私の願望
由貴の崩壊 第二部
1.進学
あれから、4年の歳月が経っていた。
由貴は高校を卒業すると東京の郊外にある美術大学に進学していた。由貴の実家は都内にあり、入学してから一年は実家から通っていたが、課題が有って大変だとか、ともかく、なんだかんだ親に言って、無理をすれば大学も実家から通えば通う事もできたのだが。由貴は大学の側のマンションを借りて一人暮らしを始めたのであった。
あれから、浩くんとは暫く淫らなお付き合いをしていたのだが、進学の事もあり高校三年になると受験勉強やデッサンの勉強など色々あって。いつの間にか、浩くんとは疎遠になってしまっていた。しかも、浩くんは関西の大学に進学した事もあり合えなくなってしまったのである。
古本屋の滝田のおじさんも、ある日突然、お店を閉めて行方知れずになってしまっていた。
大学に入って暫くは由貴も平穏な日々を過ごしていたのだが、大学生活に慣れ落ち着いて来ると、また、由貴は淫らな願望がむくむくと沸き起こって来て、自分の身体の疼きを抑えられなくなって来ていたのであった。そんな事もあり由貴は一人暮らしをしたくてたまらなくなっていた。そう、一人部屋に籠って思いっきり淫らで恥ずかしい妄想をしながら自慰をしたかったのであった。
それは、磔柱に大の字に括られ、恥ずかしい二つの穴を槍で突かれる、滝田や浩くんと繰り広げた、あの嫌らしく恥知らずで淫らな光景を思い出しながら、由貴は毎晩のように自慰をしていたのであった。そして、大学に入学して二年が経っていた。
もう由貴は20歳になっているのである。慎ましく膨れていた乳房は、ふっくらと張りのある乳房になり、クリッとしていた尻も丸みを帯びた曲線を描く様になり、腰のくびれも大人の女になっていた。
由貴の部屋のある町は都心に出るには大分時間がかかり、そう簡単には都心の古本屋に行けなかった、近所には普通の本屋さんはあったが、由貴が欲している本は全く無かったのである。高校時代に集めた戦国時代や江戸時代の処刑の本や磔や拷問の本は、引越しの時に親に見つからない様に、全てこっそりと処分してしまっていた。と言うことは、由貴は記憶を頼りに自分を慰めなくてはならなかった。新しい刺激が欲しかった。
引っ込み思案の由貴は大学でも親しい友達も出来ず、いつも一人でいることが多かった。
そんなある日、大学からの帰り道、トボトボと歩いている由貴の目に、ゴミ置き場にひっそりと置かれている雑誌を見つけたのであった。
(あっ、これは女の人が縛られてる、何っ)
その雑誌の表紙には女の人が裸で縛られているイラストがあった。由貴は何か宝物でも見つけた様な気持ちになり、そっとその雑誌に手を添えると、ドキドキしながら辺りを見渡した。
(周りには誰もいないっ)
そして、勢い良くその雑誌をバッグの中に押し込み、また辺りを見渡した。そして、足早にその場を立ち去った。
しかし、その由貴の行動をゴミ置き場の向いにあるアパートの二階から男がジッと見ていたのである。その男は由貴の後ろ姿を見つめながらニヤリとした。このゴミ置き場に由貴の持って行った雑誌を置いていたのは、この男であった。
この男、佐々木春人は由貴と同じ美術大学に通う彫刻科の四年生であった。新潟から上京して三浪してなんとか大学に合格していた。見た目はイケメンであったが、その性格の暗さと人見知りのせいで友達も彼女で居らず、寂しい大学生活を送っていた。
「さっきの彼女っ、何処かで見た様な気がするなっ、もしかすると内の学生かもな」
2.罠
由貴はドキドキしながら、そして、身体の芯が疼くのを感じながら自分の部屋に急いだ。
(誰にもあの雑誌を拾ったの見られてないよねっ、大丈夫っ)
その晩、由貴はタンスの奥に大事に隠していたバイブと、滝田のおじさんから貰った麻縄の束を床に並べると、その熟れ始めた身体をブルッと震わせた。部屋の鍵を確認し、そしてカーテンをピッチリと閉めた。
(よしっ)
まずはグラビアの写真を眺めた。
そこには若い女の人が裸にされ、縄に縛られて、様々なポーズで写っていた。後ろ手に縛られお尻を高々に上げているもの、足を胡座縛りにされて畳の上に転がされているもの、
そして、由貴をドキッとさせたのは恍惚の表情でお尻を突き出し、浣腸器をお尻の穴に突き入れられている写真だった。その浣腸器には並々と液体が入っている。
由貴はおもむろに下着を脱ぐと手を割れ目に添えそして、クリトリスをゾリッと撫でた。
「あっあっ、いいっ」
(また、したいっされたいっ)
由貴は食い入るようにページをめくり、写真を見てはクリトリスを弄っていた。しかし、由貴が本当に望んでいたシーンの写真はこの雑誌には無かった。それは、女囚が全裸で大の字磔にされている写真であった。
由貴が以前古本屋に通って見つけた本は、戦国や江戸時代の本格的な拷問や処刑の本であった。流石にそんなシーンの写真は特異で月刊雑誌に掲載されている訳は無かった。
部屋の明かりを消して、ベッドサイドのライトを点けると、由貴は服を全て脱ぎ素っ裸になった。そして、ゴロリとベッドに横になった。パラパラと本をめくり興味のありそうな小説を読みだした。江戸時代の娘が悪代官に様々な責めを受けると言う、あまりにもベタな話だったが天井から裸で吊るされ鞭打ちを受け、張型を突き入れられ、苦痛と快楽の中で失禁してしまう話が由貴を興奮させた。
由貴は麻縄とバイブを手にすると、まず高校時代からは想像できない程熟れた乳房の上下を縛ると、首に回し乳房を縛る縄に通しギュッと絞った。
「あっああーーっ」
由貴の口から喘ぎ声が漏れた。
ベッドの足に繋いだ縄で両足を大きく拡げて縛り、腰の下に枕を当て大股開きで由貴は自分を自縛した。
そして、目を閉じ、先程読んだ天井から吊られた娘の事を思いながら、プックリ飛び出した乳房の先端にある乳首を指で転がした。
「ああーーっ、いいっ、ダメーっしないで」
バイブを割れ目の上に添えてスイッチを入れた。小刻みな振動が股間全体に刺激を与え出した。
「いいーーっ、見ないでっお願いいたしますっ嫌っ」
片手で乳首、片手でクリトリスを愛撫する。由貴は尻に鞭を受ける娘を妄想している。そして、娘が失禁する瞬間にバイブを割れ目に勢い良く挿入しようと思っていた。
「ああーーっ、でっ出ますっ許してーーっ」
由貴はすかさずバイブをぐいっと掴むと、その先端をズボリッと割れ目に含ませた。
「あっあっああーーっ、逝きますっ、果てますっ見ないでーっ」
由貴の割れ目からドロリと白濁の液が垂れ、シーツを濡らした。
由貴は少し物足りなかった、やはり本当に吊るされ、鞭打たれ、失禁を晒し、そして、他人の手で張型を突っ込んで貰いたかった。由貴は自縛姿のまま、割れ目にバイブ咥えたままその日は眠りに就いた。
次の日は午前中から授業があったが、体が怠く休んでしまった。昼になるとむっくりと起きだし、シャワーを浴びた。
(午後の授業は出よっ)
大学にボウーッとした頭で着くと、まずは学食で食事をすることにして、テーブルにつくと、誰かの視線を感じた。振り向いても誰も自分を見ていなかった。前を向くと、見知らぬ学生と思われる男が座っていた。その男はニコッと由貴の顔見て微笑んだ。コクンと頭を下げ由貴もつられて挨拶をしてしまった。
(なんかっカッコいい人だなっ)
それがその男の由貴の第一印象だった。その男が長谷川春人であった。
授業が終わると由貴はまた一人でトボトボと部屋に向かっていた。そして、また同じ道を歩いていた。
(今日はもう雑誌は捨てられて無いわよね、もっと刺激が欲しいな)
例のゴミ置き場の前を通った。由貴はハッとした、また同じ所に雑誌がヒッソリと置いてあったのだ。
(あっ、今日もある、欲しいっ)
由貴はまた辺りを見回した。
(誰もいないっやったっ)
素早くその雑誌をカバンの中に入れるとまた辺りを見回した。
(大丈夫っ、今日も誰も見てない)
しかし、長谷川春人はアパートの窓の隙間から、由貴の行動をジッと見ていたのである。
(あのこ、やっぱりああ言う本に興味があるんだっ、それに今日学食で会ったけど、結構可愛いなっ)
春人は由貴の後ろ姿をずっと見つめていた。
それからと言うもの、由貴は必ずその道を通って帰る事にしていた。その道は由貴にとってのトキメキロードになっていた。
例の雑誌はゴミの収集日に関係無く、不定期に置かれていた。時にはその雑誌だけがゴミ置き場にある事もあった。由貴は不思議に思ったが周りに誰も居ないことをいい事に、雑誌があると必ず持ち帰っていた。そして、新しい刺激に淫らな夜を過ごしていた。
春人は由貴の帰宅時間を知っていて、由貴がゴミ置き場の前を通る少し前にその雑誌を置いていたのであった。
その日、春人は由貴が小さなバッグで登校しているのを確認すると、早めにアパートに帰り例の雑誌を三冊用意した。つまり、由貴がその雑誌を持ち帰ろうとすれば、バッグに入れられず、裸のままその雑誌を三冊持って行かなければならない事になる筈である。そして、その時にバッタリと出会ったと言う風にして、由貴がその雑誌を持っている姿を問い詰めようと思っていた。なんて、由貴が弁明するか楽しみであった。
勿論、春人もそんな雑誌を買っているという事は、春人もその世界に充分興味があるという事である。
春人は誰も居ない事を見計らうと、ゴミ置き場に雑誌を三冊積み上げて置いた。そして、アパートの窓から由貴がやって来るのを待っていた。
(おっ、やって来た)
3.新たな出会い
由貴はビクッとした様な仕草で、そのゴミ置き場の前で立ち止まった。
そして、また辺りを見回し、それからその場でジッと立ち竦んでいた。暫く、その場でジッと立っていた由貴はまた辺りを見回すと、意を決した様にそこに置かれていたSM雑誌三冊をおもむろに掴むと、胸に抱える様にして急いでその場を去った。その一部始終をアパートの部屋で見ていた長谷川春人は、飛び出す様に部屋を出ると由貴を先回りする為に別の道を走った。そして、由貴が歩く先の四つ角で由貴の来るのを待っていた。由貴がビクビクする様な足取りでやって来た。
「あれっ、君は確か同じ美大の人だったよねっ、この間学校の食堂で会ったよね。なんだっこの辺に住んでるんだ、奇遇だな」
「あっ、ええ」
(いやだっ、まずいっこんなとこで同じ美大の人に会っちゃうなんて、この雑誌が見られなければ良いけど)
由貴はびっくりした表情をし、そしてオドオドしながら春人を見た。
春人は由貴が抱える様に持っている雑誌の事は知っている。それは春人がわざと由貴に拾わせた雑誌だからである。春人は何食わぬ顔で由貴を見つめながら、しかし内心はニヤニヤしながら、由貴に話かけた。
「おやっ、随分と大切そうに雑誌を抱えているね。何の雑誌なんだい。少し持ってあげようか」
「いえっ、大丈夫っ」
由貴が恥ずかしそうに後退りした。
「そう言わずに、これも何かの縁だからさっ」
春人がその雑誌に手を伸ばした。すると、由貴は春人の手を遮ろうとした、その瞬間に勢い余って、その雑誌をバラバラと道に落としてしまった。
「あっ、ごめんっごめん、僕が拾うよ」
「あっやめてっ」
由貴は必死の声を出したが遅かった。春人はその雑誌を拾うと表紙を見た。そして、おもむろにパラパラと中を開いた。雑誌の中には女の人が裸にされ縛られている写真が何ページにわたり載っていた。
「へえーっ、君はこんな雑誌を読むんだっ、凄いな」
「あっそのっ、さっき、そこで・・
ひっ拾ったの」
「ふーん、そうっこんな嫌らしい雑誌をなんで拾ったんだい」
「そっそれは・・・・」
由貴はそれだけ言うと、顔を赤くして項垂れてしまった。
「こういうのっ君は好きなの」
由貴は黙って頭を左右に振った。
「でも、僕は知ってるよ、君がいつもゴミ置き場からこんな雑誌を拾ってるのを、僕は向かいのアパートでいつも見てたんだ」
由貴はハッとして春人の顔を見た。
(えっ、この人に見られてたんだ)
「実は雑誌をゴミ置き場に置いてたのは僕なんだっ」
「えっ・・・・」
「どうっこれから僕の部屋に来ないかっ、少し話をしようよ」
春人はニコッと爽やかに由貴の顔を見た。
由貴は何か不思議な力に押された様に、コクンと頷いていた。
暫くして二人は春人の部屋に居た。
「僕は長谷川春人、彫刻科の四年、君は」
「わたしは橋本由貴っ、グラフィックデザイン科の二年」
「そうかっ由貴ちゃんね、可愛い名前だね。それで由貴ちゃんはこういう雑誌の世界に興味があるんだね」
由貴は恥ずかしそうにコクンと頷いた。
「心配しなくていいよっ、何でも正直に話してね。実は僕もこの雑誌の世界には凄く興味があるんだよっ、だってこの雑誌は僕が買った物だしね」
由貴はびっくりして春人の顔を凝視している。
春人は押入れから麻縄の束を取り出した。そして、由貴の前にバサッと落とした。
由貴は麻縄の束を見て、ビクッとし、また春人の顔を凝視した。
「これは何に使うか分かるよね由貴ちゃんっ」
由貴はその麻縄の束を見つめながら、コクンと頷いた。
「嫌だったら、止めてもいいんだよ。どうする」
「会ったばかりだし・・・」
由貴がボソッと口を開いた。
「こういう事は性癖の相性が大事だからね。相性が合えば、後からお互い好きになれば良いんじゃない」
由貴は顔を上げると春人の目を見つめた。
「いいかいっ、縛るよ」
由貴はコクンと頷いた。
春人にはある確信はあったが、余りにもアッサリと春人の申し出に由貴が頷いたことがちょっと不思議な感じがした。縛るよ、なんて言ったら激しい抵抗されると想像していた。場合に寄ってはレイプの様に強引に
この由貴と言う女を、縛ろうと覚悟していたのだが、こんなに旨くいくなんてと春人は拍子抜けしていた。
(もしかすると、この由貴って女っ、僕が想像しているより、この世界に精通しているかも)
これが二人の淫靡な世界の始まりであった。由貴はこの春人と言う青年が初めから嫌いでは無かった。ある意味、春人の陰謀にはまってしまった由貴であったが、強引とも言える春人の行為は、暫くの間一人で妄想に耽り、満たされぬ自分の思いを開放してくれたのであった。滝田や浩と行われた様々な淫らな行為が、春人との間に再び行われる事に、由貴は被虐の悦びを益々深めていった。しかし、由貴は春人との淫らな時間に少し物足りなさを感じて来るようになっていた。それは、滝田達にされたあの淫虐な磔プレイをまたされてみたい。そんな淫らな願望を由貴は感じていた。
その日、由貴は素っ裸にされ自分のベッドに両手両足を拡げられて縛られていた。そして、春人の掴むバイブで割れ目を嬲られていた。場所は由貴のマンションであった。何回か、由貴と春人は春人のアパートで淫らなプレイをしていたが、何せ安普請のアパートである。由貴の喘ぎ声や春人の声が隣に聞こえてしまうのでは無いかと、心配で思い切りプレイが出来なかった。由貴の部屋はシッカリとしたマンションなので声が漏れる心配は無かった。由貴と春人の緊縛プレイは自ずと由貴のマンションで行われる様になっていた。
「由貴っどうだっ、気持ちいいかっ、バイブに由貴の割れ目の肉が吸い付いているぞっ」
「春人っいいっ」
由貴は縛られた肢体を突っ張り、太ももを震わせ、バイブの突き上げに悶え悦び、すすり泣く様な喘ぎ声を出していた。
「ああーーっ、もっと嫌らしい事をしてっ」
「由貴っ、どうされたいんだ、言ってみろっ」
「はっ磔にされたいっ」
「何っ、磔っまた随分と凄い要求だなっ」
「お外でっ磔柱に架けて」
「それが由貴の願望かっ、分かった磔柱で大の字磔にしてやろう」
由貴がコクンと頷いた。
「磔って言ったら、由貴っ、この割れ目を串刺しにされるんだぞっそれでも良いのかっ」
由貴は恥ずかしそうにコクンと頷いた。
(あの磔された恍惚の体験をもう一度味わいたいっ)
春人も実は女の磔には非常に興味があった。しかし、由貴にそれをするのは、余りにも変態過ぎて躊躇っていた。だが、由貴から磔にして欲しいとの淫らな願望を告げられ、春人は胸が高鳴った。
(とは言え、どこで由貴の望みを叶えてやるかな)
春人は由貴を責めながら、思案していた。
4.再びの被虐
由貴の眼下にはスキー場が拡がっている。その向こうには越後湯沢と六日町の街並みが続き、そして、奥只見から会津に続く山並みが見えていた。秋の紅葉シーズンも終わり、雪もまだ降らず、この時期のスキー場の山中は訪れる人も無く、ひっそりとして時折風に吹かれて落ちる落ち葉の音だけがしていた。スキー場のある山の尾根伝いにスカイラインが走り、簡単に山中に車で来ることが出来た。そして、そのスカイラインから一本脇道に入ると本当に誰も訪れる事の無い場所に来ることが出来るのであった。長谷川春人はこのスカイラインの入口から程近い街の出身であった。だから由貴の願望を叶えてあげるために色々とその決行場所を考えて、結局勝手知ったる地元の側に、その淫らな行為、磔の仕置場を
決めたのであった。
既に由貴の両手は磔柱の横木に真っ直ぐに拡げて括られていた。
「由貴っどうだっ、満足か」
春人は威圧的な口調で由貴に話し掛けた。
「うっううっああーーっ・・・はいっ」
「なにっ聞こえないぞっそれが罪人奴隷の返事かっ、もっとはっきりと言えっ」
「あっ申し訳ありません、由貴は嬉しいですっでっでも辛いです」
「何が嬉しいんだっえっ」
「はいっご主人様っ磔にされて嬉しいです」
由貴はもう高校時代の由貴では無かった。春人にじっくりと雌奴隷として調教された由貴はどんな恥ずかしい事も、自分から言えた。と言うよりその恥ずかしい言葉を自ら発する事により、より被虐の願望を深める様に成っていたのであった。大人しく、何でも受け身の女では無くなっていた。
「じゃ何が辛いんだ」
「はいっお股に食い込む三角の木が辛いです」
「磔されながら三角木馬責めされるなんて、素敵だろう由貴っ」
「ああーーっ、あっはいっ、ううっ」
「由貴っ、しかし、まだ物足りないんじゃないかっえっどうなんだ」
「はいっ物足りないですっ、由貴をもっと浅ましい姿にしてくださいっ、もっと淫らに苛めてください」
由貴は両手を拡げて横木に括られ、磔柱に架けられてはいたが、両足はダラリと真っ直ぐ下に垂らした十文字の形でいた。その股間からは、にょきりと鋭く三角に尖った木馬棒が飛び出ていて由貴はその木馬棒に己の体重を割れ目の部分に掛けて跨がされていた。そして、乳房は剥きだしに晒されてはいたが腰回りは真っ赤な腰巻で隠されていた。
春人は由貴の磔姿を眺めながら、磔柱の前に色々な責め具を並べ始めた。それは、特大の太さの電動張型が付いた長槍、なみなみとグリセリン液が満たされた図太い浣腸器、真っ赤な太い蝋燭、皮の1本鞭、それらが由貴に良く見える様に並べられた。
「ああーーっ、嫌っ」
由貴は蕩ける様な目付きをして、これから自分に使われるであろう責め具を見つめ、怯える様な声を発した。しかし、春人にはその由貴の声は被虐の期待から来るものである事を知っていた。
「春人っそれは大き過ぎるっ、駄目っ無理っ壊れちゃう、止めて」
「大丈夫だっ貪欲な由貴のアソコなら、しっかり飲み込めるさっ」
「ああーーっ、こっ怖い」
そして、春人はダラリと垂れ下がっている由貴の足首を掴むと、左右別々に縄で縛り縄の端を垂らした。
「さてっ由貴っ、そろそろ素っ裸になって貰おうかなっ、どうだ由貴っ良いなっ」
「ああーーっ、はいっお願いしますっ由貴を素っ裸にしてください」
春人は由貴の磔柱の前に台を置くとその上に登った。そして、由貴の腰巻の紐を解き始めた。
「由貴っお前のあそこに木馬棒がどう食い込んでいるか、楽しみだな」
「ああーーっ、はいっ由貴の割れ目の食い込み様を良く見てくださいっご主人様」
ハラリと由貴の腰回りを覆っていた真っ赤な腰巻が地面に落ちた。
「ううっ、はっ恥ずかしいっ」
由貴の股間には在るべき翳りは無かった。昨日の晩にその由貴の淡い翳りは春人に寄って綺麗さっぱりと剃り落とされていたのであった。結果、由貴の割れ目は翳りに寄って隠されるべき媚肉が剥き出しにされ、木馬棒を割れ目が咥えている様が丸見えにされていた。その敏感な肉である由貴の割れ目への三角木馬責めは由貴にかなりの苦痛を与えている筈であるのに、その割れ目の肉に食い込む木馬棒は由貴の割れ目から滲み出る歓びの愛液に濡れていた。そして、翳りを無くした割れ目の土手も愛液に寄ってテカテカと光っていた。由貴は既に被虐の歓びに浸っていたのであった。
「由貴っ、木馬棒がお前の嫌らしい汁でべっとりと濡れてるぞっ感じてるのか」
「ああーーっ、ご主人様っごめんなさい。はしたない由貴でっ、恥ずかしいっあんまり見ないで」
「由貴っ嘘をつくなっ、本当は見られたいんだろっ、えっどうなんだっ正直に答えなさい」
「ううううっ、ああーーっ、はいっ由貴は本当は・・・・嫌らしい姿をご主人様に見て欲しいのっ」
由貴は股間に受ける苦痛と被虐の蕩ける様な歓びにその晒されている裸身をブルブルと震わせていた。
春人は由貴の足首を縛っている縄の片方を掴むと、由貴の股を拡げるべく引っ張り地面に刺してあった杭に縄端を括り付けた。
「ごっご主人様っ木馬がっ、ううっうううう、食い込みます」
「まだまだっ、由貴っ片足しか拡げてないじゃないかっ」
「ああーーっ、はいっ」
「もう片方の足も拡げるぞっいいな」
「はいっ、ご主人様っお願い致しますっううっううううっ」
それから暫くして由貴は両脚を縄で左右に目一杯引っ張られ、限界まで股を拡げられてしまった。両手を磔柱の横木に拡げて括られ、そして両脚を縄で拡げられ、それは変形の大の字磔になっていた。しかも、両脚を横木に括り付ける大の字磔より、縄で引っ張られで拡げられる事に寄り、由貴の股間にある割れ目には寄りキツく三角木馬が食い込む事になったのである。
「うぐぐぐっ、辛いっああーーっ、ご主人様ーーっ」
由貴の肛門と割れ目の間の薄く柔らかい肉からうっすらと血が滲んでいていた。
「ああーーっ、ご主人様っ裂けそうっううっ、由貴のアソコが裂けそうですっもう許してっううっううああーーっあああーーっ」
由貴は今まで味わった事の無い激痛にその裸身からジワリと汗が染み出していた。まだ、寒くなるには程遠い時期とは言え、山の寒さは素っ裸の由貴には肌寒く感じていたが、股間に食い込むその苦痛に由貴の裸身はほんのりと赤くなり、そして、汗を滴らせていたのである。
「由貴っその三角木馬は外してやっても良いぞっ、その代わりこの特大の張型を由貴っお前の淫乱な穴で見事っ呑み込んで見せてみろっ」
「ああーーっ、ご主人様っそっそれは無理っ、由貴のアソコが壊れる」
「そうかっじゃあこのまま放置して置くぞ」
「うぐぐぐっ、そっそれも許してっ、駄目ーーっ」
由貴の大の字に拡げられている体がブルブルと震え出した。
「どうする由貴っ張型かっ三角木馬かっ、どっちがいいんだっ」
由貴は頭を左右に激しく振って、苦痛に耐え、そして、春人の問いに答えられずにいた。このままでは由貴の柔らかい股間の肉は確実に裂けてしまうだろう。と言ってあの特大の張型は想像を絶する大きさと太さであった。それを自分の大事な割れ目に咥えさせられたら、もう自分の大事な所は使い物にならなくなってしまうかも知れない。でも、もしかしたらあの特大の張型を呑み込むことが出来るかも知れない。由貴は決心した。
「うぐっううっ、ごっご主人様っ、その張型をお使いくださいっああーーっ、こっ怖い」
「よしっ、良く言った、流石は由貴だなっそう言うと思ってたぞ」
春人は満足した笑みを浮かべた。そして、由貴の股間に食い込む三角木馬棒をカポッと柱から外した。なんとその三角木馬棒は磔柱から自由に脱着可能になる様に作られていたのであった。三角木馬棒を外された由貴の股間は血が滲み真っ赤になっていた。だが、由貴の割れ目はドロドロの淫汁に塗れ、恥ずかしい程の浅ましい佇まいになっていた。そして、股間の奥で剥き出しになっている肛門はヒクヒクと何かを求め蠢いていた。
5.磔昇天
「ううううっうぐっ、あっあああーっキッキツイッ」
雪国の山中に由貴の可愛いくも蕩ける様な呻き声が響いていた。由貴は磔柱と両脚を引っ張る縄で大の字に括られ、その真っ白な裸身に覆うものもなく女の羞恥を白日の元に晒していた。
長谷川春人は大の字に磔されている由貴の真下に立ち、その手に特大の電動張型が先に付いている槍を由貴の割れ目に呑み込まそうと操作している。しかし、由貴の拡げられている割れ目は愛液にドロドロに塗れながらも、その特大の張型を呑み込むことが出来ず、張型の先を辛うじて咥えているだけであった。
「由貴っもっと腰を突き出してっそれからもっと股を拡げるんだっ股の力を抜けっ」
「ああーーっ、でもっお尻が爆発しそうっこれ以上はっ拡げられないですっ、ごっご主人様っ」
由貴は張型責めをされる前に浣腸をたっぷりと施されていたのであった。そして、春人はこの特大の張型を割れ目に全容をしっかりと呑み込むまでは、脱糞を禁じていた。もし、張型を呑み込む前に己の排泄の欲求に耐えられず脱糞した時は、また、三角木馬棒責めにかけると宣言していたのであった。由貴はこの特大の張型を呑み込む為に下半身の力を緩めたら、肛門の筋肉も緩める事になってしまう。すると由貴の腹の中で暴れ回る塊が肛門から飛び出してしまう事になると筈と感じていた。だから、春人の命令に従うことは出来ないでいた。
「ああーーっ、ご主人様っ、この張型を呑み込む前に排泄をお許しくださいっお願いしますっ、ううっうぐうぐぐぐっ」
「駄目だっ張型を呑み込むのが先だっ、だらし無いぞっどうした由貴」
春人が力を込めて槍を突き上げた。メリメリッと音がする様に特大の張型の先が由貴の割れ目に呑み込まれた。しかし、それで張型は止まった。由貴の割れ目はドロドロに愛液に塗れていたが、排泄に耐える由貴は下半身に力を入れているのである。なんと、残忍で卑猥な張型の串刺しであろうか。張型を咥え様と割れ目の力を抜けば、肛門の力が抜け、それば直ぐに排泄脱糞へと繋がる。排泄を押し留める為に肛門に力を入れれば、張型を呑み込むことが出来ない。由貴にとっては地獄の苦しみであった。春人も余りに無理矢理、この特大の張型を由貴の割れ目に突き入れるのには躊躇いがあった。本当に由貴の割れ目が壊れてしまっては愉しみが削がれてしまうからである。
「由貴っ力を抜けーーっ」
「ああーーっ、でっ出来ない」
由貴は排泄の欲求とそれの結果としての三角木馬責めの恐怖と、張型責めに寄り己の敏感な肉が壊される恐怖に頭の中が真っ白になりかけていた。そして、今日の春人はいつもと違っていた。場合によっては由貴の事を責め殺すのではないかと思う程怖かった。
それから暫く由貴と春人の葛藤が続いた。
「由貴っさあ、張型を呑み込むんだっ」
春人が今日初めて優しく由貴に言った。
その瞬間、由貴は思った。
(春人に全てを委ねようっ、そう私は春人に殺されてもいいっそれでも私は幸せっ)
由貴はそう思うと体の力を抜いた。その由貴が力を抜いた瞬間と春人が槍を突き上げた瞬間が同時に重なった。
「ズッボーーーンッ」
辺りの静けさを割って、嫌らしい音が山中にこだました。そして、
「グエーーーーッガアアアアアアッ」
由貴が獣の様な声を発した。なんとその特大の張型の全容が由貴の割れ目の中に呑み込まれ、張型の姿が見えなくなった。と同時に、由貴の肛門が大きく拡がった。
「ブバッ、ブババババッ、シャーーーッシャーーーッブバッ」
恥ずかしい音共に由貴の壮絶な排泄脱糞が始まった。由貴の大の字に括られた裸身がピクピクと小刻みに痙攣している。
「あっアアアアアッ、いっいいーーーっ、たっ堪らないっいいーーーっ」
由貴が大きく喘いだ。
「由貴ーーーっ、なんてお前は淫らで美しいんだっ由貴ーーーっ」
「はっ春人っ、好きよっ」
由貴は目を閉じ、その大の字に晒された裸身をぐったりと磔柱に預けている。その磔柱の下には由貴の放り出した。塊がどす黒い溜まりを作っていた。
「春人っ来てっ、お願いっあなたが欲しいのっ」
由貴が春人を愛しむ様に見つめた。
春人は由貴の割れ目に呑み込まれていた特大の張型をズルリと抜いた。
そして、春人は裸になると由貴の磔柱の前に台を置いてその上に登った。
「はっ春人っ、早く来てっ」
由貴は大の字に括られた裸身のまま、腰を突き出した様に見えた。
「由貴っ俺のマラが欲しいかっ」
「ええ、欲しいわっ来てっ」
春人は磔柱に晒されている由貴に覆い被さり、そのいきり勃つ肉棒に由貴の熱く濡れそぼる割れ目に突き入れた。
「ああーーっ、春人っ好きよっ」
由貴は歓喜の声を張り上げると春人のその硬くいきり勃つ肉棒を、割れ目で咥えた。
6.男の願望
山中での由貴の磔調教から数ヶ月が経っていた。あの日以来、二人の絆はより深く強くなっていた。春人は由貴の緊縛姿を縮小スケールで時折石膏像にして造り、自分の部屋に飾っていた。そして、そろそろ美術大学の彫刻科に在籍する春人にとっての卒業制作を作らなければ成らない時期に来ていた。春人は由貴の磔姿を原寸大の石膏像で造りたいと考えていた。原寸大の磔姿の石膏像と言えば、その重さはハンパない重さになり、また制作場所の確保もたいへんであった。春人は如何したものかと思い悩んでいた。それにそんな卑猥な卒業制作など果たして学校で許して貰えるのかも自信が無かった。
そんな思いに耽っていた時、ある残酷な考えを思いついてしまった。そんな事は出来ないと思いながらも、春人はだんだんとその思いを実現したいという誘惑にかられてしまってきていた。
「由貴っ、この前の磔調教は辛かったか」
「えっ・・・・・」
「本当のところ、如何だったんだい」
「春人っ私はとても良かったわっ凄く素敵な気分だったわっ、それに」
「それに如何したっ」
「わたしの望む姿で春人と愛しあえたんですものっ本当にとっても幸せだったわ」
「そうかっ良かったんだねっ、でも由貴は恥ずかしい姿をもっとたくさんの人に見てもらいたいんじゃないか」
「・・・・・・それはっ」
「それはって、どうなんだ」
由貴は顔を赤らめて小さくコクンと頷いた。そして、突然由貴は春人に抱きついた。
「わたし由貴は春人の物よっ、だから春人のなさりたい事は何でも由貴はっ・・・・受け入れるわっ」
「そうかっ何でも受け入れるるんだなっ、分かった」
「どうするつもりなのっ春人」
「由貴っもう学校に居られなくなっていいかっ」
「はいっ春人がずっと一緒に居てくれれば、わたしはそれでいい」
由貴のその言葉に春人は心を決めた。そして、春人にとって今の大学を卒業する意味も無くなった。
それは年も開け、正月気分も抜けた、黒い雲が朝から垂れ込めている寒い日であった。そろそろ学校には課題制作やゼミ活動に出る生徒がやって来ていた。そんな生徒達がチラホラとやって来ている、学校の正門を入って校舎に入る道筋の校庭の隅にあった。高さは5メートル程、左右幅が3メートル程の構造物らしき物が、全体に白い布が被せられ立てられていた。だが、その構造物は学生が歩く道筋から少し離れていた為、そばまで来て確かめようとする者も居なかった。時折、数人がその白い布を被せられた構造物を怪訝そうに見つめたが、それ以上は興味を示さずに、おのおのの目的の場所へと過ぎ去って行った。そこの側までやって来れば、その構造物の横には立て札があるのだが、まだ誰もその立て札にも
気付いて居なかった。
その立て札には
「由貴の崩壊 長谷川春人作」と書かれていた。そして、その構造物の後ろにある木立の中に春人が立って、手に持つ紙袋の中には残忍な道具が入っていた。
春人は校門から入って来る学生を見つめながら
(これで俺もこの大学ともお別れだなっ、由貴ももうこの大学には居られないだろうなっでもそれで良いのかもしれない。俺は大切な宝物を見つけたんだから)
春人は結局、学生生活で親しい友人も頼りになる教授も作ることが出来なかった。別にこの大学に未練など無かった。元々自分の目指す世界に学歴などなんの意味も無いのである。そして、春人は最後の決心をした。
7.崩壊から旅立ち
その年の夏が来た由貴と春人は北海道札幌の郊外に移り住んでいた。二人が借りた家はスキー場の近くの平屋の一軒家であった。築年はかなり経っていたが広さは二人でも十分な広さの間取りであった。
あの日、校庭で由貴は大勢の学生の見つめる中で想像を絶する痴態を披露してしまったのであった。由貴は今でもその時の事を思うと、顔が真っ赤になり体が震えて来るのであった。そして、割れ目の奥がじっとりと濡れてしまうのであった。
その痴態とは・・・
由貴は校庭の片隅で、素っ裸にされた肢体を磔柱に大の字に縛られ、形の良い乳房、陰毛を綺麗さっぱり剃り落とされ肉の割れ目の奥をパックリと晒した女の印、尻の狭間にある菊の皺肌のある肛門の穴、それら女の羞恥の部分を剥き出しにして、磔柱の上に高々と括られ、全体に白い布を被せられその時が来るのを待たされていた。
その白い布を被せられている磔柱の前には、怪訝に感じた学生達がいつの間に集まりだしていた。
「これはなんなの、そこに由貴の崩壊って書いてあるわね」
「なんだっなんだ、こんな所にこんな物を造って」
「この布を取ると中に何が有るんだ、取ってみるかっ」
由貴の耳にも磔柱の前に相当数の学生が集まって来て、ワイワイガヤガヤと話しているのが聞こえていた。由貴は自分でも望んだ事とはいえ、流石に羞恥と恐怖のため、大の字に括られた全裸の肢体をブルブルと震わせていた。しかも、由貴の腹の中には、春人の手に寄って大量のグリセリン液が注ぎ込まれていたのであった。由貴の限界はすぐそこ迄来ていた。
「うっうぐぐぐぐっ、あっああーーっ」
由貴は暴れ回る腹の中の悪魔の液体に翻弄され、つい呻き声を発してしまった。肛門の皺はピクピクと痙攣している。
(うっ、もう我慢出来ないっああーーっ恥ずかしいわっ、皆に見られながら由貴は脱糞するのね)
「おいっ、なんだっ布の中から声が聞こえたぞ」
「ええ、確かにっ女の子の声みたいだったわ」
「誰かっこの白い布を取ってみたら」
背の高い男の学生が布の前に進み出た。そして
「よしっ俺がこの布を取ってみる」
(ああーーっ、嫌っやはり恥ずかしいっ、春人っ助けて)
長谷川春人はその光景を遠く離れた場所で観ていた。
(由貴っ、由貴そのものが僕の完璧な作品なんだ)
バサリと由貴に掛かっていた白い布が外された。そこには素っ裸の女が大の字の姿で括られていた。
「あっ」
「何っ」
それを見つめた学生達の驚きの声、そして、皆は驚きのあまり絶句してしまった。あたりは異様な静けさに包まれていた。その女、由貴の体は
プルプルと震えていた。
「うぐっ、もうっもうっ、駄目ーーーっ、見ないでっ」
由貴は天を仰ぐとそう叫び、そして磔柱に架けられている大の字の肢体を仰け反らせた。
その場の大勢の学生は、磔柱の上にいる全裸の女にも驚いていたが、その由貴の叫びを聞いて、皆一瞬その場から後退りして、由貴の裸身を見上げていた。その時、
尻の狭間の肛門が恥ずかしい程拡がった。ブバッブババババッと鈍い音をたて、裂けるほど拡げている股の奥の肛門からその音と共に、どす黒い塊が放り出され、柱の根元にビチャッと落下した。
「うへえっ、この女っウンコしたよっ、汚え」
磔柱に掛けてあった白い布を取った男の学生が叫んだ。
「ひゃーーーっ、何なのっどうなってるの、ヤダーーーッ」
磔柱のすぐ前に居た女の学生が叫んだ。
「あっ、この人っ橋本さんだわ、グラフィック科の橋本由貴さんだわっ、なんでこんな嫌らしいことをっ」
「誰かに無理矢理縛られて、こんな酷い事をされたんだわ、きっと」
由貴は目を閉じ、括られた裸身をピクピクと痙攣させている。
「うぐっ、ああーーっ、またっ出るーーーっ、はっ恥ずかしいっ」
一度閉じていた肛門がまたガバッと拡がり、ジョボッシャーーッシャーーッと今度は黄色い液体が、地面に向かって滝のように勢い良く放り出された。
「ひぇーーっ汚ねえっ逃げろ」
柱の側に立ち尽くしていた男の学生が後ろへ退けた。
「うぐぐぐぐっ」
由貴は小さく呻くと、割れ目から、その場に居る学生達に向かって、なんと小水まで放り出してしまったのである。その小水は勢い良く前に放出されたことに寄って、その場の数人の学生達に掛かってしまった。
「嫌っ、汚いっ何なのよ」
「あっ、小便がかかるぞ、後ろに下がって」
学生達は由貴が素っ裸で架けられている磔柱を、遠巻きに囲んだ。すると、校庭に居た他の学生達も騒ぎを聞きつけその場に集まって来た。そして、学生達は皆、唖然とした顔をして由貴の崩壊の姿を見ていたのであった。
由貴は放心した様に体の力を抜き、素肌に掛けられた縄にその体を預け、目を閉じ項垂れていた。しかし、その大の字に拡げられた裸身の中心にある割れ目からは、光る汁が滴っていた。由貴は脱糞と放尿の刹那、被虐の悦びに果てていたのであった。
それから、暫くして由貴は磔柱から下ろされ、由貴と春人は大学の職員や警察に事情聴取され、そして、事件性がないことが分かり解放された。そして、それっきり由貴も春人も大学を辞めた。
春を迎えた頃、由貴と春人はひっそりと札幌に移り住んで来た。もちろん、二人共家族には何も話さず札幌にやって来たのであった。春人は取り敢えずコンビニで働き、創作活動を少しずつ始めた。由貴は最初、小さなデザイン会社に勤めたが、余りの残業の多さの割には薄給の為三ヶ月でその会社を辞めてしまった。そして、由貴は春人に内緒で札幌市内のSMクラブのM嬢として働いていたのであった。お給料も良かった、たくさん由貴が稼げば春人はバイトなどせずに創作活動に専念出来ると由貴は考えた。それに、由貴は新しい刺激を求めていたのである。それは春人が嫌になったからでは無く、春人との絆を深める為に、自分の体を他の人に委ねてみたいと感じたからであった。
8.北の生活
暑い暑い夏が終わりそろそろ秋の風が吹き始めた札幌。由貴は市内のSMクラブで様々な男達の相手をしていた。春人はその頃から本格的に創作活動に従事していた。札幌に移り住んでからの二人の淫らなプレイは、何故か余り行われなくなっていた。春人は軽く由貴を縛りあっさりとした結合を済ませると、疲れた疲れたと弁解しながら背を向けて寝入ってしまうのであった。そして、時折何か思い詰めた表情をして大きく溜息をつくのであった。由貴はそんな春人を見ると不安感に襲われるのであるが、元来内気の由貴はそれを春人に問いただす事が出来ないでいた。
由貴は今日もSMクラブから指定されたホテルの部屋のドアを叩いた。由貴はこの頃になると苦手な客とそうでない客とがはっきりとしてきていた。苦手な客は自分本意で、縄掛けも下手であった。ただキツいだけとか、へんにユルユルだったりとか由貴には苦痛と物足りなさだけが感じられていた。また、そういった客は由貴の体を乱暴に扱い、官能的なプレイと暴力との違いが分からない自分の欲望だけを由貴の体にぶつけてくるだけの男達であった。
コンコンッドアを由貴はいつものように叩いた。暫く待つが返事がない。あれっと思いまたドアを強めに叩いた。すると、ガチャリとドアが開いた。返事がないので、どうしようかと迷ったが由貴はその部屋に入った。
「すみませんっ、クラブパーキンのミカです」
まだ、返事がない。
(どうしようっ)
由貴が戸惑っていたその時
「あっ・・・どうもっ」
50代中頃に見えるサラリーマン風の冴えない男が恥ずかしそうに奥の部屋から現れた。
「あっ、クラブパーキンのミカです」
「うんっ」
男は照れ臭そうに由貴に応えた。
由貴は黙って奥の部屋に進んだ。その部屋は8畳程の和室と、その隣の洋室にダブルベッドがなんの飾り気も無く置かれていた。
「よろしくお願いします」
由貴は正座すると手をつき挨拶を済ませ、持って来た大きめのバックから、プレイ道具を出しながら
「本日はどんなプレイを致しますか」
俯き加減に黙って座る男に由貴は尋ねた。
「うん・・・・」
「縄はお使いになりますか」
「うん・・・・」
由貴はバックの中から麻縄の束を何束か出すと、黙って浴室に向かいそしてシャワーを浴び戻って来た。
「あのっシャワーをお願いします」
「うんっ」
男もそう言うとおもむろに立ち上がり浴室に向かった。
(何だか、よく分からないお客だわ、どうしようかしら)
由貴はテーブルの上に並べた縄束を触りながら困った風の顔をしていた。暫くしてその男が部屋に戻って来た。
由貴はもう一度正座し直すと、手をつき
「よろしくお願いしますっご主人様」
ご主人様、それはクラブの店主から習ったプレイ相手の呼び方であった。そう呼ぶ事に寄って、その瞬間からプレイが始まった事を客に知らせるのである。
男は由貴の顔を恥ずかしそうに見つめ、ワナワナと震えている。沈黙の間が暫く続いた、そしていきなり男が声を発した。
「あのっわたくし、このような事が初めてなんですっ」
「えっ」
「縛り方が良くわからないんです」
由貴もその男の顔を見つめた。そして、その冴えない風体の男の必死な表情に何故か可愛らしさを感じて来ていた。そして、子供に対する様な口調で
「私を縛りたいの」
「はいっ」
「服の上から、それとも」
「裸にして縛りたいです」
「そう、分かったわ。で、どういう風に私を縛りたいの」
「はいっ、とても恥ずかしい格好に縛りたいです」
「分かりましたご主人様っ、私が女の縛り方をお教えします」
「よろしくお願いしますっ」
男が手をついてお辞儀をした。由貴はニコリとすると、この男に思いっきり恥ずかしい姿に縛って貰おうと思った。
由貴は素っ裸になると静かに正座し、ゆっくりと両手を後ろに回し
「ご主人様っまず手首を揃えて縛ってください」
「あのっ部屋の明かりは消した方が良いですか」
「いえっ、このまま明かりは点けていて構いませんっでないと私の恥ずかしい姿が見えませんよ」
「分かりました」
「ご主人様っもう少しキツく手首を縛ってくださいっ、そして余った縄をお乳の下に回して、それからお乳の上もきっちり縛ってください」
男は慣れない手付きで縄を由貴の素肌に絡めていく。
「お乳の上をもう少しキツく縛って、それからその縄を首に回して」
「こうですかっ」
「そうですっその縄を降ろしてお乳を絞る様にしてっ」
男が由貴の顔を見ながら
「苦しくないかい」
「いえっ苦しいくらいが緊縛感があって、私はいいの」
その由貴の言葉を聞いた瞬間、男の股間がもっこりしたのを由貴は確認した。由貴は後ろ手に縛られると仰向けに寝転んだ。
「次の縄を使って、お乳のまん中から真下に縄を下ろして、そして位置を良く計って私のアソコに当たる処に瘤を作って」
男は由貴に言われるまま、位置を図ると縦に下ろした縄に瘤を作った。
「ご主人様っ、もっと大きな瘤にして、それからお尻の穴に当たる処にも瘤を作って、出来たら大きな瘤ともう一つの瘤を私のアソコとお尻の穴でしっかり咥えられるように縄をキツく絞って、後ろに回した手首の縄に括り付けて」
「痛くないのかっ」
「大丈夫ですっ私の大好きな股縄ですからっ、さあ早くっ」
由貴はその冴えない男に縛り方を教えながらも、被虐の炎に火が付き始めていた。男に股縄をギユッと絞られた時「あっああーーっ」と淫らな喘ぎ声を発していた。
「ご主人様っ、次は足首を一つにして縛って」
「えっ、苦しいだろ」
「いいからっお願いしますっ胡座の形にして縛って、余った縄を首に回して、足首に戻してこれもキツく括って」
男は由貴に言われた通りに由貴の素肌に縄を掛け終えると、その場に立ち上がり由貴の縛られた裸身を見下ろしている。
「ご主人様っ、服を脱いで私と同じ様に裸になってくださいな、それから、そのいきり勃っている物を私の顔の横に持って来て、ご奉仕致します」
由貴は器用に男の肉棒を咥えると、ペロペロとしゃぶり出した。
「おおーっ、いい気持ちです」
男は由貴の肉棒舐めに蕩ける声を出している。由貴の割れ目と肛門に食い込む瘤がじっとりと濡れ、淫汁が縄の隙間から滲み出ていた。由貴は腰を嫌らしく振り、咥えた男の肉棒を左右に振っている。
「うっ、逝きそうだ」
男が呻いた。
「駄目ーっ、まだ逝っては、ご主人様っ、バックの中に鞭が入ってますからっそれで私のアソコを嬲って」
ビシッー、ビシッー鞭が瘤を咥えている由貴の割れ目を打った。
「あっああーーっ、いいっいいよっ
もっと、もっと私のアソコを懲らしめてっああーーっ」
「痛くないのかっ」
「いいのっ、堪らないっ、お尻の穴にも鞭をっああーーっお願いーっ」
由貴はパックリと拡げた股間の二つの穴を鞭で打ち据えられ、その縛られた体を震わせ、口からは涎を垂らしながら、被虐の絶頂へと駆け上がっていた。
「ああーーっ、もっと残酷にっ、思いっきりっ、まんこを打ち据えてーーっああーーっ」
男が手を高く振り上げ、蠢く女の中心に目掛けて鞭を振り下ろした。
バッシーーーーン、由貴の体が一瞬浮いた様に見えた。
「あぎゃーっ、いっいいーーーーーっ、逝くいっ逝くーーーっ」
由貴は縛られた体をピクピクと痙攣させると、大きな瘤を咥えている割れ目からダラダラと失禁を催して、そしてぐったりとして果てた。
男は鞭を手に掴んでその場にへたり込み、はあはあと息を荒げてる。
「すっ凄い」
暫くして、由貴は目を開け、男を見た。
「もっと、嫌らしい姿をご主人様にお見せ致しますっ」
男はゴクンと唾を呑み込みと頷いた。
「ご主人様っ、このままの姿で股の縄を外してください」
男は震える手で由貴の割れ目と肛門に食い込む瘤をメリメリと外した。
「バックの中に浣腸器とグリセリン液がありますっ、それを使ってっ私をもっと恥ずかしい目に合わせて」
「よしっ分かったっ」
グリセリン液を浣腸器に並々と入れると男は由貴の股間に入り浣腸器を構えた。
「あっ、お待ちくださいっご主人様っ、お尻の穴に私の嫌らしく滲み出ている愛液を塗して、柔らかくなる様に優しく揉んでくださいっ」
「そっそうかっ分かった」
男の愛撫に由貴の肛門がふっくらと柔らかくなった。
「ああーーっ、いいっ、もうっもうご主人様っ浣腸をお願いします」
男は浣腸器を由貴の肛門に突き刺すと、ブルブル震えながらグリセリン液を由貴の体内に呑み込ませていた。
「うっあああぐっ、ご主人様っいいーっ気持ちいいわあっ、お願いっバックの中にバイブがありますっそっそれを私のっ、まっまんこに突き刺してーーーっ、はっ早く」
ピクピク痙攣する肛門の上に佇む、愛液をドロリと吐き出す剥き出しの割れ目に男はその大きめのバイブを、グチャリと含ませた。そして、ズンと奥まで突き入れた。
「あああぐっ、ああっすっ素敵ーっいいーーっ」
またも由貴が激しく痙攣を起こし、胡座縛りにされているその体をガクガクガクと震わせた。
「あっ、だっ駄目っ、お尻に何か当ててーっ出るっ」
その声を聞いた男は、ハッとして急いで浴室に駆けて行くと、洗面器を持って来て由貴の尻に当てた。
男が由貴の尻に洗面器を当てた、その時、肛門が男を驚愕させる程拡がり、それと同時にブバッとどす黒い塊が噴き出し、洗面器の底を叩いた。
「ああああーーーっ、いいっ逝くーーーっ」
由貴は大きく声を張り上げ、壮絶な姿を男に晒した果てたのである。
塊の後、小便の様な黄色い液体がジョボジョボと垂れ流され、そして、由貴の肛門は何事も無かった様に綺麗に窄まった。その割れ目からバイブをニュルと吐き出し、それはボトリと床に落ちた。
「ご主人様っ来て」
由貴がとろりとしたを目して、優しく男に声を掛けた。
9.謎の男
秋も深まり街の街路樹も色付いて来ていた。その日、由貴は朝までプレイをしたいと言うオーダーで男の住まいにやって来ていた。そこは札幌の繁華街ススキノのメイン通りから一本裏に入ったマンションの一室であった。
「ピンポーンッ」由貴は少し不安な気持ちでチャイムを鳴らした。由貴にとっては朝までの長時間のお仕事は初めてであった。まだ、時間は夜の10時を回ったばかりである。もし、今日のお客がしつこくて何度も何度もプレイを要求されたら、体が持つかどうか心配であった。
ガチャリと中から鍵を開ける音がして部屋のドアがゆっくりと開いた。
「あっ、クラブパーキンのミカです」
「さあ、入って」
男が手招きした。由貴はおずおずと男の後に付いてリビングに通された。男はリビングのソファーに座ると由貴を上から下まで舐めるように品定めをしている。
「まあ、いいだろう」
「今日はよろしくお願いします」
「直ぐにパンツを下ろしてケツを出しなさい」
「そんなっいきなりはっ」
「いいから黙ってケツを晒しなさい」
男は決して乱暴な口調では無かったが、有無を言わさない威圧感があった。由貴の苦手なタイプの男である。
由貴はその場に膝を付くと、手を揃え
「分かりましたっご主人様っ、それでどんなプレイを、縄は使いますかっ」
「縄はまだいいっ」
由貴は前屈みになると、ワンピースの裾を捲りショーツを下ろした。
「自分の手で尻たぶを拡げて、ケツの穴を晒すんだ」
「はいっ」
由貴はこの男がいきなり浣腸をするつもりだなと思った。
「浣腸ですかっ、でしたらバックの中に浣腸器とグリセリンがありますっそれをお使いください」
「余計な事を言わなくていい」
由貴は男を見上げた、男はポケットからイチジク浣腸を取り出すと、素早く由貴の肛門にニュルとイチジク浣腸を潰して液体を注入してしまった。
「あっああーーっ」
「まだっ喘ぐのは早いっ」
男はそう言いながら、またポケットから何かを取り出した。そして、それを由貴の肛門にグリグリグリと抉じ入れてしまった。
「いやっアヌス栓」
「すんなり入るな」
それから、男は引き出しを開けると、中から包帯を取り出し、器用に由貴の腹にそれを巻き、股間に通してアヌス栓が抜けない様にキッチリと抑え込む様に股縄、いや股包帯にしてしまった。
「パンツを上げて立ちなさい」
「あっはいっ、ご主人様」
「さあ、出かけるぞ」
「そっそんなっ」
「バックを持って付いて来るんだ」
由貴のお腹が「グルッ」と鳴った。
由貴はそれから暫くして車の中にいた。車は街中を抜け、郊外に向かっている様だ。由貴はこの辺の土地勘は無く、車が何処に向かっているかは分からなかった。由貴の不安は当たった。長い夜が始まりそうだ。
車は夜の道を進んで行く。男は黙ったまま前を向いて運転している。時折、信号で停まるとチラッと由貴を見て、また車が動き出すと黙って前を向いていた。
「うっうっ」
由貴は時折小さな声で呻いた。
浣腸液が腹の中でだんだんと暴れ出して来ている。由貴はこんな状況でもアソコがじっとりと濡れて来ていたのである。
(ああーーっ私ってなんて変態なのかしら)
二人は沈黙の中、お互いの性癖を探り合っている様に静かに時が過ぎていった。
由貴は限界がそこまで来ているのを悟った。
「ごっご主人様っ、もう我慢が」
男はチラッと由貴を見ると、前を向きながら
「なんの我慢だ」
由貴はなんと意地悪な男だと思った。きっと由貴の口からそれを言わせようとしているのであろうと思った。
「出そうですっ」
「何が」
「うんちが出そうですっ、我慢出来なくなりました。何処かでさせてっお願いしますっご主人様」
車がコンビニの駐車場にするりと入り、駐車場の隅に停まった。
「縄はバックの中だな」
由貴はなんで急にそんな事を聞くんだろうと思った。
「お手洗いに行って来ますっ」
由貴はドアを開けようとした。
「誰がトイレに行っていいと言った」
「はっ、でも」
男はバックを引き寄せるとバックの中から麻縄を取り出した。
「両手を後ろに回して」
「えっ、此処でですかっ」
「そうだっ此処でだ」
由貴のお腹の中ではグルグルと恥ずかしい塊をひり出そうと、暴れ回っている。アヌス栓がなければ既に由貴は恥ずかしい脱糞を車の中でしていた事だろう。早く事を済ませたかった。由貴は両手を後ろに回した。そして、男に縛られてしまった。
男は車を降りると由貴側のドアを開けた。
「出るんだっ此処でウンコを出してみなさい」
「駄目っ見られちゃう」
「大丈夫だっ車の陰で見えない筈だ」
「でも」
由貴は縛られた姿で車を降り、車の陰に蹲った。
「ううううっ苦しい、出してもいいの」
「ああ、此処で出すんだ」
男が由貴のショーツを脱がすと小さく丸めてポケットに入れた。そして、ワンピースの裾を捲って尻を剥き出しにした。
「あっ恥ずかしい」
「アヌス栓を抜くぞっいいな」
「はいっ、お願いしますっ」
男は股包帯をジョキリとハサミで切った。その音を聞いた由貴はこれで苦しさから開放されると安堵した。
しかし、男は由貴をまだ苦しみから開放する気は無かった。由貴は脱糞の覚悟をして準備をしていた。しかし、男はアヌス栓を掴むとグリッと由貴の肛門に押し込んだ。
「あっ、ああーーっお願いっそれを抜いて」
「まだまだっ悶えなさい」
男はアヌス栓を肛門の出口までジワジワと引き出すと、またグリッとアヌス栓を奥まで突き入れ、そして、右に左に捻り、抜くとみせて奥に突き入れて由貴を追い込んでいく。男には計算があった。敢えて、浣腸をイチジクだけの少量にしたのであった。大量に浣腸液を入れてしまえば、長く耐える事は出来ない。少量の浣腸液ならある程度長く耐える事が出来る、その間は肛門嬲りをたっぷり愉しむ事が出来ると言うことだ。由貴は男の残酷な責めに乗せられてしまっていたのであった。
「ああっあぐっ、いっいいーっ、くっ苦しいーーっ」
由貴は縛られた手を開いたり閉じたりして悶え、蹲った体ふらつかせ前に倒れそうになるが男がそれを抑えていた。
時折、前の道を車が行き過ぎ、ライトの灯りに由貴の体がボワッと浮き上がる。
「いいっああああっ、出させてっううううっあぐっ」
由貴は男の執拗な肛門嬲りに、割れ目は恥ずかしい程トロトロになっていた。由貴は媚肉は貪欲に快楽を求めていた。
「ああーーっ、ご主人様っクリをクリを触ってお願いします」
「駄目だっケツの穴だけで逝くんだ」
「あっあっああーーっ、はいっ」
男の手でアヌス栓がグリグリグリっと肛門の奥の皺肉に激しく嬲られ、そして、ズボッと引き抜かれた。
「そっそこがいいーーっ、ああっあぐっ、いっ逝きますっ、ぐああああっ」
由貴は断末魔の様な喘ぎ声を張り上げ、そして、ブバッと被虐の塊をコンクリートの床にぶち撒けた。
「はあはあっ、いいっ、ご主人様っ素敵でしたっああーーっ恥ずかしい」
車が去ったその駐車場に、由貴のひり出した塊がこんもりと山をつくっていた。
まだ、夜は長い、車は由貴の被虐の地を求めてまた走り出した。
10.翻弄される由貴
被虐の疼きに震える由貴を乗せた車は闇の中を進んでいる。
由貴は後ろ手縛りのまま車に乗せられていた。そして今度はタマゴ型のバイブを割れ目の中に呑み込まされている。男はそのバイブが割れ目から飛び出ない様に麻縄を使って股縄をキリリと施し、その股縄の余りをシートにぐるりと回し由貴をシートに括りつけた。バイブから伸びるスイッチは男の手に持たれていた。しかし、バイブのスイッチはオフのままであった。
暫く沈黙のドライブが続いている。この道は行き交う車もそんなに多く無く、時折対向車が過ぎて行った。
由貴は割れ目に入れられたバイブに神経を集中し、バイブの刺激を期待していた。由貴の割れ目はコンビニの駐車場の恥ずかしい脱糞をした事により、淫液が塗れトロトロになっていた。そして、由貴の被虐の炎は抑えられぬ程に燃え盛り、早くトドメをさして欲しかった。だがバイブは由貴の割れ目の奥にひっそりと留まっているだけであった。
男は無表情に前を向き運転をしている。由貴は仕方なく体の疼きを抑えようと真っ暗な外を眺めていた。
(もう、このまま帰るのかしら、でもアソコに入れられたバイブはどうなるの)
由貴がそう思った瞬間、突然バイブが動き出した。由貴の体の中で鈍い振動音が始まった。
「うっあっああっ」
突然の刺激に由貴はビクンと体が反応した。だが、直ぐにバイブの振動は終わった。由貴は男を見たが男は無表情で何も言わず運転をしている。
由貴は車の進む道をぼんやりと眺めていると、対向車がサッと行き過ぎた。その時、またバイブの振動が始まった。
「ああーっ、また、いいーっ」
由貴が喘ぎ声を発した時、チラッと対向車がまた行き過ぎるのが見えた。すると、由貴の割れ目の奥のバイブは振動が止まった。
「あんっいやっ、駄目ーっ」
男がニヤリとして、由貴を一瞥した。
また、対向車が行き過ぎた。その瞬間バイブが振動を始めた。そして、由貴には分かった。この男は対向車の度にバイブのスイッチのオンオフをしていたのだ。
(なんて、意地悪なの)
今度はなかなか対向車がやって来ない。バイブの鈍い振動音が由貴の体内で鳴り続けている。
「あっああっ、うっうううう、いいっ」
また、遠くに対向車が見えて来た。
そして、その対向車はだんだんと近づいてくる。
「あっいやっ、止めないでっ」
由貴は思わずそう叫んだ。
「このゲームのルールが分かったようだな」
由貴は昔の癖でコクンと頷いた。
その瞬間、対向車が行き過ぎた。バイブの振動が止まった。
「いやっ」
由貴は呟くように声を出した。割れ目から染み出す淫らな汁が、股縄をじっとりと湿らしている。由貴はせつない疼きに堪えるように目を閉じた。何か光るものを瞼に感じた。
ジーッジーッジーとまた割れ目の奥で音がした。対向車が過ぎたのだろう。
「いいっ」
由貴がバイブの振動に身を任せ、神経をそれに集中している時、キキーッと車が停まった。男がブレーキを掛けたのだろう。すると、由貴の体は慣性の法則でズズズッと前に運ばれた。股縄が勢い良く由貴の割れ目を絞り込み、クリトリスを激しく刺激した。車は信号で停まったのである。
「ああーーっ、うぐぐぐぐっ、きっ効くーーっ、うがあっ」
バイブの振動と股縄の締め付けに、由貴の下半身に快感が走った。おそらく、この股縄の締め付けも男の計算であるのだろう。
車は走り出した。まだ、対向車は来ない。男はブレーキを掛けた時の由貴の反応に満足したのか、走りながら男は時折、軽くブレーキを踏んで由貴を翻弄していた。その度、由貴は喘ぎ声を発して悶えていた。
だが、長いバイブの振動も次の対向車のために止まった。
「ごっご主人様っ、どうか一度逝かせてくださいっお願いします」
「そうかっ逝きたいかっ」
「はいっ」
車は本道を逸れ、砂利道に入った。砂利道の細かい振動が今度は由貴のクリトリスを刺激している。
「あっあっあっ、ああーーっ」
暫く車は砂利道を走ると空き地らしき場所に到着した。そこで男は車を停めエンジンを切った。辺りはシーンと静まり返っている。波の音がかすかに聞こえたきた。そして、目が暗さに慣れてくると、由貴は此処が海岸沿いの空き地だと分かった。月明かりに古びた家がぽつんと一軒建っているのも見えた。
男は由貴を後ろ手に縛っている縄を解き、股縄を外し、割れ目からバイブも引き出した。その時、「グジャッ」と何とも嫌らしい音が割れ目からして、由貴は恥ずかしいかった。
「車の外に出なさい」
「はいっご主人様」
車の外はひんやりとして気持ちの良い風が吹いていた。
「さてっ此処で素っ裸になって貰おうか」
「えっ、此処でですかっ」
「そうだっ此処でだ」
なんだか、さっき何処かでした会話であった。男の有無を言わせぬ威圧的な口調に由貴はコクンと頷いた。由貴は昔の自分に戻った様な不思議な気持ちになっていた。
服を脱ぎその場に由貴はスッと立ち、乳房と股間を手で覆い隠している。由貴はこの日初めて男に肢体を晒す事になったのである。
「手が邪魔だっ後ろに組みなさい、それから靴も脱いで裸足になりなさい」
月明かりの下、素っ裸の由貴は後ろ手に縛られ、乳房がぷっくりと突き出す様にその上下をキツく括られ、より乳房が突き出す様に首に回した麻縄で胸元を絞られていた。そして、腰に回された麻縄は股間を通って後ろにいる男の手に持たれていた。もう一方の手には竹鞭が持たれている。
「さあっ、女囚の引き回しと行くか」
「女囚っああーーっ、はいっお願い致します」
女囚と言われて、由貴は体全体がジーンと疼いて来ていた。由貴の被虐の炎に火が点いた。
なんと、由貴の性癖の壺をおさえたプレイであろう。由貴は女囚の様に淫虐に扱われる事が淫らな願望であったのである。
「よしっ出発するぞ」
由貴はコクンと頷いた。あの頃の由貴に戻っていた。
由貴は歩き出した。男の持つ麻縄がピンと張られ由貴の割れ目に食い込んだ。
「あっああっ、いいっ」
11.女囚妄想
由貴は月明かりの中、砂浜を歩かされていた。素裸になりキリリと後ろ手に縛られ、形の良い乳房を麻縄でぷっくりと突き出す様に括られた由貴は、しっかりと前を見つめ、背筋を伸びし歩を進めている。
その淫らな姿は月明かりに照らされ、漆黒の闇の中で白く艶めかしく浮き上がっていた。
時折、男の持つ竹鞭でクリッと引き締まった尻を鞭で「ビシッ」と打たれ、そして、股間に通された麻縄を強く引かれていた。その度に由貴は甘く喘ぐ様なせつない声を発していた。
由貴は鞭打たれ歩かされながら、淫らな妄想に耽り、股縄に擦られている割れ目を恥ずかしい程トロトロに濡らしていた。
(ああーーっ、私は今、処刑場まで引き回されている罪人っ、周りには私の惨めに縛られた姿を好奇の目でみる見物人がたくさんいる。いやっ見ないでっ恥ずかしいっ、私はこの後、素っ裸で磔に架けられるっしかも、私の恥ずかしい所を全て晒した大の字で、ああーーっ)
男はその由貴の観念した様な歩き方、そして恍惚の表情に何かを感じた。
(この女っ、こんな姿で歩かされてながら、被虐の思いに浸ってるな、少し盛り上げてみるか)
「おいっ女囚っ、素っ裸で引き回されっどんな気持ちだっ」
「はいっ恥ずかしいです」
「恥ずかしいだけかっ、違うだろう言ってみろ」
「ああーーっ」
「どんな気持ちだっ」
「・・・・惨めで嫌らしくっ・・・でもっ素敵な気持ちです」
「素敵かっ、じゃこんな風にされるのがお前は好きなんだなっ」
「・・・・ああーーっ」と喘ぎ由貴はコクンと頷いた。
由貴は現実と妄想の世界とが分からなくなって来ていた。体の芯がジーンと疼いて来ていた。トロリと淫汁が滴った。
「女囚っ、お前はこれからどうされるんだっ言ってろ」
男は由貴の望みを探ってきた。
「ああーーっ、は・り・・・・」
「なんだっ、はりっ、よく聞こえんぞっハッキリ言えっ」
竹鞭が由貴の尻に炸裂した。
「うぐっ、あっああーーっ」
そして、股縄が引かれた。
「ああーーっ、いいーっ」
「どうされるんだっえっ」
「・・・・・は・り・つ・け」
男は由貴のはりつけの言葉に内心びっくりした。女が自分からそんな事を望むなんて。だが、この女が望んでいるなら、それに男もその毛が無いわけでは無かった。残忍な気持ちがフツフツと湧いてきた。
「その浅ましい姿っ、素っ裸で磔にされたいんだなっ仕置きを受けたいんだなっ」
「・・・・・」何も言わずコクンと由貴は頷いた。
「女囚の仕置きは串刺しと決まっているぞっ、わかったな」
男はその言葉を言うと、己の股間に熱いものを感じた。其処は痛い程硬くなっていた。
「はいっ」そして、由貴はコクンと頷くと男を蕩ける様な目で見た。その男の残忍な性癖と由貴の淫らな願望の性癖がこの時一致した。
男は竹鞭を振るい、股縄を勢い良く絞りそして
「よしっお前の仕置場に連れて行ってやるっ」
由貴はその縛られた裸身をブルッと震わせコクンと頷いた。
「おゆきっ、立ちませいっしてっ即効、刑場に引っ立ていっ」
由貴は白州にいた。後ろ手にキツく縛られ、乳房も醜く突き出す様に胸の上下に縄を掛けられていた。腰に
掛けた縄は背後の男に握られている。由貴が身に付けているのは、今にもハラリと落ちそうな赤い腰巻一枚であった。
由貴は観念したように、腰縄を引かれると奉行所の門を出た。そこには由貴の哀れな姿を見ようとたくさんの人々が集まっていた。その人々の列の先に、真っ白な素肌を晒した女が大の字にされ磔柱に架けられていた。由貴はその女の磔姿を真っ直ぐに見つめながら、胸を張り背筋を伸ばし一歩一歩と進んで行く。女の磔柱の下に股間に槍を構えた男がいる。
「ギャーーーッ」、女の叫び声が由貴の耳に届いた。
腰縄を引く男が由貴の顔を見て
「恐ろしくないのかっおゆきっ、次はお前の番だぞ」
「・・・・」
「変わった女だっ、あの磔柱の無惨な女の姿を見れば、大抵の女はジタバタと騒ぎ、泣き喚くはずだがお前は怖くないのだな」
由貴は頭を左右に振った。
女の拡げられた股間に何度も槍が突き上げられ、女は大の字に括られた体を激しく悶えさせ、何度も絶叫をあげていた。そして、パアッとその体から真っ赤な物を飛び散らすとガックリと項垂れ動かなくなった。見物の人々が「うおーっ」と歓声を上げている。
由貴は女が息絶えている磔柱の前に引き出された。磔柱がゆっくりと倒され、そして、女は厳しく掛けられた縄をブツリと切られ、動かなくなった血だらけの体を引きづられ、何処ともなく持って行かれた。由貴はこの女が息絶えた磔柱に架けられる事になるのである。その柱はキの字をしており、二本の横木にも縦柱にも、真っ赤な血が染み付きその柱の上で何人もの女が串刺しで果てたことが想像される。
由貴はその縛られた裸身を人々の方に向けられ、暫く品定めでもしている様に晒された。
バサリっと、由貴の秘所を辛うじて隠していた腰巻が落とされた。由貴は素っ裸を人々に晒したのである。
「うおーっ」、またも人々が歓声を上げた。
由貴をキリリと縛り付けていた縄が切られ、由貴は素っ裸のまま自分が架けられる磔柱へと歩まされた。側で見る磔柱は大きく長く荘厳で、由貴を待っていたかの様に、そこに横たえてあった。その柱は女達の血をたっぷりと吸い次の生贄の女、由貴の血を求めている。ここで初めて由貴はその膝をガクガクとさせ、震え出した。だが、由貴の怯えなど構わずに二人の男は由貴を脇に抱え、柱の元に引き摺る様に連れて来ると仰向けに由貴を柱に乗せた。
厳しく磔柱に架けられた由貴の大の字の姿。上の横木に両手を目一杯左右に広げ荒縄で括られ、乳房も飛び出るほどに荒縄で括られ、そして裂けるのでないかと思わせる程両脚をぱっくりと拡げられ、足首を下の横木に荒縄で括られた由貴。可憐な乳房も女の証しである縦に割れた女陰も、尻の陰に佇む菊の穴も全てを剥き出しにされて、由貴は人々の前に晒される瞬間を震えながら待っている。
ゆっくりと由貴の磔柱がその場に立った。またも、「うおーっ」と歓声があがった。由貴は恥ずかしい女の全てを人々に晒して磔柱の上の女となった。恥ずかしさに震えながらも由貴の割れ目はじっとりと濡れていた。
剥き出しにされた割れ目は奥の桃色の肉をヒクヒクとさせ、菊の穴はピクピクと蠢き、絞り出された乳房は乳輪から乳首へと硬くシコリ、由貴は磔柱の上で発情している様に見える。事実、由貴は大の字の姿に晒されると体の奥底から官能の疼きが走り、それは拡げられた割れ目の中心に伝わり恥ずかしい滴りとなって垂れ落ちていた。
槍が四本近づいてきた。遂にその時が由貴に迫ったようである。穂先を見た由貴は流石に全身を震わせ、絶望の表情をした。その四本の穂先が左右前後へと移動し、由貴の拡げられた裸身に向けられた。
由貴はハッとした。拡げられた割れ目に槍を構える男があの滝田のおじさんであった。目を下に下ろすと、肛門に槍を構えているのは浩くんである。右側で槍を構えているのは、あの冴えないサラリーマン風の中年のおじさんで、左側で槍を構えているのは、なんと、春人であった。
四本の槍が同時に由貴の体を貫いた。
「やめてーーーーっ」
そこで由貴は目を覚ました。身体中が汗ビッショリで、アソコもトロトロに恥ずかしい程濡れていた。春人が目を覚ましたようだ。
「どうしたっ由貴」
「いえっ何でもないの」
「そっか、うなされていたようだったが」
「寝てっ大丈夫だから春人」
由貴は思った。昨晩のあの男とのプレイの性で、こんな嫌らしい夢を見てしまったんだと。そして、由貴は男の事を考えていた。
12.被虐の悦び
(あの男、そう河合純一、確か40代後半って言ってた。仕事は内緒らしいが)
由貴は昨晩からその男、純一の事が気になっていた。と言うより、また会いたいと思っていた。最初はとても苦手なタイプの人に感じられたが、性癖の相性が本当にピッタリの男であり、由貴を本来の自分に戻してくれた男であった。ここ暫く、由貴はM嬢として過剰に気を使い、無理をして積極的に男達に接して来ていた。元来、内気で無口な由貴にはとても負担で疲れる毎日であった。でも、春人との生活を考えると、このお給料の良いお仕事を辞める訳にはいかないと思っていた。
昨晩の事を由貴はまた思い出した。
あの男、純一は散々由貴を恥ずかしい姿で引き回すと、古びた家の壊れかけた塀の前に由貴を引き立てた。その塀は板が所々剥がれ、柱だけが
残っている様な場所もかなりあった。そこに、由貴は両手を広げて縛られてしまった。
「足を拡げるのは辛いか」
由貴は頭を左右に振った。
「じゃ、拡げて縛ってもいいんだな」
コクンと由貴は頷いた。
純一は大の字の姿に由貴を塀に縛り付けると、車に戻り由貴の正面に車を停めライトをオンにした。ライトの灯りに照らされ、暗闇の中に由貴の大の字に括られた裸身が浮かびあがった。
「ああっ」
由貴が恥ずかしさに小さく喘ぐ。
純一は由貴のお道具バックを持つと、車から降り由貴の側にゆっくりと歩いて来た。その場にバックを下ろしバックの中身を物色し、ニヤリとして、大の字の姿で括られている、惨めで淫らな由貴の体を舐め回す様に眺めた。そして、バックの中から浣腸器を取り出すとグリセリン液をその浣腸器に満たした。由貴にはその純一の行動がライトが逆光になり、良く見えないでいた。
純一は一言も発せず、煙草に火を付け
ジッと何かを待つように由貴を見ているだけであった。
「出るっ」
由貴が小さく喘ぐように声を発した。
「出るっ、何が」
「おっオシッコ」
由貴は浜辺の冷たい風を受け、長い時間引き回されていた。冷えた体が由貴に放尿を迫っていたのであった。
「ションベンかっ」
由貴はコクンと頷いた。
「したいんだなっ」
「・・・・・はい」
「見ててやるから、その格好でしなさい」
由貴が頭を左右に振った。
「嘘をつけっションベンする姿を見られたいんだろ、わかってるぞ」
「・・・・・」
「分かったっもっと凄い事をしてあげよう」
純一はサッとバックの元に行くと、グリセリン液が満たされた浣腸器とグリセリンの瓶を持ち由貴の前にやってきた。そして、浣腸器を由貴の目の前に突きつけた。
由貴は激しく頭を左右に振った。
「これをされたいんだろっ、さっきは量が少なくて物足りなかった筈だなっ、そうだなっ」
暫く、二人の間に沈黙が流れ、
そして、由貴が目をトロンとさせ純一の目を見ながらコクンと頷いた。
純一が由貴の股間に屈み浣腸器を構えた。
「ケツの穴がよく見えるようにっもっと股を拡げてっ腰を突き出せっ」
「こうですか」
由貴は腿に力を入れ股を限界まで拡げ、腹に力を入れ腰をズンと突き出した。
「よしっそのまま動くな」
浣腸器が由貴の肛門にブスリと突きたてられた。
「いいーっ」
由貴が歓喜の声を張り上げる。
純一にグリセリン液を注入されている間、由貴はせつない呻き声を出し続け、放尿を耐える割れ目からは嫌らしい汁が染みだし、肛門に突き刺さる浣腸器に滴ってきていた。
グリセリンの原液を由貴は肛門にたっぷりと呑み込んだ。
「まだ、足りないだろうっ、もっと入れて欲しいんじゃないかっ」
由貴はコクンと頷いた。
浣腸器がグリセリンの瓶に突っ込まれ、液が浣腸器に吸い込まれていく。由貴はその様子を蕩ける目で見ている。
由貴がまた股を拡げ、腰を突き出し、浣腸を誘った。
由貴のせつない呻き声が何度も闇の中にこだましていた。
はあはあと苦しそうな息づかいと、じっとりとした汗を体中に染みだしながら、由貴はグリセリンの瓶全てを、その慎ましく佇む無垢の様な肛門に呑み込んだ。
「うっうううううぐっくっ苦しい」
大の字に括られた体全体に激しい痙攣が始まった。由貴の息づかいが荒くなる。
「はあっはあっはあ、ぐぐぐぐっ」
排泄も放尿も既に限界の域を越えている筈だと純一は思っていた。なんとも我慢強い女なのかと感心しながら、由貴の悶え苦しむ痴態を純一は見据えていた。もしかすると、この女は悶え苦しむこの時をより長く耐え忍び、己の被虐の官能をより深く高くしようとしているのではないかと思えて来た。
それならばと竹鞭を手にした。
純一は痙攣する女の素肌に竹鞭を振った。ビシッビシッ、揺れる乳房、
痙攣する内股、蠢く腹、反り返る足首、タプッと揺れる尻たぶ、鞭の痛みにビクッビクッとうねる由貴の肢体。
純一は冷静さを失い、その蠢く白い動物様な肢体に何度も何度も竹鞭を振るった。由貴は獣の様な呻き声を張り上げのたうつ。
「糞もションベンも一緒に、思いっ切りっひり出せーーっ」
純一がそう叫ぶと竹鞭で由貴の股間を縦に思いっ切り打ち据えた。
「あっああーーっ、はっはいーーーっ」
由貴が叫んだ。
ブバッ、シャーッ、ブババババッ、シャーッシャシャーッ由貴の二つの穴から同時にそれはひり出された。肛門からひり出たドロドロのどす黒い溶岩はビチャビチャッビチャッと地面に破裂し、割れ目からひり出た黄色の液体は前方に勢い良く飛び出、長い放物線を描いて、ドボドボボボボッと地面を叩いた。由貴の二つの穴からひり出される糞尿は驚く程長く続いた。そして、暫くして勢いをなくした放尿はヒュッヒュッと息づくと、最後はだらりと垂れ尻の翳りに伝わった。脱糞を披露した肛門は、閉じたり開いたりを繰り返しながら、最後にブバッと恥ずかしい放屁をして、そしてまた、慎ましく佇む様に綺麗な菊の形に戻った。
由貴の壮絶な糞尿同時の排泄に、純一はここまでの凄まじい女の痴態に驚き、そして感動していた。それと同時に己の肉棒がズボンの中で、はち切れるほど硬く膨れた。
由貴は大の字に括られたまま、ぐったりと力無くうな垂れている。その表情は解放感に包まれていた。解放と言ってもそれは、排泄の解放感では無く心と体の解放であった。
「してっ」
由貴が純一に呟いた。
「それはダメなんじゃないかっ、そう言う決まりだろっ」
「いいのっしてっ」
「・・・・・」
初めて純一が黙り込んだ。
「あなたの物でっ串刺しにしてっ」
甘える声で由貴は純一を見つめながら呟いた。
「よしっ分かった」
純一は由貴の糞尿の匂いが漂う股間にかぶりつくと、ドロドロのどす黒い物に塗れた肛門、尿に塗れた割れ目、それらを貪りつくように舐めまわした。
「恥ずかしいっ」
由貴が喘いだ。
純一は全裸になると、硬く天に向いた肉棒を掴み、由貴のドロドロに蕩けた割れ目にそれを当てズンと呑み込ませた。
「うっ」と純一が呻き、「いいっ」と由貴が喘いだ。
二人の淫らで激しい獣の様な歓喜の喘ぎ声は空が白むまで続いた。
第二部 完結
2018/08/09(木) 11:48:00
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磔
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