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私の願望

【中本先生のお楽しみ】

みつこの小説保管庫

【中本先生のお楽しみ】
時刻は午後六時。結衣はそわそわとプレイルームの扉に設置してある時計に目を向ける。隣に座る藍も同様に、ソファの上で小さな尻を落ち着き無く動かした。 

「そろそろね」 
「うん……また明日ね、結衣ちゃん」 

 少女たちはぎゅっと手を握り合い、つかの間の別れを告げた。もしかしたらこれが最後なのかもしれないという不安は、常に付きまとっている。 
 彼女たちは、教師の専属奴隷だ。奴隷クラスを卒業し、買い手がつく前に教師の指名で学園に留まるシステムは、教師たちのいわば福利厚生のようなものだった。 

 お気に入りの少女を引き抜き、飽きれば売ってしまう。売ると言ってもそれは上の人間がどうとでもしてくれるので、教師たちは趣味と実益をかねている素晴らしいこの仕事の恩恵にあずかるのみだ。 

 プレイルームには、テレビや映画が見られるシネマルームと書庫、柔らかなソファ、お昼寝用のベッドが設置してある。隣室はジムになっていて、教師たちが仕事に行っている間は奴隷たちの使用が許可されていた。なにせ、どこにもいけぬかごの鳥である。ストレスの解消とスタイルの維持は、重要な課題だ。 

 特別な命令が無い限り、奴隷たちはこのプレイルームで教師たちの帰りを待つ。寝ころんでも、同じ境遇の少女とおしゃべりしても良い。奴隷クラスにいた頃に比べれば、破格の待遇である。衣服の着用も許されている結衣と藍は、運が良かったと思うしかない。もう数名いるはずの教師専属奴隷は滅多にこのプレイルームへは顔を出さず、出したとしても体中にミミズ腫れを浮かべ、下着すらゆるされない少女も何度も見かけている。そんな少女に話しかけるのは、同じ境遇としても居たたまれなかった。 

 だが所詮奴隷は奴隷。教師という名の「ご主人様」が戻ってくれば、それを一気に思い出す事になるのだ。 
 結衣はプレイルームと教師たちの部屋を繋ぐ、結衣専用の扉の前に立った。そこで薄桃色のブラウスやスカート、下着に至るまで全てを脱ぎ去った。隣の扉の前で、藍も同じように衣服を畳んでいる。そうなると二人とも、もう顔もあわせない。これから長い夜が始まるのだ。 
 脱いだ服は結衣の名前のプレートがかけられている籠に入れ、ドアノブに手をかけた。一度閉まればそこは教師の認証が無ければ入れない。背後で聞き慣れた絶望の音がして、結衣はそれを振り払うように部屋の中へ進んだ。 
 結衣は中本専属の奴隷だ。そうなるよう聞かされたとき、どれほどの絶望を感じたことか。中本の性癖は、奴隷クラスにいる時から判りきっていたからだ。 
 そこは、学園の保健室と同じような作りだった。中本はそこを診察室と呼んでいて、毎日必ず使用する。 
 産婦人科の検診椅子の横には、引き出しに鍵のかかったチェストがある。その一番下は、結衣専用の引き出しで鍵は掛かっていない。そこから奇妙な形のベルトを取り出し、ウエストで止める。そこで一息、羞恥心と恐怖を振り払うようにして、背中側で揺れている二つのベルトを前に回した。 
 腰から繋がる二本のベルトの先には、幅の広いクリップがついている。そのクリップで結衣は己の大陰唇を挟んだ。 

「……っん」 

 痛くない筈は無い。それでも結衣はもう片方のクリップも逆側へとめた。そうすると、腰からまわっているベルトが大陰唇を極限まで広げ、結衣の崩れの少ない幼い小陰唇と、なにより中本が執着しているクリトリスが包皮から顔を出しながら自己主張していた。中本が帰ってきたら、すぐにクリトリスを触れる体勢でいること。それが結衣に対する厳命だった。そのまま結衣は診察台に自ら乗り、大きく足を広げて膝を乗せた。そうすると結衣の膝は自動的にロックされ、中本でなければ抜けない仕掛けになっている。裸で、自らのおまんこを剥き出しにして主人を迎えなければ中本は、結衣のクリトリスを許さない。中本に受けた数々の仕打ちと一年間の奴隷クラスでの調教は、結衣の抵抗の意志を削ぎ落としてしまっていた。 
 その姿勢で十数分待っていた結衣の目の前に、中本はあらわれた。白髪でいかにも優しい医師に見える中本に、結衣は

「おかえりなさいませ、先生」

と屈辱的な姿勢で出迎えた。 

「ただいま結衣ちゃん。今日もちゃんと出来てるねぇ、えらいえらい」 
 
包皮越しにクリトリスを親指と人差し指で揉まれ、結衣は息を乱しながら「ありがとうございます」と礼を述べた。結衣のクリトリスは、中本の気に入りだ。包皮はだぶらず、中身の真珠は丸くて歪つさが少なく、理想的な形なのだという。そのせいで結衣はこれまでに、肥大処置や包皮の切除という外科的な手術をされたことは無い。 

「あぁっ……」 
 
中本は無言で結衣のクリトリスをしごき、真っ赤な肉芽が包皮の下から顔を出すのを楽しんでいる。結衣の剥き出しのおまんこは徐々に濡れ、オーガズムを迎える頃にはびしょびしょになっていた。 

「ああ、やっぱりこのイった直後の震えがいいね。色もいい」 
 
結衣の股間の前で、中本は一人で喋る。そうして、鍵を取り出し、今まで開けたことがなかった引き出しを開けた。 

「そろそろ結衣ちゃんのクリに手をかけてもいい頃合いだと思ってね。今日はちょっとした処置をするよ。なに、結衣ちゃんは良い子だから麻酔をしてあげるから心配しないでねぇ」 
 
処置という単語を聞き、結衣は恐ろしさに涙を浮かべて中本を見た。 

「なにをされるのですか、先生……怖いです」 
「この間作ったクリカップの改良品がね、出来たんだ。それを是非結衣ちゃんにつけてあげたくて」 
 
にこにこと中本が銀のトレイに道具を出し始める。やめてと言っても聞き入れて貰える筈はない。結衣はただ、唇を引き結んでその所作を見守った。 
 麻酔針が刺され、徐々に無感覚になる結衣のクリトリスの前で、中本は小さなケースを開いた。
中にはリング状の金属に、ビーズのようなカラフルな飾りがついたアクセサリーがあった。中本の「クリカップ」の洗礼を結衣は受けたことはなかったが、クリトリスに針を刺されて装着するアクセサリーをされていた他の奴隷はたくさん見ていた。自分もそうされるのだ。そう確信した。 

「これはちょっと改造したものでね、痛みは長引かないんだよ。だだ少し時間が掛かるから我慢しておくれ」 
 
拡大鏡を引き寄せて、中本は消毒した結衣のクリトリスと向かい合った。リングは直径五ミリに満たない。それを中本は、結衣のクリトリスの根本に外したリングの先端を埋めて、どんどんとその数を増やしていった。 

(ああ――!) 

 とうとう結衣にも、なにをされているのかがわかった。クリトリスの根本をぐるりと囲んだ小さなリングの中に、透明な糸が通された。それをきゅっと縛りあげると、結衣のクリトリスがぷくりと膨れて、ビーズに囲まれたかわいらしい肉の豆が出来上がったのだ。包皮はリングに押し上げられ、敏感な肉芽の全てが剥き出しとなっている。 

「完成だ! いやぁ、予想通りうまく行ってよかった。結衣ちゃん、麻酔が切れたらたくさんここを可愛がってあげるからね」 
 
無感覚のクリトリスの先端を、中本の指が優しく辿る。心から愛おしいものに触れているように。 

「これでいつでも糸の交換ができる。クリを縛るのは意外と難しくて、いつもどうしたものかと考えていたんだ。さぁ、お腹が空いたろう、夕食にしよう」 
 
麻酔でふらつく結衣の足の拘束を外し、中本は次の部屋へ消えていった。おそるおそる床におりた結衣は、足の間から飛び出た自分の真っ赤に膨らんだクリトリスが、おそろしくてたまらなかった。 

中本が室内電話で「小春」に夕食を運ぶように指示し、結衣は夕食時の「定位置」につくべくよろめきながら診察室を出て、リビングテーブルへとたどり着いた。麻酔で体は重く、心はもっと苦しい。結衣はこの時間が一番嫌いだった。 

「結衣ちゃん、気分はどうだい」 
「少し、吐き気があります」 
 
結衣の顔色は優れず、中本は結衣を追い越してソファに沈みながら

「ではもう少し麻酔が覚めてから食べるといい」

とテレビのリモコンを操作して、ニュース番組をつけた。 顔色が悪くとも、中本は結衣を甘やかしてはくれない。結衣は重苦しい息をはいて、覚悟を決めて中本の左前にある「結衣の場所」にゆっくりと腰を下ろし始めた。 

「……んっ、ん」 
 
ローテーブルは四つ足だが、長方形ではない。特注のテーブルには結衣の「椅子」は無く、かわりにテーブルの足を上から挟んで太股を入れられる窪みがあり、その角からは一本の張り型が上へ向けて付きだしている。

その張り型は男性のペニスの形ではあるが、根本から二センチほどの場所から張り型の半ばまでが異様に膨らんでいた。それは少女が張り型を飲み込んだ時に丁度クリトリスの真下に膨らみが来る設計になっている。

内側からクリトリスを十分に押し上げ、中本の届く位置に、食事が終わるまで常にクリトリスを晒しているのが結衣の役目だった。 
 
何度入れても膨らんだ部分は上手く飲み込めない。しかも今日の結衣は麻酔がまだ切れておらず、テーブルについて体を支える腕が震えていた。 

「今日は難しそうだねぇ、手伝おう」 
「先生、あっ、やぁ――!」 
 
結衣の膣に半ばまで埋まっていた張り型が、一気に子宮口へと打ち込まれ、衝撃で結衣は思わず叫んだ。中本が結衣の腰を思い切り押したのだ。 

「中の感覚は正常になっているかい? うるさいから塞いじゃうね、ご飯を食べるときに外してあげよう」 
 
結衣にボールギャグをかませ、中本はいつものようにソファに腰掛けた。膝も床には届かず、手は自由だが抜け出すことは決して許されない。つま先と自重と、膣にくわえ込んだ張り型だけで結衣は自分の体を支えねばならないこの時間は、決して慣れる事は出来ない。ぐらぐらと揺れるクリトリスは、今日は残酷な処置がされたばかりだ。麻酔が切れれば、辛さはこんなものでは無いだろう。 
 ノックの音が聞こえ、電子錠が開く音がした。中本が呼び入れたのは「小春」という教師寮のメイドで、教師専属奴隷の管理者でもある三十路手前の女性だ。この小春は「花嫁クラス」の出身であり「趣味が高じて」この学園に「就職」したのだった。花嫁クラス寮付き奴隷の「蜜」とは違い、奴隷ではなく完全なる自己意志でメイドをしている。 
「こんばんは中本先生。ご飯が冷めちゃうかと思いましたよ」 
「いやいやすまんね、ちょっと新しい実験をね」 
 テーブルの上に食事を並べながら小春は隠しようも無く晒されている結衣のクリトリスを凝視した。毎日の光景だが、今日ばかりは結衣は恥ずかしさに俯かずにはいられなかった。 

「まぁ、どうなっているんです? こんなにぷっくりと飛び出して……」 
 
リングと糸にくびりだされたクリトリスに、小春はそっと顔を近づけた。黒髪を後頭部で結い上げ、ヘッドドレスをつけた小春はもうすぐ三十路だと思えぬほどに若々しく愛らしい顔をしている。 

「クリを縛る難しさを解消しようと考えてね。クリの根本に小さなリングを八個程ピアスしてある。その中をデグスを通して縛り上げているんだよ。糸は外れにくいし、リングのおかげで皮を切ってしまわなくてもクリがいい具合に剥けたままになる。どうだい?」 
「素敵……触っても?」 
「ああいいとも」 
 
咥内で結衣が悲鳴を飲み込んだ。小春が遠慮も無くぷくりと小豆のように膨れ上がった結衣の剥き出しのクリトリスを指で挟んで転がしたのだ。鈍い感触でも、クリトリスは危機を察してびくびくと痙攣した。 

「可愛らしいわ、私もしてみたいくらい」 
「旦那さんがいいと言ったらね」 
 
まぁうれしい、と小春はいたずらっぽく微笑み、自分の仕事である食事の準備に戻った。中本の年齢と好みにあわせた純和食で、白米は土鍋で炊きあげている丁寧さだ。結衣は「人間らしい食事」を何日も食べていない。

結衣の食事は、飲むだけで済む流動食のようなもので、パンや人間らしい食物は「ご褒美」でしか貰えない。奴隷と主人が決して同じものではないと思い知らせる一番のアイテムはやはり食事なのだ。 

「そうだ、あとで穴奴隷を一人頼むよ。今日は結衣ちゃんのクリをずっと楽しもうと思っているからね」 
「かしこまりました。私が出来ないのが残念」 
「この時間に小春さんを穴奴隷したら怒られちゃうよ」 
 
冗談を言い合いながら、小春は次の部屋へ向かっていった。穴奴隷とは、文字通り穴だけを使う奴隷だ。顔はラバースーツで覆われ、緘口具をつけられ、手と足も指が使えぬようにラバーで包まれている。

拘束せぬのは主人の許しがあるまで、どんな姿勢でも腰を振り続けねばなかないからだ。穴奴隷は、奴隷クラスでも当番制でしなければならないが、外部から戻された奴隷が再び買い手が付くまでさせられる役目でもある。 中本の食事が終わる頃、結衣が頻繁に身じろぎ始めた。麻酔が切れて来たのだ。 

「どんな感じだい?」 
 
結衣のボールギャグを外して、中本が質問する。結衣はそれに全て答えないといけない。 

「クリトリスがじんじんして、熱いです……痛くて、とれてしまいそうで、先生……怖い」
「とれたりしないよ、大丈夫。でも一晩そのままだと危ないね」 
 
ひ、と息を飲んだ結衣の口に、中本はもう一度ベルトをはめ込んだ。 

「可愛い結衣ちゃんのクリがとれちゃうのはもったいないからしないよ、安心なさい。さぁ体を反らして」 
 
緑茶を啜りながら、中本は左手で結衣の灼熱のクリトリスを爪先でなぞり、指で転がしてその感触を楽しんだ。張り型の下は既に洪水となっていて、抵抗しないように胸の前で組まれた結衣の手は、許しをこう形となっていた。 
 
オーガズムを迎えた結衣の膨らみきって今にも弾けそうなクリトリスを、中本が愛用のカメラで撮影し終えた頃、再びノックが聞こえた。 

「来た来た。結衣ちゃん、降りていいよ。クリ舐め用の服に着替えなさい」 
「……はい、先生」 
 
屈辱と快楽で真っ赤に染まった顔で、結衣は涙を手の甲で拭いながら頷いた。クリトリスは既にズキズキと痛み、そのうえクリ舐め用のスーツと指定された絶望を誰も救ってはくれない。ゆっくりと足に力を入れると、入れるときはあんなにキツかった張り型は、ぬるりと結衣の膣からどろどろの愛液を垂らしながら出ていった。 
 
中本が入り口で穴奴隷を迎える間に、結衣は部屋の隅にある結衣のクローゼットをあけて「クリ舐め用」のボディスーツを取り出した。クリ舐め用のスーツは、着ると裸体にスパッツだけを身につけているように見える。だがその股間の部分はテーブルに刺さっているのと同じ型のバイブが仕込まれてある。

そして尿道の上には、尿や潮が噴き出しても中本の舌を汚さぬ用に厚めのガーゼを挟まねばならない。クリトリスの周囲一センチだけに穴が開いており、中本がクリトリスだけを味わえるようになっているのだ。最初に結衣がこの服を身につけた時、ガーゼは挟まなかった。中本もそれを指示せず、結衣は耐えきれずに失禁してしまった。

その日は尿道にカテーテルを入れられ、その管の先を肛門に入れたまま何時間もクリトリスを舐められ続け、ついに失神してしまった。今となればそれは中本がわざとそうしたのがわかるが、奴隷である結衣には反抗できる筈もない。 

「おやぁ、なんだか見覚えがあるなぁ」 
「おわかりになります? さて誰でしょう」 
 
中本と小春の弾んだ声が近づき、結衣は慌てて濡れた膣へバイブを押し込んで服を引き上げ、壁際に立った。 
 小春の連れている穴奴隷は、結衣と同じくらいの背丈だった。手のひらサイズの乳房には、両乳首に大きなリングピアスがされていて、そこに繋がれた鎖を小春が引いている。顔は黒いマスクで覆われて、緘口具からは涎が溢れていた。

結衣が奇異に思ったのは、股間だ。穴奴隷はその通り入れられるための奴隷で、股間を隠すのを決して許されない。だがその奴隷はなぜか白い紐付きの下着を付けていたのだ。 

「ごめんなさい、規則違反だけど下着をはかせちゃいました。だってすぐばれちゃうと思って」 
 
小春が楽しそうに鎖を引き、奴隷の少女はくぐもった悲鳴をあげて鎖の方へ体を倒した。 

「たくさんの子を見たからねぇ、小春さん意地悪しないでおくれ」 
「じゃぁヒント。これでーす」 
 
中本も楽しそうに小春とじゃれながら、差し出されたものを受け取った。それは遠目には、ペンダントトップのついたネックレスに見えた。 

「……ああ!」 
 
中本が合点が行ったとばかりに声をあげた。その声に穴奴隷の少女も結衣もびくりと肩を揺らしてしまった。 

「おいで結衣ちゃん。これを見てごらん」 
 
中本に招かれ、結衣は股間にバイブを挟んだまま剥き出しのクリトリスに刺激が掛からぬよう、よちよちと中本の元へと歩んだ。中本が両手で摘んだ鎖の真ん中で、やはりクリスタルのようなアクセサリーが揺れている。 

「何かわかるかい? 結衣ちゃん」 
「……」 
 
じっと目を凝らすと、クリスタルの中に何か宝石のようなものが閉じこめられているのがわかった。形は歪で、色はあまり綺麗ではなくて…… 

「――っ――――!!」 
 
それが「何か」わかった時、結衣は口の中で悲鳴をあげて座り込んだ。バイブが深く突き刺さり、太股に当たったクリトリスに激痛が走る。叫びながら結衣は、首を振りながら泣いていた。 

「何かわかったようね、大正解よ。ほら、正解を見せてあげなさい」 
 
小春が満足そうに穴奴隷の下着の紐を解き、結衣と同じく無毛の股間を晒した。足を開かない穴奴隷の乳首の鎖を小春は高く持ち上げ、痛みに突き出されたその股間を中本は懐かしそうに撫で上げた。 

「この子は私が初めてクリトリスを切り取った子だよ。包皮を捲ると右上にえくぼが出来ているので思い出した。おや、もしかして小陰唇も無いのかい」 

「ええ、売られた先で手術されたようです。でも中本先生の切り口の方が綺麗ですよ」 
「そりゃ嬉しいねぇ」 
 
見上げる形となった奴隷のおまんこは、結衣のものとは大きく違うものとなっていた。あるべき場所に肉の芽は無く、白い傷跡が一筋あり、膣を守る襞すら奪われて剥き出しの穴が赤く口を開けていた。 

「クリがなくなっても、あった場所で快感を得られるそうです。お尻が大好きで、細いバイブを入れているだけでも何度もおまんこを締め付けてイくことが出来る淫乱になってるそうです。お尻を埋めて置きますか?」 
 
中本が頷くと、小春は穴奴隷の尻を叩いて上げさせ、どれほど過酷な調教をされたのか見ただけでわかる拡張されたアナルにバイブをねじ込み、ベルトで固定してしまった。そして小春は穴奴隷の首に、自らのクリトリス入りのネックレスを下げた。

「あとはよろしく頼みます先生」 
「ありがとう小春さん」 
 
穴奴隷の頭部のマスクは、命令が聞こえるように穴があいている。覆われた穴奴隷の目から涙が溢れている事が、結衣にはわかった。 

「早速楽しもう。なかなかいいサプライズだよ。結衣ちゃん『クリ舐めベッド』に寝なさい」 
 
床に座り込んでいた結衣は、その命令で弾けるように四つん這いになり『クリ舐めベッド』へと這った。X字になっているそのベッドとは名ばかりの拘束台で、それぞれのパーツが稼働式になっている。

リビングの隣にある中本の『編集室』に結衣は中本に追われるように入り、モニターと作業テーブル付きの一人掛けのソファの間にあるそのベッドに両手足を広げて横たわった。 それぞれの先端に手足を押しつけると、診察台と同じように拘束が完了する。

中本が穴奴隷を引いてソファに座ると、ベッドは音をたてて浮かび始めた。床に埋められた支柱があがり、クリトリスを突き出す絶妙の位置で結衣の極限まで広げられた足が下に下がる。そうすると、中本の顔の前にクリ舐め服で強調された結衣のクリトリスが差し出され、中本は趣味の映像を作業するさなかにいつでも結衣のクリトリスが楽しめる。そうすると結衣は中本のペニスに奉仕が出来ないので、中本は穴奴隷を呼んだのだ。 
 
通常教師たちは「奴隷クラス」で射精して来る事が多く、結衣は中本のペニスを毎日受け入れるわけではない。クリトリスを舐めたり、触るだけで満足する事も多いのだ。だが今日は新しい処置に中本は興奮している。己の作品を目の前にして、中本は楽しそうに編集機器のスイッチを入れた。 

「作業に入る前に、せっかくだからいいものを見せてあげよう。さ、入れなさい」 
 
最後の命令は、クリトリスを失った穴奴隷に向けたものだ。うめきながら穴奴隷は、中本が取り出したペニスを結衣の体に挟まれた不自由な姿勢で迎え入れた。中本のペニスを膣に入れ、床に手を突いて体重を支える苦しい体勢で、穴奴隷はゆっくりと腰を動かし始めた。 
仰向けの結衣のため、いや歴代の中本の奴隷のために、モニターは天井にもある。中本のコレクションを、奴隷に思い知らせるために。 

(いや……嫌っ!!) 
 
流れ始めたのは、一人の「奴隷クラス」の生徒のプロフィールだった。身長、体重、顔と全身の写真。「入学したて」のおまんこの画像。それからクリトリスのアップ。包皮を被った小さなクリトリス、それから包皮を捲って剥き出したもの。勃起した状態。

処女膜と、それが破られたあとの比較画像。画像の中のクリトリスは段々と薄桃色から熟れたリンゴのような色に変わり、ある時ついに包皮を失った画像に変わる。三センチ以上吸引で引き延ばされている状態のものや、細い針が無数に刺さっているもの。根本を縛られて赤紫色になったもの。 
結衣が嗚咽し始めたのをうけ、中本はゆっくりと目の前の大好物に舌を伸ばした。 

「うう――んっぐ、ん」 
「んー、つるつるだ。結衣ちゃんのクリトリスは、やっぱり素敵だよ」 
 
開けられたばかりのピアスがズキズキと痛み、それ以上に剥き出しにさせられた上に血流を制限され、どくどくと脈打つ音が聞こえそうなほどのクリトリスが中本の舌が動く度に痙攣を起こした。中本が結衣のバイブのスイッチを入れ、モーター音とあげられぬ悲鳴が室内に蔓延する頃、天井のモニターの前で、結衣の下で腰を振っている少女が奴隷クラスのあの診察台に縛り付けられていた。

泣き叫ぶ少女の股間を、映像は映し続けている。穴奴隷となっている彼女にも聞こえている筈だ。 クリトリスのアップになり、中本のゴム手袋をはめた指がクリトリスにメスをあてた。少女は麻酔もされてないらしく、口を塞いでも隠せぬ悲鳴と全身に噴き出す汗、痙攣の止まらぬ太股に彼女の苦痛が現れていた。 
 
結衣のクリトリスが、ざらりと舌で舐めあげられた。ミルクを吸うようにちゅうちゅうと引き延ばされ、また飴玉のように転がされる。バイブは結衣の中でうねりだし、尿道にあてているガーゼはもうずぶ濡れになっていた。 

「結衣ちゃん、おしっこがもれそうだね。飲んでもらいなさい」 
 
クリトリスから口を離した中本が、全身で息をする結衣の尿道の上のガーゼを外し、ベッドをまた床に下ろした。中本が一度目の射精を終えた中休みだということを、結はようやく理解した。 

「飲みなさい」 
 
中本が穴奴隷の頭を結衣の股間に押しつけ、尿道上から膣までについているファスナーを下げて空間をあけた。バイブは抜けぬまま、結衣のクリトリスを内部から押し上げている。穴奴隷の首には、クリトリス入りのネックレスが揺れていた。 
 
穴奴隷が結衣の尿道を不自由な舌先でつつくと、奴隷クラス時代に散々毎日クラスメイトと尿の飲みあいをさせられた結衣はあっけなく放尿を始めた。穴奴隷はこぼさぬように必死にそれを飲み干す。天井では、まだ彼女は逆さまに吊され、体中に鞭を受けていた。 
 
それは己の未来の姿だと、結衣は決して考えぬように瞬きした。目を閉じるのは、許されぬからだ。 

③-1
笠井の部屋は、いつでも神経質なほど掃除が行き届いている。 
 プレイルームでの僅かな安息の時間を終え、えりかは決められた「待機場所」へと重い足を進めた。 
 壁際に設置してあるのは、フックのように飛び出した一本の金属製のオブジェだ。その先端は蛇の顔となっていて、壁際をいつでも睨んでいる。踏み台を昇り、えりかはそのオブジェを跨いだ。当然のように二本のディルドがそびえていて、それを必ずおまんこと肛門へ入れなければならない。潤滑剤の使用は許されず、朝に完璧に消毒されたアナル用のディルドを、まずおまんこに入れて濡らす。この工程を省けば、苦しいのは自分だ。 

「ん……ん、う」 
 
おまんこから分泌される愛液をしっかりと擦りつけて、えりかはようやく腰をあげた。大きく股を広げ、二本のディルドをずぶずぶと飲み込む。慣れたとはいえ、毎日の苦しさが減るはずもない。根本まで入れ終えると、次は蛇の舌に引っかかっている鎖を引き、クリトリスに施されたリングピアスにその先端のフックを引っ掛けた。巻き上げ式の鎖は、常に緩むことなくクリトリスを引っ張り続け、僅かな痛みと快感で、その頃にはえりかの太腿まで愛液が溢れだしていた。 
 準備がおわれば、踏み台は不要となる。両足を外側へスライドさせると、踏み台はゆっくりと下がり、えりかは足をそこから下ろして床へ立った。そうすると、己の体重が更に股間に食い込み、クリトリスは極限まで伸ばされる。最後に手首を背中側で重ねて後ろに体重をかけると、手首は完全に壁の拘束具に戒められて動かせなくなる。その姿勢で笠井の帰りを待つのが、えりかの役目だった。足元は失禁してもすぐ処理できるように、その部分だけバスルームと同じ材質で区切られ、排水口も付いている。 
 笠井は学園の奴隷で遊ぶことが多く、えりかは許しがあるまでこうやって何時間も立っていなければならない。もちろん失禁したりすれば罰が待っている。調教された肉体は、動かぬディルドの刺激だけでも時間がたてばオーガズムを目指し始める。それなのに身動きは出来ず、自らを慰めることも出来ない。ただただそのまま、時間が過ぎた。 

「おい」 
 
はっと目をあけると、そこには笠井がいた。何時間たったのかはわからない。足元は濡れていて、それが尿なのか愛液なのかは自分でも判別がつかなかった。 

「おかえりなさいませ、先生」 
 
笠井と、笠井に連れられた生徒がひとり。世代がいれかわり、名前はわからないが、一糸まとわぬ姿なのはえりかと変わりなかった。 

「そこを掃除して、調教室へ来い。罰は後だ」 
「はい、先生」 
 
笠井がえりかの手の届かぬ位置のスイッチを押すと、手の拘束が外れ、踏み台が自動で戻ってくる。このまま鞭で乳房から血が出るまで打たれた事もあるえりかは、震えながら台に乗り、えりか専用の掃除用具を取り出した。笠井は失禁はさせても、舌で掃除させるのは好まない。汚いと思っているのだろう。それはえりかにとっては幸いだった。 
 濡れた下肢も水で流し、掃除用具の仕切りの横に入っているタオルでふいて、調教室の扉をノックした。 
 中にはあの生徒が調教用の拘束椅子に足を広げ、クリトリスの吸引を受けていた。最大出力で吸われると、3日はまともに足が閉じられない器具だ。 

「100gだ。それから、乳首とクリに二本ずつ」 
「はい」 
 
それは、罰の内容だった。手渡された長く太めの針を、自分で乳首を勃起させて刺さなくてはならない。嫌だといった所で、罰が増えるだけだ。 

「うう……ん、ん、」 
 
こらえても、どうしても涙は出る。乳首に針を貫通させて、クリトリスのリングをひっぱり、その根本へと針を突き立てた。 

「ああ――!!」 
 
激痛に、足ががくがくと痙攣する。それでももう一本思い切り良く突き通して、リングに100gの重りをぶらさげた。 
 従順なえりかに笠井は満足したのか、生徒の方に向き直った。吸引器の外された彼女のクリトリスは、大豆よりも大きくなっている。包皮は無く、肥大調教中なのがわかった。えりかは何人もその調教を受けている奴隷を見ている。 

「疲れたからかわりにやれ。指示する」 
 
ふう、と笠井は本当にそうであるらしく、調教椅子の横のソファに深く沈んだ。えりかは針をさしたままよちよち歩きで、生徒の股の間にある丸椅子に浅く腰掛ける。日々奴隷を見続けている笠井にとって、この作業は飽々しているのかもしれない。 

「頭のところに糸を通してからクリに隙間なく刺せ」 
 
はい、とえりかは言われたとおり、まち針の頭に開けられた穴にデグスを通し、その端を口でくわえた。 
 奴隷生徒が目で「やめて」と訴えているが、お互いにどうにもならぬことを知っている虚しさがある。えりかはクリトリスの直径よりも短い針を持ち、異様に肥大した生徒のクリトリスに突き立てた。 

「痛い、ああっ、痛い……」 
 
やめて、は禁止ワード。生徒は泣きながら痛いと繰り返す。えりかもその痛みを味わったばかりだ。機械的に、クリトリスの根本にぐるりと隙間なく針を指し、笠井の指示を仰ぐ。 

「結べ。強めに」 
「はい」 
 
これもおそらく中本の発案なのだろう。肥大したクリトリスの根本にまち針の頭が埋まるほど強く結ぶと、熟れたグミのようになった包皮のないクリトリスがビクビクと痙攣を始めた。 

「吸引しろ。スイッチは強だ。終わったら待機しろ」 
「はい」 
 
吸引器を引き寄せ、空気の漏れる隙間がないか確認して、まず吸引の小でクリトリスを吸う。ガラスノズルの中にまるでペニスのようにクリトリスが伸びて吸い込まれ、生徒は胸で

「は、はっ」

と犬のように呼吸をしている。 
 部屋中に、悲鳴が響いた。スイッチは強。命令は絶対だ。幾筋かの赤い血がノズルに吸い込まれ、生徒は一瞬で気を失った。だがあまりの痛みに直ぐ目を覚まし、悲鳴を上げ続ける。 
 えりかはそれに背を向け、待機に戻るべく扉へ向かった。笠井が子供の腕ほどもあるイボ付きバイブを取り出すのを、えりかは見なかった。 
 えりかの胸とクリトリスからは、血が流れ続けていた。 

③-2
学園は、中本というひとりの医師の楽園だった。なにせここでは、彼の「趣味」を咎める者は誰一人無く、むしろこぞって彼の手を借りたがる。
 今日もまた、中本の前に二人の奴隷少女が連れてこられ、その発達途上の乳房を震えさせている。

「先生、本日はこちらの処置をお願いします。髪が長い方がリン、短い方がユキと便宜上呼んでいます。どちらもB級ですので、完成後の多少のアレンジはかまわないそうで」
「なるほど、アレンジねぇ。まぁ、まかせなさい」
 
配達人の手から依頼書を受け取り、中本はその人を知らなければ穏やかで人の良い笑みを浮かべた。

「拘束までは頼むよ、その子は今にも暴れそうだからね」
 
中本の指した少女リンは、瞳に烈火のごとく怒りを浮かべて、裸足の足先で冷たい床を掴んでいる。恐れと怒りが腹の中で渦巻いているのだろう。だが中本には少女の理由など全く関係はないし、無用な抵抗は面倒だった。配達人は少女を全裸に後ろ手を戒め、足首も走れぬように短い鎖でつなぎ合わせていたショートヘアの少女ユキを優しく抱き上げた。
 二人の少女の口にはボールギャグの上に厚布をとりつけ、口の動きと声を完全に封じるベルトがつけられている。この状態では叫べず、嘆願も出来ない。
 B級とは、特に学園の出資者関係での依頼ではなく、どこぞから誘拐された少女の中で、容姿や体型が平凡であるという位置づけだ。磨いて、調教すればいずれはもう少し高値がつくだろう。
 長い髪を震わせて、リンは中本と配達人を睨みつける。その瞳の奥には隠し切れぬ怯えがあった。何も知らぬままいきなり連れてこられた場所で全裸にされ、これから生涯消えぬ奴隷の証を刻まれようとしているのだから、それも当たり前だった。

「二人は友達なのかい?」
「いえ、年もさらった場所も違いますね」
「なんだ、仲良しならお揃いにしてあげようと思ったけど、それはそれでやってみたいことが試せるねぇ」
 
配達人が慣れた様子でユキを処置椅子に寝かせ、腕を頭上に持ち上げてから椅子に付属している皮のベルトに付け替える。口を塞がれているユキの鼻息が荒く、顔が赤く染まっていた。

「足はどうします」
「そうだね、首の後ろで繋いでおくれ。暴れると刃がずれちゃうから完全拘束で頼む」
 
中本の言葉に、配達人がてきぱきと動いてユキを拘束していく。隠すものなどなにひとつない股間を剥きだしにされて、ユキの体が不自然に折り畳まれていった。まるで自分で自分の股間をのぞき込むように、そして体を揺することすら出来ないほどに折り曲げられた胴体も足も、何カ所もベルトがまかれた。
 ぽつりと放置されたリンは、その様子をただ見ることしか出来なかった。ユキの拘束される姿はここに来るまでに何度も逃走しようとしては、開かない扉に阻まれ、罰として乳房を鞭打たれた記憶を呼び起こし、リンの怒りを打ち消してしまう。気が強くても、少女の心はあまりに脆い。

「せっかくだからね、見学するかい? 彼女も同じようにしてあげて」
「んんんん!!」
 
後ずさっても足首には鎖がある。リンはすぐに抱え上げられ、中本の使っている肘掛け椅子に座らされた。だがその格好は、足首の鎖を外されたかわりに両膝上にベルトを巻かれ、そこから延びるロープを首の後ろに引っかけて、M字開脚のまま閉じられないようにされた無残なものだ。繊細な割れ目はぱっくり開き、恐怖に分泌された粘液が僅かに光っている。

「二人とも一生に一度の体験だろうから、お互いに見せ合いっこさせてあげよう」
 
中本の言葉がどういう意味なのか、リンは一分後には理解する事となる。

画面の中で、自分の物ですらよく見たことの無かった女性器が、大写しにされている。

「よく見えるかな。このピラピラしたのが小陰唇、ここが膣。赤ちゃんが産まれてくるところ、てのは今時の子なら知ってるね。こっちが尿道、そして」
 
リンの目の前に設置されたモニターの中で、手袋をつけた中本の指が蠢いている。中本のつけているヘッドギアには小型で高性能のカメラがついていて、そこからモニターに繋げられているのだ。

「ここがクリトリス。ここの機能は性教育では滅多に触れられないよね。ここはね、女の子がただ気持ちよくなれるご褒美のお豆なんだよ」
 
中本の指がクリトリスの包皮を摘むと、ユキが呻いた。

「っとごめん、痛いね。では麻酔しながら説明しよう」
 
鼻歌でも歌い出しそうな中本に、配達人が少し困った顔になった。

「先生、おれは処置後には興奮するんですけど、どうも刃物で切るのがだめで。外で待ってます」
「それは残念。彼女の番になったら呼ぶよ」
「すんません、では」
 
配達人がリンのロープを再度確認して、怯えるリンのクリトリスをぎゅっと摘んだ。

「!!」
「じっくり見学しな」
 
配達人が出て行き、画面の中ではユキの性器にペンで印を付けていく作業が進んでいく。

「ユキちゃんのお豆は小さいねぇ。さて、処置依頼は小陰唇の切除だけなんだけど、このタイプのクリは感度はいいけどいじめにくくていけない。思い切って皮も切ろうかな。それから吸引を一月ばかりすれば垂れ下がるほど立派な雌のオチンチンが出来上がるだろう」
 
独り言はもはや少女たちに聞かせるためではなく、中本の趣味の計画だった。中本がなにより愛しているのは少女のクリトリスで、その形状や快楽、与える痛み、喪失を味わった少女の嘆きの全てが好きなのだ。

「んっ、う、ん!」
 
ユキの目の前に、メスが翳された。鼻息のかかる距離に、ユキのまだだれも貫通したことのない処女地が無理矢理開かされたあげく、異形にされようとしていた。嗚咽のたびにクリトリスがひくひくと震えて、小粒な包皮の中身が見え隠れする。麻酔の効きを確認し、中本は上から下へとメスを走らせた。薄桃色の肉が白いゴム手袋の上に乗せられ、銀のトレイへ恭しいほど丁寧に乗せられた。反対側も同じように処置され、最後にひときわ丁寧にクリトリスの包皮にメスが入れられた。印をなぞり、少女の丸くて愛らしい肉の豆が一番愛らしくイヤらしい形になるように。

「うん、素敵だ。ユキちゃんのクリトリスはちいさいけれどとても美人だよ。これからはご主人様のいうことをよく聞いて可愛がってもらいなさい」
 
止血処置を終え、グローブを外した手で少女の柔らかい髪を撫でる。ユキは滂沱と涙を流しながら怯えてうなずき、中本は今日も自分の仕事に満足した。

「さて、つぎは……おやおや」
 振り返ると、モニターを見学していたはずのリンが白目を剥いて失神していた。僅かに失禁もしていて、中本は意地っ張りの少女のありさまにいかにも楽しそうに笑いながら外の配達人を呼び出した。

「おかげでアレンジのアイデアが浮かんだよ。さ、同じように座らせておくれ」
 
配達人がユキを抱き下ろし、念のため足だけを拘束してベッドにねかせた。股間の白いガーゼが痛々しい。
 気絶したままのリンをユキと同じように拘束し、中本は机の引き出しをいくつか開けて目当てのものを探し出した。リンの処置依頼は「場所と個数、形状はまかせるが牽引しやすく、逃走を抑えるもの」だ。ピアス作成は中本の楽しみと連動した趣味であり、依頼者もおそらくわかって注文している。

「ピアスの特注代金もほしいところだね」
「はは、申請しますよ」
 
中本はリンの小豆の半分もない小さな乳首を指先で擦りあげアイシングしてピンと勃ちあがったところにニードルを遠慮なく貫通させた。

「――んぐぅうう!!」
 
痛みで覚醒したリンが悲鳴をあげ、完全拘束されているのに気がついて唯一うごく首を必死に振った。右の乳首に細めのリングピアスが通され、継ぎ目を溶接する小さな火花が散る。これを外すには器具を使うか乳首を千切るしかない。

「んっ、んぅ!」
 
左も同じように手早くピアシングされ、消毒液がさらなる痛みをリンに与える。

「乳首はおしまい。さて、ここには何個開けようか。リンちゃんの逃走を抑えるもの……やっぱりおまんこに何か入れておくのがなんといっても効果的だよね?」
「そうですね先生」
「ではバイブが抜けない密度で、片側5個かな」
 
中本がケースから取り出したのは、フック付きのピアスだ。左右が対になっていて、小陰唇の片側に鍵状の部分を引っかけられるようになっている。膣に何かを入れられ、腕を縛られでもすれば走ることはおろか、真っ直ぐ歩くのも難しいだろう。
 小陰唇にアルコールが塗布され、ニードルが近づけられた。麻酔はしていない。

「リンちゃんは見学していてと頼んだのに、おねんねしていたからユキちゃんみたいに麻酔はしてあげないよ。いまからこの可愛いびらびらに10個穴を開けるから、ちゃんと見ていてね。見ていないともっと沢山穴をあけるからね?」
 
中本が、リンに優しく微笑みかけた。リンは恐怖に目を泣きはらして頷く。これでこのあとにある苛烈な調教も少しは乗り越えられるだろう。
 痛みと防衛本能で溢れ出る愛液を時折ガーゼで拭いながら、中本が左右のピアスの噛み合わせがずれぬよう、長いニードルで左右のラビアを貫き、ピアスをはめていく。

ニードルがずるずると肉を引いて移動していくたびにリンは痛みに泣き、配達人はたまらなくなったのか寝かしていたユキを引きずりおこし、リンの股間を見学しながら口淫をさせ始めた。B級の入荷品は、特別な指示がないかぎり処女を奪う行為以外は許されている。

「切除後はあらっぽくしたらダメだよ、熱が高くなる」
「でも、たまりませんよ。口だけですから」
 
股間をかばいながら、ユキがもう幾度もさせられたのだろう配達人のものを拙い仕草で吸っている。中本もそれ以上は咎めず、10個目のピアスを取り付けた。
 互い違いにフックが垂れ下がるピアスを、上から順に閉じて行くと僅かな隙間を残してリンの膣口は完全に閉じた。

「うん、いいね。ユキちゃんの処置も全部は見て貰えなかったし、あとで二人には録画を見て貰うことにしようかな。さて、メインは今からだよリンちゃん」
 
絶望と処置が終わったと思った安堵を浮かべかけていたリンの顔がざっと青ざめた。中本の指が、リンのクリトリスを優しく摘んだからだ。

「大きさは平均的かな、計ってみようね。サイズがあるといいな」
 
中本が取り出したのは赤ん坊用の体温計に似た形の器具で、その先端でクリトリスを横方向になぞった。

「7ミリ。うん、大丈夫、在庫がある」
 
再び中本が取り出したケースの中には、半円が三つ重なった奇妙な形の金属が入っていた。そのうち7ミリのラベルが貼ってある溝からピンセットでそれを取り出した中本が、楽しそうに消毒する。

「いやぁ、これは作ったはいいもののなかなか取り付ける機会がなくてね。学園の奴隷はまた別のを試したりで、なかなか人手がなくて。いや、この場合お豆不足か」
 
配達人と中本が、狂ったように笑っている。リンはただ、これから身に起こる更なる惨状に息をのむしかなかった。
 つけながら説明しよう、と中本がひとしきり笑って乱れた息を整えながら、ニードルをかまえた。包皮の上から優しくかつ絶妙な力で揉まれ、根本の筋や敏感な豆の頭頂を刺激され、リンのクリトスはどうしようもなく硬くなっていった。恐ろしくてたまらないのに、中本の手管はリンの意志など気にもとめない。

「まず皮をしっかりと引っ張り上げてお豆を丸裸にする」
 
ヘッドギアにカメラをつけたままの中本が、弾んだ声で説明をする。これを、あとで誰かに見られるんだ。折り畳まれた体勢のせいで、剥きだしにされたクリトリスはリンの目の前にある。灼けるほど熱い涙が、リンの頬にこぼれ落ちた。

「およそ豆の真ん中に、穴を」
「んぅううううう!!」
 
リンの体が痛みに痙攣しても、拘束は微動だにしない。ニードルの端から、三重の半円を繋いでいる支柱がリンのクリトリスの中に通された。

「接続したら、半円の一番上を持ち上げてはめる。そうしたら、お豆がぎゅっと締め上げられて、こういう風にぷっくりと丸くなる」
 
剥き出されたクリトリスを舐めながら、かちり、と音がして半円だったものが円になる。勃起したクリトリスの直径よりも僅かに狭い円周が、真っ赤な肉豆を緩やかに締め上げていた。締めすぎれば血流を失って腐り落ちてしまうため、絶妙なサイズだ。

「最後に真ん中のコレを」
 
中本が残された半円を下部からピンセットで押し上げる。半円の中央には、デグスや細い鎖ならば通るほどの小さなリングがついている。そのリングを動かされた途端にリンが必死に身悶えした。
三重リングの、すなわち糸や鎖を通してクリトリスを牽引できる部分は可動式で、半円のクリトリスに接する側には直径1ミリのイボが並んでおり、糸を通すリングの真下には3ミリほどの大きめのものがついている。
どれもクリトリスを傷つけず、かつ抵抗力を奪う程度の刺激を与え続けるものだった。早速リングにデグスを結んだ中本が糸を引けば、真っ赤な肉芽と、一緒にとりつけられた全てのピアスがシャラシャラと揺れた。

「うん、いいみたいだ。よく頑張ったね」
 
えらいえらい、と中本の手がリンの頭を撫でる。リンは虚ろな目で、変わり果てた自分の性器を眺めている。

「そうだ、このピアスね、もう一つしかけがあるんだ。しかけというより、補助機能かな。リンちゃんも優秀な奴隷になれるといいと僕も願っているから、教えておいてあげる。秘密だよ?」
 
リンが、楽しそうな中本の顔を見上げる。中本は、満足そうに説明をはじめた。

この根本部分のリングにも穴が開いててね、ガイドになってるんだ。何のかってね、この穴に針を差し込むと綺麗に反対側の穴に抜けるのさ。ようするに、リンちゃんが悪いことをすると、このピアスを通してリンちゃんの可愛いクリちゃんにたくさん針を刺したままにできるし、何回でも刺せるんだ。嫌? 嫌だねぇ、痛いものね。これからずっと良い子でいるんだよ?

クリトリスの包皮と小陰唇を切除されたユキを抱え、クリトリスのピアスに通されたデグスを泣きながらよちよちと引かれて、配達人と二人の新入荷B級奴隷は中本の処置室を出て行った。



三ヶ月後。
定期検診、は中本の仕事だ。
ユキの傷はふさがり、もともと閉じていた割れ目は恥丘の白さとは対照的に、毒々しいほどに真っ赤に口をあけて濡れ光っている。検診代に乗るのも、もうユキは躊躇わず、大きく足を広げてみせる。吸引され続けたクリトリスは長く延び、割れ目の隙間に垂れ下がって、赤ん坊のペニスのようだった。
 
検診がおわり、ユキが衣装を着る。奴隷が身につける事ができるのは、許可されたものだけだ。ユキが履いたのは、透ける素材のTバックに似た形のものだった。ただしその股の部分は捻った縄のような形状でユキの無毛の割れ目に食い込んでいる。クリトリスの部分には穴があけられ、そこには螺旋状の金属が取り付けられて、ユキはそこに長いクリトリスを入れた。歪なクリトリスを締め上げ、まるで男性が勃起しているように金属は上向いている。

これでは歩くたびにクリトリスが刺激され、小さめに作られた螺旋に肉を食い込ませることだろう。頭を下げて、ユキが係りの男に連れられて退室する。そういえば、と中本は思いだした。お茶を入れて、客にもらったディスクを取り出した。リン、と呼ばれていた少女のものだ。

「おやおや」

 中本は笑ってお茶を啜る。画面には、極太のディルドを入れられたままピアスを閉じられて小陰唇をちぎれそうなほど引き延ばされたリンがいた。鞭打たれたのか、真っ赤に腫れ上がったクリトリスが可愛らしい。
どうやらお仕置き中らしく、クリトリスのピアスに通されたデグスでリンの体がどんどんつり上がっていく。腕は縛られているので肩とつま先で堪えているが、いまにも決壊しそうだ。

「忠告したのにねぇ」
 
クリトリスを釣られたまま股間に鞭を当てられて、リンが絶叫している。画面奥の男がリンに近づき、画面が切り替わる。

「お、わかってるねぇ」
 
股間が大写しになるアングルに切り替わった。
 限界まで吊られているリンのクリトリスに、針を持った指が近づく。あの補助穴に、ゆっくりと針がささっていく。リンが暴れ、更に針が追加された。

二本、三本と増え、限界の6本まで。そこまで来るとクリトリスの中で針が複雑に重なって肉を傷つけ、息をするだけで痛い。リンが必死に謝罪している。罪などなんだっていいが、この絵は興奮して非常にいい。

「んん、新しいものを作る気力が沸くねぇ」

 画面の中で、糸を切られたリンが崩れ落ちた。これから彼女は傷ついたクリトリスオナニーで十回イかなくてはいけないらしい。できなければクリトリスが見えなくなるまで針を刺されるそうだ。適切に消毒して貰えるといいのだが。
 茶を飲み終えた中本がたちあがり、デスクを片づける。施設内にある自宅で、専属奴隷と遊びたくなったのだ。
 さて、今日はなにをしようか。

映画館のような、大きなスクリーン。そこに映し出されたのは、目を背けたくなるものばかりだった。「入学の心得」と題されたそれは、己と同じくらい、それよりさらに年下であろう少女たちの生々しい肌と悲鳴だけだった。

「恵那ちゃん、目を逸らさずにちゃんと見るんだよ。言いつけを守らない生徒は、罰を受けるんだから」
 
震えの止まらぬ恵那の真下から、くぐもった男の声。恵那は、天井から伸びる鎖とロープで、釣り下げられていた。腕は背中でひとまとめにされ、足は膝で折られ、足首と手首は皮の拘束帯で繋がれ、厭が応でも体を反らし、膨らみきらぬ胸と幼い割れ目を晒す性器を突き出す形にされている。男の声がくぐもっていたのは、その穢れ無い割れ目を一心不乱に舐めているからだった。
 両親を最後に見たのは、一週間前だった。転校先の学校は寮だから、案内を頼んだのだ、という両親の知り合いらしい男の車に乗せられ、気がつけばここにいた。
 今上映されている映像は、初日から毎日見せられた。
 
体中を鞭打たれて泣き叫ぶ女の子、全裸での異様な授業風景、「体育」の光景。繰り返される「命令に逆らって罰を受ける」少女たちの涙。乳房を針だらけにされ、先日まで存在すら気にしていなかったクリトリスという場所を徹底的に虐められる様。
 
上映が終わると、教師だという男に制服を脱げと命じられ、床に弾ける鞭に怯えながら全てを脱ぎ去った。命令はそれで終わるはずがなかった。卑猥な診察椅子に拘束され、全ての写真を撮られた。白衣の男にクリトリスのサイズまでを計られ、己の処女膜を見るようにと強要された。きっともっと酷いことをされるのだと確信した恵那だったが、教師たちはあっさりといなくなり、制服を返されて一週間、上映は毎日決まった時間にあったが、下着の換えと食事が差し出される以外は何事も起こらなかった。
 
そして今日。恵那の身に起こったことは。朝であろう時間に部屋に入ってきたのは、父の友人である「加納のおじさん」だった。助けに来てくれたのだと錯覚した恵那は、泣きながらすがりついた。加納は、恵那の幼い頃から優しいおじさんだという認識だったからだ。
 加納はやさしく笑いながら、手に持っていたプラスチックビニールの袋を床に並べ始めた。

「おじさん、いそいで逃げないと」

と焦る恵那は、しばしその中身に気がつかなかった。
 それは、恵那の一週間分の使用済み下着だったのだ。加納は出来の悪い娘を見るような顔を恵那に向けた。

「恵那ちゃん、わかるかい? 段々汚れが酷くなってる。これは恵那ちゃんが他の女の子が苦しむ姿を見て興奮したからだ。おじさんは、そんな悪い子に罰を与えなきゃいけない」
 
加納の変質的な言葉に、ざっと全身から血の気が引いた恵那が走り出した時にはもう、加納の入ってきた扉は施錠されていた。逃亡の罰は、体の拘束と、クリトリスの吸引拘束だった。吊り下げられ、吸引器で引き延ばされたクリトリスの根本にOリングをはめ込まれた痛みで、恵那は泣き叫んだ。加納はその剥き出しとなり、血液の流れる音を感じるほど肥大したクリトリスと、その下の割れ目を、上映中に延々と舐め続けていたのだ。ちょうど恵那の膝が、加納の肩に乗る高さに設定されているため、恵那は身を捩っても加納の責めからは逃れられない。

「おじさん……もう、痛いの、やめてください」
「恵那、これは罰なんだよ? 許すかどうかを決めるのは私だ。やめて、って言葉は禁止だって何回も聞いたじゃないか」
 
性体験の無い恵那には、全てが拷問だった。這いまわる舌はぬるぬるとして気持ちが悪いし、クリトリスに至ってはいきなり包皮を剥かれて神経を剥き出しにされたため、痛みしかない。なのに、加納の舌の上には、恵那の粘液がとろりと溢れだして来ている。そろそろ頃合いかな、と加納がようやく口を離すと、恵那はあからさまにほっとした顔になった。

「勘違いしちゃだめだよ。これから恵那ちゃんには「やめて」って言った罰を与えるからね。それが終わったら、ちゃんとした入学式をしてあげよう」
「……っ、おじさん、お願い、許して」
 
加納は恵那を無視し、一人掛けのソファの横に置いてあった医療用のケースを開けた。そこには恵那の見たこともない器具や、針が多数入っていた。それを取り出し、一本一本をテーブルに並べ始め、恵那は絶望に包まれた。
 無言で啜り泣き始めた恵那に、加納はようやく笑顔を見せて、丸い待ち針の頭がついた針を指先で振って見せた。

「おじさんもね、恵那ちゃんにいい子になってもらいたいからね。今から言うことをちゃんと出来たら、この針はしまっちゃおう。でも出来なかったら、もうわかるね?」
 
恵那は、頷くしか許されない。さらさらとした恵那の髪をねばつくような手で撫で、加納は唯一動かせるようにされていた恵那の手に、なにかのスイッチを握らせた。
 加納はもう一度ソファに腰を下ろし、自分のスラックスのベルトを外し、そそり立つ醜い赤い肉塊を取り出した。父親のものすら見たことが無い恵那は、とっさに顔を逸らすが、加納の言葉は絶対だった。

「ちゃんと見ないと入らないよ、恵那ちゃん。そのスイッチを押して、自分でこれを入れてごらん。そうしたら針は刺さないであげるからね」
「……!?」
 
加納の言うことが、信じられなかった。けれども加納は笑顔のまま、恵那を見つめている。恵那はどうすることもできずに、硬直していた。性経験が無くとも、これが何を意味するのかくらい、わかっている。

「30秒できなかったら一本ずつ胸に。6本目からは、クリトリスに刺すね。早くしないとこのちっちゃな乳首もクリトリスも、針で見えなくなっちゃうよ」
「えっ、や、いや――!!」
 
加納が手元のタイマーをセットし、30秒を知らせるベルが一度だけジリンと鳴った。針は無造作に、乳輪の端に埋め込まれた。

「一本。早く降りてくれないと刺しにくいな」
 
思わずスイッチを押した恵那の体がガクンと下がった。だが降りきった先にも、恐怖しか待っていない。少女らしい夢もつい先日まで持っていて、好きな男の子だって居た。それなのに、こんな形で自分は処女ではなくなってしまうのだ。タイマーがもう一度、鳴った。

「二本。今度は乳首の真ん中に刺すからね」
 
割れたような悲鳴が、部屋に響いた。上映はいつの間にか終わり、恵那の真上から、スポットライトが照らされている。

「早く、恵那ちゃん。クリトリスはもっと痛いんだよ? ほら」
 
加納が針の先端で、赤黒く腫れた恵那のクリトリスをちくりとひっかくと、恵那は体中を痙攣させて泣き出した。

「降ります、おります、だからもうやめてください」
「またやめてって言っちゃった。恵那ちゃんは馬鹿なのかな」 
 
加納はそういって、三本目の針をクリトリスの中央に突き刺した。悲鳴を上げて恵那が動く度に飛び出した針の頭が揺れ、更に恵那に痛みを与える。

「次からは二本ずつ刺すからね。刺されたくなければ早くスイッチを押しなさい」
 
嗚咽を漏らしながら、恵那は手元のスイッチを押した。どちらも耐えられそうになかったが、加納の命令に従わねばこの苦痛は永遠に終わらないと思ったのだ。
 ゆっくりと機械仕掛けの鎖が伸び、加納の亀頭が粘膜に触れたのがわかった。あと少しで、恵那は処女でなくなってしまう。どうしようもないとわかっているのに、恵那はそこから先がどうしても出来なかった。
 加納は更に楽しそうに、向かい合う形になった恵那の針だらけの乳首を舌でねぶり、こう告げた。

「これが終わったら、処女喪失の記念撮影をしてあげるからね。最初に撮影した写真と並べて、パパに送ってあげようか。娘は大人になりました、ってね」
「……なんでそんなことするの!? なんでこんなこと出来るの!? おじさん、いつも優しかったじゃない、何で、何で……」
 
いや、といえない恵那が、加納の言葉にショックをうけて、子供がいやいやをするように首を振った。事実、加納はいつも自分に優しいおじさんだった。今まで性的なことで嫌な思いをさせられたことだってなかった。それなのに。

「私はね、君のパパが嫌いなんだ。そして恵那ちゃんは私の好みのタイプだったんだ。こんな都合のいいことはないよ。わざわざ自分を警戒させることをする筈がないだろう? 恵那ちゃんはこの学校に入学しても、私の専属奴隷にしてあげるからね。たくさんエッチな事を教えてもらって、たくさん虐められるといい。この小さくて可愛いクリトリスも、大きくするように頼んであるんだ。言うことを聞かなければ切っても良いと許可してある。お尻の穴でもセックス出来るように、頑張るんだよ。頑張れば頑張るほど恵那ちゃんはいい子になる。そうしたら、いずれは私の赤ちゃんを産ませてあげるからね」
 
加納の目には、狂気があり、そこには微塵の迷いも無かった。加納が二本まとめて恵那のクリトリスに針を穿ったと同時に、恵那の強ばった腕はスイッチを強く押した。
 恵那のけがれなかった膣に、加納の狂気がメリメリと侵入し、恵那は痛みと酸欠とショックでガクリと気を失ったが、鮮烈な痛みにすぐ目を覚ました。

「ほら、前を見て恵那ちゃん。記念撮影だよ」
 
恵那は、加納に背を向ける形にして起こされた。恵那の中には、まだ加納のペニスが入ったままだ。白いソファに、恵那の股間から流れる血が滴る様子を、いつのまにそこにあったのか、ビデオカメラの赤いランプが光っていた。そしてその様子は、恵那が最初に見ていたあのスクリーンに映し出されていた。強い痛みはそこと、クリップで潰された右の乳首からだった。

「あっ、う……」
「よーく見てて、恵那ちゃんの最初の種付けだよ。まぁまだ子供は出来にくいだろうけど、出来たら予定が早まるだけだから。終わったら、さっき言ったように、ここを記念に撮影してあげるからね」
 
加納が針の刺さったままのクリトリスを撫で、恵那はまた新たな悲鳴を上げた。
恵那の長い入学式は、深夜まで続く。そしてその先の地獄は、終わらないのだ。

教室にチャイムが響き、全裸の少女たちが立ち上がって礼をする。異様で、しかし最早見慣れた光景だった。

「四番、餌を食ったら移動の準備をしておくように」
 
笠井の言葉に、奴隷番号四番の由美子は消え入りそうな声ではい、と答えた。由美子はクリトリスの切除という罰のかかった、肥大調教中の身である。それは奴隷クラスの皆が知るところであり、明日は我が身の奴隷たちは誰も同情を向けない。
 
年齢の違う少女たちは、学力に見合った「通常」の授業を午前中に受ける。それは精神に異常を来さないためのプログラムでもあり、白痴の女を犯してもつまらないという「購入者」の希望でもある。実際、奴隷クラスから買い取られて、籠の鳥の身ではあるが、知的労働の役割を与えられることもままあり、多様な調教を請け負うこの学園の教師たちは、半数以上が高学歴で、笠井等は教員免許を実際に取得している。
 
教室の外から、内側からは開かない差し入れ口から昼食のトレイが押し込まれた。浅めのスープ皿には、栄養価だけを考えられた、得体の知れない粥状のものが毎回入れられている。皿以外の食器は無く、当番の少女が壁際にある餌置き場に皿を並べてゆく。皿を置く位置は決まっており、床には皿の底と同じ形の窪みが作られている。廊下側の壁には番号が振ってあり、少女たちはそれぞれ己の奴隷番号の前に並んで、一斉に床に這い蹲った。

壁からは太さこを違うが、壁から延びた棒の先に取り付けられたバイブが突き出しており、それを膣に埋めねばならない。椅子に座り、テーブルで食事をとる行為は、少女たちにとって遠い出来事だった。当番の少女が皆バイブを填めたのを確認し

「奴隷全員、おまんこ塞ぎました! 餌をお与え下さり、ありがとうございます」

と奴隷たち以外誰も居ない教室で声を張り上げ、バイブの接続部分にある連動ボタンを押すと、バイブが一斉に振動を始めた。食事時間は十分。例え早く食べ終えたとしても、十分間はバイブの振動が切れることはない。逆に、それを越えて餌を残せば、午後の「体育」で罰則が追加される。皆顔を汚しながら皿を舐め、必死に飲み込んだ。この十分さえ終われば、午後まで三十分だけ、そして唯一の休息時間なのだ。
 
吐き戻しそうになりながら、味すらわからぬ食事を終えた四番、由美子には休息時間は無い。クリトリス包皮切除の罰を受けてからというもの、由美子は毎日クリトリスのサイズ計測を受けている。それがこの休息時間だった。
 
教室を出るには、必ず「通学用下着」を着けねばならない。今日由美子に与えられていたのは、一番辛い大きなサイズのイボ付きだった。「食事用」のバイブはまさにそれで、接続部分からリングを引き抜き、そのまま通学下着のベルトで抜けぬように固定した。膣からはみ出したバイブの根本に付属するリングに、鎖やワイヤー、荒縄を通し、教師に引かれねば教室を出ることは許されない。
 
扉の前で直立で待っていると、電子開錠音と同時に笠井が現れた。足は肩幅、手は背中側で自主的に組んで待つのが決まりで、笠井はすぐに股間のリングに小型犬用のリードの金具を引っかけた。

「……あっ!」

「真っ直ぐ歩け」
 
教室の扉が背後で閉まり、由美子がふらついて悲鳴をあげた。笠井はリードを、由美子の臍に触れるほど短く持つ。包皮を失い、無惨に肥大させられているクリトリスが潰され、痛みに啜り泣きながら歩かされ、保健室につく頃にはびっこを引くような歩き方になってしまうのだ。
 
保健室には、いつもの中本の姿があった。リードを外され、指示される前に診察台で足を開く由美子の顔を見るよりも先に、中本はアイシング用の保冷剤を、この三週間、癒える事も許されなかった由美子のクリトリスに押し当てた。興奮による勃起や腫れは、計測にカウントされない。

あくまで通常のサイズで、クリトリスを二倍の大きさにしろというのだ。由美子は包皮を失ったその日から吸引調教を開始し、授業中も就寝中も休むことなく吸引を受けている。放課後の調教で、根本に針を刺されたまま吸われて失神したことも数え切れない。だが、それを拒否すれば即座に由美子のクリトリスは無くなってしまうのだ。

「んー、あとちょっとだけど足りないね。間に合うかな、笠井先生」
「どうでしょう。昨日のオナニーの宿題も途中で寝てしまって、やる気が無いみたいですから。もう切ってしまいますか」
 
由美子は真っ青になって

「申し訳ありません、頑張りますから、切らないで下さい」

と切れ切れに懇願した。昨日の放課後は、クリトリスオナニーを二時間も命令され、途中で気を失ってしまったのだ。酷使されたクリトリスは、いまでも真っ赤になってしまっている。

「まぁまぁ、期限はあと一週間だから。四番も、頑張るっていってるし。そうだ、一度二倍という大きさがどういうものか体験させてあげよう。そうすれば、目標が見えやすいだろう」
 
笠井が頷き、中本が何かの液体と注射器を取り出した。由美子はただ、唇を噛みしめて、何も失言せぬように中本の手を見つめた。中本は、クリトリスに対する処置を必ず少女本人に見るのを強要し、拒否は許されない。

「四番、今からこれをクリに注射して、膨らませてあげるからね。なに、中身は生理食塩水だから安心なさい。ただ手元が狂うと入れすぎてクリちゃんが破裂してしまうかもしれないから、じっとしてるんだよ」
 
冷やされ、縮こまったクリトリスに針先が向けられ、由美子は歯を食いしばったまま悲鳴を漏らした。クリトリスがはじけ飛ぶ恐ろしい想像で、どうしても嗚咽が漏れてしまう。中本はクリトリスの根本や中央に、幾度も針を突き刺して食塩水を注入した。氷のせいで痛みは少ないが、クリトリスに針を刺される行為に慣れるはずがない。

少しずつ由美子のクリトリスは膨らんでいく。風船のようにぱんぱんに張りつめた剥き出しのクリトリスは、少女の小指の先ほどに膨らんでいる。これが勃起すれば、もっと大きくなってしまうだろう。中本がその状態で再び計測し「ちょっと入れすぎたか、2.3倍くらいかな」と巨大になってしまったクリトリスを指先でぐにぐにと押しつぶした。

「これだと文句無しの合格サイズだよ。わかったかい、四番」

「はい、中本先生……。この大きさに出来るよう、努力いたします」
 
熱の戻ったクリトリスは、叫び出しそうなほどに痛んだ。しかもこれから、午後の「体育」なのだ。再び笠井に連れられて教室に戻った由美子は、三十分の休息を終えて廊下に並ばされた奴隷たちの一番前に繋がれた。引率は、体育教師兼奴隷房監視役の西村だ。

「そら、いくぞ。キビキビ歩け!」
 
全員股間からはみ出るリングで繋がれ、由美子は崩れ落ちそうになりながら体育館までの渡り廊下を歩いた。後ろにいる奴隷たちは、由美子が何をされたのかわからなくとも、なんらかの処置を受けたのだろうことだけは伝わる。不安の広がる中、体育館にようやく辿り着いた由美子は、冷や汗にまみれていた。クリトリスは何をしなくともズキズキと痛み、真っ直ぐに立てない程だった。

「まんこ開けろ!」
 
西村の号令で、整列した少女たちが一斉にベルトを外し、股間に収めていたバイブを引き抜いた。己の愛液を舌で舐めとり、西村のチェックを受けて、トレイにそれを置く。舐め残しもまた罰則がある。完全に一糸まとわぬ裸になった少女たちを一瞥し、西村は由美子に前へ出るよういいつけた。少女の列と向かい合うように引き出された由美子は

「なんだそのみっともないクリトリスは!」

と西村に耳元で叱責され、クリトリスを突き出すように足を開いた。

「わたしの努力が足りず、先生の言いつけ通りのサイズにまだ届きません。それで、中本先生が目標が見えるようにと、クリトリスに注射をして、あの、膨らませていただきました」
 
無毛の恥丘に、異様なまでに真っ赤で巨大なクリトリスが突き出している由美子を、奴隷たちが皆見ている。中でも共に包皮を切除された三番と五番の奴隷は、既に目を潤ませている。

「そうか、それは感謝しないといけんな。折角だ、最後の一週間はお前のために、クリを中心に鍛えてやろう。さぁ、まずはストレッチだ」
 
列に戻された由美子は、泣きながらペアの三番の少女と床に腰を下ろした。体育の授業は毎日午後からで、授業内容は性戯であったり、外部からの見学者のリクエストであったりする。生徒は七名だが、個人所有の奴隷は欠席する事も多く、今日は五名だ。西村は体の柔軟性を強く求め、少女にそれを求める。

いかなる縛りにも体位にも対応出来るからだ。何一つ体を隠すものの無い少女たちが、大股をひらいて床に胸をつけ、肩を床につけ、腰から足を天井に向けて突き上げ大開脚する姿は壮観で、映像を見る権利がある客たちにも人気だ。

由美子は極力クリトリスに負担がかからぬように動くが、西村が許すはずもない。床にうつ伏せて手で足首を持つよう指示され、床と由美子自身の体重に押しつぶされたクリトリスからの激痛で、ストレッチが終わる頃には由美子の顔は苦痛で赤く腫れるほどだった。

「次はランニングだ。ボールは各自二つ。これを履け」
 
西村が差し出したのは、ピンポン球程の大きさのシリコンボールと、ストッキングのようなものだった。バイブを入れたまま走らされたことはあったが、これは初めてだった。皆膣にボールをふたつ、命令通りに押し込む。

そして太股の中央で切られたようなストッキングを穿いて、西村の意図がわかった。切り返しのない透明なストッキング素材のものは、股間を隠す役目を果たさない。そしてボールを落とさないようにするばかりか、剥き出しのクリトリスがナイロンに擦れ、足を動かす度に強烈なむずがゆさと痛みがあるのだ。

「きっちり穿け! 股間に筋が出来るまでくいこませろ!」
 
ゆるく引き上げていた由美子のストッキングは、前後を掴まれて引き上げられ、悲痛な声があがる。包皮のない二人の奴隷は、由美子程の痛みではないが、常にクリトリスが刺激されて発狂しそうなほどの苦痛を感じていた。

「一人十周だ! 一番遅れたやつは、クリ打ち五回にグリセリン一リットル、授業が終わるまでだ!」
 
笛が鳴り、少女たちが裸足で走り出す。皆足下がおぼつかず、由美子は時折崩れ落ちながら走った。クリ打ちは、鞭打ちの中で一番の激痛であることを、皆知っている。鞭の痛みを覚える授業で、皆泣き叫びながら絶叫し、中には失禁した少女もいる。由美子の腫れ上がったクリトリスを打たれれば、破裂してしまうかもしれない。

走る度にボールが中でこすれ、三周目にもなるとどの少女も足首まで愛液を滴らせ、老人の歩みよりも遅い。包皮の切除された三人、特に由美子は圧倒的に遅れていた。どうにかして走ろうと体を起こした瞬間、由美子の意識は失われた。西村が笑いながら近づいてくるのが視界の端をかすめた。

  1. 2018/09/11(火) 12:23:00|
  2. 性器破壊
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