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私の願望

串取り姉妹残記 全編

1. 褌姉妹

何故、二人が女の身で串取りになったかは定かで無い。今迄、女の串取りなど聞いたことも無かった。しかし、槍さばきの手際の良さには、姉のお夏、妹のお冬の姉妹には定評があった。

「グアーッ、ググッグギャーー」

その罪人はお夏の止め槍を受け、断末魔の叫びを上げると絶命した。お夏もお冬も返り血を浴び阿修羅の形相をしていた。

その日、お夏とお冬は町外れにある自宅に帰ると頭から水を被り、体にへばり付いていた血を洗い流した。
刑の執行の時二人は男用の褌を締め上半身裸で乳房を丸出しにして槍を使っていた。経験から覚えた事であったどうしても返り血を浴びることは避けられない。返り血はどんなに洗濯しても落ちるものではなかった。それではいくら着物があっても足りない。二人は仕方なく裸同然の格好で串取りを日々送っていた。そして、仕置きの見物人の中にはお夏とお冬の裸の体を見るためにやって来る者達も多かった。

その晩、奉行所の同心橘主水がやって来た。次の仕置の手配をする為と今日の手間賃を持って来たのであった。

「しかし、お前達姉妹の事は奉行所でも評判であるぞっ、お奉行さまも一度お前達の槍捌きを見てみたいと申しておったぞ」

「ありがとうございます、しかし、本当に槍捌きが見たいのですかっ、目的は他に有るのではないのですかっ」

「お夏っそう言うなっそれを言ったら元も子もないではないか」

「でもっお奉行さまにまで目をかけて貰えることは嬉しいことです」

お夏はニコリとして主水を見つめた。

「ところでお夏、お冬っ、今度の仕置は三日後なったっ、また頼むぞっ
それから今度の罪人は女でなっ、お前達は女の磔は初めてだったなっ」

「女ですかっ、確かに経験がありません」

「通常、女の磔は女柱で執行するのは知っているよな、しかし、今度の磔は女を男柱に架けろとのお奉行さまのお達しでなっ」

「女を男柱にっ、何故でございますか」

「今回のお篠って罪人はなっ、御法度の といちはいち の末に相手の女を殺してしまったのだっ、どうやら女同士の三角関係で嫉妬の上での犯行らしいのだがなっ」

「といちはいちっ、それは何ですの、それは貝合の事ですかっ」

「まあ、そんなとこだっ、女同士で交合ってたらしい、それでお奉行さまも今回の仕置きは見せしめの為にも、そのお篠を素っ裸にして尻の穴と女陰を串刺しにして仕置きをしろとのお達しなんだ」

「なんてっ酷い事をっ、しかし、それをやれっとのご命令でしたらっ、気が進みませんがっ、そのお篠と言う女の二つの穴を見事串刺しにしてご覧にいれましょう」

お夏はお篠が可哀想に思われだが、
お奉行さまのご指示では断りようも無かった。お夏は黙ってその話を聞いていたお冬と目を合わせた。お冬はゆっくりと頷いた。

主水は話終えると二人を見回した。

「そろそろっ、いつもの様に愉しませて貰うかなっ」

「主水さまっ、今日は私もお冬も仕置きの執行で疲れております。どうか今晩はお許しくださいっ」

「お夏っそれは駄目だなっ、拙者が何のためにお前達の面倒を見ているかっ、分かるな」

「主水さまにはっ、感謝しておりますっ申し訳ありませんでしたっ」

「それでいいっ、今日はいつもお前達がしている串取りの時の格好をしろっ、褌は赤だっ」

「分かりましたっ」

それから暫くして、お夏とお冬は真っ赤な褌を股にキリリと締め裸同然の姿で、尻を高く上げ四つん這いの格好で主水の前に女の体を晒した。

「主水さまっご用意は出来ましたっどうぞお愉しみください」

主水は二人の家を訪ねる度に性欲の赴くままに二人の体で愉しんでいた。

それから三日後の昼前に、串取り姉妹のお夏お冬は仕置場の片隅にある小屋の中に居た。その日は朝からどんよりと曇り今にも雨がぱらつきそうな天気であった。季節は秋も深まり木々は色づき始めていた。

「姉さんっ今日は少し寒いですね」

「そうだねっ、この天気ではいつもの格好だと少し肌寒いかもね」

「今日、私達が槍を付ける女は素っ裸で磔にされるんですよねっ、その人だけが肌を晒すのは可哀想っ、だから私達もいつもの様に肌を晒して、その人の恥ずかしさを和らげてあげましょう」

「そうだねっ、見物人の目を私達に惹きつけてやりましょう」

お夏とお冬は褌姿になると小屋を出て、これから罪人の女が括られる磔柱の後ろに控えた。お冬はその磔柱をジッと見つめて

「姉さまっ、女の身にこの柱は残酷ですねっ、それも裸で大の字に括られてるんだから辛いと思うわ」

「お冬っ、もう余計な事を考えないで私達はやるべき事をやるだけよ」

仕置きの見物人達はお夏とお冬が褌姿で小屋から出てきた時から、二人に卑猥な声を掛けていた。

「おーいっねえちゃん達ーっ、もっとこっちへ来いやっ」

「おっぱいを揉み揉みさせろーっ」

「褌を脱いでっ、お毛けを魅せんかいっ」

既に仕置場はお夏お冬の登場で盛り上がっていた。真に奇妙な仕置場の雰囲気であった。

暫くすると、仕置場の入り口から、お篠の引き回しの一行が見えて来た。お篠は裸馬に跨がされ、囚衣の上から荒縄で後ろ手に縛られ、胸にも荒縄が掛けられた姿で、俯き加減にゆらゆらと揺られて進んで来ていた。そして、見物人の好奇の目に晒されながら、仕置場に入り磔柱の前まで辿り着いた。

「姉さまっ、凄く綺麗な方なのね」

「お冬っ黙って」

お篠は自分が架けられる磔柱を認めると、その顔に恐怖の色を浮かべた。そして、その磔柱の後ろに立つお夏とお冬に気付くと今度は驚きの表情に変わった。二人がその手に長槍を握っているという事は、この二人が自分に槍を突き刺す串取りである事が分かったからであった。

(そんなっ、私はあの女達に殺されるのっ、しかもっ裸同然の姿をした女達に)

お篠は裸馬から降ろされた。そして、縛られた体を仕置きの見物人の方に向かって立たされた。その顔は絶望のためか真っ青になり膝がガクガクと震えているのが、お夏達にも良く分かった。

「御法度の情痴の挙句、その相手を殺めた咎によりっ、お篠をこれより磔串刺しの極刑に致すっ、始めっ」

刑の執行役人が大きな声でお篠の処刑を宣言した。

数人の役人がお篠を抑えると荒縄がブツリと切られ、足元にドサッと落ちた。すかさず、囚衣が一気に肩から脱がされハラリと肌を滑るように足元にまた落ちた。お篠は見物人にその白い裸身を見せる事になってしまった。

「嫌っ」

お篠は拒否の声を上げ、体をクネらせ人々の目からその裸身を隠そうとしたが、役人に左右からがっちり抑えられていてはそれは叶わなかった。

磔柱の前にお篠は両腕を抱えられ引き立てられると、突然大きな声を出し、腰を引いて磔柱から逃げようとしたが、男二人に抱えかれていては無駄な抵抗であった。

「ああーっ、お願いよーっ止めて、
嫌だよっ、怖いったっ助けてーっ」

「大人しくしろっ、往生際が悪いぞっ」

「でもっでもっ、この恥ずかしい姿で磔されるのは許してっ、何か羽織る物を付けさせてっ、お願いっ」

「駄目だっ、この姿で磔に架かるんだっ、ジタバタするなっ」

「ああーっ、せめて腰に何か巻いてくださいっ、これじゃ幾ら何でも惨め過ぎますっ」

しかし、役人達はお篠が何を言おうがどんなにお願いしようが、お篠の言葉には耳を貸さず、決められた作業を黙々としていた。

お篠はキの字の形の磔柱に両腕両足を拡げられると、荒縄で縛られ身動き出来ぬ様にキリリと柱に括り付けられてしまった。そして、遂に磔柱はゆっくり天を突くように立てられた。どんよりと曇った空の中、お篠の磔姿は悲壮感を辺りに漂わせた。

乳房は荒縄に絞る様に括られ、これ見よがしに突き出され、拡げられた両足の中心にある女陰は、お篠の翳りが少な目であることもあり、パックリと拡がりその奥の桃色の肉が覗いていた。そして、肛門の穴も限界まで拡げられた股の奥でヒクヒクと動いているのが見えていた。正に隠すべき筈の女の羞恥を余すことなく晒され、これほど見事に丸出しにされた裸身の女の磔姿は、多分誰も見たことはないであろう。しかも、それは白日の元、大勢の見物人の目の前で行われていたのであった。

暫く、お篠の大の字姿の晒しが続いた。お冬はお篠が腰をもじもじさせているのに気付いた。

「姉さまっ、この人っ、もしかするとお小水を出したいんじゃないかしら」

「ほらっまた、余計な事を言うんじゃないよっ」

「でもっ、腰を震わせてるけど、大丈夫かしらっ」

「黙ってっ」

執行役人に目で促されると、お夏とお冬は長槍を持ちお篠の前に歩み出た。

お夏はお篠を柱の下よりお篠を眺めると、なんて綺麗な女なんだろうと思った。確かにお冬の言った通りであった。

お夏とお篠の目が合った。

「たっ助けて、お願い」

「それは無理な事ですっ、話掛けないで」

執行役人が大きな声で二人に向かって言った。

「始めろっ」

アリャーリャー、リャーとお夏とお冬は叫び、見せ槍を始めた。それは見物人からは二人が踊っている様に見える。

「おーっ、裸踊りが始まったぞ」

「ぶらぶらとおっぱいが揺れてっ悩ましいなっ」

「ケツもいい感じに揺れてるな」

「あの尻っ触りてえなぁ」

「あの股に食い込む褌が外れると面白いんだがっ外れねえよなぁ」

そして、カチリと乳房の前で長槍が交差された。いよいよ串刺しである。お夏が肛門の穴を担当し、お冬は割れ目の穴を担当すると決めていた。お夏が股の奥に長槍を構え様としたその時。お篠がお夏に向かって話掛けた。太もも辺りがプルプルと痙攣するように震えている。

「もっもうっ、我慢出来ませんっ、おっお小水がっ、かかりますっ、そこを離れてっ」

「今っ何とっ」

お夏がびっくりして手を止めてお篠の顔を見た。

「ですからっお小水がっ」

お夏とお冬はその言葉を聞くと、一旦磔柱から離れた。

「どうしたっ」

執行役人が声を張り上げた。

お夏はその役人の側に行き、お篠の言葉を告げた。

「なんとっ無様なっ、しかし、しょうが無いっ、女がひり出すまで待つとするか」

「はいっそうさせて頂きます」

執行役人がお篠に向かって言った。

「待っててやるから、早くひり出せっ」

「お願いですっ厠にお連れくださいっ、ここでは恥ずかし過ぎますっ」

「いいからっ柱の上からするんだ」

「それは嫌ーっ、厠にーっ」

お夏とお冬は磔柱から更に離れて、お篠を眺めていた。

見物人も何か起こったか分かった。

「なんとっあの女っ、磔柱の上からあの凄え格好で小便をするらしいぜっ、うひょーっ」

「こりゃ、見ものだな」

「今日はこんな天気で、少し寒いからなあ、まあ素っ裸で晒されていりゃあ、小便もしたくなるわっ」

少しの間、お篠はそれを我慢していたが、遂に限界が来た。まさか、こんな姿で大勢の見物人に向かってそれを放出しなければならなくなるとはお篠は思ってもいなかった。

「ああーっ、もう駄目ーーっ、みっ見ないでーーっ」

シャーーーッ、ジョーーーッ

お篠の割れ目から、もの凄い勢いで放尿が始まった。堪えに耐えた放尿は、キラキラ光りながら放物線を描き、磔柱の手前の地面へと落下して、ビチャビチャビチャと跳ね返り辺りに飛び散った。そして、みるみるうちに泡の浮く黒い溜まりを地面に作った。段々と放尿の勢いが弱まり放物線の角度が下を向き止まった。それからまた、ピュッ、ピュッと放尿は断続的になり、ダラリと会陰部に伝い肛門を伝い柱に垂れて、お篠の放尿が収まった。

お夏は余りに凄まじいお篠の放尿姿に、呆気に取られてその場を動けずにいた。女のお夏でさえ小便がどこから放出され、どのように収まるか初めてその全貌を見た気がした。なんと恥ずかしく嫌らしい光景であったであろう。たとえ、どんな罪人でもここまで惨めな姿を晒さなければならない筈はない。お篠は磔柱に架けられ素っ裸の体を大の字に拡げ、剥き出しに晒された女の陰部を見せながら放尿をさせられたのである。お夏はお篠が堪らなく可哀想に思えて来た。


2. お篠串刺し

お篠は磔柱に架けられながら羞恥の放尿が終わった。お篠はうな垂れ嗚咽している。

「おまえさんっ、もうすっきりなさりましたかっ」

お夏が磔柱の側に近づきお篠を見上げて話かけた。

「うっううううっ、はっ恥ずかしいっ、ああーーっ」

「もうっ、よござんすねっ」

お夏は執行役人を見た。役人は首を縦に振り頷いた。

「では、始めさせていただきますっ、お冬っさあ」

カチリとまたお篠の胸元で長槍が交差された。

「ああーーっ、お願いっ許してっ」

「もう、観念しなさいなっお篠さんとやらっ」

「こんな恥ずかしい格好で死にたくないっ、何か腰に掛けてっ後生です。
あなた達だって女でしょうっ、あたいの気持ちが分かるでしょ」

お夏はお篠の気持ちが痛い程分かっていた。確かに死罪を言い渡された罪人とはいえ、大勢の見物人に女の全てを丸出しにした、素っ裸の体を晒しながら死んで行くことが、どんなに惨めで悲しいことが理解している。お夏はお冬の顔を見た。すると、お冬もお夏と同じ気持ちである様に頷いた。

お夏は長槍を足元に置くと己の褌を脱ぎ始めた。

「さあっ、お冬っお前も脱いでっ」

「姉さまっ、分かりました」

お冬もお夏に催促されると褌を脱ぎ始めた。そして、なんとお夏とお冬は股間を辛うじて隠していた褌を脱ぎ素っ裸になったのである。

仕置場は奇妙な光景になった。磔柱に素っ裸で架けられ女と、素っ裸で長槍を持って磔柱の前に立つ二人の女である。

「うおーっ、すげえっケツもアソコも丸見えだっ」

「裸の女の串取りだっ、こりゃ見ものだなっ」

「素っ裸の女が素っ裸の女を串刺しだあーっ、やれーーっ」

竹矢来を囲む見物人達が、お夏とお冬の裸の姿にやんやの喝采をしだした。

「お篠さんっ、これでおまえさんだけが恥ずかしい格好では無くなりましたっ、これで我慢して貰えますかっ」

「あっありがとう、貴女達はなんて優しいんですかっ」

「優しくなんて、ありませんよっこれからあんたの大事な所を串刺しにするんですからっ」

「ああーーっ、もう何も言いませんっ、覚悟が出来ました。さあ早く済ませてっ苦しまないようにしてっ」

「分かりやしたっ、それではっ突かして貰いますっ」

お夏の持つ長篠の先がお篠の拡げた股の奥に佇む肛門に突き刺さった。

「ウグギャーーーッ、グアーッ痛いーーっ」

(耐えてっお篠さんっ、直ぐに楽にしてあげますっ)

長槍がなおも深くお篠の肛門に呑み込まされていく。

「グッグギャアーーッ、ガアアーッ」

お篠の大の字に拡げられた裸身がブルブルと震え、そして反り返るように波打っている。

「イヤーーッ」

長槍を突き上げるお夏は股を大きく拡げ足を踏ん張り股間を晒し、その胸の豊かな張りのある乳房はタプタプと揺れていた。お篠の肛門から噴き出した赤いものがお夏の裸身にブバッと掛かった。磔柱の上で悶え苦しむ女も長槍を手に女の肛門を突き刺す女も、どちらも人並み外れた美貌の女であった。その素っ裸の二人の女を見る者達はその怪しく美しい残酷な光景に息を呑むように静まり返った。

(済まないっ、お篠さんっ)

お夏は心でそう叫ぶと長槍を強く握り締めるとグリグリグリッとお篠の体内に槍を進めた。

「グッグギャアーーッ、ああーーっ、はっ早く殺してっ」

お篠は苦しさの余り絶叫した。お篠の括られた裸身がプルプルと小刻みに痙攣し始めた。

「お冬っ、あんたの番だよっ、一気に奥まで突き上げてっ」

「はいっ姉さまっ」

お冬の長槍がグサリとお篠の剥き出しの割れ目に深々と突き上げられた。ブバッとそこから赤いものが迸りお冬を染めた。

「グガアーーーーーーッ、ガアアーッ、はっ早くこっ殺して」

お篠は最後の力を振り絞るようにその裸身を反り返し、そして手を強く握り締めた。

その時、お夏がお篠の肛門に突き刺していた長槍を勢い良く抜いた。そして、お篠を見上げ、素早く心の臓にその長槍を突き刺した。

「グアーーーッ」

一瞬、お篠は断末魔の呻き声を上げるとガクッとその体を落とし括られている縄に体を預けた。そしてピクピクと痙攣した後静かになり動かなくなった。

「お夏っ、何をしたんだっ作法通りに何故しなかったのだ」

執行役人がお夏の側に来て怒鳴った。

「申し訳ございませんっ、つい夢中になり作法を忘れてしまいました」

「仕方の無い奴だっ」

女の磔での串刺しは、先ず肛門から槍を突き刺しその槍を口まで届かせてから、次の槍を女の急所の割れ目に刺してトドメを入れるのが正式の作法であった。心の臓を突き刺してしまえば直ぐに死んでしまう、見せしめの為の極刑である串刺しはトドメを最後の最後まで長引かせて罪人の苦痛を長引かせるのが本来の作法であった。しかし、お夏はお篠が苦しまないようにと心の臓を一突きして絶命させてしまったのであった。

仕置場では磔柱の上で絶命したお篠が晒されていた。その姿は大の字に素っ裸の体が拡げられ、女の恥ずかしい部分を剥き出しにされ、そしてその剥き出しにされている肛門と割れ目からは赤いものがダラダラと滴り柱の前の土を真っ赤に染めていた。なんと壮絶極まる光景であろう。お夏とお冬はその無惨なお篠が晒されている磔柱の左右に長槍を持ちスッと立っていた。もちろん二人は褌も付けていない素っ裸であった。

その晩、また同心の橘主水がお夏とお冬の家にやって来た。

「おいっお夏っ、今日の仕置、あれはわざと女の心の臓を突いたな」

「いえっ橘さまっ、あれは無我夢中でやってしまった事です」

「嘘をつけ、何時も冷静なお前が無我夢中だとっ、信じられないな。まあ終わった事はしょうがないが、今後はもう二度とあの様な仕置はするで無いぞっ、お奉行さまも今回の事はお怒りであったぞ」

「申し訳ございませんでした。今後は二度と致しませんっ」

「分かればいいんだっ、ところでな今日は女の裸を見過ぎたでなっ、ちと拙者のアソコがいつもより疼いてなっ、いつもより愉しませて貰うぞっ良いな」

お夏とお冬は丸裸の体を後ろ手に縛られ両の乳房も上下にキツく縄で縛られて床に転がされていた。

「いいだろうっ、うんっうん、今日はお互いの股のものを舐め合うんだっ」

「ああーーっ、そんなはしたない事はっお許しください」

「駄目だっやるんだ」

お夏は観念したように縛られた体をモソモソっと動かすとお冬の上に乗り自分の顔をお冬の股間に持っていった。

「姉さまっやめてっ」

「さあっお冬っ、足を拡げなさいっ」

「ああーーっ姉さまっ分かりましたっ」

お冬はゆっくりと足を拡げ、股間の奥をお夏の目に晒した。

お夏はお冬の割れ目に口を付け、そして舌を割れ目に沿って突き入れた。

「ああーーっ、嫌っ」

そして、お夏は自分の股間をお冬の顔に持っていくと

「お冬っ、あんたも私のアソコを舌を使って舐めてっ」

「はいっ、姉さま」

二人の女の股間からピチャピチャと卑猥な音が漏れ出した。お夏とお冬は目の前の割れ目を貪る様に舐め回している。

「前の穴だけで無くっケツの穴も丹念に舐めるんだっ」

二人の女はうんうんと言うように、その言葉に応え、互いの舌が奥まで届くように拡げている股をより大きく拡げた。

橘主水はギラギラした目をしながら二人の痴態を見ている。女達は己れの割れ目から淫汁を垂らしながら、相手の舌使いに喘ぎ声を出していた。

「姉さまっいいーーっいいよっ」

「お冬っもっと奥まで舐めてっ、いいっいいーーっ」

お夏とお冬は縛られた不自由な裸身をもどかしそうにうねらせ、精一杯己れの股を拡げ、そして舌を早く深く使っていた。

「姉さまっ気持ちいいっ、逝きそうっ」

「お冬っ一緒に逝くのよっ」

「ああーーっ、はいっ姉さまーっ」

お夏とお冬が絶頂を迎えそうなその時

「よしっ、二人共っ相舐めを止めてっ、仰向けになって股を大きく拡げろっ」

お夏とお冬は橘の突然の言葉に、残念そうにして、床にゴロリと仰向けになると足を開き股を大きく拡げた。二人の口元は互いの淫汁でヌメヌメと光っていた。

橘主水の手には太く真っ赤な蝋燭が持たれていた。主水は残忍な目で二人を見下ろすと蝋燭をお冬の股間に近づけた。

「お冬っ、絶対に足を閉じるなよっいいなっ」

「ああーーっ、許してっ」

主水は淫汁に塗れテカテカに光っているお冬の割れ目にその蝋燭の雫をボタボタと垂らした。

「うっうっうぐーーーーっ」

「どうだっ、お冬っ火照った割れ目に蝋を垂らされる気分はっ堪らんだろうっ、ヒッヒッヒッ」

「うあーっ、あっ熱いっ許してくださいっ橘さまっ」

「駄目だっ、お冬っ、もっと股を拡げてケツの穴が良く見える様にするんだっ」

「うっううううっ、こうですかっ」

お冬は限界まで股を拡げると少し腰を浮き気味にして肛門が主水に良く見える様にした。

「そうだっ、ケツの穴の皺がヒクヒクしておるのが良く見えるぞっ」

蝋燭の雫がポタリとお冬の肛門に垂らされた。

「ウグアッ、あっ熱い、ああーーっいいーーっ」

「お夏っ、お前のアソコもムズムズしているだろうっ、股を限界まで拡げろっ」

「はいっ、橘さまっ」

お夏とお冬の股間は蝋燭の雫で真っ赤に染まるまで主水は蝋燭責めを愉しんだ。

「お夏っ、ケツを突き出せっ」

お夏は縛られた裸身で前屈みになると尻を高く上げ両脚を開いた。主水はお夏の尻に覆いかぶさる様にして己れのいきり勃つ肉棒をお夏の割れ目に添えた。

「お夏っ、ここを串刺しにするぞっいいなっ」

「はいっ、橘さまっお願いします」

主水は腰をグイッと突き出し、肉棒をお夏の割れ目に呑み込ませた。

「ああーーっ」

お夏が歓喜の声を上げた。

「お冬っ、お前は拙者の魔羅とお夏の割れ目を舌を使って舐め回せっ」

主水は突き入れた肉棒をお夏の割れ目から抜いた。その肉棒はお夏の淫汁でテカリ輝いていた。そして、肉棒を抜かれた割れ目もグチョグチョに塗れ光っている。

お冬はお夏の淫汁に塗れた肉棒を口に含んだ。そして、先から根元までを舐め回すと、今度はお夏の淫汁に塗れた割れ目を舌を使って舐め回した。

「よしっ、お冬っ顔をどけろっ」

主水はまたグイッと肉棒をお夏の割れ目に突き刺し、そして引き抜きを繰り返した。その度にお冬は主水の肉棒とお夏の割れ目を交互に舐め回した。

「ああーーっ、橘さまっ、はっ早く、お夏にトドメをっ」

「まだまだっ、お冬っ拙者の魔羅をたっぷり舐めろっ」

三人の淫らな夜は始まったばかりであった。


3. お夏磔責め

奉行所の奥の一室で橘主水と奉行の板倉越後守が酒を酌み交わしながら何やら談合していた。

「ところで、主水っ、例の裸串取りの姉妹だが、なかなかの美人と聞き及んでおるぞっ、一度会ってみたいものだなっ」

「お奉行さまにも、もうその噂が耳に入って居りますとは、いやいやっ」

「それにっ、おぬしも時々その姉妹の家に通っているとも聞き及んで居るぞっ、主水っおぬしもすみにおけんなあっ、はっはっはっ」

「いやーっ、これはしたりっ、お恥ずかしいっ」

「それでなっ、ちょっとした嗜好を拙者の別宅で行いたいと思ってなっ、その姉妹を連れて来て貰いたいんだがっ、主水っ」

「別宅と言うと、例の楓様のいらっしゃる処で、御座いますかっ」

「うんっ、そうじゃ。明後日の夕刻にその姉妹をそこに連れて来て貰いたいのだが、いいなっ」

「はっ、承知致しました。その様に手配いたします」

主水は女癖の悪い奉行の頼みに承知はしたものの、嫌な予感がしていた。お夏とお冬の姉妹が奉行の元に顔を出して無事に済む筈は無いと思っていた。しかし、奉行所で一番偉い奉行の板倉越後守に頼まれては拒む訳にはいかなかった。そして、もう一つ、橘主水はお夏に惚れていたのである。主水はいつも姉妹の家に行くと、姉妹に特にお夏を欲情の赴くままに淫残に犯していたのだが、それは主水のお夏に対する恋心を上手く表現できないための行為であった。お夏を残酷に責めれば責めるほど、お夏を自分の物に出来るのではないかと思っていたのであった。


「お前達の槍捌き、まこと見事と聞いておる、それに仕置場での褌姿は評判を呼んでるとこ事っ、結構っ、まことに結構っ、褒めてつかわすぞっ」

「はっ、ありがとうございますっ」

町外れの板倉の別宅の庭に面した奥座敷にお夏とお冬は傅いてそこに居た。二人の前には奉行の板倉とその妾の楓が並んで座っていた。左右には奉行の側近が二人控え、そして、姉妹の後ろには主水が居た。

「してっ、どちらが姉のお夏だっ、苦しゅうない面を上げよ」

「はっ、わたしで御座います」

お夏が顔を上げた。

「ほおーっ、なかなかの美形だなっ、そう思わぬかっ楓っ」

「知りませぬっ、嫌味なお殿さまだことっ」

楓はとある商家の娘で年の頃は17か18くらいであろうか。板倉に見染められ、一年程前からこの別宅に囲われていた。その言葉遣いや動作には幼さがプンプンしていた。

板倉は卑猥な笑みを浮かべながら、お夏に覗く様にして話かけた。

「ところでお夏っお前達を呼んだのはなっ、一度お前達の槍捌きを見せて貰いたいと思ってなっ、これから見せて貰えぬだろうかのう」

「槍捌きっ」

お夏は怪訝そうな顔をして答えた。

「何っ本物の槍を使う訳ではないのだがなっ、ひっひっひっ」

「本物の槍でないとはっ」

板倉が側に控える男に合図した。すると、その男は一旦席を去ると長槍の先に張型の付いた何とも卑猥な槍を持って部屋に戻って来た。

「これがその槍だがな」

お夏は一瞬だじろいだが、キッとした表情で板倉を見つめ。

「してっ、この槍でどなたを突けば宜しいのでっ」

板倉が楓をチラリと見た。

「お夏っお前の目の前に座っておる、この楓を突いてみてくれぬかっ」

「そんなーっ、嫌だよっ、そんな話は聞いて無いよっ、お殿さま、お止めくださいっ」

「うだうだ言ってないでっ、この姉妹に楓っお前の二つの穴を突いて貰うんだっ」

また、板倉が側に控える男に合図した。

その男は庭に面する襖を開けた。するとそこには、真っさらな木で組まれた柱が置かれてあった。

「ひぃーっ、そんなっお止めくださいっお殿さまっ」

「さあ、そこの磔柱に素っ裸で架かって、お前の可愛い、二つの穴を晒して、槍で突いて貰うんだっ」

「ああーーっ、そうっそうなのっ、あたいはまだ磔って見たことないのっ、だから、てっ手本を見せてっ、そうよっ誰か手本になってっ、そうしたら、あたいも磔になってその嫌らしい槍で突かれてもいいよっ」

「上手く言い逃れたなっ、楓っ本当に手本を見せれば、良いんだなっ

「はいっ、お約束致します」

板倉はお夏の方を振り返り。

「そういう事じゃっ、お夏っお前達二人のどちらかが磔の手本になって貰う事になった。どっちが磔に架かるが決めろっ」

お夏とお冬が顔を見合わせた。お冬はブルブルと震えている。

「はっ、お奉行さまっ、わたくしお夏が磔に架かりますっ、そして妹のお冬が串取りとしてその槍を使い槍捌きをお見せ致します」

「あい分かったっ、それでは皆の者っ磔の用意を致せっ、楓は良く見てるんだぞっ、このお夏が終わったらお前の番だからなっ」

「・・・・・はいっ」

主水は愛しいお夏が奉行の卑猥な欲情を満足させるための犠牲になって、これから恥辱を受ける事になったことが悔しくて堪らなかった。しかし、この卑猥な磔を止める事も出来ず黙って見ているしか無かった。

外はもう日も落ち真っ暗になっていた。しかし、その別宅の庭には蝋燭が煌々と燈され、光と影の強い対比の中、怪しい光景が浮き上がっていた。

お夏は全裸の体を磔柱に大の字の格好に括られ、蝋燭の灯りにその白い肌を照らされていた。お冬はと言うと処刑場と同じように褌一つの姿になり、卑猥な張型付き槍を持ち、その肌を晒していた。

お冬がお夏の大の字の姿を見上げていると、板倉がお冬の後ろに立った。

「どうだっお夏っ、磔柱の上に架けられた気分はっ、いつも下から見上げていたのにっ、今度は上から見下ろす気分はっ」

「はいっ、とても景色が良くて、いつも罪人はこんな景色をみていたんだなと、羨ましく思いますっ」

「お夏っ、本当はお前は磔にされたかったんじゃないかっ、どうなんだっ」

「ああーーっ、そうかもしれませんっ」

「お冬っ、そろそろ始めろっ、楓っ磔とはどんなものかっ良く見てるんだぞっ」

「お奉行さまっ、槍は一本ですっ、どこを突けば宜しいのでっ」

「お冬っお前はっこの前の女の串刺しの時っどっちを担当したんだっ」

「はっ、前の女陰ですっ」

「ならっ今度もお夏の女陰を突いてっ、いい気分にさせてやれっ、お夏も股をパックリと拡げてっ槍の先をしっかりと咥え込めよっいいなっ」

「はいっ、分かりました」

板倉の言葉を聞くと、お冬は張型付きの槍を持ったままお夏の顔を見上げた。お冬は不安だった、どうすれば奉行が満足し、そして手本となるのが良く分からなかった。

「姉さまっ」

「お冬っ、いいから私の前の穴を突いてっ」

お冬は槍の突き先のお夏の女陰を見上げた。そして、ハッとした。

(そんなっ、姉さまのあそこがじっとりと濡れてるっ、姉さまは磔にされて感じてるんだわ)

「お冬っ、このまま晒されてるのは辛いわっ、早く突いてっ」

お夏が串刺しの催促をした。

グチュッという嫌らしい音が響いて、お夏の女陰はお冬の突き上げた張型付きの槍を呑み込んだ。

「ああーーっ、あっあっあっ」

お冬に取って、今まで経験したことの無い反応であった。お夏は甘美の声を張り上げたのである。

お冬はグイッと槍を女陰の奥に突き刺し、その動きを止めた。

「姉さまーっ」

お夏は磔柱に括られた裸身を震わせ、そして腰を前に突き出した。

「おっお冬っ、止めないでっ、槍を抜き差ししてっ、お願いっ」

板倉がその眼をギラギラさせ。

「おいっお冬っ、それでも評判の串取りかっ、何をしているっ、見事な槍捌きを見せろっ」

「はいっ、申し訳有りません」

お冬は槍先を一旦、お夏の女陰からズルリと引き抜いた。すると、そこからダラリとお夏の歓喜の印の淫汁がポタリと垂れ落ちた。


4. 姉妹の思惑

お夏は磔柱の上でぐったりとしてうな垂れていた。奉行の板倉越後守の命により妹のお冬に張型付きの長槍で女陰を突かれ、歓喜の声を張り上げ、そして、おびただしい淫汁を女陰から溢れさせて果てさせられていた。途中からは橘主水も加わり、お冬が女陰を張型で嬲り、主水が肛門を嬲ってお夏を追い上げていったのであった。そして、お夏は体中を痙攣させて、絶頂へと登りつめたのであった。

「お夏っ、いつも槍を振っているが、たまには槍で突かれるのもいいもんじゃろうっ、どうだっ」

奉行が満足したようにお夏を見上げながら話かけた。

「ああーーっ、はいっいいです」

それから暫くして、磔柱の上には奉行の板倉の妾の楓が架けられ、蝋燭の灯りに照らされ、大の字に晒されたその幼い裸身を浮き上がらせていた。

「お殿さまっ、恥ずかしいですっもうお許しください」

「楓っ、こうして磔にしてお前の体を見上げてみるとっ、なんとも可愛いらしいのうっ、助平な槍でそのおっ広げている穴を突き上げたらっどんな声が聞けるか愉しみだな」

「ああーーっ許してっ」

「許さんぞっ、楓っ、さあっお夏とお冬っ槍捌きを見せてみろっ」

お夏とお冬は真っ赤な褌姿で、張型付きの長槍を、楓の晒されている膨らみきっていない少女の様な乳房の前で交差させた。

「嫌っ、駄目ーーーっ」

楓はその長槍の先の卑猥な張型を見つめながら、懇願した。長槍の先が拡げられている股間の二つの穴に添えられた。すると、楓は腰を振りその長槍から逃れ様ともがいていた。

「それではっ突かせて貰いますっ」

お夏が叫んだ。

両方の長槍の先が同時に楓の尻の穴と割れ目に呑み込まされた。

「あっああーーっ、はっ恥ずかしいっ」

楓の裸身が磔柱の上で突っ張った。

「あっああーーっいっいいーーーっ」

メリメリと張型が肛門の皺を引き込みながら呑み込まされ、桃色の肉を引き出しながら抜かれている。幼い女陰に突き込まされている張型は、その亀裂を割くのではあろうかと思われる程太かった。しかし、楓は見事にその太い張型を呑み込んでいった。楓の呻きとも喘ぎとも取れる声が深夜の静まり返る闇の中にこだましていた。

「楓っ、可愛い声じゃのう、いいぞっうんうんいい声だっ」

「ああーーっ、お殿さまっ、かっ楓はっ変になりそうだわよっ」

「そうかっそうかっ、前の穴も後ろの穴も旨そうに張型を咥えてるぞっ楓っ、おおーーーっ堪らんっ」

奉行は楓の張型の串刺しをギラギラした目で眺めていた。そして、奉行は楓の女陰を突き刺しているお冬の側に来ると、いてもたってもいられない風に腰の物をその場に投げ置くと、袴を脱ぎ褌を緩め己れのいきり勃つ肉棒を取り出した。お冬の褌に手をかけそれを脱がしお冬を素っ裸にしてしまった。

「あっ、お奉行さまっ何を成されますっ」

「お冬っお前は楓を突き上げながら、そのケツを突き出せっ」

「そっそんなっ、手元が疎かになりますっ」

バシッ、奉行はお冬の尻を叩いた。

「つべこべ言うなっ、早くケツを突き出せっ」

奉行はそう言うが早いか、お冬の尻を掴むと、腰をグイッと突き出した。

「ああーーっ、おっお奉行さまっ、そんなっ」

お冬が長槍を持ったまま声を上げた。

お冬は張型付きの長槍を楓の女陰に突き上げたまま、奉行の肉棒で女陰を串刺しにされてしまった。

「おいっ、主水っお夏の槍を持って楓のケツの穴を突けっ、お夏はこっちに来てっ拙者の袋を舐めろっ」

「はっ、しかしお奉行っ、それはっ」

「主水っ何か文句があるのかっ、お夏っ早くやれっ」

主水はお夏に目配せすると、お夏の手にしていた長槍を掴んだ。お夏は奉行の元に行くと奉行の股間に顔を入れ、お冬の女陰を突き刺している肉棒の根元にある袋を舌を伸ばして舐めだした。奉行の褌がダラリと落ちた。

「おおっ、堪らんぞっうんうんっ、お夏っケツの穴も舐めるんだっ」

お夏は仰向けになって奉行の股間を見上げ、尻の穴に舌を伸ばしながら、その傍らにある奉行が投げ落とした。刀を見つめていた。

磔になっている楓の二つの穴からはグチョグチョと淫らな音がし、奉行に突き上げられている、お冬の女陰からも淫らな音がしている。そして、お夏がベチョベチョと奉行の尻の穴を舐めている音が聞こえているた。

「ああーーっ、お殿さまっ楓は逝きそうですっ、いいーーーっ」

「うおっ、拙者も堪らんっ果てるぞっうっうううおっ」

その瞬間、お夏の手が刀に伸びた。そして、サッと奉行の股間から離れるとキラリとその刀を抜いた。

「板倉っ、亡き父、母の仇っ覚悟っ、死ねーっ」

バサリとお夏は奉行の肩に斬りつけた。

「ウギャーッ、何事っ、お夏っ何をするーっ」

奉行の肉棒がお冬の女陰からズルリと抜け、そしてドサリとその場に倒れ込んだ。

「狼藉者ーっ、こやつを捕らえろっ」

お夏が奉行に二の太刀を浴びせようとした瞬間、奉行はクルリとその刀をかわした。

「あっ、しまったっ」

バラバラと奉行の側近の二人がお夏に立ち塞がった。楓の女陰に突き刺さっていた張型をニュルリと抜いたお冬が長槍を側近の一人に構えた。

主水は楓の肛門に突き刺した長槍を持ったまま、呆気にとらわれていた。

「えいっ」

お冬の長槍が側近の一人の胸を突いた。しかし、その長槍の先に付いているのは張型である、その側近は一瞬、フラッとしたが直ぐさま刀を構えている。

「ええいっ、早くこの者共を捕らえろっ、主水っ何をしているっお前も早く加勢いたせっ」

そして、奉行は屋敷中に大声を放った。

「出会え出会えっ、曲者ぞーっ」

お夏は褌一枚で刀を構え、お冬は素っ裸で張型付きの長槍を構えている。そして、側近の二人は刀を構えジリジリと間合いを詰めて来た。

すると、主水が刀を抜き奉行の側近の一人を斬りつけた。

「ウグッ、なっ何をするっ」

側近の一人がその場に倒れた。

「主水っ、気が狂ったかっ」

「お夏っ、加勢致すぞっ」

「主水さまっ、ありがとうございますっ」

その時、屋敷中から奉行の家来達がその庭にやって来た。

「おっ、来たかっ、この者共をひっ捕らえよっ」

奉行が斬られた肩を抑えながら叫んだ。駆けつけた家来達はその場の状況に驚いた風であった。庭に立てられた磔柱には奉行の妾の楓が素っ裸で大の字に架けられている。そして、奉行達に刀と槍を向けている二人の女は素っ裸と褌一枚の女である。

「お夏っ、まずいぞっ、この場は逃げろっ」

「いえっ、仇の板倉にトドメを刺さずには嫌ですっ、お冬もそうだな」

「はいっ、姉さまっ、千載一遇の機会っ何としても板倉を殺したいっ」

「しかし、お夏っどんな理由かは知らんが此処で死んでは元も子もないないぞっ、今は先ずはこの場を斬り抜けることが先決であろうっ、拙者も手助けするぞ」

「姉さまっ、この場から逃げてっ」

お冬がそう叫ぶと長槍を突き出し、奉行の家来達の中に飛び込んだ。

「あっ、お冬っ」

その時、主水がお夏の手を掴むと後ろに引いた。

「さあっ、お夏っ逃げろっ、早く」


お冬は取り押さえられた。主水とお夏はその場を斬り抜け、町外れから山道を登り山中にある小屋に辿り着いた。

「おっお冬が捕まってしまった。ああーーっ、何とした事かっ私のせいだわっ」

「あの場は仕方あるまいっ、しかし、何故っお奉行さまの命をっ、お夏っ話してくれまいかっ」

「うっうう、主水様にもご迷惑をお掛けしてしまってっ、申し訳ありませんでした」

お夏とお冬の両親は城下でも指折の大棚の材木商であった。そして、公儀の山の管理もしていたのであった。その山から出る材木を奉行の板倉は横流しして莫大な利益を得ようとしたのであった。しかし、その企てが発覚しそうになったので、奉行はお夏とお冬の父に濡れ衣の罪を被せ、そして奉行の立場を利用して父親並びに母親まで死罪にし、店も取り潰してしまったのであった。まだ、幼かった姉妹は親戚預かりとなり、しかし、その親戚はある事情で二人の面倒をみれなくなり、いつの間にか非人の部落に預けられ、そして、串取りの育ての親の元で成長したのであった。しかし、二人は両親の罪が全くの濡れ衣だと言うことをかつての使用人より聞かされ、いつの日が両親の仇を取ろうと、奉行所と繋がり
のある串取りになり、その日を待っていたのであった。それも、奉行の目に止まる様にワザと女だてらに褌一枚の恥ずかしい格好をして、奉行に会えるかもしれない機会を作って待っていたのであった。

「そうかっ、そんな理由なのかっお奉行はなんて酷い野郎だなっ分かったっ、拙者は今後もお夏っお前の味方を致すぞ、それにもう拙者も奉行所には戻れん事になってしまったしなっ、だがな、後悔はして居らんぞっ」

「何故っ主水さまは、私をお助けになられたのですかっ」

「うーんっ、それはなっ、何と言うかーー、そのーー」

「主水さまっ、はっきり言ってくださいましっ」

主水はお夏の顔を見つめ

「拙者はお夏っお前が愛おしいっ、今まで散々お夏に酷い嫌らしい事をして来たが、それは上手く気持ちを伝えられなくてなっ、あんな事をしてしまったのだっ許せよっ」

「いえっ、お夏も主水さまに苛められるのが嬉しかったのですっ、私も秘かに主水さまをお慕いいたしていましたっ」

「そうかっ、嬉しい事を言ってくれるなっお夏っ」

二人は静かに抱き合った。


雨の音に二人は目を覚ました。

「主水さまっ、お冬はどうなったのでしょうっ、奴らに捕らえられた所までは見ましたが、心配です」

「多分、あの残忍な奉行の事だっ酷い責めを受けているかもしれんなっ」

「なんとか助ける事は出来ないでしょうか」

「そうだなっお冬を助けたいのは山々だがっどうしたら良いのか」

奉行はお夏に肩を斬りつけられたが、命に別状は無かった。お冬は奉行の別宅の庭の檻に入れられていた。お冬の口から何故自分が命を狙われたのか聞かされていた奉行は、と言うことは、今回の件は秘密が発覚しない為にも早く処理をしなければ成らないと思っていた。そして、お夏の立ち回りそうな所を聞き出す為にお冬には残酷な責めをして聞き出そうとしていた。



5. お冬の責め苦

山中の小屋の中でお夏と橘主水が素っ裸で絡み合っていた。お夏は後ろ手に括られ、胸に回された縄で豊かで形の良い乳房は醜く突き出されている。主水はお夏の女陰を肉棒で串刺しにし、その女陰の奥深くに何度と無く白濁の液を放ち、その肉棒を咥えたお夏の女陰からは白濁の液が滴っていた。

「ああーっ、主水さまっいいーっ、お夏はしあわせですっ」

「うぐぐ、お夏っ拙者もいいぞっ、お夏っなんと愛おしいんじゃ」

主水はズルリと肉棒をお夏の女陰から引き抜くと、お夏の縛られた裸身に覆い重なり、今度はその肉棒でドロドロに爛れた女陰に口を付けて貪った。お夏も自分の淫汁に塗れた主水の肉棒を愛おしそうにその口で咥えた。二人の顔は互いの愛液に塗れグチョグチョになっている。
お夏が腰を振りながら

「ああーっ、おしっこがっでっ出そうですっ口を離してっ」

「いいからお夏っ、そのまま小便をひり出せっ」

「ああっ、主水さまっいいのですかっ、汚いですよっ、あーーっ」

「お夏っお前の物なら汚いことなどあるかっ、さあっひり出せっ呑んでやるからっ」

「ああああっ、分かりましたっ、出しますっ、主水さまもおしっこを出してくださいましっ、わたしも主水さまの物を呑みたいっ」

二人は小便を互いにひり出しながら、その小便を美味しそうに呑んでいる。二人の情事はもう尋常でないところに来ていた。それは、この先の不安を互いの身体にぶつけ合う事で忘れようとしていたのであろうか。

「ああっあっああーっ、主水さまーーーっ」

「お夏っ、お夏よーっ」

主水はお夏の小便に塗れた女陰から口を離し、小便に塗れた己の肉棒をお夏の口から抜いた。そして、またその肉棒をお夏の小便に塗れた女陰にグサリと突き入れた。

「主水さまーーーっ、いっ逝きますっ、ああーっ、逝くーーっ」

「うっ、おっお夏っ拙者も果てるぞっ、うおーーーっ」

二人の歓喜の絶叫が山中にこだましていた。

そんなお夏と主水が歓喜の絶叫を上げているその時、お冬も絶叫をあげていた。しかし、それは歓喜の絶叫では無く、激痛からくる絶叫であった。お冬は奉行の板倉越後守の別邸の庭先で残忍な拷問を受けていた。

お冬は素っ裸に剥かれ後ろ手に括られたその裸体を、庭にある木の枝から股を空に向けて大きく拡げられ逆さまに吊るされていた。そして、その見事にパックリと拡げられている股の女陰と尻の穴を竹の鞭で打ち据えられていた。その鞭がお冬の股間を捉える度にお冬は吊られた裸身を大きく波打たせ、絶叫していた。その鞭打ちの拷問が長く続いていた証にお冬の股間は真っ赤に腫れ、白い肌には血が滲んでいたのであった。

ビシリッ、また竹の鞭がお冬の女陰の肉を打ち据えた。

「うっウギャーーーッ、ああーっ、知りませんっ、本当ですっ」

「嘘を付けっ、お夏達はっどこにいるんだっ吐けっ」

奉行の配下の加藤による執拗な女の敏感な部分への鞭打ちが続いている。奉行はお夏に肩口を斬りつけられたが浅い斬り傷で包帯こそ巻いていたが、庭に面した部屋でお冬の拷問を指図していた。しかも、怪我をしている体であるのに股間を晒して、そこに聳える肉棒を楓に舐めさせていたのであった。なんと性欲旺盛な男であろうか。奉行はお冬の女陰鞭打ちを見ながら肉棒を固く聳えさせ、その肉棒を楓に咥えさせていたのであった。

「うっ、いいぞ楓っ、もそっと裏側も舐めてくれっ」

楓は奉行の聳える肉棒を咥えながら「うんうん」というように首を縦に振った。

「ええーいっ、加藤っ、責めが手緩いぞっ、この女の割れ目を拡げてっ
直接割れ目の中の肉を鞭で打ち据えいっ」

「はっ、しかしどのように割れ目を拡げたら宜しいでしょうか」

「うーんっ、そうだなっ土手の肉に釣針を突き通して紐で引っ張って縛ってしまえばっ、割れ目の中の肉が丸見えになるじゃろうっ、おいっ誰か釣針を持って来いっ」

「はっ、お奉行さまっ、承知いたしました」

加藤は釣針を受け取ると、お冬の女陰の土手の肉を摘みブスリと針先を突き刺した。

「ヒィー、ギャーーーッ、やっやめてーっ」

お冬は吊るされている裸身を振って叫んだ。しかし、加藤はその釣針に紐を繋げるとお冬の太ももに括り付け、女陰をパックリと拡げて淡い桃色の肉を晒してしまった。そして、奉行の言われるままに、その剥き出しの肉に竹鞭を打ち据えた。お冬は人目に晒すことの無い敏感な肉を打ち据えられる苦痛に、悶えそして叫んだ。暫く続いた鞭打ちにもお冬はお夏達の行き先を白状しなかった。

その日から連日、お冬は奉行の別邸で過酷な責めを受け続けたが、結局、何も話さなかったのであった。そして、奉行は次の手段としてお冬を処刑する事にした。お冬は奉行所で簡単な裁きを受けると死罪にさせられてしまった。その仕置の事は城下に大々的にふれられた。奉行はお冬の仕置の時に必ずお夏達が現れると確信していた。その時にお夏達を捕らえようと考えたのであった。

お夏はその日、城下の様子を探りに山を下りて町中に入った、そして町中に立ててある触書きを見て、お冬の仕置を知ったのであった。

「主水さまっ、おっお冬が処刑されてしまうっ、何としても助けなければっどうしたら良いでしょう」

「今回の仕置の御触れは何かっ、企みが有るように思えるのだがっ、ここは慎重に行動せぬと、取り返しの付かぬ事になるやもしれんなっ、お夏」

「しかし、何もせずに居たらっお冬は殺されてしまいますっ、ああーーっどうしたら良いのでしょう」

「そうだなっ、お冬を助け出すとしたらっ、仕置場に着く前にしなくてはっ、仕置場に着いてしまったらっ、もう手も足も出ぬなっ」

「仕置場に着く前にっ」

「そうだっ、いつも通り、お冬は奉行所から仕置場まで引き回される事になるだろうっ、その時が唯一の機会かもしれんなっ、しかし奉行達も警戒しているだろうし、並大抵では助けられないだろうっ」

お冬は裁きが決まると奉行所の牢に入れられていた。普段から物静かなお冬は牢に入れられてからは、誰とも話さず一人で静かに仕置の日を待っていた。しかもお冬は連日の奉行の拷問に身も心も疲れきり気力も失せていたのであった。仇の奉行を仕留める事が出来ず無念ではあったが、きっと姉さまが父、母そして自分の仇を取ってくれると信じていた。

「奉行さま、してお冬の仕置はどのような処刑方法で執行いたすので、
仕置の沙汰は発しましたがその方法はまだ、発して居りませぬが」

仕置を担当する執行役人の山辺が奉行に尋ねた。

「そうよのうっ、あのお冬は串取りに身を奴してまでして拙者に近づき殺そうとしたのでなあっ、磔串刺しではっあの女も驚きはせんだろうっ、もっと残酷で女としては耐え難い仕置方法が良いのう」

「女として耐え難い仕置ですかっ、
それでは奉行さまっ火炙りなど如何でしょう」

「うーん、火炙りのうっ、いまいち興奮せぬのうっ」

「そうですかっ、ちと拙者には思い浮かびませぬが、申し訳ありません」

「そうじゃ、山辺っ牛裂きはどうかのうっ、その昔っ戦国の世では頻繁に行われていたと聞き及んでいるぞっ、牛裂きじゃ、あの女を素っ裸にして大股開かせて牛裂きにしてくれようぞっ、うっひっひっひ、では山辺っ牛裂きの手配を致せ分かったな、それから触書きに認めよ、これを聞いたらお夏達は絶対に現れるに違いないっ」

仕置の朝、お冬は牢から引き出されると初めて牛裂きに処されると言い渡された。お冬は黙ってその言葉を聞いていたが牛裂きがどんな処刑方法か、お冬は良く分からないでいた。しかし、その牛裂きと言う語感から、きっと自分は磔よりも惨たらしい殺され方をされると感じていた。

お冬は素足に腰巻一枚の姿にされ、両手を後ろで縛られ乳房も飛び出すように荒縄でキツく縛られた。奉行はお冬を素っ裸で引き回す事も考えたが、仕置場に着いてから腰巻を剥ぎ取り素っ裸にした方がより女の羞恥が増すのではないかと考え、敢えて腰巻姿で引き回す事にしたのである。とは言え、お冬に取っては腰巻を着けているとはいえ、縄目を受けての乳房を晒しての引き回してある。今まで、褌一枚で串取りをしていたとしても、勝手が違っている。そんな裸同然の姿で死が待つ仕置場まで引き回されるのである。

牛が二頭引き出されて来た。お冬は首に荒縄を巻かれるとその先がお冬の前にいる牛の鞍に結び付けられた。そして、後ろ手に括っている荒縄から伸びた縄がお冬の後ろにいる牛の鞍に結び付けられた。お冬はこれから自分を引き裂く牛に引かれ、そして、牛を引きながら仕置場まで歩んで行くことになるのであった。

「串取りお冬 奉行殺害未遂及び奉行所撹乱の罪に寄り 牛裂きの刑に処する」の立札を先頭にお冬の引き回しの一行が奉行所を出発した。お冬は牛に首縄を引かれながらヨロヨロと死への道を歩き始めた。

お夏と主水はその日、百姓姿に変装し、朝まだ暗いうちから町中に潜んで引き回しの一行を襲撃する場所を物色していた。そして、道が狭くなった直ぐの曲がり角にある空家で、引き回しの一行を待ち伏せする事に決め手筈を整えていた。二人は長槍二本に刀を二振り用意していた。主水は多少剣術には自信があり、お夏は槍には自信があった。そして、お冬を助けたら直ぐにお冬にも槍を持たせようと考えていた。お冬もお夏と同様に槍はそれなりに使えたのである。後は遮二無二、血路を切り開いて逃げるという手筈である。

日が昇りかなりの刻限が経った。その空家の前にお冬の引き回しを見ようと野次馬が多数集まって来ていた。

「なんでもようっ、今日の仕置は牛裂きってことらしいぜっ、凄まじい仕置だなあっ、しかも、牛裂きにされるのが例の褌姿で有名な串取りの妹の方だってことだぜ、確かいい女じゃなかったかっ」

「ああ、確かにいい女だぜっ、俺は仕置場で槍を使ってるところを見た事があるぜっ」

「しかし、牛裂きってどうな仕置なんだっ」

「俺も良くは知らないがっ、牛に結わえた縄で両足を引っ張って股裂きにするんじゃないかい」

「うへーーっ恐ろしい」

お夏は野次馬の話を空家の中で黙って聞きながら涙を流していた。

(お冬を絶対にそんな目に合わせないっ、必ず助ける)

お夏は心に誓った。そして、主水の手をしっかりと握った。

「おっ、引き回しの一行がやって来たぞっ」

お夏と主水は飛び出す時を待っている。


6. お冬の悲しい死

町中の空家の戸の隙間からお夏はお冬の引き回しの一行の様子を伺っていた。既に沿道には多数の見物人が群がり、引き回しの一行が目の前を通るのを待っている。 

「来たぞっ、引き回しの一行が来たぞっ」

沿道で誰かが叫んだ。

その瞬間、お夏は緊張のためかビクンと震えた。そして、主水と目を合わせ頷いた。沿道を覗くとお夏の目にお冬の哀れな姿が見えて来た。牛に引かれそして牛を引いているお冬は、腰巻一枚で乳房を晒して厳しく後ろ手に縛られヨロヨロと歩いていた。

(お冬っ、必ず助けるから、もう少しの辛抱よっ)

お夏は手にした槍の柄をキツく握り直すと、飛び出す瞬間をはかっている。

バタンッ、勢い良く空家の戸を蹴り倒すとお夏と主水は表に飛び出て来た。

「お冬っ、今助けるから待っててっ」

「あっ、姉さまーーっ、ダメーーっ逃げてっ」

お冬は縛られた体をもどかしそうに左右に振りながら叫んだ。


それから半刻も経たぬ間にお夏は役人達に捕らえられていた。主水は既に息絶えて沿道に転がっている。そして、お冬も。

お夏と主水が勢い良く飛び出して、お冬の周りにいる役人達を斬り伏せるまでは良かったのだが。待っていたかの様に何処からとも無く、役人がバラバラと数十人現れ、お夏達を取り囲んだのであった。

「シマッタっ、やはり罠であったかっ」

お夏は大きく叫んだ。

「お夏っ、こうなっては致し方無いっ、お前だけでも逃げろっ」

主水が叫んだ。

「姉さまーーっ、私のことは構わず、逃げてーっ」

しかし、お夏達は二重三重に取り囲まれてしまっている。槍に覚えのあるお夏も剣術には多少自信のある主水も、現れた役人の多さにもう逃げられないと悟っていた。それでも主水は、お夏だけでも逃がそうと考えた。

「お夏っ、拙者が血路を開くから逃げてくれーっ」

そう叫ぶと刀を構えてお夏達を取り囲む役人達に突っ込んでいった。その先には奉行の板倉が役人達の後方でニヤニヤしながらこっちを見ていた。

「うおーーっ」

主水が絶叫しながら刀を振り回している。しかし、多勢に無勢、主水は後ろから背中を斬られると、一瞬怯んだ、その瞬間に四、五人同時に主水の懐に突進してその胸を刀の切っ先で突いた。

「うーーっ、うがあーっ、お夏っ」

主水はそう叫ぶとその場にドサッ倒れた。

「主水さまーーーっ」

お夏は涙をこぼし、主水を見つめて叫んだ。お夏は槍を構え、間合いをとっている。役人達はお夏を遠巻きに囲み、そしてジリジリと迫ってくる。余りの急な展開にお夏はお冬の縄を解くのを忘れていた。お冬は腰巻姿の裸で後手に縛られたまま、お夏の後ろに立ち尽くしている。

「おいっお夏っ、残念だったな。もう観念して、抵抗を止めろっ、はっはっはっ」

奉行の板倉が楽しそうに叫んでいる。

「姉さまっ、どうか、お冬を姉さまの手で殺してっ、お願いっ」

「そんな事出来る訳が無いじゃないかっ、死ぬ時は一緒だけど、今じゃないお冬っ」

「姉さまっお願いっ、楽に死なせてっ、お願いよっ、このままじゃ、辛い死に方が待ってる」

お夏は思った。確かにお冬の言う通りである。このまま役人達に捕まれば、お冬だけで無く自分もきっと残酷で酷い殺され方をされるに違いない。だったら、お冬をこの場で殺し、自分も残念だが自害するしか無いのではないかと考えた。

「お冬っ、分かった、死ぬ時は一緒だね。覚悟はいいかい」

「はいっ、姉さまの手にかかって死にたいっ、でも姉さまはっ」

「わたしはっ、あの憎き板倉と刺し違えてやるからっ、心配しないで」

お夏は役人達の囲みに槍を突き出し突っ込んだ。わあっと役人達は後ろに下がった。その時、お夏はクルッと向きを変えると槍先をお冬に向け、そしてお冬の心臓目掛けて槍を突き刺した。お冬は縛られた裸身ですっと立ち、静かに目を閉じていた。

「うっ、ううっ、あっ姉さまっ」

お冬は小さく呻くと、後手に縛られている裸身でドサッとその場に倒れた。

「おっお冬っ、許してっ」

お夏はお冬を殺した悲しみに、動きが止まり隙が出来てしまった。すると四方八方から投げ縄が投げられ、縄がお夏の体に絡まり動けなくなっり、そして投げ縄を引かれるとその場にバタリと倒されてしまった。

「ああーっ、不覚っ」

お夏は役人達に取り押さえられてしまったのであった。

それから数日後にお夏の処刑が執行されることになった。主水を死なせ、お冬を自分の手にかけ、仇の板倉も殺せず、もうお夏には何の希望も無かった。虚無の中にお夏の心はもう死んでおり、捕えられてからは一言も発しないでいた。

その日、仕置場には先日の騒ぎも有ってか。凄まじい数の見物人が集まり、お夏の処刑を見ようとしていた。お冬と同じ様に腰巻だけの裸同然の姿で後手に縛られて、徒歩で引き回されてきたお夏が仕置場に現れると、ドッと見物人が騒いだ。

「串取りお夏が串刺しになるんだとよっ、こりゃあ見ものだんべっ」

「なんでもっ、実の妹を槍で刺し殺したんだとっ、いい度胸してるな」

「いつもは褌からはみ出たケツを拝んでおったが、今日は中身が見られるんぞっ、こりゃ堪らん」

仕置場の中央には白木の磔柱が横たえてあり、その正面に床几に座り残忍な目付きの奉行の板倉が居り、その左右には板倉の配下の加藤と執行役人の山辺が袴の前をもっこりさせて腰かけていた。お夏は板倉達を一瞬睨みつけそして、直ぐに目をそらした。お夏は磔柱の前に引き出され、その場に立たされた。そして、その時、磔柱をお夏は見ていつもお夏が串取りの時に使用されている磔柱と違う事に気が付いた。それはキの字に見えるが何故か上の横木から柱が出て居らず、見ように寄っては土の形にも見えた。

そのお夏の表情の変化に気付いた板倉がニヤリとしてお夏に向かって。

「お夏っ、いつもの磔柱と違う事に気付いたか、今日はちょっと違う趣向でお前に引導を渡してやるからっ楽しみにしてろっ、ではっそろそろ素っ裸になってお夏っお前のイヤラシイあそこを見せて貰うとしよう」

「・・・・・」

お夏はビクッと震えたが直ぐに観念した様にその場に立ち竦んでいた。刑史が後手に縛られている荒縄をバサリと切りドサッと荒縄がお夏の足下に落ちた。すると、またニヤリとしながら板倉が床几から立ち上がると、お夏の側にやって来た。お夏は後ずさりをしたが、刑史に抑えられ、自由になった両手を後ろに組まされてしまった。

「さあてと、お夏っ腰巻を取らせて貰うぞ、ひっひっひ」

「・・・・・」

板倉が腰巻の紐に手をかけ、そしてお夏の腰回りからお夏の恥ずかしい部分を辛うじて覆っていた布を一気に剥がす様に取った。お夏は遂に、素っ裸にされ、その全容に見物人たちに晒す事になった。しかし、お夏はそれでも怯む事無くその場に立ち竦んでいた。

それから、暫くしてお夏が括られている磔柱が仕置場に堂々と立ち上がった。

「おおーーっ、凄え、ありゃ何だっ凄え格好の磔だぜ」

「こりゃ、残酷な処刑になるんじゃねえかっ」

「やべーっ、あれがおっ立ってきやがった」

奉行の板倉も満足そうにお夏の磔姿を見上げている。


7. お夏無念の逆さ磔

いつの間にか、どんよりとした雲から雨が仕置場に落ちてきていた。雨はお夏の肌に当たり、艶やかな肉の表面を伝わりそして、水玉になりポタリと肩から滴り落ちている。

お夏は静かに目を閉じて、この惨めな屈辱の瞬間が早く終わり、お冬そして、主水の側に行くことだけを思っていた。

お夏は女としてこれ以上は無いほどの凄惨で屈辱的な姿で磔柱に括られていた。磔柱の横木に両手を左右に拡げられ、手首、肘、二の腕を荒縄でキリリと柱に縛りつけらている。剥き出しの乳房の上下、腰には荒縄が柔肌に食い込むほどに縛られ、両脚は股間から残酷にも横木に沿って、両脚の足首、膝、太腿が真っ直ぐになるように縛られていた。拡げきる限界の股裂きであり、お夏の股の関節は拡げられる刹那にグキッと音がし、お夏はくぐもった呻き声を発したのであった。そして、この素っ裸の女の磔姿の凄惨さは、なんと頭を地面に向けた逆さ大の字磔であったことである。いや、逆さ大の字磔では無く、逆さ土の字磔である。お夏の長い黒髪はだらりと地面に向かって垂れ下がり、本来、股の奥底に隠し
ておくべき女である印の肉の割れ目と、人の目に晒す筈の無い尻の穴、そう肛門も限界以上に拡げられ、堂々と天に向かって剥き出しに晒され、仕置場の見物人にあられもなく晒されていた。

お夏は女としての究極の羞恥を味わいながら、これから女の艶かしいその剥き出しの穴に鋭い槍先を呑み込まされ、過酷な苦痛の果てに息絶えることになるのである。その瞬間が刻一刻と迫っていた。

奉行の板倉は、袴の股間をもっこりと盛り上げながら、満足げにお夏の逆さ磔姿を眺めていた。

「お夏っ、なんとも凄まじい格好じゃのう、それにしても男をそそる身体じゃなあ、ちと惜しい気もするが、今更、詮無いことよのうっ」

「・・・・早くっ殺せっ」

お夏はそう言い放つと顔を板倉から背けた。

「まあよいっ、直ぐには死なせんっ、覚悟はよいなっ」

板倉はまたニヤリとすると手を挙げ
串取りとおぼしき男に合図した。

「よしっ、始めよっ」

その男は梯子をお夏の架けられている磔柱の後ろに立て掛け、手に桶の様な物を持ってスルスルと梯子を登り、お夏の剥き出しの股間を覗き込んだ。そして、雨に濡れびっしょりと水滴のある股間を首に掛けてあった布で拭き取った。

「おいっ、あんた凄えなっ、あんたの恥ずかしいとこが丸見えじゃのう、こりゃ役得でごんすなっへっへっへ」

「・・・・・」

串取りの男は桶から何やらヌメヌメした液体を掬うとお夏の股間にベッタリと塗りつけてニヤリとした。

「少しっ痒みもあるが、滑りが良くなるもんじゃて」

そして、またその液体を指に掬うと指を二本揃えて、お夏の尻の穴に指を突っ込み、深く浅くと指を動かした。

「へっへっへっ、役得っ役得っ」

お夏は括られている裸身をピクリと動かした。

男は梯子をスルスルと降りると今度は短めだがやけに重そうな槍を掴み、先程、お夏の股間に塗り込んだ液体を槍の穂先から柄に満遍なく塗りつけると、また、スルスルと梯子を登りお夏の股間が覗ける位置につき槍先をお夏の尻の穴に構えて、そして、板倉の方を見た。

板倉が頷いた。

槍の穂先を抵抗も無く、お夏の尻の穴が呑み込んだ。

「あっ、ああーっ」

お夏が小さく呻いた。

男はゆっくりとしかし確実にその槍先をお夏の尻の穴に呑み込ませていった。

「うっ、ぐあっうっうっうっ」

お夏が逆さ磔になっている裸身をくねらせた。両の手が開いたり閉じたりしている。水平に伸ばされた足首も何かを訴える様に動いていた。既にお夏の体の中では激痛が始まっているようであった。

その槍の長さはお夏の背丈の半分くらいの長さであったが、そのまま槍がお夏の体を突き刺して行けば、もちろん口から飛び出るくらいの長さはあった。男はその槍が倒れて抜けない深さまでお夏の体に呑み込まれたのを確認すると何故かその槍を手から離し梯子を降りて来た。その槍は全てが鉄製で出来ており、かなりの重量である。

「ひっひっひっ、お夏っ、尻の穴でその槍をしっかり締め付けていないと、どんどん体の中に槍が落ちてくるぞっ」

「あーーっ、あっあっ、ぐぐぐあ」

両脚を限界以上に拡げられているお夏に、尻の穴を締める事など出来る筈も無かった。しかし、お夏は槍先の恐怖に尻の穴を力の限り閉めていた。だが、先程塗られたヌルヌルの液体が尻の穴の皺と槍の胴体の隙間に滑り込んで引っかかりが皆無であった。ジリジリと槍がその重さにお夏の体内に深く深く落ちてきている。

「うぐあーっ、あっあぐっあぐっ」

お夏が何かに耐えられない様に腰を振った。その瞬間、槍がズボリッと
より深くお夏の体内に突き進んだ。
お夏は激しい痒みを尻の穴と割れ目の穴に感じていた。苦痛と痒みに腰がピクピクと蠢いてしまっていた。

「ぐげーーっ、あうっあうっあーーーーっ」

仕置場にはお夏のくぐもった呻き声がこだましている。時折、串取りの男は梯子を登りヌルヌルの液体をお夏の尻の穴と槍の隙間に指で塗っていた。そして、何を思ったかその指を、お夏の割れ目の頂点にある豆に伸ばして摘んで引っ張った。

「役得っ、ひっひっ、役得でごんすっ、ひっひっ」

その男はヌルヌルの液体をお夏の割れ目の豆を摘みながら、柱の陰に隠すように器用に己の逸物を擦っていた。

「おいっ、権助、邪魔だ早く降りて来いっ」

「へーいっお奉行さまっ」

その権助と呼ばれた男を梯子を降りながら、ピュッと白い物を発射した。

お夏は女の敏感な豆を弄られた感覚に、腰を動かしてしまった。それが、また槍をより深く尻の穴で呑み込むことになってしまった。

串取りの権助が板倉の側に来た。

「お奉行さまっ、割れ目の穴にもそろそろ槍を咥えさせても宜しいでしょうか」

「前の穴はやめだっ、そこは女の急所だからなっ、割れ目に槍を突き刺せばあっという間に死んでしまうだろう、それじゃ詰まらんっ、この女はケツの穴だけで殺すことにした」

「へいっ、わかりやしたっ」

(つまらんのうっ、わしゃ女のあそこに槍を咥えさせたかったんじゃがのう、まあ、お奉行さまの仰しゃる事には逆らえんからのうっ、残念じゃ残念じゃ)


雨はいつの間にか止んでいた。木々がさわさわと揺れて風が吹き始めだした。素っ裸で逆さ土の字磔姿のお夏は低い呻き声を発している。風に吹かれお夏の長い黒髪が艶めかしく揺れていた。

仕置場に集まった見物人は静まり返り、お夏の壮絶な処刑を見つめていた。辺りは薄暗くなって来ていた。

磔柱のお夏が両脚を拡げられている横木の左右に松明が付けられた。お夏の無残で淫らな白い裸身が、松明の灯りにボワっと浮き上がって見えている。

お夏はまだ死に切れずに苦痛に悶え苦しんでいた。尻の穴から呑み込まされている槍はもう半分以上がお夏の尻の穴に隠れ、まるで尻尾が尻から伸びているように見えていた。お夏の拡げられている裸身は、時折ピクリピクリと痙攣しており、その事がまだお夏が生きている証であるようである。

お夏はもう頭に血が落ちて来て、体の感覚も無くなり思考もままなら無くなって来ていた。しかし、憎き板倉を憎しみ込めた目で睨み付けていたのであった。

板倉がそのお夏の憎しみ込めた目に気がつくと、松明を掲げてお夏の磔柱の前にやって来た。

「お夏っ、良く頑張るのう、お前のこの死に様はこれからも語り継がれることになろうのうっ、どうだっ思い知ったか、ひっひっひっ」

その瞬間、お夏の拡げられている剥き出しの割れ目から小便が勢い良く上方に放たれた。シャーーーッ、シャーーーッ、そして、その放たれた小便は板倉の顔を正確に捉え板倉の顔面をお夏の小便だらけに濡らした。

「うあっ、ぺっぺっぺーーっ、此奴何をするっ」

小便を拭う板倉の姿を見たお夏はニヤリとした。

その瞬間、槍がズルリと滑り落ちた。

「うっうげーっ、がああーっ、お冬っ、ぐあっあーっぐあっ主水さまっ」

お夏は最期の断末魔のようにそう叫ぶと、全身をグラグラと痙攣させ、そして、静かに目を閉じてダラリと全身の力が抜けたようにガクッとして息絶えた。

夕刻の仕置場には、全裸逆さ土の字磔の淫残な姿のお夏が女の全てを剥き出しに晒し、その尻の穴に槍を咥えたまま、松明に照らされて、哀しい女の最期を遂げ、磔柱に架けられた姿のまま息絶えていた。


  1. 2018/08/09(木) 11:51:00|
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