっ、こいつを見事咥えてっ縄女郎の心意気を見せておくんなせい」

「ああーーっ、大き過ぎますっ」

「つべこべ言わんと咥えんかいっ」

その太い淫具がお仙の淫汁に塗れた割れ目に当てがわれた。メリメリッと音がしそうにお仙の割れ目の肉を引き込む様にして、淫具が呑み込まれていく。

「あっあぐっ、こっ壊れるっ」

男がなおも力を入れ淫具を割れ目の奥に呑み込ませ様とした。すると、ズンっとその太い淫具はお仙の割れ目の中に収まった。

「ぐあっーーっ、いっいいーーっ」

お仙は凄まじい快感に絶叫した。

その時、突然、蔵の扉がガラガラと開き、同心と捕り方らしき男達が数人入って来た。

「そこまでだっ、止めよっ、奉行所の改めでござるっ、動くでないぞ」

「ひいいーーーっ」

男は割れ目に突き刺した槍をそのままにして、その場にへたり込んだ。
辰吉も尻の穴に突き刺していた。槍を手から離し、その場に平伏した。お仙は太い淫具の突きに、その裸身を磔柱の縄に預け、ぐったりと放心状態でうな垂れていた。割れ目と尻の穴には淫具を咥えたままであった。

「よしっ、この者達を取り押さえ、引っ立ていっ」

大棚の旦那風の男と辰吉は縄目を受けると蔵から引き立てられて出て行った。蔵の中には素っ裸で磔柱に括られ身動き出来ぬお仙と数人の捕り方が残った。

同心はお仙の素っ裸で大の字に括られた酷たらしい姿に目のやり場に困った風にしていたが、意を決した様に声を上げた。

「おっ女っ、お前も奉行所で吟味いたすっ、皆の者っこの女も引っ立ていーーーっ」

「うっうっうううーん」

放心状態だったお仙はまだ事の成り行きが分かっていなかった。しかし、目の前の数人の男達を認めるとハッとした。

「ああーーっ、何っ」

お仙は驚きの表情で男達を見た。

捕り方の一人がお仙の割れ目に呑み込まされている淫具付きの槍の柄に手を掛け、その淫具を割れ目から抜こうとした。

「はっ恥ずかしいっ、嫌っ」

ズボッと淫具がお仙の割れ目から抜かれた。淫具はお仙の淫汁でヌメヌメと怪しく光り、淫具を抜かれぱっくりと拡がっている割れ目から、トロリと淫汁が垂れた。

「ああーーっ、いいーーっ」

図らずもお仙の口から喘ぎ声が出てしまった。すると、もう一人の捕り方の男が今度はお仙の尻の穴に呑み込まされている、張型付きの槍を抜こうとした。

「あっ、そっそこは、やっ止めて」

ズルリと尻の穴の奥深くまで呑み込まされていた張型が抜けた。

「うっうああーーっ、皆さまっ、みっ見ないでくださいっ」

そのお仙の声に捕り方の男達は何事かとびっくりした顔をして、お仙の大の字に括られた裸身を凝視した。
お仙の裸身がピクピクと痙攣し、お仙はハァハァハァと荒い息遣いをしている。

「よしっ、女を縛っている縄を切れっ」

捕り方達がお仙を磔柱から下ろそうとしたその時、それは始まった。

「ああーーっ、恥ずかしいーーっ、皆さまっ、はっ離れてっみっ見ないでっ」

お仙が絶叫した。そして、お仙の尻の穴がガバッと拡がった。

ブバッ、ブバババッ、シャーッ、シャシャシャーーッ、ブリッお仙は捕り方達に見られながら、羞恥の脱糞を始めたのであった。捕り方達は目を丸くしてその場に立ち尽くしていた。お仙は羞恥の姿を本来見せる筈の無い男達に晒して、恥ずかしさにうつむき嗚咽していた。

お仙は奉行所の牢に入れられ、そして吟味は進められて行った。

越後屋で卑猥な行為を斡旋していたお菊と辰吉は、実は斡旋行為以外に
恐ろしい事をしていたのだった。金稼ぎが出来ると甘い誘いで女達に卑猥な行為をさせ、そして、客達が女に飽きて来て、もうその女では稼げなくなると、口封じの為にその女達を殺害していたのであった。既に殺害された女達は十人は越えていたのであった。

お菊と辰吉には磔の極刑のお沙汰が申し渡された。お菊は女達がされていた磔の姿で串刺しにされることになった。そして、その股間を貫く槍は越後屋の蔵で使われた淫具付きの槍では無く、先の鋭く尖った本当の槍で貫かれることになるのである。

そして、お仙の裁きであるが本来ならお仙もお菊達の企ての被害者であるのだが、何故か風紀の乱れを正す為にと言う名目で見せしめの目的で、お菊と同じ様に磔の極刑の裁きが言い渡された。その裁きには裏があった。お仙が初めて越後屋の蔵で相手をした大身の旗本が、自分の関与を隠す為に、お仙を磔で殺す事で口封じを図ったのであった。何とも理不尽な裁きであるが、この旗本は奉行とも懇意にしており、裏金もかなり動いていたのであった。勿論、大棚の旦那も金の力で罪を逃れていた。

お仙は牢の中で病気の母を心配しながらも、真っ当な奉公を止め、お菊達の淫らな企てに手を貸した自分が裁きを受けるのは、自業自得と諦めていた。そして、自分の仕置の日を怯えながら待っていた。以前目撃したお文の様に、磔柱に架けられ串刺しにされ死んで行く自分は、お文の仕置の際に不謹慎にもあそこを濡らし感じていた自分の罪であると思っていた。その償いの為にお仙は磔柱に架けられお文の様に死んで行くのだと。

遂に、磔の日が来た。

お仙は静々と庭に引き出されて行った。お菊は暴れのたうち、周りの者に罵声を浴びせながら庭に引き出されて来た。

「あっ、お仙かいっ、お前にも可哀想な事をしちまったねえっ、あたし達は素っ裸で並んで大の字に磔されて、大事なところを串刺しされるんだとよっ」

「辰吉さんはっ」

「ああっ、辰吉はもうとっくに首と胴が離れててっ、あたし達が磔される仕置場で台の上に乗って、あたし達を待ってるよっ」

奉行所の庭には二頭の馬が用意されていた。お仙はお文の引き回しの時と同じ様に、囚衣の上から縄目を受け、肩から囚衣をはだけられ乳房まで曝け出されて引き回しされる事は覚悟していた。しかし、今回のお仙達の引き回しは違った。

「この罪人の女達の着ている物を全て剥いでっ、素っ裸にするんだっそして、その素肌に縄を掛けよっ」

二人の囚衣に脱がそうと男達が二人の側に近づいた。

「そんな事はやめておくれよっ、嫌だよっ、仕置場に着いたら素直に素っ裸になるからさっ、引き回しの間は許しておくれよっ、いつもと違うじゃないかいっ」

お菊が男達を振り払う様にして訴えた。

「お前達は特別さっ、素っ裸で引き回されて、自分達のやった悪事の償いをするんだ」

「そんなっ、ああーーっやめとくれっ」



6. 串刺しでの引き回し

お仙とお菊は奉行所の庭で裸にされ、荒縄で後ろ手に縛られ、両の乳房の上下にも荒縄を掛けられ、そして首に回した縄を胸の前で結ばれ、乳房を絞り出す様に縛られていた。下半身は尻の谷間も股間の翳りも丸出しにされ、頼りなさそうに内股を締め、立たされていた。

「おいっ、例の物を馬の背に付けろっ」

「はっ」

引き回し係りの下人が馬の背に鞍らしき物を乗せた。その馬の背に乗せるられた鞍を見たお仙はハッとして、そして、その鞍から目を背けた。
なんと、その鞍の中心から空に向かって、太く長い黒々とした男根形の淫具が聳えていたのであった。お仙とお菊がその馬に股がされると、その聳え立つ淫具が、二人の体を刺し貫く事になるのである。役人達は仕置場まで二人の女を淫具で嬲りながら引き回そうとしていたのであった。

お菊が馬の横に引き立てられた。淫具の突き出した鞍を目の前にすると、お菊は腰を引いて馬から離れてようとした。

「やめておくれよっ、そんな嫌らしい物に乗せないでっ」

「お菊っ、お前は名前の通りっ菊の穴にこれを咥えるんだ」

数人の下人達がお菊を抑えると、抱き上げ片足を拡げ、お菊を持ち上げるとその鞍付きの馬に無理矢理乗せてしまった。そして、淫具とお菊の尻の穴との角度を確かめるとグイッと両足を引き下ろし淫具をお菊の尻の穴にズボッと呑み込ませてしまった。

「グエーーッ、やめてっ、いっ痛いよっ、ああーっ」

お菊は尻の穴に咥えたその淫具の長さと太さに、体を前にも後ろにも倒せず背筋を真っ直ぐ伸ばすしか出来ずにいた。

「うっウググググッ、こんな姿で大勢の奴らの目に晒されたくないよっ、後生だよ、やめてくれっ」

お菊を馬に乗せ終わると、下人達はお仙の所にやって来た。お仙も一瞬、たじろぎ縛られた体を後ろに引いたが、下人達に両脇を抱えられると、諦めたように抵抗を止め、男達にその体を預けた。

「お仙っ、お前には前の穴にあれを咥えたさせてやるからなっありがたく思えよっ」

「ああーーっ、そんなっ」

お仙は悲しい悲鳴を上げた。

お仙はお菊と同じように鞍に乗せられると、今度は割れ目に狙いを定められグイッと両足を引かれ、淫具を割れ目に深々と呑み込まされてしまった。そして、その長く太い淫具をお仙の割れ目は難なく咥え込んでしまった。

「ああーーっ」

お仙は呻き声とも喘ぎ声とも聞こえる声を発した。

「出立ーーーっ」

馬の背の鞍から聳え立つ淫具を、お菊は尻の穴にお仙は割れ目に呑み込まされたまま、二人の仕置場への引き回しが始まった。

「来たぞーーっ、女が来たぞっ」

「ほうーっ、なんて格好なんだっ」

お菊とお仙の引き回しの一行が町中の大通りにやって来た。通り沿いには、二人の女の罪人を見ようとビッシリと人々が集まっていた。その黒だかりの観衆の中を引き回しの一行がゆっくりと進んでいた。

二人の女は素っ裸で荒縄で後ろ手に縛られ、両の乳房も突き出すように荒縄で縛られていた。そして、残忍な鞍付きの馬に大きく股を開いて跨り、両足を馬の腹にダラリと垂らしていた。お菊は背筋を伸ばし、お仙は前屈みで馬の背で揺られていた。二人の穴に咥えさせられている淫具は馬の動きに合わせて、女の穴を深く突き上げながら、淫具の黒い胴体が見え隠れしていた。

「おいっ見ろよっ、股の穴にぶっとい物を咥えてるぞっ」

「こっちの女はケツの穴に突き刺さってるぞっ」

「おーっ、こっちの女は前の穴に突き刺さってるぞっ、なんかっネチョネチョって音がしねえかっ」

「この女はワレメに張型を咥えてっいい気分になってるんじゃねえか」

「もう直ぐっ、そこに槍を突き刺されるってのにっ、助平な女だぜ」

馬の歩みに合わせ、二人の縛られ突き出された乳房はタプンッタップンと嫌らしく揺れ、鞍を跨いだ尻はプルップルリと卑猥に揺れ、裸身が上下に動いていた。そして、その尻の狭間から黒々した淫具が見え隠れしていた。お菊もお仙もその突き上げに声を出し、縛られた裸身を妖しくクネらせていた。

お仙は確かに淫具の突き上げに、何度か絶頂を迎えていた。その度にお仙は低く喘ぎ声を発し割れ目から淫汁を迸らせていた。お菊はというと、尻の穴から赤い物を滲ませながらも、その突き上げの激痛に呻き声を発していたが、いつのまにか、甘美な声を上げ割れ目から淫汁を迸らせていた。

引き回しの一行が仕置場の見える、橋にさしかかった。その橋は仕置場に引き回わされる罪人が、竹矢来に囲まれた仕置場を見ることになり、死への恐怖のために、失禁をする罪人があらかたであるために小便橋と呼ばれていた。

しかし、淫具の突き上げに我を忘れているお菊とお仙は、橋の上から仕置場を見る事はなかった。

橋の上にかかった時、お仙は跨らされていた馬が、一瞬橋の上で足を滑らせ姿勢を崩した。お仙の割れ目に呑み込まされていた淫具が、割れ目の中でお仙の敏感な壁を強く擦った。

「ああーーっ、あっいいーっ、いいーーっあっ駄目っ逝くーーーっ」

お仙は馬の上で観衆に見られながら、遂に凄まじい絶頂に襲われ、激しい歓喜の声を張り上げた。そして、縛られた体をブルブルと震わせ後ろに仰け反らした。

「おーっ、あの女っ、小便橋で逝っちまったぜっ」

「ところでもう一人の女の咥えている物が黄色くなってないかっ」

「そう言えばっ、なんだか淫具にネバネバした様な物がへばり付いてるぞっ、あっありゃ、糞だぞっあの女っ引き回しの馬の上で糞をしてるぞっ」

「きゃーっ汚いっ、やだーっ」

お菊は淫具の尻の穴の突き上げに、腹の中が掻き回され、不覚にも体内の奥に溜まっていた便を少しずつ垂れ流していたのであった。

「あっあああっ、恥ずかしいっみっ見ないでよっ」

そんな二人を乗せた引き回しの馬が仕置場へと到着した。お仙は絶頂を迎えた体をぐったりと前屈みにし、お菊は跨いでいた鞍を糞で汚し、背筋を伸ばしてはいたが、その顔はうな垂れていた。

お仙は仕置場に入ると、自分達が架けられる磔柱をチラッと見ると、悲しい目をしてその磔柱から顔を背けた。その磔柱の横には既に長槍を持った男が柱に二人づつ立っていた。その長槍で女達は恥ずかしい股間の二つの穴を観衆に晒されながら、突き刺され、苦悶の末に絶命させられる事になるのである。その時が少しづつ、お仙とお菊に迫っていた。そして、縄目をきっちり掛けられた二人はもうそこから逃げる事は出来ないのであった。


7. 刑架立つ

ニュルリッと尻の穴に突き刺さっていた淫具が抜かれ、お菊は馬から引き下ろされた。

「女っ、お前の跨っていた鞍は糞だらけでたいへんな事になってるな」

下人の一人が鞍を覗きながらお菊に向かって言った。

「ああーーっ、はっ恥ずかしい」

お菊の跨っていた鞍には尻の穴から染み出した黄色いものがベットリと付いていた。そして、お菊の尻の穴の周りにも黒々とした塊がベットリと付いていた。

ズボッと恥ずかしい音がして割れ目から淫具が抜かれ、お仙も馬から下ろされた。

「ああーーっ、あっあっ」

お仙は馬に跨ったまま幾度と無く絶頂を味わされた事により、腰が抜けた様にその場にへたり込んだ。

鞍の真ん中に取り付けられた淫具はお仙の淫汁に塗れテカテカと光り空に向かって聳えていた。

お仙は顔を上げその場から辺りを虚ろな視線で見渡した。竹矢来の向こうには大勢の人々が、お仙とお菊を見つめていた。そして、磔柱の前には役人らしき者達が自分達の仕置を検分するために床几に腰掛けながら、こちらを見ていた。その中にお仙を蔵の中で磔にして愉しんでいた例の旗本も、ニヤニヤしながら床几に腰掛けていた。その旗本はお仙達の仕置を磔柱の直ぐ前で見ながら、自分の淫らな思いを満足させようとしていたのである。

役人がお菊の肩を押しながら

「さあっ、お菊っそこにある磔柱まで、歩けっ」

「ああーーっ、嫌だよっ、お願いだっ、たっ助けてっ」

お菊は後ろ手縛りの裸身を震わせながら、その場に立ちすくんでいる。

「何をしてるんだっ、早く歩けっ」

「死にたくないっああーーっ」

自分が架けられる磔柱に向かって自分の足で歩く事など、到底出来る筈は無い。しかし、役人は非情にもそれをお菊に指図していた。

「ええーいっ、とっととお前の最後の場所になる、柱まで歩けっ」

その役人は竹鞭でビシリッとお菊の尻をしたたかに打ち据えた。

「ひぃーっ、いっ痛いーっ、やっやめてください」

ビシッビシッと鞭がお菊の尻を叩いた。

「ああーーっ、許して」

「さあっ、歩けっ」

お菊はヨロヨロと磔柱に向かって歩き始めた。しかし、磔柱に近づき目にハッキリと磔の形状を認めると、恐怖のためかお菊はその場に蹲った。

「ああーーっ、怖いっ助けてっ」

「何を今更っ、お菊っお前はこの磔柱に架けられっ罪の償いをするんだっ、観念してっ柱の前に行くんだ」

ビシリッビシッビシッ、役人は容赦無くお菊を打ち据えた。

「ひぃーーっ、わっ分かりましたっ、もう打たないでっ、はあはあはあ」

お菊はヨロリと立ち上がると縛られた裸身を震わせながら、自分が架けられる磔柱の前まで歩いて行った。

磔柱の前には下人が二人待っており、お菊を掴むと鎌で裸身を縛っていた荒縄をブツリと切った。お菊を括っていた荒縄がバサリと落ち、お菊は正真正銘の素っ裸にされてしまった。二の腕、手首そして、乳房のところにキツく荒縄で縛られていた縄跡が赤く残っていた。

下人達がお菊を左右から抱え柱の上に寝かせようとした。すると、お菊は体を激しく動かして下人達に抵抗し始めた。お菊としても柱に括られてしまっては、もう逃げる事も出来ず、後は殺されるのを待つしかないのである。最後の必死な抵抗であった。

「ああーーっ、嫌だよっ、やめてーーーっ死にたくないっあっあっ」

そのお菊のあがきを見た役人達がお菊を抑えにやって来た。数人に抑えられたお菊はもう暴れることも出来ず、柱に寝かせられると両手を拡げられ横柱に縄でキッチリと縛られ、乳房の上下、腰にも縄を掛けられ、もう身動き出来ない様にされてしまった。

「ひぃーっ、こっ怖いっ助けて」

下人達が足首を掴んだ。

「ああーーっ、やめておくれっ、それは駄目ーーーっ」

お菊は渾身の力を入れて股を閉じている。しかし、その抵抗もつかの間であった。メリメリと音がするように足が広がり、女の隠しておきたい股間がぱっくりと拡がり割れ目と尻の穴が丸見えになってきた。そして、ギクリと音がしてお菊の足は限界まで広げられ足首を横柱に縛られてしまった。無惨なまでに恥ずかしい二つの穴が丸出しに晒された。

役人がお仙の元に来た。

「よしっ、今度はお仙っお前の番だなっ、大人しく自分の磔柱まで歩いて行けっ」

ピシャリと鞭がお仙の尻を叩いた。

「あっ、分かりましたっ、叩かないで」

お仙はもう観念しているのか静々と後ろ手に縛られた裸身で歩き始めた。そして、磔柱の前まで来ると、黙ってすっとその場に立ち、目を閉じた。

お仙もお菊と同じように磔柱に大の字に括られた。足を広げられる刹那に「あっ嫌っ」とかすかに声を出したがお仙は下人達にその身を任せていた。

大の字に括られた全裸の二人の女の磔柱が同時に仕置場に立ち上がった。

「おおーーーっ」

観衆が声を上げた。


8. 壮絶な死

町外れの仕置場では大勢の観衆の目に晒されながら、お仙、お菊の処刑が執行されようとしていた。既に、二人の女の磔柱は仕置場に並んで立ち上がり、二人の女はその裸身を大の字に磔柱に括られ無残な姿を人々に晒していた。そして、その拡げている股の二つの穴を槍で串刺しにされ、惨たらしく死んでいくことになるのである。磔柱に括られた二人はもう逃げることも出来ずに、槍が体を貫く瞬間を待っているのであった。

お仙とお菊の晒しが続いていた。二人の女は、その恥ずかしい部分を剥き出しにされたまま、人々の目に晒されていた。

「おい、なかなか始まらねえなっ、どうなってんだ柱が立ってから、かれこれ一刻は経ってるぜ」

「しかし、風が出できて少し冷えてこないかっ、さむーっ」

「そう言えば、なんだか肌寒くなってきたなあ、素っ裸で磔にされているっあの女達も、冷えて来て寒いんじゃないかっ」

「おりゃあ、小便がしたくなってきたぜっ、ちょっくらその辺でやってくらあ」

刻限はそろそろ夕刻に迫って来ていた。その仕置場にも北風が吹き出し辺りは涼しいと言うより寒くなって来ていた。お仙もお菊もこの寒さの中、素っ裸で磔柱に一刻以上も括られいるのである。二人の女は何かを我慢しているように腰をモジモジさせ始めていた。役人達は二人の女の処刑前に女として最後の恥をかかせようとしていたのであった。

「うっうううっ、がっ我慢がっ」

突然、お菊が叫んだ。

「ああーっ、わっわたしもっ」

お菊の声を聞くとお仙も叫んだ。

執行役人が二人の声を聞くと磔柱の前にやって来た。

「お菊っ何が我慢できないのだ」

「うっ、お役人さまっ、お小水が出そうですっどうかお願いですっかっ厠にお連れくださいっ」

「そうかっ小便かっ困ったのう」

その男はニヤニヤしながらお菊の剥き出しの割れ目を見上げていた。

「ああーっ、わたしもお小水がっ、どうか柱から降ろして厠にっ、このままでは恥ずかし過ぎますお願いいたします」

「そうかっお仙お前もかっ、素っ裸でこの寒さの中では仕方ないかのう、我慢出来ないかっ、はっはっはっ」

「はいっ、もう我慢出来ませんっ厠にっ」

お仙も腰をモジモジさせながら、その役人に懇願した。

「しかし、一度磔柱に架けられた者は、もう降ろすことは出来んでなっ、決まりでなっダメだなっ」

「ああああっそんな、それは酷過ぎますっこんな姿でお小水を出すなんてっ、ああーっ許してっ」

執行役人が側に控えている串取りに向かって大声で指図した。

「良いかっ、お主達っ小便を放った女から槍を突き上げろっ、まあ小便が処刑執行の合図だっ分かったな」

「へいっ、わかりやしたっそう致しますでっ」

その声はお菊にもお仙にも、そして、その場にいる全ての者に聞こえた。何と無慈悲な指図であろうか、女達は二人を見つめる人々に向かって羞恥の放尿したその時に、その股間に槍を突き上げられる事になるのである。命を賭けた決死の放尿の我慢になるのである。そして、その体の欲求に耐え切れず放尿した瞬間が、自分への串刺しの始まりになるのである。二人の女は呻き声を出し、ブルブルと裸身を震わせながら、絶望的な苦悩に耐えるのであった。

見る者に取って、大の字に括られた素っ裸の女達の放尿を耐える姿は、何とも淫靡で卑猥な姿であった。

「なんとも、壮絶な事になったなあっ」

「そうだなっ、ションベンをひり出した女から突かれることになるとはなあっ、こりゃ死に物狂いの我慢になるべなあ」

「この寒さの中っどこまで耐えるこもが出来るかのうっ」

竹矢来に群がる人々はじっとその場に立ち尽くし、二人の女の股間を凝視しているようであった。

ピュッと一瞬、お菊の割れ目から小水が飛び出た。しかし、それはその一瞬でお菊は体中を震わせながら、放尿を耐えている。

「ううっうぐーーっうぐぐぐぐっ」

「おっこっちの女がチビッたぞっ、もうありゃあ限界だなっ、もう直ぐひり出すなっ」

「うんだっ体全体が痙攣してるなっ、もう出るぞっ出るぞ」

お菊の割れ目からポタポタと雫が垂れた。そして、股間が小刻みに痙攣するとお菊は声を張り上げた。

「うっ、だっ駄目ーーーっひぃーーーっ、出るーーーっ」

その叫びと同時にお菊の割れ目から凄まじい勢いで放尿が始まった。シャーーーッ、シャーーッ、シャッ、大きく拡げられた股間から竹矢来で見つめる人々に向かっての壮絶な放尿であった。

「ああーっ、嫌ーーーっ見ないでっ見ては駄目ーっ、うっうううっ、死にたくないーっ、あーっ助けてっ」

お菊は溜まりに溜まっていた小便を、自分では止められずに、泣き叫びながら命乞いをしている。

執行役人が手をサッと上げた。

二人の串取りがまだ放尿の終わらないお菊の柱の下で槍を構えた。

「あああーーっ、やめてーっ、死にたくないっ許してっ」

槍がお菊の尻の穴に添えられた。

「ひぃーーーっ、いやーーーっ」

尻の穴に添えられた槍が遂に突き上げられた。ヒクヒクと蠢いていたお菊の尻の穴が突き上げられた槍の先を呑み込んだ。

「グギャーーーッ、がああああっ、やっやめてーっ」

その瞬間、まだ続いていた放尿の勢いが増し、槍を持つ串取りの顔に小便がかかった。しかし、その串取りは小便を軽く片手で拭うと、尻の穴に突き刺さった槍をグイッとより深く突き上げた。お菊の尻の穴からポタポタと血が噴き出した。

「グゲーーーッ、グアッグアッ、もっもう、それ以上はっ、いっ痛いっ」

お菊の括られた裸身が激痛に悶えうねった。そして、足首も苦痛に耐えるように反り返った。

なおも、槍が突き上げられて行く。

「グギャーーーッ、グゲーーーッ、しっ死にたくないっ、がああああっ」

お仙はお菊の恐ろしい叫び声を聞きながら、放尿の欲求に必死に耐えている。我慢出来なければ自分もお菊と同じようになるのである。しかし、お仙も限界がもう直ぐそこに迫っていた。

(うっうぐぐぐぐっ、もう我慢出来ないっああーっおっかさんっ)

お仙はその我慢が無意味である事を悟った。もう限界であった。お仙は遂に観念したように体の力を緩めた。シャーーーーッ、シャーーッ、シャーーッ、お仙は目を閉じ、自分の割れ目から熱い物がひり出る感覚に身を震わせていた。そして、こんな惨めな姿を大勢の人々に晒しながら死んでいく自分が悲しかった、辛かった。

執行役人がまた手を上げた。

串取りが二人お仙の磔柱の下に立つと槍を構えた。そして、尻の穴に槍の先が当てがわれた。その瞬間、お仙の尻の穴がピクリと震えた。

(ああーっ、おっかさんっ、お仙は先に逝きますっ御免なさい)

お仙はチラッとお菊の方に顔を向けた。

「ウゲーーーッ、うぐっグギャーーーッ、ががああああっ、ぐげっ」

既にお菊は剥き出しにされている割れ目に槍を深々と突き刺され、断末魔の叫び声を張り上げていた。

(あああーーっ、なんてっむごたらし死にざまっ、わたしも間もなく、あんな風に死んでいくっ)

その瞬間、お仙の尻の穴に当てがわれていた槍が突き上げられた。激痛が下半身を襲った。

「ぐっぐがあーーっ、ぐっぐぐぐぐっ、があああっ」

また、お仙はお菊を見た。割れ目と尻の穴に槍を深々と呑み込まされ、お菊は裸身を柱に預けてダランとしていた。その股間からおびただしい真っ赤な血を噴き出しながらも、まだお菊は死に切れずにピクピクと体を痙攣させていた。

(ああーっお菊さんはもう終わったのですねっ、もう直ぐっわたしもあんな姿を晒すことになるんだわ)

お仙の尻の穴に呑み込まされた槍がグッサッグッサッと突き上げられた。

「グギャーーーッ、グエッぐっぐがあーーっ」

お仙は苦しみながら、その視線を竹矢来に群がる人々に向けた。

(皆んなっ、わっ私の惨めな姿を見ているっ見ないでっ)

尻の穴に突き刺さっている槍が、なおも深々と体の中を貫いて行く。

「グギャーーーッ、がああああっがっかあっ、はっ早くっ殺してっ、あああーーっ、楽にしてっグゲーーーッ、おっお願いっ」

隣の磔柱に括られたお菊は既に磔柱の上で息絶え、そのむごたらしい姿を晒している。

もう一本の槍がお仙の割れ目に当てがわれた。お仙はその槍の先を見つめた。

(おっかさんっ、さよなら)

お仙の割れ目に槍が深々と突き上げられた。その瞬間お仙は仰け反った。括られた裸身がプルプルと震え、割れ目からドバッと血が辺り一面に飛び散った。

「ぐがあーーっ、グゲーーーッ、がああああっ、グゲーーーッ」

お仙は一瞬、目をカッと開くと凄まじい断末魔の叫び声を仕置場中に響かせると、ガクッと体を落とし、括られている縄にその裸身を預けて動かなくなった。

お仙もお菊もその股間に呑み込まされている槍をズルリと抜かれると、二つの穴からダラダラと真っ赤な血を垂らし続けていた。そして、息絶えた二人の大の字姿の裸身はそのまま晒され続けていた。



  1. 2018/08/09(木) 11:53:00|
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